こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
組織のパフォーマンスを高めるため、社員教育の実施を検討している企業も多いかもしれません。社員教育にはOJTやe-ラーニングなどの幅広い手法があり、それぞれに見込める効果はさまざまです。また、社員の階層によって、効果的な研修カリキュラムも異なります。社員教育で成果を出すためには、目的に合わせて最適な手法やカリキュラムを柔軟に組み合わせることが大切です。
そこで今回は、社員教育の目的や手法、階層別のカリキュラムなどについてわかりやすく解説します。また、社員教育で成果を出すためのポイントや便利なツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
社員教育とは?
そもそも社員教育には、どのような手法や内容があるのでしょうか。本章では、社員教育の定義や主な手法・内容について解説します。
社員教育とは
社員教育とは、社員に対して指導や研修を実施し、業務に必要な知識・スキル・マインドを習得させることです。
具体的には、入社直後の社員を対象にした「新入社員研修」、リーダー候補の人材向けに実施される「中堅社員研修」、管理職のマネジメント力強化を目的に実施される「管理職研修」などがあります。また、セキュリティリスクや情報の扱い方について教示する「コンプライアンス研修」、職業人生の設計方法を教示する「キャリア研修」も社員教育の一つです。このように社員の階層やスキルに応じて、多様な社員教育の種類があります。
社員教育の主な手法
社員教育には、研修に限らず幅広い手法があります。例えば、実務のなかで直接指導する「OJT」、研修や講義を通じて知識の習得を促す「Off-JT」、オンライン講座で自己学習につなげる「e-ラーニング」、業務マニュアルの読み込みや実務の復習を促す「自己啓発」などが代表的です。それぞれの手法に長所・短所があるため、近年は複数の手法を組み合わせて教育効果を最大化させる「ブレンディッド・ラーニング」も注目を集めています。
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社員教育の目的
社員教育は、具体的にどのような目的のもとで実施されているのでしょうか。本章では、社員教育の目的やそれによって見込めるメリットについて解説します。
社員のパフォーマンスを向上させる
社員教育には、業務に必要なスキルやマインドを社員に習得させ、パフォーマンスを高めるという目的があります。例えば、新入社員に社会人のマナーやルールを学ばせることで、業務を円滑に進められるようになるでしょう。また、中堅社員にITリテラシーやデジタルスキルを習得させれば、DXの実現や事業創出につながりやすくなります。こうして社員一人ひとりの能力を向上させれば、組織全体での生産性アップを図ることも可能です。
関連記事:企業の生産性向上について徹底解説!定義やメリット・実現のための方法まで解説
自社の企業理念やビジョンを浸透させる
自社の考え方を社員に浸透させるというのも、社員研修の重要な目的です。具体的には、企業理念や経営戦略、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)、クレドなどの内容を、研修で社員に周知します。その結果、社員が同じ方向を向いて働けるようになり、現場に一体感を醸成することが可能です。社員が自社の哲学に深く共感し、組織に対するエンゲージメント(愛着や信頼)が高まれば、定着率の向上にもつながりやすくなるでしょう。
関連記事:インターナルコミュニケーションとは|組織の生産性と従業員満足度を高める方法を紹介
事業上のリスクを回避する
近年は社員の些細な言動が、SNSや口コミで取り上げられ、企業としての信頼を傷つけてしまうことも少なくありません。そのため、社員教育で社員にコンプライアンスやセキュリティに対するリテラシーを身につけさせ、事業上のリスクを回避することも重要な目的といえます。社員一人ひとりに自社の一員としての責任感を芽生えさせることで、顧客や社会からの信頼感を獲得し、企業としての長期的な存続を目指しやすくなるでしょう。
関連記事:ITリテラシーの意味とは?高めるメリットと方法とともに解説
社員教育のカリキュラム例を【階層別】に紹介
社員教育のカリキュラムは、社員の階層ごとに最適化することが大切です。そこで本章では、社員のカリキュラム例を3つの階層にわけて解説します。
新入社員・内定者研修
新入社員・内定者は、まだ社会人になったばかりということもあり、ビジネスの基本から教える必要があります。
そのため、新入社員・内定者研修では、主にビジネスマナーや社会人としてのマインドセットなどに関するカリキュラムを組むことがポイントです。内容の具体例としては、「名刺交換」「電話対応」「言葉遣いや身だしなみなどの社会人マナー」「コンプライアンスの基礎」などが挙げられます。入社直後の段階で新入社員・内定者研修をじっくりと実施しておくことで、学生から社会人へのスムーズな意識変革を促しやすくなるでしょう。
関連記事:ビジネスコミュニケーションの3つの基本とスキル向上のコツ
中堅社員向け研修
入社3年目以降の中堅社員は、プレイヤーとして第一線で活躍するだけでなく、後輩社員を育てるという新たな役割を担います。そのため、中堅社員向け研修では、人材育成のスキルやノウハウを教示することが大切です。
カリキュラムの例でいえば、「フィードバックのテクニック」「マネジメント理論」「リーダーシップを発揮する方法」「コーチングスキル」「ストレスマネジメント」などが挙げられます。また、中堅社員は今後のキャリアに漠然とした不安を抱えがちな階層なので、自身のキャリアをあらためて設計させる「キャリア研修」も有効です。
関連記事:令和時代のチームマネジメントとは。鍵になるのはコミュニケーションとタスク管理、そして情報集約
管理職向け研修
管理職は組織のマネジメントを担うだけでなく、将来的に事業運営や経営への参画も期待されるポジションです。
そのため、管理職向けの研修では、チームビルディングに必要なノウハウを中心に、経営に関する知識・スキルも網羅的に教示することが重要といえます。カリキュラムに組み込む内容としては、「課題解決のフレームワーク」「評価面談のテクニック」「ダイバーシティマネジメント」「事業シナリオの策定方法」などが一例です。管理職のマネジメント力を高めることで、本人だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にもつなげられます。
関連記事:組織マネジメントを定義から運用のポイント・求められるスキルまで一挙解説
社員教育で成果を出す“4つ”のポイント
社員教育で成果を出すためには、具体的にどのようなことを意識すればいいのでしょうか。本章では、社員教育の効果を高めるためのポイントについて解説します。
組織の課題とゴールを明らかにする
社員教育は、企業として目指すべき姿に近づくための、手段の一つです。そのため、まずは組織の課題とゴールを明確にすることが重要といえます。具体的には、「経営戦略を実現するうえでどのような課題があるか」「社員にどのようなスキルが不足しているのか」「将来的に社員にはどのような活躍をしてほしいのか」などを考えましょう。組織の課題とゴールから逆算して教育内容を考えることで、より狙った成果を出しやすくなります。
時代の変化に合わせてアップデートする
社員に求められるスキルは、時代によって異なります。近年は特にデジタル技術の台頭で、スキルの陳腐化が起こりやすくなっているのが特徴です。そのため、社員教育のカリキュラムも毎年使い回すのではなく、定期的にアップデートしましょう。時代のトレンドも社員教育に盛り込むことで、実務で効果が発揮されやすくなります。
効果を分析し、改善につなげる
社員教育は一度実施して終わりではなく、内容を振り返って次回へとつなげることも重要です。そのため、研修後には、受講者へのアンケートや習熟度テスト、業績の伸び率などで効果分析をし、改善点を洗い出すようにしましょう。改善点を踏まえて社員教育の内容をブラッシュアップすることで、より効果を高めやすくなります。
わかりやすい業務マニュアルを用意する
社員教育で業務に直結した内容を教える場合には、「業務マニュアル」を用意しておくことも有効です。業務マニュアルとは、業務内容やフロー、必要な知識・ノウハウなどをまとめた資料のことをいいます。業務マニュアルがあれば、社員がOJTの際に復習用で活用でき、スキルの早期定着を目指すことが可能です。また、教える側の指導力に関係なく、わかりやすくノウハウを伝えられるため、社員の習熟度を均一化できるのも利点といえます。社員教育の効率化や成果向上を図るためにも、わかりやすい業務マニュアルを作成しておきましょう。
関連記事:わかりやすい研修資料を作るコツとは?デザインや構成のポイントを紹介
業務マニュアルの作成・共有に役立つツール「NotePM」
業務マニュアルの作成に役立つのが、社内wikiツールの「NotePM」です。NotePMを活用すれば、豊富なフォーマットに沿って手軽に業務マニュアルを作成でき、ツール上で社員へすぐに公開・共有できます。また、作成した業務マニュアルはツール上で保管でき、タグやキーワードで必要なときに検索して取り出すことも可能です。そのため、NotePMを導入することで、社員教育の効率化やナレッジ共有の活性化を実現しやすくなります。
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まとめ
社員教育を実施することで、社員のスキルアアップを図れたり、事業上のリスクを低減できたりとさまざまなメリットを得られます。社員教育を実施する際には、経営戦略や理想の人材像、階層ごとの課題を明確にしたうえで、それに沿った教育カリキュラムを考えるようにしましょう。
また、社員教育の成果を高めるには、業務マニュアルを作成しておくことも有効です。業務マニュアルの作成を効率化し、組織のナレッジ共有を活発化させたい場合は、ぜひ社内wikiツール「NotePM」を活用ください。
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