ITリテラシーの意味とは?高めるメリットと方法とともに解説

2021年10月17日(日) 情報共有

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

昨今、IT技術を有効活用して、業務効率化や柔軟な働き方の導入に成功した事例は多数存在します。しかし一方で、IT技術を使いこなせず、セキュリティ事故やSNSの炎上などのトラブルによって企業に損害を与える事例も少なくありません。IT技術を有効活用してトラブルを回避するには、ITリテラシーを高めることが欠かせません。ここでは、ITリテラシーの意味、ITリテラシーを高めるメリット、社員のITリテラシーを高める方法について解説していきます。

ITリテラシーの意味

リテラシー(literacy)は、読解記述力を意味する英単語です。そのため、一言で説明するとしたら、ITリテラシーは「情報技術(IT/Information Technology)に関する読解記述力」と説明できます。もう少し詳しく説明すると、「通信・ネットワーク・セキュリティなど、ITにひも付く要素を理解する能力、操作する能力」と言えます。また、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)では、参照先のようにITリテラシーを定義しています。

ITリテラシースタンダード(ITLS)は、将来の成長や競争力強化に向けたビジネスの改善・刷新と効果的なIT活用・投資を進めるための、主に事業部門やスタッフ部門などで勤務するビジネスパーソン(非IT技術者)に求められるIT知識や技能、情報活用能力とその領域を示すものである。

参考:ITリテラシースタンダード IPA

近年、若い世代はデジタルネイティブ世代と呼ばれ、生まれた時からコンピュータやインターネットを当たり前のように使ってきました。ただ、彼らが皆十分なITリテラシーを有するとは限りません。そのため、どの世代においても従業員のITリテラシーを高めることが、企業側にとって重要になっています。なお、ITリテラシーは大きく分けて3つの意味がありますので、以下に説明します。

情報基礎リテラシー

情報基礎リテラシーは、「情報を正しく使うための能力」と定義できます。これには、大きく分けて以下の3つの能力が含まれます。

  • 情報を探し出す能力
  • 情報を精査する能力
  • 情報を使う能力

インターネットの情報には嘘も少なくありません。また、膨大な情報があるからこそ、本当に必要な情報を探し出すことが難しい側面もあります。ですので、情報基礎リテラシーが直接IT関わっているわけではありませんが、膨大な情報がスピーディーに手に入るようになった現在だからこそ重要性が増大しています。

コンピュータリテラシー

コンピュータリテラシーは、「コンピュータを操作する技術、あるいは知識」と定義できます。昨今、仕事上でコンピュータを全く使わないことは稀です。最低限のコンピュータ操作スキルは、ほぼどの企業でも必要です。ただ、企業の業務により、必要なコンピュータリテラシーは変わってきます。ほとんど全ての企業で、最低限Word・Excel・PowerPointなどのツールは使える必要があります。また、企業や職種によっては、プログラミングやデザインまでできないといけない場合もあります。

ネットワークリテラシー

コンピュータリテラシーは、「ネットワークやセキュリティに関する技術的な知識を理解する能力」と定義できます。近年では、「インターネットの正しい使い方」、もしくは「インターネットを利用するうえでのモラル」という意味合いもあります。プライバシー保護やセキュリティ対策は、会社だけでなく個人でも実施しないといけません。また、SNSで不用意な発言をしたために、企業に大きな損害を与えた事例も存在します。大きなトラブルを防ぐべく、多くの企業でネットワークリテラシーの教育が強化されてきています。

ITリテラシーを高めるメリット

ITリテラシーを高めることには、多くのメリットがあります。ここでは、そのうち以下の4つについて解説します。

  • コンピュータを有効活用
  • 正確な情報を素早く得る
  • セキュリティ事故防止
  • インターネット上での炎上を防止

コンピュータを有効活用

最近は、パソコンやスマートフォンなどのIT端末は、難しい設定をしなくともガイドに従って簡単に利用できるようになってきています。しかし、仕事でより効率的に使いこなしたい場合は、それだけでは不十分です。ITリテラシーを高めて、適切に設定やカスタマイズを行うことができれば、より端末を使いこなして仕事の効率化を図れます。

また、多くの企業では業務効率化を狙って様々なITシステムを導入していますが、ITリテラシーが低いとそれらを使いこなません。これでは効果は半減します。特に、OSやアプリケーションなどITの基礎的な概念を理解していないと、Webやクラウドなどの仕組みを理解できないため、ITシステムを正しく使いこなすことは困難です。このように、IT端末を使いこなして業務効率化を実現するためにも、ITリテラシーを高める必要があります。

正確な情報を素早く得る

昨今、インターネットの発達により膨大な情報がスピーディーに手に入るようになりました。しかし、それらには嘘の情報も少なくありません。また、せっかく役立つ情報を入手しても、使いこなせなければ意味がありません。情報基礎リテラシーを高めることで、正確な情報を素早く得ることが可能となりますし、それらを有効活用できます。また、データベースからの情報抽出や、インターネットを用いた情報収集などのスキルが高ければ、より必要な情報を容易に入手できるようになります。

特に、情報基礎リテラシーは、高齢者にとっても重要性が増しています。令和元年度通信利用動向調査(総務省)によると、インターネット利用率は国民全体で89.8%でした。そのうち、60~69歳では90.5%に達します。75歳以上でも62.9%であり、高齢者であってもインターネットの利用は当たり前になっています。高齢者でもインターネットを正しく使いこなせば、買い物などに便利です。しかし、詐欺などに悪用されるケースも少なくありません。そのため、高齢者にとっても情報基礎リテラシーの重要性が増していると言えるのです。

参考:令和元年度通信利用動向調査 総務省

セキュリティ事故防止

ビジネスでセキュリティ事故が発生した場合、金銭的な損害はもちろん、信頼性低下など様々な問題が発生します。ビジネスでIT技術を使用する場合、セキュリティ事故を防ぐために最低限のセキュリティに関する知識が欠かせません。

例えば、メールを送付する際には宛先を十分に確認して、添付ファイルを暗号化することで、メールからの情報流出を予防できます。チャットツールを使う場合も、セキュリティへの意識を十分にもつ必要があります。また、USBなど外部記録装置の紛失によって情報流出が発生することもあるので、外部記録装置の取扱い方もガイドラインを設定してそれを遵守することが必要です。

ITリテラシーを高めることで、情報や技術の扱い方を理解でき、セキュリティ上のリスクを避けられます。そのため、セキュリティ事故を防止できるのです。これは、企業の信頼性向上や、コンプライアンス強化にも役立ちます。以上より、業種や職種問わず、セキュリティ教育は必須と言えます。

インターネット上での炎上を防止

昨今問題になるケースが増加しているのが、SNS上での炎上です。職場での不適切な言動や社内事情、不謹慎な内容などをSNSを投稿し、それが不特定多数に批判されることで発生します。個人が批判されるだけでなく、その個人が務める勤務先が炎上する事例もあります。また、会社公式のSNSアカウント自体が不適切な投稿をしたために炎上する事例も少なくありません。

SNSの炎上は、企業の信頼性損失をもたらします。多くの場合、不特定多数に見られるという意識が不十分だったために批判されるような内容を投稿したために、炎上が発生します。SNSの特性やネットワークに関する適切な知識を有していないため、不適切な文章や画像を投稿してしまい炎上が発生するのです。ITリテラシーを高めることで、適切にSNSを運用できれば、炎上を防止できることでしょう。

社員のITリテラシーを高める方法

ここまで、ITリテラシーの意味やITリテラシーを高めるメリットを解説してきました。ITリテラシーを高めることは、現代社会を生きるために重要なことであるとわかります。そこでここでは、社員のITリテラシーを高める方法として、以下の3つを解説します。

IT環境の整備・利用

まずは、パソコンスマートフォンなどのデジタルデバイス、及びクラウドなどの技術にアクセスしやすい設備や環境を整えることが必要です。ITリテラシーを高めたいのであれば、これらへの投資は必要不可欠です。また、IT環境を整えるだけでなく、それらを使いこなせるよう実際に使ってみることも必要です。具体的には、実際にプログラミングを行って業務効率化に取り組んでみる、広報のためにブログやSNSを運用してみるなどがあります。

資格取得の励行

IT関連の資格取得を励行することも、ITリテラシーを高めるために有効な方法です。資格勉強の過程で、基礎的な知識を学習することになります。資格には以下に記したとおり様々な種類がありますが、自分のレベルや業務内容に合わせて、今の自分にとって最適な資格を選びましょう。また、企業側は受験費用を負担したり、資格を取得したら報奨金を出すなど、資格取得に積極的に取り組みたくなる仕組み作りを心がけましょう。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • MOS
  • P検定
  • ネットワークリテラシー検定
  • 情報セキュリティマネジメント検定
  • IC3
  • 情報検定

社内外研修・教育の受講

社内外で研修・教育を行うことも、ITリテラシーを高めるために有効な方法です。ITリテラシーに関しては、オンラインセミナー(ウェビナー)も多く行われていますので、必要であれば社内での研修だけでなく社外の研修プログラムを活用しましょう。また、新入社員だけでなく、部門や役職ごとに必要なITリテラシーを養えるようカリキュラムを考えることも大切です。社内外でITリテラシーが問われる問題が発生したり、ヒヤリハット事例があった場合には、注意喚起も兼ねて教育を実施しましょう。

まとめ

この記事では、ITリテラシーの意味、ITリテラシーを高めるメリット、社員のITリテラシーを高める方法について解説してきました。IT業界以外でも、今や最低限のITリテラシーは必須となっています。自分や自社の現状のITリテラシーと、自分の業務に必要なITリテラシーを理解した上で、十分に高めていきましょう。

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