こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
Markdownの記法はごくシンプルなもので、不足を感じる方も多いでしょう。そのため、標準の記法に追加した拡張記法を提供するものがいくつかあります。今回はそうした拡張記法をまとめて紹介します。
目次
CommonMark
元々Markdownでは仕様が決まっておらず、一般的なMarkdown記法を策定するためにCommonMarkが作られました。GitHubやDiscourse、Redditなどでもサポートされています。CommonMark Specに仕様がまとまっていますが、普段使っているMarkdownの記法はこの仕様に基づいて提供されています。
GitHub Flavored Markdown (GFM)
CommonMarkをベースにGitHubが拡張したのがGFMになります。 ~~文字列~~
で打ち消し線、リンクと思われる部分を自動リンク、 ~~~
でpreタグ、見出しを使ったページ内リンク、テーブルの拡張、タスクリスト、HTML記述の拒否といった特徴があります。
差分はGitHub Flavored Markdown Specで確認できます(グリーン部分がCommonMarkとの違いです)。
Markdown Extra
PHPで拡張されたMarkdownです。標準の記法に加えて、以下のような機能があります。
- 見出しへの名前付け(アンカー用)
- コードブロックの拡張
- 定義リスト
- テーブルの拡張
- 脚注
- 略語一覧
MultiMarkdown
Perlで書かれたMarkdown拡張記法です。標準の記法に加えて、下記のような拡張が行われています。
- 脚注
- テーブルの拡張
- 引用
- 数式
- クロスリファレンス
- 複数言語サポート
- 画像の要素
- 表および画像のキャプション
- 定義リスト
- 用語集
- メタデータ
R Markdown
Markdownの中に各種プログラミング言語が記述でき、さらにJupyter Notebookのように実行できる拡張言語(およびサービス)です。コードの実行と、メタデータをYAML形式で埋め込めるようにしたのが特徴です。
まとめ
脚注やテーブルの拡張など、多くのMarkdownパーサーに取り込まれている機能もあります。定義リストなどは便利なのですが、あまり多く見られません。Markdownはパーサーごとに方言のようになってしまっているので、利用するライブラリやサービスによってどういった記法が使えるのか知っておくと良いでしょう。
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