適切なファイル管理には、一定のルールを定めるのが重要です。しかし、ファイル管理が煩雑になってしまいファイル管理ツールの導入を検討している担当者もいるでしょう。
本記事では、ファイル管理のポイントやツールのメリット・選び方などを解説します。ファイル管理に悩んでいる担当者は、ぜひ本記事を参考に、ファイル管理ツールを検討してみてください。
>関連記事:クラウドファイル共有サービス20選(無料あり)|選ぶ際のポイントや導入するメリットも解説
目次
【一目でわかる】ファイル管理ツール・ソフト おすすめ一覧
ツール | 特徴 |
---|---|
NotePM | ・ファイルの中身まで全文検索が可能 ・マニュアル作成に便利な画像編集機能やテンプレートがある |
Google ドライブ | ・GmailやGoogle Workspaceとの連携がスムーズ ・複数人で同時に編集できる |
Box | ・高度なセキュリティ機能が充実 ・Businessプラン以上では、ストレージ容量を気にせずに利用できる |
firestorage | ・会員登録なしで、すぐにファイルのアップロードと共有が可能 ・直感的なインターフェースで、誰でも簡単に利用できる |
FenrirFS | ・ラベル付けで、ファイルを柔軟に整理できる ・プレビュー機能で、ファイルを開かなくても内容を確認できる |
Dropbox Business | ・世界中で多くの導入実績がある ・削除・上書きしたファイルを120日以内であれば復元可能 |
OneDrive for Business | ・Office 365製品と連携しやすい ・マルチデバイスに対応している |
Fleekdrive | ・アクセス権限設定、監査ログなど、堅牢なセキュリティ機能がある ・フォルダ、ファイルごとに細かくアクセス権限を設定できる |
DirectCloud-BOX | ・シンプルで分かりやすいインターフェース ・いつ、誰が、何にアクセスしたかのログを詳細に記録・管理できる |
Fileforce | ・ファイルの自動バックアップ、復元機能がある ・アクセスログ、二段階認証など、セキュリティ機能が充実している |
ファイル管理ツール・ソフト4つの選び方
ファイル管理ツールの選び方のポイントは、以下の4つです。
- 目的に合ったツールか
- セキュリティ対策は万全か
- 必要な機能は揃っているか
- ファイルの検索はしやすいか
ファイル管理ツールの選び方を知って、自社の目的に合ったツールを見極めましょう。
目的に合ったツールか
ファイル管理ツールを効果的に活用するには、導入目的を明確にするのが重要です。現状の課題を具体的に洗い出し、ツールで解決したい問題を特定しましょう。
無料トライアル期間を設けているツールもあるので、実際の業務で使用して操作性や機能を確認しておくのがおすすめです。目的に合ったツールであれば、継続的な利用と高い満足度につながります。
セキュリティ対策は万全か
外部からの不正アクセスや内部不正・ヒューマンエラーによる情報漏えいなど、さまざまなリスクからデータを守るためには、セキュリティ対策が欠かせません。
データの暗号化や2段階認証といった基本的な防御機能や、アクセスログの取得機能が備えられているかを確認しましょう。
また、情報の不適切な持ち出しを防ぐには、ファイルのダウンロードや印刷を制限する機能も重要です。国際セキュリティ資格のISO27001認証を取得しているツールであれば、厳しい基準をクリアしているため安心して利用できます。
必要な機能は揃っているか
ファイル管理ツールを選ぶ際は、基本的な編集・共有機能に加えて、以下のような自社のニーズに対応できる機能が揃っているかを確認する必要があります。
- 複数部署での共同編集
- 紙資料の電子化
- 既存システムとの連携
また、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどの各種デバイスへの対応状況も確認しましょう。グローバル展開している企業であれば、海外からのアクセス性も重要です。
ファイルの検索はしやすいか
検索機能が充実しているツールであれば、効率良く必要なファイルを見つけられます。
そのため、全文検索やあいまい検索・属性検索など、さまざまな検索方法が用意されているツールを選びましょう。タイトルやタグ・フォルダ名での絞り込み機能もおすすめです。
また、サムネイル表示やプレビュー機能があるツールなら、ファイルを開かずとも内容を確認できるので、作業効率を向上させやすいでしょう。
無料でも使えるおすすめのファイル管理ツール・ソフト10選
無料でも使えるおすすめのファイル管理ツールは、以下の10種類です。
- NotePM
- Googleドライブ
- Box
- firestorage
- FenrirFS
- DropboxBusiness
- OneDrive for Business
- Fleekdrive
- DirectCloud-BOX
- Fileforce
目的や用途に合ったツールを使うことで、効率良くファイル管理を進められるでしょう。
NotePM
NotePMは、Word、Excel、PDFなどのファイルの中身まで全文検索できる強力な検索機能が特徴のファイル管理ツールです。マニュアル作成から社内ポータル構築まで幅広い用途に対応できます。二段階認証を採用した高度なセキュリティ体制も備わっており、安全に情報共有を行いたい企業におすすめです。
【主な機能一覧】
- 高機能エディタと豊富なテンプレートによる容易なマニュアル作成
- Word、Excel、PDFなどのファイル内も対象とした強力な全文検索
- 更新履歴の自動記録と変更箇所のハイライト表示
- コメント機能や「いいね!」機能によるコミュニケーション促進
- フォルダ、タグによる柔軟な情報整理
- Microsoft Teams、Slack、Chatwork、LINE WORKS、Google Chatとの連携
【料金体系】
【おすすめの人】
- 社内のナレッジ共有を促進し、属人化を解消したい人
- 業務マニュアルやFAQを効率的に作成・管理したい人
- Word、Excel、PDFなどの様々な形式のファイルを一元管理し、高度な検索機能を利用したい人
- 情報セキュリティを重視し、安全な環境で情報共有を行いたい企業
- リモートワーク環境下で、チーム内の情報共有を円滑に進めたい人
WEB上で使える!検索性に優れたファイル共有ツール「NotePM」
URL: https://notepm.jp/
Googleドライブ
Googleが提供するクラウドストレージサービスで、ファイルの保存、共有、共同編集が容易に行えます。GmailやGoogle Workspaceとの連携もスムーズで、個人利用からビジネス利用まで幅広く対応しています。無料プランも用意されており、手軽に始められる点が魅力です。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (アクセス権限設定可能)
- Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドなどとの連携
- オフラインアクセス
- バージョン管理
- 検索機能 (ファイル名、ファイル内のテキスト)
【料金体系】
- Business Starter: 800円/月~
【おすすめの人】
- GmailやGoogle Workspaceを日常的に利用している人
- 個人利用で手軽にファイルをクラウドに保存・共有したい人
- チームでドキュメントを共同編集する機会が多い人
- 様々なデバイスからファイルにアクセスしたい人
- 無料で始められるクラウドストレージを探している人
URL: https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/
Box
コンテンツ管理プラットフォームとして、ファイルの保存、共有、共同作業、セキュリティ管理など、ビジネスに必要な機能を包括的に提供します。高度なアクセス権限設定やセキュリティ機能が充実しており、大企業やセキュリティを重視する企業に適しています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (詳細なアクセス権限設定)
- バージョン管理
- プレビュー機能 (多数のファイル形式に対応)
- Box Notes (リアルタイム共同編集可能なメモ機能)
- ワークフロー機能
- セキュリティ機能 (暗号化、アクセスログ、監査ログなど)
【料金体系】
- Business: 月額1,980円~/ユーザー
- Business Plus: 月額3,300円~/ユーザー
- Enterprise: 月額4,620円~/ユーザー
- Enterprise Plus: 月額6,600円~/ユーザー
【おすすめの人】
- 高度なセキュリティ機能とアクセス権限設定を必要とする企業
- 大容量のファイルを安全に管理・共有したい企業
- ワークフロー機能を利用して、ファイルレビューや承認プロセスを効率化したい企業
- 様々なファイル形式のプレビュー機能を活用したい企業
- チームでリアルタイムにメモを取りながら共同作業を行いたい企業
URL: https://www.box.com/ja-jp
firestorage
大容量ファイルの送受信に特化したオンラインストレージサービスです。無料で利用できるプランもあり、会員登録なしで手軽に利用できる点が魅力です。主に、社内外との一時的な大容量ファイル共有に適しています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード
- ファイル共有 (URL発行)
- パスワード設定
- ダウンロード通知
- ファイル削除予約
- アップロード完了メール
【料金体系】
- 無料会員: 無料
- ライト会員: 月額1,320円
- 正会員: 月額2,420円
【おすすめの人】
- 会員登録なしで手軽に大容量ファイルを送受信したい人
- 社内外の担当者と一時的に大容量ファイルを共有したい人
- シンプルな操作でファイル共有を行いたい人
- 無料で大容量ファイルを送受信できるサービスを探している人
- ファイルにパスワードを設定してセキュリティを高めたい人
FenrirFS
Windows専用のファイル管理ソフトで、ファイルにラベルを付けて管理できる点が特徴です。Gmailのようにラベルでファイルを整理できるため、フォルダ構造に縛られずに柔軟な管理が可能です。無料で利用できます。
【主な機能一覧】
- ラベルによるファイル管理
- キーワード検索
- プレビュー機能 (様々なファイル形式に対応)
- 自動同期機能
- ファイルの一覧表示
【料金体系】
- 無料
【おすすめの人】
- Windows PCでファイルをラベルで管理したい人
- フォルダ構造ではなく、キーワードでファイルを検索したい人
- 様々なファイル形式のプレビュー機能を活用したい人
- 無料で利用できるファイル管理ソフトを探している人
- シンプルな操作でファイル整理を行いたい人
URL: https://www.fenrir-inc.com/jp/fenrirfs/
Dropbox Business
世界中で広く利用されているクラウドストレージサービスで、ビジネス向けの機能が充実しています。ファイルの保存、共有、共同編集に加え、高度なセキュリティ機能や管理機能が提供されており、チームでの利用に適しています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (詳細なアクセス権限設定)
- バージョン管理 (120日以内のファイル復元可能)
- Dropbox Paper (リアルタイム共同編集可能なドキュメント機能)
- スマートシンク (必要なファイルのみを同期)
- チーム管理機能
- セキュリティ機能 (暗号化、アクセスログ、監査ログなど)
【料金体系】
- Professional: 月額2,000円~/ユーザー
- Standard: 月額1,500円~/ユーザー
- Advanced: 月額2,400円~/ユーザー
- Enterprise: お問い合わせ
【おすすめの人】
- チームでファイルを共有し、共同作業を行いたい企業
- 高度なセキュリティ機能と管理機能を必要とする企業
- 大容量のファイルをクラウドで安全に管理したい企業
- バージョン管理機能を利用して、誤って削除・上書きしたファイルを復元したい企業
- リアルタイムにドキュメントを共同編集したい企業\
URL: https://www.dropbox.com/ja/business
OneDrive for Business
Microsoftが提供するクラウドストレージサービスで、Office 365との連携が強みです。ファイルの保存、共有、共同編集に加え、高いセキュリティ機能と多様なデバイスからのアクセスが可能で、Office 365を導入している企業に適しています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (アクセス権限設定可能)
- バージョン管理
- Office Online (Word、Excel、PowerPointのオンライン編集)
- オフラインアクセス
- セキュリティ機能 (暗号化、アクセスログなど)
- SharePoint Onlineとの連携
【料金体系】
- Microsoft 365 Business Basic: 月額899円~/ユーザー
- Microsoft 365 Business Standard: 月額1,874円~/ユーザー
- Microsoft 365 Business Premium: 月額3,298円~/ユーザー
- Microsoft 365 Apps for business: 月額1,236円~/ユーザー
【おすすめの人】
- Microsoft Office 365を導入している企業
- チームでファイルを共有し、Officeドキュメントを共同編集する機会が多い企業
- 様々なデバイスからファイルにアクセスしたい企業
- 高いセキュリティ機能を備えたクラウドストレージを探している企業
- SharePoint Onlineと連携して利用したい企業
URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/onedrive-for-business
Fleekdrive
企業向けのオンラインストレージサービスで、特にテレワークや海外拠点とのファイル共有・共同編集に強みを持っています。AWSを基盤とした高いセキュリティも特徴です。無料プランはありませんが、30日間の無料トライアルが用意されています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (詳細なアクセス権限設定)
- バージョン管理
- プレビュー機能 (多数のファイル形式に対応)
- ファイルロック機能
- IPアドレス制限
- 監査ログ
【料金体系】
- Team: 月額600円/ユーザー
- Business: 月額1,800円/ユーザー
【おすすめの人】
- テレワーク環境で安全にファイル共有・共同編集を行いたい企業
- 海外拠点とのファイル共有をスムーズに行いたい企業
- AWSの堅牢なセキュリティ基盤上でファイル管理を行いたい企業
- 詳細なアクセス権限設定でセキュリティを強化したい企業
- ファイルロック機能で誤編集を防ぎたい企業
URL: https://www.fleekdrive.com/
DirectCloud-BOX
セキュリティと利便性を重視したクラウドストレージサービスです。高度なセキュリティ機能に加え、直感的な操作性も両立しており、安心して利用できます。無料プランはありませんが、30日間の無料トライアルが用意されています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (詳細なアクセス権限設定)
- バージョン管理
- プレビュー機能
- アクセスログ
- 二段階認証
- WORM機能 (上書き・削除禁止)
【料金体系】
- スタンダード: 月額36,000円(ユーザー数 無制限)
- アドバンスド: 月額60,000円(ユーザー数 無制限)
【おすすめの人】
- 高いセキュリティレベルを求める企業
- コンプライアンス要件に対応する必要がある企業
- 直感的な操作性で利用できるクラウドストレージを探している企業
- アクセスログを詳細に管理したい企業
- 誤ってファイルを削除・上書きしてしまうことを防ぎたい企業
Fileforce
高いセキュリティ水準を誇るクラウドストレージサービスで、特にランサムウェア対策に力を入れています。ファイル管理、共有、共同作業に必要な機能を備えつつ、セキュリティを重視する企業におすすめです。無料プランはありませんが、30日間の無料トライアルが用意されています。
【主な機能一覧】
- ファイルのアップロード、ダウンロード、同期
- フォルダ共有、ファイル共有 (アクセス権限設定可能)
- バージョン管理
- ランサムウェア対策機能
- アクセスログ
- 二段階認証
【料金体系】
- Small Business: 月額9,900円/10ID
- Unlimited-1: 月額60,000円(ユーザー数 無制限)
- Unlimited-3: 月額108,000円(ユーザー数 無制限)
- Unlimited-10: 月額216,000円(ユーザー数 無制限)
- Unlimited-30: 月額360,000円(ユーザー数 無制限)
【おすすめの人】
- ランサムウェア対策を重視する企業
- 高いセキュリティ水準のクラウドストレージを探している企業
- ファイル管理、共有、共同作業に必要な基本的な機能を備えたサービスを利用したい企業
- アクセスログを管理したい企業
- 二段階認証でセキュリティを高めたい企業
URL: https://www.fileforce.jp/
WEB上で使える!検索性に優れたファイル共有ツール「NotePM」
ファイル管理とは
適切にファイル管理をすることで、必要なデータを素早く取り出せるようになるので、業務効率化と生産性向上につながります。また、データの紛失や誤削除も防げるため、情報漏洩リスクの低減やセキュリティ強化にも効果的です。
ただし、ファイル管理をする際は、用途や仕事のカテゴリーに基づいて分類し、誰もが同じ基準でファイルを探せるようにしましょう。昨今では、専用のファイル管理ツールも充実しているので、効率良く管理を進められるのも特徴です。
>関連記事:OneNoteを活かした仕事術が凄い!生産性が上がる10の活用方法を解説
WEB上で使える!検索性に優れたファイル共有ツール「NotePM」
ファイル管理ツール・ソフトは3つのタイプに分かれる
ファイル管理ツールは、以下の3つのタイプに分かれます。
- 社内文書の作成・共有型
- 社内文書の保管・活用型
- 社外との情報共有型
ツールの特性の違いを理解することで、適切なファイル管理ツールを選べるようになるでしょう。
社内文書の作成・共有型
社内文書の作成・共有型のファイル管理ツールは、ファイルの保管と作成に特化したタイプです。埋もれているナレッジを言語化して共有したり、複数メンバーで業務マニュアルを作成したりする際に向いています。
また、テンプレート機能が豊富なツールが多いので、マニュアルやナレッジ文書を効率良く作成できるのも特徴です。共同作業がしやすい傾向にあるため、チームのコミュニケーションも活性化させられるでしょう。
社内文書の保管・活用型
社内文書の保管・活用型のファイル管理ツールは、あらゆる種類のファイルの適切な保管・管理に向いているタイプです。社内規定や報告書・稟議書といった重要文書の共有から、プロジェクトでの共同作業まで、幅広い用途に対応できます。
また、ファイルごとに詳細なアクセス権限を設定できるため、情報漏洩のリスクを最小限に抑えられるのも特徴です。申請・承認のワークフロー機能を備えたツールもあるので、業務プロセス全体の効率化が図れるでしょう。
社外との情報共有型
社外との情報共有型のファイル管理ツールは、クラウドストレージを活用して、社内外の関係者とファイル共有できるタイプです。
アクセス権限やダウンロード制限の詳細な設定ができるので、外部プロジェクトメンバーや取引先とも安全にデータを共有できます。ただし、データを共有する際は、ログ管理やウイルス対策などのセキュリティ対策も欠かせません。
ファイル管理がうまくいかない3つの原因
ファイル管理がうまくいかない原因は、以下の3つです。
- 全て同じフォルダへ保存している
- ファイル名の統一性がない
- デフォルトのダウンロードフォルダを利用
うまくいかない原因を理解することで、効果的な対策が立てられるでしょう。
全て同じフォルダへ保存している
ファイル管理がうまくいかない原因の1点目は、以下の例のように全て同じフォルダへ保存することです。
- とりあえず見やすいデスクトップ上に保存する
- 一時的な保存用のフォルダに保存し、あとで時間があるときに移動する
最初に保存するフォルダを曖昧にしておくと、後から移動するときにデータが多く、負担に感じてしまいます。また、あとから他の場所に変えようと、一次フォルダに保存してそのままになってしまい、管理が煩雑になる可能性も高いでしょう。
ファイル名の統一性がない
ファイル管理がうまくいかない原因の2点目は、ファイル名の統一性がないことです。ファイル名が適切でないと、他の従業員が見たときに中に何が書いてあるのかわかりにくく、そもそも何を目的としたファイルなのかがわからなくなります。
また、作成した人が半年後、1年後見たときにすぐにわかるかどうかも怪しいでしょう。ファイル名の統一性がないとファイルを探すのに多くの時間を要してしまうことになります。
「日付+内容+Ver」など、組織で共通した適切なルールを設定することが望ましいです。
デフォルトのダウンロードフォルダを利用
ファイル管理がうまくいかない原因の3点目は、デフォルトのダウンロードフォルダを変えておらず、頻繁に利用していることです。
Webブラウザからファイルをダウンロードする際に、既定のダウンロードフォルダを変えないままでいると、保存したファイルを意識することなく、削除しないまま放置してしまいがちです。
そうなるとどんどん不要なファイルが増えていき、ディスクの容量圧迫にもつながります。また、機密性の高いファイルをダウンロードフォルダに置きっぱなしにすることも危険です。
デフォルトのフォルダを従業員が毎日参照するフォルダに変える、ダウンロード後終わったら削除する運用を徹底するなど、見直しが必要になります。
WEB上で使える!検索性に優れたファイル共有ツール「NotePM」
ファイル管理の7つのコツ
適切にファイル管理をするためのポイントは、以下の7つです。
- 用途を明確にする
- 作成・更新日付を記載する
- ファイル名にルールを決める
- フォルダ名のルールを決める
- 利用しないファイルは削除・退避する
- タグ機能を活用する
- ファイル管理ツールを活用する
ポイントを押さえることで、効率よくファイル管理を進められるでしょう。
用途を明確にする
ファイル管理を適切に行うためのポイントの1点目は、用途を明確にすることです。
保管用なのかマニュアルなどの日々参照するものかなどを明確にしましょう。
またファイルにはどのような情報が入っているか、営業が管理する顧客情報なのか、社内書類なのか、どのような画像が含まれているのかなども合わせて分かると便利です。
用途が決まれば自ずと保管期限も決まり、適切な管理が可能となります。
>関連記事:クラウドファイル共有サービス20選(無料あり)|選ぶ際のポイントや導入するメリットも解説
作成・更新日付を記載する
ファイル管理を適切に行うためのポイントの2点目は、作成・更新日付を記載することです。
いつ作ったか誰が作ったか、最新の日付はどれかがわかるようにしましょう。
作成更新日付をファイル名に正確に記載していると、類似した資料が存在した場合にに、どれが最新かがわかるようになります。WindowsなどのOSが設定している登録日付もありますが、ファイルの内容を少しでも編集すると日付が新しくなるため、ファイル名としても作成・更新日付を記載することが大切です。
また、一般的にビジネス文書は本文中にも日付を記載するのがルールです。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>関連記事:【例文付き】ビジネス文書のルールやテンプレートを紹介!社内文書・社外文書それぞれの書き方とは?
ファイル名にルールを決める
ファイル管理を適切に行うためのポイントの3点目は、ファイル名にルールを決めることです。誰が何のために作成したファイルなのか、目的を明確にし、誰にでも伝わる名称にするため、ルールを定めて統一しましょう。
たとえば、以下のようなルールがあります。
- 担当者名_内容_日付
- 日付_内容_担当者_Version
項目設定、順番、全角半角統一、区切り文字の統一など、目的に合わせてしっかりとルールを決めましょう。
フォルダ名のルールを決める
ファイル管理を適切に行うためのポイントの4点目は、フォルダ名のルールを決めることです。ファイル管理には、ファイル名だけでなく上位フォルダのルールも必要です。
例えば以下の項目をルールとして定めるとよいでしょう。
- 通し番号
- 顧客名
- 地域
- タスク・業務ごとなど
- 階層ルール、深くしないこと3〜4階層まで
フォルダに関しても、利用目的に合わせて統一したルールを定めましょう。自分だけでなく、従業員誰もが共通したルールで運用していくことが大切です。
利用しないファイルは削除・退避する
ファイル管理を適切に行うためのポイントの5点目は、利用しないファイルは削除・退避することです。一定期間経って不要になった、参照しないデータは適切に処分しましょう。
必要なものの長期間使わないファイルに関しては、クラウドに保存もしくはメディアに保存するなど、PCに残さずに退避することも大事です。
最新のVersionだけ保存し、重複がないように適切に削除・退避しましょう。
タグ機能を活用する
ファイル管理を適切に行うためのポイントの6点目は、タグ機能を活用することです。Windows 10では標準で搭載されている機能で、タグ付けを行うファイルを右クリックし、「プロパティ」の「詳細」タブから、設定できます。
自由度は高くないものの、タグをつければ検索性も上がるため、機能を使って管理することもおすすめです。
ファイル管理ツールを活用する
ファイル管理を適切に行うためのポイントの7点目は、ファイル管理のツールを活用することです。ファイルを保存するだけでなく、編集面・検索性においても優れているものを選ぶことが望ましいです。
たとえば、ファイルの補足情報をwikiのように書き込める機能があると、ファイルを開かなくとも必要な情報が書かれているか判断ができ、とても便利と言えます。
ツールを活用する際は、既存のファイル管理から移行が容易にできるかも確認しましょう。
関連記事:【2025年版】社内wikiツール おすすめ15選(有料・無料)
ファイル管理ツールを利用する3つのメリット
ファイル管理ツールを利用するメリットは、以下の3つです。
- 業務効率の向上
- リスクの低減
- 保存容量の削減
メリットを理解することで、積極的にファイル管理ツールの導入を進められるでしょう。
業務効率の向上
ファイル管理ツールを利用することで、必要なファイルに迅速にアクセスできるようになります。ファイルを探す時間が削減されるため、業務の流れがスムーズになり、社員一人ひとりの生産性が向上するでしょう。
また、ファイルの変更履歴が明確に記録されるファイル管理ツールは、旧バージョンの誤使用の防止や修正の経緯の確認も可能です。
リスクの低減
ファイル管理ツールを活用することで、ファイルを一元管理できるため、紛失リスクを低減できます。また、データの復元機能も搭載されているので、誤って上書き保存してしまった場合でも、重要な情報の損失を防げるのが特徴です。
顧客情報や契約書などの機密性の高い文書には、重要度に応じたセキュリティレベルを設定し、内部不正や情報漏えいを防止できます。
保存容量の削減
ファイル管理ツールを利用すれば、不要なファイルや重複したデータを見つけやすいので、限られたストレージ容量を最大限に活用できます。ストレージの使用効率が上がることで、月々の費用負担が軽減されるだけでなく、管理にかかる手間の削減も可能です。
また、古いファイルの誤共有も防止できます。
WEB上で使える!検索性に優れたファイル共有ツール「NotePM」
ファイル管理マニュアルを作成するコツ
ファイル管理のルールはマニュアルとして明文化して、社内で周知すると効果的です。ここでは、ファイル管理マニュアルを作成する際のポイントを解説します。
テンプレートを用意する
ファイル管理のルールは臨機応変に更新していくことが大切ですが、社員1人ひとりが自由にルールを変えていくのも問題です。ルールが統一されていないと、他のメンバーや他部署とファイルをやりとりする際に分かりづらくなってしまいます。
そのため、ルールのベースとなる全社共通のテンプレートを用意するのがおすすめです。テンプレートをもとに部署ごとでファイル管理マニュアルを作成していくと、現場目線の使いやすいルールを策定できるでしょう。
クラウド上で管理する
ファイル管理のルールを記載したマニュアルを作っても、マニュアル自体の所在が分からなくなってしまうとルールが浸透しません。紙やPCの共有フォルダ上で管理している場合、最新バージョンがどれか分かりづらく、誤操作でファイルを消してしまうリスクもあるでしょう。
そうした悩みを解決するのが、Webで簡単にマニュアル作成やナレッジ共有ができる「社内wikiツール」です。社内wikiツールではクラウド上で管理するため、常に最新のルールが確認できます。
また、ファイル共有も可能な社内wikiツールもあるため、マニュアル作成とファイル共有を1つのツールで行うことも可能です。
関連記事:【2025年版】社内wikiツール おすすめ15選(有料・無料)
ファイル管理ツール・ソフトを利用する際の注意点
ファイル管理ツールを利用する際の注意点は、以下のとおりです。
- ルールをマニュアル化する
- 定期的にメンテナンスする
- アクセス権限を設定する
事前に注意点を把握しておくことで、スムーズにツールの導入を進められるでしょう。
>関連記事:複数のオンラインストレージ・ファイル共有サービスを活用する際のバックアップの重要性 – NotePM
ルールをマニュアル化する
ファイル管理ツールの導入を効率良く進めるには、ファイル管理に関しての明確なルールのマニュアル化が欠かせません。マニュアルには、ファイル名やフォルダ名の命名規則・バージョン管理の方法など、具体的なルールを明記するのが重要です。
「最新」「最終」といった曖昧な表現は避け、誰もが同じ基準で管理できる明確なルールを定めることで、効果的に運用を進められるでしょう。作成したマニュアルは、全ユーザーがいつでも確認できるように共有フォルダのわかりやすい場所に設置するのがおすすめです。
>関連記事:【徹底比較】マニュアル作成ツールおすすめ20選|選び方と導入事例も紹介
定期的にメンテナンスする
週1回~月1回程度の定期的なメンテナンスを実施し、不要なデータの蓄積やルール違反のファイル名の発生を防ぎましょう。また、完了したプロジェクトの資料や古い統計資料など、使用頻度の低いデータは適切なタイミングで整理するのも重要です。
フォルダの使いやすさを保ち、必要なファイルに素早くアクセスできるようにするためにも、定期的なメンテナンスが欠かせません。
アクセス権限を設定する
関係者以外からの意図しないアクセスを防ぎ、重要なデータを確実に保護するためには、適切にアクセス権限を設定する必要があります。
ファイル管理ツールの多くは、ファイルごとに閲覧や編集・ダウンロードの権限を設定できるので、業務内容や役職に応じた振り分けをしましょう。適切にアクセス権限を設定することで、データの不正な書き換えも防止できます。
WEB上で使える!検索性に優れたファイル共有ツール「NotePM」
ファイル管理ツールを活用して業務効率化を目指しましょう
ファイル管理ツールを活用することで、業務効率の向上や情報漏洩リスクの低減などが期待できます。セキュリティ対策や必要な機能などを比較して、自社の導入目的に合ったツールを選びましょう。
ファイルの管理だけでなく、マニュアル作成もするなら「NotePM」がおすすめです。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」は、社員のナレッジを集め、共有できます。
検索性も高く、ほしい情報がすぐに手に入り、情報の更新も容易です。「社内のナレッジをスムーズに共有したい」「教育コストを削減したい」とお考えの方は、NotePMの無料トライアル をお試しになってください。