こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
ナレッジ(knowledge)は、直訳すると「知識」という意味があります。ビジネスシーンでは、「ナレッジ共有」、「ナレッジベース」、「ナレッジマネジメント」など、「ナレッジ」とつく単語がよく使われます。しかし、ナレッジの正確な意味を聞かれても、すぐに答えられない人は案外多いのではないでしょうか。
この記事では、ナレッジの意味や似たような言葉であるノウハウやスキルとの違いについて解説します。さらに、ナレッジを共有・蓄積するメリットや、ナレッジマネジメント、ナレッジを活用するためにおすすめのツールも紹介します。ナレッジに関する知識を網羅的に知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
ナレッジとは?意味やノウハウ・スキルとの違いを解説
ナレッジは直訳すると「知識」を意味します。ただ、ビジネスシーンにおける正確な意味を理解するには、直訳の理解だけでは不十分です。
また、ナレッジと似た言葉に、ノウハウやスキルがあります。
ここでは、ビジネスシーンにおけるナレッジの意味を紐解き、ノウハウ・スキルの違いと関係性について詳しく見ていきましょう。
ナレッジの意味をわかりやすく解説
ナレッジの意味は、ひとことで表すと「知識」です。よりわかりやすく説明すると、「本や新聞など文章から得られる知識」ともいえます。言い換えると、大勢の人に伝えやすい形で可視化された「知識」とも理解できるでしょう。
ただし、ビジネスシーンにおける「ナレッジ」は、これらの意味とは少しニュアンスが違います。どのような意味があるのか、詳しく見ていきましょう。
ビジネスシーンにおけるナレッジの意味
ビジネスシーンにおいて、ナレッジとは「有益な情報」「付加価値のある体験」「ビジネスに恩恵をもたらす知識・情報」という意味合いで使われることが多いです。
また、情報分野では「目的の解決に役立つ知見」「実践的な方法を形式知化(言語などで可視化)したもの」というニュアンスも含みます。
単なる「知識」という意味に加えて、業務や体験から吸収した知識や技術を言語化したものを「ナレッジ」と総称するのです。
ナレッジ・ノウハウ・スキルの違いと関係性
ナレッジの意味を紐解くと、似たような意味の言葉にノウハウやスキルがあるとわかります。
しかし、ナレッジ・ノウハウ・スキルはそれぞれ意味が違います。意味は違えど、それぞれ密接に関係していることも事実です。
以下の表に、それぞれ意味や違い、関係性についてまとめました。
用語名 | 意味やナレッジとの違い |
ナレッジ | 知識や技術を可視化したもの |
ノウハウ | ナレッジと比べて可視化が難しい |
スキル | 習得可能なナレッジと違い、個々の先天的な能力による |
ノウハウ・スキルの意味について、順番に見ていきましょう。
>関連記事:企業がナレッジ・スキル・ノウハウを活かす3つのポイント
ノウハウとは
ノウハウとは、試行錯誤して身につけた業務上必要な知識や技術を意味します。ナレッジよりも具体的な知見や知識を指すことが多く、可視化するのが難しいものです。
ときには「知的財産の一種」という意味で使われることもあり、スキルよりも抽象度が高く、別の業務に応用しやすい側面もあります。
スキルとは
一方、スキルとは訓練や実体験から身につけた能力を指します。ノウハウよりも、深い理解にもとづいた専門的知識や能力という意味合いが強いです。
ナレッジとの違いは、「個々の能力にもとづくものかどうか」という点にあります。
ナレッジは経験から得た知識を可視化したものを指すことが多いです。一方、スキルは個人の特殊な能力を指し、一定の努力で後天的に身につけられることもあります。スキルのほうが、「先天的な個々の能力」といったニュアンスを含む点で、ナレッジと違いがあるといえるでしょう。
このように、ナレッジ・ノウハウ・スキルにはそれぞれ違いがあるものの、それぞれ密接に関係しています。図のように、ナレッジ・スキル・ノウハウのループを回すことで、それぞれが強化されていくのです。
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ナレッジに関連する用語の意味
ビジネスの場では、「ナレッジ」を含む以下のような用語をよく耳にすることもあるのではないでしょうか。
- ナレッジ化
- ナレッジベース
- ナレッジワーカー
- ナレッジマネジメント
ナレッジを活用するうえで、関連する用語の意味を押さえておくことは重要です。社内でナレッジの共有・蓄積するためにも、それぞれの意味を理解しておきましょう。
ナレッジ化
ナレッジ化とは、組織内で蓄積された経験や情報を言語化・文書化することです。一般的に、言語化される前のナレッジを「暗黙知」といいます。そして、ナレッジの共有や再利用可能な形式に可視化されたものが「形式知」です。
個人の持つ知識や経験を、社内全体で活用できるようナレッジ化することで、組織の知的資産の形成が可能になります。ナレッジ化は、ナレッジ共有・蓄積に欠かせない工程といえるでしょう。
>関連記事:ナレッジ化とは?関連用語やメリットと役立つツールを解説
ナレッジベース
ナレッジベースとは、ナレッジをデータベースのようにまとめて管理している状態のことです。ナレッジは共有後、必要なときに社員が参照できてはじめて「活用できている」といえます。
そのため、ナレッジベースを構築することは、企業が保有する知的財産を活用するために必要です。
>関連記事:ナレッジベースとは?おすすめツール12選や選び方、メリットも紹介
ナレッジワーカー
ナレッジワーカーとは、自身の知識や経験により付加価値を生み出す労働者のことです。具体的には、専門的なスキルや知識を活用し、企業価値の向上に貢献する人材を指します。
たとえば、アナリストが分析の知見を活かし、企業の経営戦略の改善案を生み出すように、専門性を発揮して企業に貢献する職種を指すことが多いです。近年では、ITツールを活用するエンジニアやマーケターなども、ナレッジワーカーに当てはまります。
ナレッジマネジメント
ナレッジマネジメントとは、社内のさまざまな部署に蓄積されてきた知識や情報を、社内で一元管理し活用することです。社員それぞれがナレッジ化した情報は、管理されない状態では散らばったままになり、活用まで至りません。
そこで、ナレッジマネジメントにより情報を一元管理することで、適切な状態で蓄積が可能になります。膨大な量のナレッジを活用するためには、ナレッジマネジメントの知見が重要です。
>関連記事:チーム力を向上するナレッジマネジメントとは?ありがちな失敗例と、成功に導く方法を紹介
ナレッジ共有や蓄積する5つのメリット
ナレッジを適切に共有・蓄積できれば、さまざまなメリットを得られます。ここでは、ナレッジを共有・蓄積するメリットとして、以下の5つを紹介します。
- 業務効率化を目指せる
- スキルアップにつながる
- 暗黙知による属人化が防げる
- 集合知でより良い解決策が生まれる
- ナレッジは蓄積されることでより強化される
それぞれ詳しく解説します。
業務効率化を目指せる
ナレッジを共有することで、業務の無駄を減らし効率化が狙えるメリットがあります。たとえば、社内のある部署で優れたチェックリストを作成することにより、業務上のミスが大幅に減少したとしましょう。このチェックリストを全社で共有すれば、他の部署でもチェックリストを活用してミスを減らせるかもしれません。
また、別の部署でトラブルが発生した場合、その事例や対応方法、原因をナレッジ化して共有しましょう。同じようなトラブルが発生した場合、共有したナレッジが活かされ、より迅速に対応できることもあります。ナレッジ共有・蓄積により、部署の垣根を超えて業務効率化が実現できる可能性があるのです。
スキルアップにつながる
ナレッジを共有することで、社員や会社全体のスキルアップも期待できます。たとえば、これまで案件の受注が未経験だった地域ではじめて案件獲得に成功したとします。そこで得たナレッジは、次回以降の以下の場面で役立つでしょう。
未開拓地域での新たな案件受注をしたいとき
案件受注の経歴がない地域で今後案件受注をしたいとき
この事例を社員に共有することで、社員の学びにもなります。事例に加えて、人材教育・育成自体のノウハウも共有・蓄積すれば、より着実に社員のスキルアップが見込めるでしょう。
暗黙知による属人化を防げる
ナレッジ共有・蓄積により、業務の属人化が防げるメリットもあります。暗黙知とは「なんとなく」で伝えられる、言語化が難しいナレッジのことです。
たとえば、営業において一瞬で相手の購買意欲を推し量る方法を考えてみましょう。
イメージした方法は、ある程度までは自身で言語化できるかもしれません。しかし、人に伝えられるほど完全に言語化しようとすると、即座に実践するのはハードルが高いのではないでしょうか。
このような暗黙知は、他の従業員に引き継ぐのは困難なため、業務のクオリティが社員に依存する(属人化)ことにつながる恐れがあります。しかし、暗黙知もナレッジとして社内で共有すれば蓄積可能です。
>関連記事:属人化とは?原因やメリット・デメリット、解消方法を徹底解説!
集合知でより良い解決策が生まれる
ナレッジの蓄積は、蓄積後に時間が経ってからメリットを感じられることがあります。そのひとつが、集合知でより良い解決策が生まれることです。
集合知とは、多くのナレッジを蓄積し、それらを組み合わせて産み出した新たなナレッジのことを指します。
集合知は企業の貴重な財産となり、生産性向上や業務効率化に寄与するとされています。また、他部署のナレッジを複数組み合わせて、自分の部署でも活用できる集合知が誕生する可能性も少なくありません。その点でも、ナレッジを一元管理して蓄積していくことが重要なのです。
ナレッジは蓄積されることでより強化される
ナレッジの蓄積を積み重ねることにより、ナレッジがより最適化され強固な改善につながるメリットもあります。たとえば、今まであまり活用されてこなかったナレッジも、いろいろなナレッジが積み重なることにより、活用しやすい状態になることもあるでしょう。
また、法律や時代の変化によって役立たなくなったナレッジも、ときの流れに合わせてナレッジを積み重ねることで新たな意味合いで活用できるかもしれません。今の法律や時代に合わせてナレッジをチューニングすれば、十分業務に活用できる可能性があるのです。
>関連記事:ナレッジやノウハウは共有するだけでは不十分!蓄積が必要な理由
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ナレッジマネジメントの背景と目的
ビジネスシーンでナレッジを有効活用するために重要な概念として、「ナレッジマネジメント」が挙げられます。既存のナレッジを活用することだけでなく、新たなナレッジを生み出すためにも、ナレッジマネジメントは重要です。
ここでは、ナレッジマネジメントの概要と背景・目的について解説します。なお、ナレッジマネジメントについては、こちらの記事もご覧ください。
>関連記事:ナレッジマネジメントツールおすすめ30選|導入のメリットや選び方を解説
ナレッジ化に重要なナレッジマネジメント
ナレッジマネジメントとは、社内で蓄積された知識や情報を、一元管理して共有・活用することです。ナレッジマネジメントを導入するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 情報共有の効率化
- コストの削減
- 顧客満足度向上
ナレッジマネジメントによって、散らばった状態の情報を活用すると、メリットが得られます。たとえば、ビジネス活動を通じて、顧客情報や購買履歴などさまざまな情報を得たとします。
せっかく収集した情報も散らばった状態で適切な状態で蓄積できていなければ、必要なときに見つけて活用できません。ナレッジマネジメントにより、ナレッジを活用できる状態にすることで、会社の知的財産が活きてくるのです。
>関連記事:マニュアルの意味とは?3つの読まれないケースとおすすめITツールを紹介
注目される背景
実は、「ナレッジマネジメント」という概念自体は、そこまで新しいものではありません。日本企業でも多数導入事例があり、古くは高度経済成長期にまでさかのぼります。
ただ、当時はトップダウンで長年勤め上げてきた社員がナレッジを活用し組織を動かしていくモデルが一般的でした。時間をかけて先輩の背中を見て学ぶことで、長年の経験を受け継いでいくことを風習としている企業も多かったのです。
しかし、終身雇用の崩壊や社会の変化が目まぐるしくなっていること、さらには社会構造が複雑になっていることから、以前のような方法ではナレッジがうまく浸透しない現状となってきています。そのため、新たな形のナレッジマネジメントが必要とされているのです。
企業が取り入れる目的
終身雇用が崩壊し、ひとつの会社に長く勤めることが当たり前ではなくなってきました。また、時代の変化とともに働き方が多様化しています。このような流れから、今までは時間をかけて受け継げた暗黙知も、形式知に変換して受け継ぎやすくすることがますます重要になっているのです。
ナレッジ化せずに放置した業務は属人化します。そのまま放っておくと、そのナレッジを有する社員が転職や長期休暇などでいなくなると、業務の効率が大幅に低下する恐れもあるのです。
そのため、暗黙知を形式知化したうえで、会社全体で共有・蓄積し、管理することが重要です。そのプロセスには、ナレッジマネジメントが欠かせません。
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>関連記事:ナレッジ共有の事例を業界別に7つ紹介!失敗パターンや成功するコツも解説
社内にナレッジを蓄積する4つの方法
ここでは、ナレッジマネジメントの初めの一歩として、社内でナレッジを蓄積する方法を4つ解説します。
- 社内Wikiの運用
- Google Workspaceの活用
- ナレッジマネジメントツールの導入
- アウトソーシングの利用
自社にあった方法でナレッジを蓄積することが重要です。それぞれの方法を比較しつつ、最適な方法を検討する際の参考にしてみてください。
社内Wikiの運用
社内Wikiとは、社員が自由に知識やノウハウなどを書き込めるツールを指します。情報整理がしやすく、ナレッジ共有・蓄積に最適です。数あるなかでも「NotePM」は、社内Wiki機能に特化したツールであり、導入によりナレッジの蓄積に成功した企業もあります。
たとえば、株式会社クラダシでは会社の成長とともに、ナレッジが点在するという課題を抱えていました。そこで、NotePMを導入しナレッジを一括管理することで、ナレッジ共有・蓄積が可能になったのです。このように、社内Wikiの運用はナレッジ蓄積の方法として有効といえます。
>関連記事:【導入事例】成長企業のナレッジを手軽に一元管理! – 株式会社クラダシ
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Google Workspaceの活用
Google Workspaceとは、Google社が提供するビジネスツールのことです。無料で使用できるほか、WordやExcelと同じような仕様で使えるメリットがあります。これまで、資料作成等で培ったツール操作をそのまま活かせるため、操作方法を一から習得する必要がないこともメリットです。
ただし、ナレッジの蓄積専用のツールではないため、情報が散見しやすいデメリットもあります。活用には社内でルールを定め、管理することが求められるでしょう。
>関連記事:Google workspaceとは? 社員のGoggleアカウントを共有するメリット・デメリットを紹介
ナレッジマネジメントツールの導入
ナレッジの重要性が増している昨今、ナレッジ蓄積に特化したツールが開発されています。ナレッジマネジメントツールの導入も、ナレッジを蓄積する方法のひとつです。ナレッジマネジメントツールは、社内Wikiとの明確な違いが薄れてきています。
ナレッジ蓄積に特化したい場合は、ナレッジマネジメントツールがおすすめです。一方、ナレッジ含め情報共有を一括管理したい場合は、社内Wikiが最適といえます。
ツールの選び方について詳しく知りたい方は、以下のリンクより「ナレッジマネジメント推進マニュアル」を受け取り、参考にしてみてください。
>関連記事:【無料】ナレッジマネジメント推進マニュアルをダウンロードする
アウトソーシングの利用
ナレッジ蓄積のプロセスは、一定の時間を要するものです。
これまで、社内でナレッジマネジメントの実績がない場合は、追加の業務が発生することになるでしょう。日々の業務内でナレッジ蓄積に必要な時間が確保できない場合は、アウトソーシングを利用するのもひとつの方法です。
ナレッジマネジメント専門のスタッフが、ナレッジ関連の業務に専念することで、従業員の業務時間をそれほど割くことなくナレッジの蓄積が可能になるでしょう。ただし、社外にナレッジを共有することになるため、情報漏洩等のリスクを考慮したうえで活用するよう注意が必要です。
ナレッジをより活用するためにおすすめツール「NotePM」
NotePM(ノートピーエム) は、ナレッジ共有に特化した「社内版Wiki」です。検索性に優れ、情報を整理しやすいのが特徴です。クラウドベースで社内情報を一元管理できるため、他部署間のナレッジ共有もスムーズに行えます。ナレッジ共有・蓄積やマニュアル含む社内情報をひとつの場所で管理したい場合には、最適のツールです。
NotePMの特徴
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- 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる
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>関連記事:【2024年版】社内wikiツール おすすめ15選(有料・無料)
NotePM導入によりナレッジ強化に成功した事例
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>関連記事:【導入事例】検索時間が4割削減!急成長SaaSが実践するナレッジ共有を浸透させるための取り組みとは – 株式会社ラクス
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