リモートワークの普及に伴って、クラウドストレージを使用する企業が増えています。これまではクラウドストレージを有効活用してこなかったものの、導入を検討している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、法人向けクラウドストレージを利用するメリットや選び方を解説するとともに、おすすめのクラウドストレージも紹介します。
クラウドストレージの導入を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
関連記事:ファイル共有を社内で行う最適な方法とは?おすすめツール7選も比較解説
目次
【料金体系別】法人向けクラウドストレージのタイプ3選
まずは、法人向けクラウドストレージのタイプを、以下の3つの料金体系に分けて解説します。
- ユーザー課金型
- データ容量課金型
- 無料型
各タイプの詳細を確認することで、自社に合った料金体系を選びやすくなります。クラウドストレージを比較する前にぜひ確認してください。
ユーザー課金型
ユーザー課金型とは、ユーザー1人当たりに料金がかかったり、一定数のユーザーを超えるごとに料金が加算されたりするタイプです。利用する人数分だけ料金を支払えば良いため、余分なコストが発生しにくい点が特徴です。従業員が少ない企業や、特定の部署のみで導入したい場合は、とくに適しています。
ただし、従業員が増えるとコストが割高になる可能性があります。導入する際は、将来の増員計画をあわせて確認することが大切です。
データ容量課金型
データ容量課金型とは、利用人数に関わらず、データ容量の上限に応じて料金が変化するタイプです。
従業員が多い中規模から大規模の企業では、ユーザー課金型よりコストを抑えやすくなります。また、利用人数が増減しても毎月の支払額が一定であるため、予算管理がスムーズにできる点も魅力です。
ただし、保管中のファイルの容量が上限を超えないよう、こまめにファイルを整理する必要があります。
無料型
無料型とは、初期費用や月額料金などが不要な、無料プランを利用できるタイプです。
コストをかけずに導入できますが、有料版に比べてデータ容量が少なかったり、機能が制限されていたりする傾向にあります。また、セキュリティ機能が簡易的な場合もあるため、機密情報を扱う企業では慎重に導入する必要があります。
まずは無料プランで使用感を試し、「より高度な機能を使いたい」と思ったら有料プランへ切り替える使い方がおすすめです。
ユーザー課金型のクラウドストレージ6選
ここからは、ユーザー課金型のクラウドストレージとして、以下の6つを紹介します。
- NotePM
- Google Workspace
- Dropbox Business
- Fleekdrive
- KDDIファイルストレージ
- GigaCC ASP
ユーザー課金型は、利用者の人数に応じて費用を柔軟に変更できるため、小規模な企業でおすすめです。中小企業に勤める方は、ぜひチェックしてみてください。
NotePM
NotePMは、社内でナレッジ共有を行うことに特化して作られており、容易にファイルのアップロードや閲覧が可能です。
ドキュメントの作成が容易であるうえに、検索機能によってアクセスしたいファイルを簡単に見つけられるため、業務の効率を大幅に高められます。
NotePMの特徴
- 社内のナレッジを簡単に共有できる
- ファイルの検索機能が便利であり、アクセスしたいファイルをすぐ見つけられる
- セキュリティの観点で優秀
NotePMの料金(月額/税込)
- プラン8(32名):4,800円
- プラン15(60名):9,000円
- プラン25(100名):15,000円
- プラン50(200名):30,000円
- プラン100(400名):60,000円
※()内は利用できるユーザー名
NotePMがおすすめな人
- ユーザー数に応じて細かくプランを選択したい人
- 検索機能が強いクラウドストレージを使いたい人
- 社内のナレッジの一元化も行いたい人
URL: https://notepm.jp/
Googleワークスペース

出典:ビジネスアプリとコラボレーションツール | Google Workspace
Googleワークスペースは、Googleが提供している各種ツールとの連携が可能なクラウドストレージです。Googleワークスペースを利用することで、GoogleDriveやGoogleMeet、Googleカレンダーなどを同期させられます。
Googleワークスペースでは大容量のプランも用意されているため、規模の大きな企業や、取り扱うファイルの容量が大きい場合でも安心して利用できます。
Googleワークスペースの特徴
- Googleのツールを連携できる
- 大容量のプランも用意されているため、安心して利用できる
- マルチデバイス対応で使いやすい
Googleワークスペースの料金(月額/年間プラン)
- Starter:640円/1ユーザーあたり
- Start:1,280円/1ユーザーあたり
- Plus:2,000円/1ユーザーあたり
- エンタープライズ:要お問い合わせ
Googleワークスペースがおすすめな人
- 大容量のファイルを共有したい人
- Googleの各種ツールと相性が良いクラウドストレージを使いたい人
- スマートフォンでもクラウドストレージを使いたい人
URL: https://workspace.google.co.jp/intl/ja/
Dropbox Business

出典:Dropbox Professional とチーム向け Dropbox – 詳細 – Dropbox
Dropbox Businessは、一般ユーザーにも広く使用されているDropboxを、法人向けにしたものです。クラウドストレージとして利用できるだけでなく、電子署名や自動バックアップなどの機能を備えており、法人で役立つ機能が一通り備わっています。
利用できるプランは合計6つが用意されており、自社の規模や必要な機能に応じて柔軟に選べます。
Dropbox Businessの特徴
- クラウドストレージだけでなく、電子署名や自動バックアップなどの機能も備えている
- 合計6つのプランから選べる
- 大きいファイルでも共有リンクで受け渡し可能
Dropbox Businessの料金(月額/年間払い)
- Basic:無料
- Plus(1人用):1,200円
- Professional(1人用):2,000円
- Standard:1,500円/1ユーザーあたり
- Advanced:2,400円/1ユーザーあたり
- Enterprise:要お問い合わせ
Dropbox Businessがおすすめな人
- 無料で試せるクラウドストレージを探している人
- 電子署名ができるサービスも利用したい人
- バックアップ機能で安全にデータを保存したい人
URL: https://www.dropbox.com/ja/business
Fleekdrive

出典:企業向けオンラインストレージサービス Fleekdrive
Fleekdriveは、企業向けに開発されたオンラインストレージサービスです。高度なセキュリティ性能を誇っており、アクセス制限やウイルスチェックなどが標準搭載されています。
また、モバイルアプリが用意されており、スマートフォンからでもアプリ経由でストレージを確認できる点も魅力です。その利便性から、多くの業種で取り入れられています。
Fleekdriveの特徴
- セキュリティ対策が高度なオンラインストレージ
- モバイルアプリから簡単にストレージを確認できる
- 多くの業種で取り入れられている
Fleekdriveの料金(月額/税込)
- Team:660円/1ユーザーあたり
- Business:1,980円/1ユーザーあたり
- Business Plus:2,200円/1ユーザーあたり
Fleekdriveがおすすめな人
- セキュリティ性能が高いクラウドストレージを使いたい人
- スマートフォンでも快適に利用できるクラウドストレージを使いたい人
- 導入実績が豊富なサービスを使いたい人
URL: https://www.fleekdrive.com/
KDDIファイルストレージ

出典:KDDI ファイルストレージ|SaaS/PPAP対策|法人向け|KDDI株式会社
KDDIファイルストレージは、KDDIグループが運営しているクラウドストレージです。大容量かつ低価格であるほか、KDDIグループの技術力を用いて、高いセキュリティ性能を実現している点も魅力です。
海外に拠点がある法人の場合、現地での契約が行えるため、グローバル展開している企業におすすめできます。
KDDIファイルストレージの特徴
- KDDIグループが運営している、安心感の強いサービス
- セキュリティ性能が高い
- 海外での現地契約が可能
KDDIファイルストレージの料金(月額/ID単位コース)
- 330円/ID
KDDIファイルストレージの料金(月額/容量単位コース)
- 10GBプラン:76,780円
- 100GBプラン:198,000円
- 1TBプラン:660,000円
KDDIファイルストレージがおすすめな人
- 有名な企業が運営しているサービスを利用したい人
- 料金プランを柔軟に選択したい人
- 海外でも利用しやすいサービスを探している人
URL: https://biz.kddi.com/service/file-storage/
GigaCC ASP

出典:GigaCC ASPとは|機能紹介|企業間ファイル共有・転送サービス GigaCC企業間ファイル共有・転送サービス GigaCC
GigaCC ASPは、ファイル送信・ファイル共有・共有ノートの3つの機能を搭載したクラウドストレージです。社内外の人とファイルの送信・共有が簡単にできるほか、共有ノート機能では些細なアイデアを気軽に共有できます。
それぞれのサービスごとにサポート窓口が設置されており、電話やメールなどで使い方を迅速に確認できます。
GigaCC ASPの特徴
- 累計1,000社以上が導入した実績あり
- シンプルなUIを採用しており、ITツール初心者でも使いやすい
- 各サービスの操作方法をサポート窓口で確認可能
GigaCC ASPの料金(月額/税込)
- STANDARDプラン:13,200円~
- ADVANCEDプラン:40,700円~
- PREMIUMプラン:54,000円~
※初期費用として50,000円が別途必要。
※IDが1,000以上の場合は、いずれも280,000円以上。
GigaCC ASPがおすすめな人
- アイデアを気軽に共有したい人
- サポートが手厚いクラウドストレージを使いたい人
- ITツールに慣れていない人でも、簡単に使用できるクラウドストレージを探している人
URL: https://www.gigaccsecure.jp/function/
データ容量課金型のクラウドストレージ8選
ここからは、データ容量課金型のクラウドストレージとして、以下の8つを紹介します。
- 使えるファイル箱
- セキュアSAMBA
- MEGA
- Bizストレージ ファイルシェア
- Everidays
- SmartConnect Smart Storage
- Direct Cloud
データ容量課金型は、中規模から大規模の企業と相性が良いタイプです。従業員が多い企業に勤める人は、ぜひ確認してください。
使えるファイル箱

出典:クラウドストレージ「使えるファイル箱」 – 使えるねっと
使えるファイル箱は、「使えるねっと株式会社」が運営しているクラウドストレージです。セキュリティレベルが高く、大容量にも対応しているため、ファイル共有にはもちろんのこと、バックアップファイルの保存先としても使用できます。
幅広いITサービスやレンタルサーバーと連携でき、利便性が高い点も魅力です。
使えるファイル箱の特徴
- セキュリティレベルが高い
- 大容量に対応しているため、バックアップファイルの保存先としても使用可能
- MS OfficeオンラインやWebDAVとの連携が可能
使えるファイル箱の料金(月額/税込)
- スタンダード(~1TB):25,520円
- アドバンス(~3TB):72,600円
使えるファイル箱がおすすめな人
- 画像や動画など、容量の大きなファイルを多数取り扱う人
- セキュリティ性能が高いクラウドストレージを使いたい人
- MS OfficeオンラインやWebDAVを使っている人
URL: https://www.tsukaeru.net/file-bako
セキュアSAMBA

出典:安全・簡単・低コストな法人向けクラウドストレージ「セキュアSAMBA」|株式会社kubellストレージ
セキュアSAMBAは、多くの中小企業に導入されている法人向けクラウドストレージです。Windowsのエクスプローラー内で操作できるため、新しく操作方法を覚えずに使用できます。
また、運用開始前後には、営業・カスタマーサクセス・サポートの3分野のプロがサポートを行うため、ITツールに慣れていない人でも安心して利用できます。
セキュアSAMBAの特徴
- 導入コストが少ない
- 導入前後のサポートが充実している
- 多くの中小企業が導入している
セキュアSAMBAの料金(月額/税込)
- フリー(~1GB):無料
- スタンダード(~300GB):27,500円
- ビジネス(~500GB):38,500円
セキュアSAMBAがおすすめな人
- クラウドストレージをスムーズに導入したい人
- サポート体制が充実しているサービスを利用したい人
- 操作が簡単なクラウドストレージを使いたい人
URL: https://info.securesamba.com/
MEGA

MEGAはシンプルな操作性を重視したクラウドストレージです。大容量のストレージを利用できるほか、高速転送を実現しているため、導入することで業務を円滑に進められます。
また、エンドツーエンド暗号化によって、通信を盗み見られるリスクが低いため、セキュリティ性能も高いです。
自社のニーズに合うか判断が難しい場合は、無料プランで使用感を試してから、有料プランに切り替えるかを判断できます。
MEGAの特徴
- シンプルで使いやすい
- 大容量かつ、高速通信を実現している
- 無料プランが用意されている
MEGAの料金(月額/税込/Proプラン年払い)
- Pro I:1,657円
- Pro II:3,314円
- Pro III:4,970円
※別途無料プランも利用可能。
MEGAがおすすめな人
- 幅広い社員にとって使いやすいサービスを探している人
- 高速でファイルを転送できるクラウドストレージを使いたい人
- チャット機能も備わったクラウドストレージを利用したい人
URL: https://mega.io/
Bizストレージ ファイルシェア

出典:ファイル転送・オンラインストレージ・PPAP対策 Bizストレージ ファイルシェア | NTTドコモビジネス 法人のお客さま
Bizストレージ ファイルシェアは、NTTコミュニケーションズが運営しているクラウドストレージです。最大1万人のユーザーを登録できることから、規模の大きな企業でも導入しやすいサービスです。
実際に多くの大企業で利用されており、業務効率化につながることが実証されているため、安心して導入できます。
Bizストレージ ファイルシェアの特徴
- NTTコミュニケーションズが運営しているため、安心して導入できる
- 最大1万人のユーザーを登録できるため、大企業におすすめ
- 多くの企業に導入された実績を持っている
Bizストレージ ファイルシェアの料金(月額/税込)
- 1GByte:16,500円
- 2GByte:28,600円
- 3GByte:42,900円
- 4GByte:57,200円
- 10GByte:71,500円
- 100GByte:104,500円
- 500GByte:165,000円
- 1TByte:220,000円
※別途、初期費用22,000円が必要。
Bizストレージ ファイルシェアがおすすめな人
- 知名度の高い企業が展開するサービスを使いたい人
- 大企業で利用しやすいサービスを探している人
- アクセス権限を細かく設定したい人
URL: https://www.ntt.com/business/services/application/online-storage/bst-sh.html
Everidays

出典:Everidays|国内保管・ユーザー数無制限の法人向けクラウドストレージ|エブリデイズ
Everidaysは、セキュリティ性能が高い法人向けクラウドストレージです。国内の複数のデータセンターでファイルを管理しているため、安心して利用できます。
また、ワークスペース単位でファイルを共有できるため、第三者に情報が漏れにくいことも魅力といえます。
UIがWindowsのエクスプローラーと似ているため、使い方を直感的に把握しやすく、短時間で操作に慣れやすい点も特徴です。
Everidaysの特徴
- 国内の複数のデータセンターで、安全にファイルを管理
- ワークスペース単位でのファイル共有が可能
- 使用感がWindowsのエクスプローラーに似ており、直感的に操作しやすい
Everidaysの料金(月額/税込/月払い)
- スターター(~200GB):10,890円
- プロフェッショナル(~1TB):25,080円
- プロフェッショナル(~2TB):43,560円
Everidaysがおすすめな人
- 情報漏えいリスクが低いクラウドストレージを使いたい人
- 社内でWindowsを利用している人
- ChatworkやSlackと連携できるサービスを探している人
SmartConnect Smart Storage

出典:NTTスマートコネクトのクラウド型ストレージサービス[スマートストレージ]
SmartConnect Smart Storageは、NTTが提供しているオンラインストレージサービスです。有名な企業が提供しているだけあり、強固なセキュリティ対策と、手厚いサポート体制が備わっています。
さらに、機能・容量・価格が異なる5つのプランから選べるため、自社の細かいニーズに合わせて利用できます。
SmartConnect Smart Storageの特徴
- NTTが提供しており、信頼性が高い
- 強固なセキュリティ対策と手厚いサポート体制が強み
- 5つのプランから選んで契約でき、機能や容量、予算などの細かいニーズを満たしやすい
SmartConnect Smart Storageの料金(月額/税込/スタンダードプランの場合)
- ~500GB:50,600円
- ~1TB:79,200円
- ~5TB:165,000円
※別途、初期費用として40,700円が必要。
SmartConnect Smart Storageがおすすめな人
- 有名企業が提供しているクラウドストレージを使いたい人
- データ容量や機能に応じて、料金プランを柔軟に選択したい人
- セキュリティ対策が万全なクラウドストレージを使いたい人
URL: https://storage.nttsmc.com/
Direct Cloud

出典:社内外との安全なファイル共有・外部との共同作業を実現 | ファイルサーバーのDXから生成AIまで統合管理「DirectCloud」
DirectCloudは、共有リンクでファイルを簡単に受け渡しできるクラウドストレージです。最大60GBのファイルを転送できるため、画像や動画など、大容量のデータを取り扱う業種にも適しています。
DirectCloudのライセンスを持たないユーザーをゲスト招待できるため、クライアントとのファイル共有に利用しやすい点も魅力です。
DirectCloudの特徴
- 共有リンクで最大60GBまでのファイルを送信できる
- DirectCloudを使っていないユーザーをゲスト招待できる
- 指定した端末やIPアドレス以外のアクセスを制限できる
DirectCloudの料金(月額/税込)
- スタンダード:39,600円
- アドバンスド:66,000円
- ビジネス:118,800円
DirectCloudがおすすめな人
- 大容量のファイルを受け渡ししたい人
- 多くのクライアントとデータをやり取りしたい人
- 簡単な操作でファイルを共有したい人
URL: https://www.directcloud.jp/
PrimeDrive

出典:法人向けオンラインストレージ – PrimeDrive | 安心・安全なファイル共有 | ソフトバンク
PrimeDriveは、ISO27001やISMAPなど、複数のセキュリティ認証を受けているクラウドストレージです。保管用のディスクスペースにファイルをアップロードして、URLを教えることでファイルを共有できます。
ユーザーごとにセキュリティポリシーを設定できたり、操作ログを確認できたりと、管理機能が充実している点も魅力です。
PrimeDriveの特徴
- ISO27001・ISO27017・ISMAPの認証を取得済み
- ユーザーごとにセキュリティポリシーを設定できる
- Android・iPhone・iPadでも利用可能
PrimeDriveの料金(月額)
- 契約容量1GB:12,000円
- 契約容量10GB:69,800円
- 契約容量100GB:180,000円
- 契約容量200GB以上:要お問い合わせ
※初期費用として30,000円(一時金)が別途必要。
PrimeDriveがおすすめな人
- セキュリティ対策にこだわっているクラウドストレージを使いたい人
- スマートフォンに対応しているクラウドストレージを使いたい人
- 無料トライアルを利用できるサービスを探している人
URL: https://www.softbank.jp/biz/services/collaboration/primedrive/
無料型のクラウドストレージ3選
ここからは、無料型のクラウドストレージとして、以下の3つを紹介します。
- box
- firestorage
- OneDrive
コストを極力削減したい人は、ぜひ確認してみましょう。
box

出典:AIが支援するセキュアなコンテンツ管理、ワークフロー、コラボレーション
boxは、高いセキュリティと利便性の高さから、世界中で使用されているクラウドストレージです。機能としては、ファイルのアップロードやダウンロード、共有機能といったシンプルな内容で、直観的に使用できます。
有料プランは保存容量が無制限であるため、容量を空けるためにファイルを削除する必要がない点も魅力です。
boxの特徴
- 高いセキュリティ体制を誇っている
- 機能がシンプルで使いやすい
- 保存容量が無制限
boxの料金(月額/税込/年払い)
- Box Individual:無料
- Business:1,980円/1ユーザーあたり
- Business Plus:3,300円/1ユーザーあたり
- Enterprise:4,620円/1ユーザーあたり
- Enterprise Plus:6,600円/1ユーザーあたり
boxがおすすめな人
- 大容量のファイルを取り扱っている人
- シンプルな操作性のクラウドストレージを使いたい人
- 本格的に導入する前に、無料期間で使用感を試したい人
URL: https://www.box.com/ja-jp
firestorage

出典:firestorage 容量無制限のオンラインストレージ
firestorageは、容量無制限のオンラインストレージサービスです。法人プランでは厳格なセキュリティのもとでファイルを共有できるうえに、高速通信によってスムーズなやり取りが可能です。また、アクセスログを保存することで、セキュリティチェックも容易に行えます。
さらに、すべてのデータを国内のデータセンターで管理している点も、安心して利用できるポイントです。
firestorageの特徴
- 容量無制限のオンラインストレージである
- ファイルの共有・高速通信など、業務効率化につながる機能が揃っている
- 国内のデータセンターが運用をしている
firestorageの料金(月額/税込)
- プラン1(保存容量18TB):120,780円
- プラン2(保存容量9TB):98,780円
- プラン3(保存容量3TB):78,780円
- プラン5(保存容量1TB):54,780円
※プラン1・プラン2の場合は110,000円、プラン3・プラン5の場合は55000円の初期費用が必要。
※上記以外に、無料登録したうえでの利用も可能。
firestorageがおすすめな人
- 大容量のファイルを取り扱っている人
- 業務を大きく効率化したい人
- 無料で使えるクラウドストレージを探している人
OneDrive

出典:個人用ファイル共有とクラウド ストレージ | Microsoft OneDrive
OneDriveは、Windowsに標準搭載されているオンラインストレージサービスです。Microsoft 365と連携することで、ExcelファイルやWordファイルをOneDrive上に同期し、即座に共有できます。
法人プランの場合はTeamsとの連携も可能であるため、ファイルの共有時のコミュニケーションコストも大幅に削減できます。
OneDriveの特徴
- Windowsに標準搭載されており、気軽に使いやすい
- Microsoft 365と連携することによって、ExcelファイルやWordファイルを簡単に同期できる
- 法人プランではTeamsとの連携も可能
OneDriveの料金(月払い/個人向けプラン)
- Microsoft 365:無料
- Microsoft 365 Basic:260円/1ユーザーあたり
- Microsoft 365 Personal:2,130円/1ユーザーあたり
- Microsoft 365 Family:2,740円/1ユーザーあたり
- Microsoft 365 Business Basic(Teamsを含む):約988円/1ユーザーあたり
- Microsoft 365 Business Standard(Teamsを含む):約2,061円/1ユーザーあたり
OneDriveがおすすめな人
- ExcelやWordをよく利用している人
- Teamsを使う機会が多い人
- 無料で使えるクラウドストレージを探している人
URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage
法人向けのクラウドストレージを選ぶ際のポイント
ここからは、法人向けのクラウドストレージを選ぶ際のポイントについて、以下6点を解説します。
- セキュリティ対策
- データ容量
- データのダウンロード・アップロードの速度
- 料金や課金形態
- 使いやすさや機能
- 運営のサポート体制
- 対応デバイス・OS
各ポイントを把握することで、自社に合うサービスを選びやすくなります。クラウドストレージの導入を検討している人はぜひ確認しておきましょう。
セキュリティ対策
法人でクラウドストレージを使用する場合は、必ずセキュリティ対策が十分に行われているかを確認しましょう。顧客情報の入ったファイルを扱う予定がある場合は、とくに注意が必要です。顧客情報の入ったファイルが外部に漏洩すると、企業の信頼を大きく落としてしまいます。
セキュリティ対策が整っているクラウドストレージには、以下のような機能が搭載されています。
- ログイン時の2段階認証機能
- 通信の暗号化
- 操作ログの確認機能
- アクセス制限の設定機能
- IPアドレス制限機能
- WAF(Web Application Firewall)による不正な通信の検知・遮断
導入を検討しているクラウドストレージがあるなら、上記の機能が備わっているかを確認しましょう。
データ容量
法人でクラウドストレージを使用する際は、データ容量が十分であるかを確認しましょう。クラウドストレージを導入したとしても、データ容量が不十分である場合、有効活用できません。とくに、動画やパワーポイントファイルなど、容量の大きなファイルを頻繁に使用する場合は、より入念な確認が必要です。
契約前には、どれくらいの容量を使う可能性があるかを確認したうえで、十分な容量を利用できるクラウドストレージを契約しましょう。
データのダウンロード・アップロードの速度
データのダウンロード・アップロードの速度も大切です。オフィスで契約している回線だけでなく、導入するクラウドストレージによってもデータの通信速度は異なります。
通信速度が遅いクラウドストレージを契約してしまうと、ファイルのアップロードやダウンロードに時間がかかるため、業務効率を高められません。
可能であれば、無料トライアルで実際にファイルのアップロードやダウンロードを行い、通信速度を確認しておきましょう。
料金や課金形態
法人用のクラウドストレージにはさまざまなプランが用意されており、それぞれで料金・課金形態が異なります。契約前に「契約期間の縛りがあるか」「月額のサブスクリプション型か」「年間一括支払いであるか」などを確認しておきましょう。
多くの法人向けクラウドストレージは比較的手頃な値段で利用できますが、大切な会社の経費を使うため、料金は慎重に検討することが大切です。
使いやすさや機能
法人向けのクラウドストレージを使用する場合、使いやすさも大切です。企業によっては、インターネットに精通していない人も利用するため、直観的に操作しやすいものを選ぶのがおすすめです。また、自社で必要としている機能が備わっているかも確認しましょう。
クラウドストレージを比較検討する前に、自社でどのような機能が求められているかを洗い出し、必要な機能を過不足なく備えているクラウドストレージを選びましょう。
運営のサポート体制
法人向けのクラウドストレージを契約する際には、運営のサポート体制もチェックしましょう。
クラウドストレージに何か不具合があった場合、迅速に対応できなければ業務が中断してしまいます。トラブルやエラーが発生した場合、すぐにサポートセンターに問い合わせて回答を得られるなら、安心して使い続けられます。
サポートセンターの受付時間が長かったり、トラブルシューティングの説明が豊富だったりするサービスを利用するのがおすすめです。
対応デバイス・OS
クラウドストレージを選ぶ際は、自社で使用しているパソコンやスマートフォンのOSに対応しているかの確認も必要です。WindowsやMacだけでなく、iOSやAndroidにも対応していると、外出先でもデータの閲覧・編集が可能です。そのため、業務をスムーズに進めやすくなります。
また、自社が古いOSを使用している場合、クラウドストレージの動作保証の対象外になる可能性があります。導入する前に、推奨環境を必ず確認しておきましょう。
そもそも法人向けクラウドストレージとは
法人向けクラウドストレージとは、インターネット上でファイルの管理や編集、共有が可能なサービスです。法人で安心して使用できるように、強固なセキュリティ対策が行われている点が特徴です。インターネットに接続できる環境があれば、どこからでもアクセスできるため、リモートワーク下でもリアルタイムでファイルを共有できます。
さらに、アクセスログが保存されるサービスでは、誰がファイルにアクセスし、どのような編集を行ったかを一目で確認できます。そのため、セキュリティを確保しながら利用しやすい点も魅力です。
関連記事:【2025年版】クラウドストレージの使い方を徹底解説!おすすめサービス7選と選び方についても紹介
法人向けのクラウドストレージを利用するメリット
ここからは、法人向けのクラウドストレージを利用するメリットとして、以下の5点を解説します。
- 管理コストが少ない
- 大容量に対応するプランがある
- セキュリティの向上につながる
- リモートワークを円滑に実施できる
- BCP対策を実現できる
利用するメリットを確認することで、クラウドストレージを導入するかの判断材料にできます。導入を迷っている人はぜひ確認してください。
管理コストが少ない
法人向けのクラウドストレージを使用すると、管理コストを抑えながらファイルを保管できます。
法人向けのクラウドストレージでは、セキュリティ対策やその他システムの改善などを、すべてデベロッパーが行います。そのため、自社でメンテナンスに工数を割く必要がありません。本来の仕事に集中しやすいため、より業務の効率化を実現しやすくなります。
関連記事:【2025年最新】おすすめのファイル管理ソフト10選|初心者でも失敗しない選び方も徹底解説
大容量に対応するプランがある
多くの法人向けクラウドストレージでは、大容量に対応できるプランが用意されています。ページ数の多いパワーポイントや動画など、容量の大きなファイルも問題なく格納・共有できるため、非常に便利です。また、大容量に対応できるプランなら、ファイルのバックアップも問題なく保存できます。
多くのクラウドストレージでは、企業の規模に合わせてさまざまな容量のプランが用意されているため、自社に合ったプランを選ぶことで、適切な容量で使用できます。
セキュリティの向上につながる
法人向けのクラウドストレージは高度なセキュリティ性能を持っています。ファイルへのアクセス権限の付与・制限のほか、ログイン時の二段階認証などが搭載されているため、不正アクセスを徹底的に対策可能です。
また、アクセスログを保存することで、万が一不正アクセスがあった場合でもすぐに検知し、対策を講じられるため、被害を最小限に抑えられます。
リモートワークを円滑に実施できる
クラウドストレージを導入すると、インターネット環境さえあればどこでもファイルへアクセスできるようになります。自宅やカフェ、サテライトオフィスなど、オフィス以外の場所からでも必要な資料をすぐに取り出せるため、リモートワーク下でも業務スピードを保てます。
また、ファイルをUSBメモリに入れて持ち歩く必要もないため、メモリの紛失による情報漏洩のリスクを排除できる点も魅力です。
さらに、サービスによってはチームメンバーと同じファイルを同時編集できます。お互いが離れた場所にいても、スムーズな協働を実現できます。
BCP対策を実現できる
BCP(事業継続計画)対策とは、災害やシステム障害などの緊急事態が発生した際に、事業を継続、または早期復旧させる仕組みです。
自社内にサーバーを設置している場合、地震や火災などでオフィスが被災すると、データが物理的に消失するリスクがあります。しかし、クラウドストレージを導入すると、堅牢なセキュリティ機能と耐災害性を備えたデータセンターにファイルを保管します。そのため、自社が被災してもデータが失われるリスクはありません。
また、インターネット経由で場所を問わずデータにアクセスできるため、オフィスが被災しても別の場所で業務を再開できる点もメリットです。
クラウドストレージを導入する流れ
クラウドストレージを導入する流れは、大まかに以下の4ステップです。
- 導入する目的や範囲を策定する
- クラウドストレージを選定する
- ルールを策定して本格導入する
- 効果測定を行う
ここからは、各ステップの詳細を解説します。クラウドストレージをスムーズに導入できるよう、事前に確認しておきましょう。
1.導入する目的や範囲を策定する
まずは、なぜクラウドストレージを導入するのか、目的を明確にすることから始めましょう。目的が曖昧なまま導入すると、利用を始めた際に目的を達成しているか測定しにくく、十分な費用対効果があるかの判断も難しくなります。「業務工数を10%削減する」「ペーパーレス化により印刷コストを10%削減する」など、数値を含めた具体的な目標を立ててみましょう。
また「全社一括で導入する」「バックオフィスの部署のみで利用する」など、導入範囲を決めることも大切です。導入範囲に応じて、ユーザー数や必要なデータ容量などを見積もれるため、よりクラウドストレージを選びやすくなります。
2.クラウドストレージを選定する
目的と範囲が決まったら、自社に最適なクラウドストレージを選定します。料金プランやデータ容量などを比較し、ひとつ前の手順で決めた導入目的や導入範囲に適しているか考えましょう。
多くのサービスでは無料トライアル期間が設けられています。導入する前に操作感を確認できるため、積極的に活用しましょう。現場の従業員にもトライアルに参加してもらい、感想をヒアリングすると、自社に適したクラウドストレージを選びやすくなります。
3.ルールを策定して本格導入する
導入するサービスが決定したら、使い始める前に運用ルールを策定します。ルールがないまま利用を開始すると、ファイルが乱雑に保存されて探しにくくなったり、不適切なアクセス権限によってセキュリティリスクが高まったりする恐れがあります。
具体的には、以下の項目を定めておきましょう。
- フォルダの階層構造や作成ルール
- ファイル名の命名規則
- アクセス権限の設定基準
- 社外への共有ルール
策定したルールをマニュアルに記載し、従業員へ周知することで、安全かつ効率的にクラウドストレージを運用できます。
4.効果測定を行う
クラウドストレージを導入して一定期間が経過したら、最初の手順で掲げた目的が達成されているかの測定を行います。数値の測定が難しい場合は、従業員に対してアンケートを取り、使い心地を聞くのも効果的です。
測定の結果、目標とする導入効果が認められない場合は、運用ルールの見直しや、クラウドストレージのプラン変更などを検討しましょう。定期的な効果測定によって、運用体制を改善し続けることで、クラウドストレージをより効果的に活用できます。
「NotePM」をクラウドストレージとして導入した事例
ここからは、クラウドストレージのひとつである「NotePM」の導入事例を3つ紹介します。
- 株式会社ラクス
- 株式会社小田急フィナンシャルセンター
- 株式会社八天堂
導入事例を確認することで、クラウドストレージを利用するメリットがより具体的になります。クラウドストレージの導入を迷っている人は、ぜひ確認してください。
株式会社ラクス

株式会社ラクスは、企業のバックオフィス業務やマーケティング業務を支援しています。組織の成長に伴って社員が増えたことで、社内のナレッジや手順書などが全員に共有されにくくなっていた点が課題でした。そこで、社内のナレッジや手順書などを1箇所で管理するために、NotePMを導入しました。
NotePMにより情報を一元管理したことで、情報の検索時間を3〜4割ほど削減することに成功。また、NotePMで業務の進め方をまとめられるため、引き継ぎにかかるコストも50%ほど削減されました。
関連記事:【導入事例】検索時間が4割削減!急成長SaaSが実践するナレッジ共有を浸透させるための取り組みとは – 株式会社ラクス
株式会社小田急フィナンシャルセンター

株式会社小田急フィナンシャルセンターは、小田急グループに属する企業の経理業務や給与計算などを請け負う会社です。以前はファイルサーバーでマニュアルを保管していましたが、検索性の悪さやバージョン管理の難しさなどで課題があったため、代わりにNotePMを導入しました。
NotePMの導入後は、フォルダ階層を把握しやすくなったり、全文検索が可能になったりしたことで、情報検索の工数が8割程度削減されました。また、今までは法律の改正事項をメールで共有していましたが、NotePM導入後は該当するファイルを編集するだけで済むようになった点も大きな変化です。
関連記事:【導入事例】NotePMで実現するDX時代のマニュアル管理。数秒で欲しい情報にアクセス – 株式会社小田急フィナンシャルセンター
株式会社八天堂

株式会社八天堂は、スイーツパンを中心に食品の製造・販売を行う企業です。以前から正社員と非正規社員との間に、業務に関する情報格差がありました。情報格差を解消し、すべての社員が同じパフォーマンスで仕事ができるようにするため、NotePMを導入しました。
NotePMでナレッジやマニュアルを一元管理し、いつでも見られる状態にすることで、正社員と非正規社員の情報格差の解消に成功。また、月間MVPの推薦募集もNotePM上で行うことで、社員同士で褒めあう風土づくりも実現しました。
関連記事:【導入事例】雇用形態の多様化で生じた情報格差を解消。情報共有ツール「NotePM」の活用でスタッフのモチベーションを向上 – 株式会社八天堂
法人向けクラウドストレージは複数を比較したうえで選ぼう
本記事では、法人向けのクラウドストレージのタイプや選び方を解説するとともに、おすすめのクラウドストレージ17選を紹介しました。
リモートワークが普及し、オンラインで業務を進める機会が多い昨今において、クラウドストレージは重要な役割を果たします。現状使用していない場合は、導入することで大幅に業務効率を向上させられる可能性もあります。
ぜひ本記事を参考に、クラウドストレージの導入・利用を検討してみてはいかがでしょうか。クラウドストレージの導入を考えている人は、テキストエディタで簡単にファイルを作成でき、検索性も高いNotePMをぜひチェックしてください。



