【2024年版】広告測定ツールおすすめ10選を徹底比較!導入メリット・デメリット・選ぶポイントも紹介

2024年10月31日(木) マーケティング

出稿している広告媒体の選択が正しいのか判断するため、あるいは広告の改善点を把握するためにも広告費をかけた分の広告効果は本当に出ているのか頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。自社の限られた資源を有効に活用するためにも、販促のために行う広告の出稿に関して効果が出ているのか確認することは重要です。

そこで今回は、広告の成果やROI(投資対効果)を測定する「広告測定ツール」について解説します。広告測定ツールの基礎からメリット・デメリットやツールを選択するポイント、具体的なおすすめツールなどについて紹介します。広告費の無駄を減らし、効率的な広告戦略を立てるヒントを得るためにもぜひご覧ください。

広告測定ツールとは?

広告測定ツールとは、広告主が配信する広告の効果を測定するために使用されるマーケティングツールのことです。主に、広告のクリック数や表示回数、コンバージョン率(アクセス数に対する申し込み、購入など企業が目標とする成果が成立した割合)などのデータを収集し分析することで、効果測定をします。広告測定ツールにより、広告の費用対効果を評価すると共に改善点を把握できるため、限られた予算内の広告費を有効に活用する手助けとなります。

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広告測定ツールとアクセス解析ツールとの違い

広告測定ツールとアクセス解析ツールはどちらもユーザーの流入を分析するツールです。しかし、アクセス解析ツールが特定のサイトやアプリへの「アクセスや行動の内訳」を主に分析対象とするのに対し、広告測定ツールは、広告のクリック数や表示回数、コンバージョン数など「広告の成果」を測定するという違いがあります。なお、広告測定ツールの多くはアクセス解析機能も備えており、広告の成果を測定するだけでなく、広告が掲載されているウェブサイトの分析も行えます。

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広告測定ツールを導入するメリット

広告測定ツールを導入するメリットは、主に以下の5つです。

  • 広告の効果を一元管理が可能
  • 広告のコスト管理が可能
  • コンバージョンまでのユーザーの行動を分析が可能
  • 売上や利益に貢献している施策を可視化
  • PDCAサイクルを迅速に回すことが可能

それでは、1つずつ解説していきます。

広告の効果を一元管理が可能

通常、企業の集客において使用する広告施策が1種類ということはなくそのひとつひとつからの流入について個別に分析を行うには労力がかかります。しかし、広告測定ツールを用いれば、複数の広告媒体からのユーザーの流入経路やコンバージョンをまとめて管理・計測できるため、複数の広告施策の広告効果を容易に比較でき、運用の手間が大きく軽減されます。

広告のコスト管理が可能

複数媒体による施策を行い、都度運用を変化させていく中で常に広告費を予算内で適正に管理するのは労力がかかる業務です。また、限られた予算内で費用対効果の悪い広告を続けてしまうと利益が上がらないだけでなく無駄なコストがかかり二重に損失となってしまいます。広告測定ツールを用いると一括でコスト管理できるため予算管理が容易になるほか、リアルタイムでデータ分析が行えるため各施策への適正なコストの割り振りが可能になります。

コンバージョンまでのユーザーの行動を分析が可能

企業において、サイトへのアクセスも重要ですがもっとも重要なのは「購入」「問い合わせ」「申し込み」といった目標行動、つまりコンバージョンです。集客したユーザーがどのようにコンバージョンまでたどり着くか、あるいはどこで離脱してコンバージョンへたどり着かなかったか、といった行動やユーザーの流入元による違いを分析することでより効果的なコンバージョンへの導線作りが可能です。

売上や利益に貢献している施策を可視化

広告測定ツールによってそれぞれの広告媒体のデータをまとめて比較でき、どの広告施策が売上や利益に貢献しているのかを容易に可視化できます。また、施策によるコンバージョン率や売上額の違いも可視化されるため、売上の中でもより利益率の高いコンバージョンのある施策に注力するなど、短期間でより広告の費用対効果を上げることにもつながるでしょう。

PDCAサイクルを迅速に回すことが可能

広告測定ツールを用いて複数の広告媒体のデータを簡単に可視化できるということは、新しい広告施策を試したり施策を変更した場合にその効果について検討したりしやすいという効果にもつながります。広告活用の施策を実行し、効果を検証し、改善するといったPDCAサイクルを高速に行えるため広告の費用対効果を上げやすくなります。

広告測定ツールを導入するデメリット

広告測定ツールを導入するメリットは多い反面、以下のようなデメリットもあります。

  • 導入コスト・運用コストがかかる場合がある
  • 初期設定や慣れるまでに時間がかかる場合がある

それでは、1つずつ解説します。

導入コスト・運用コストがかかる場合がある

広告測定ツールには導入コスト、あるいは運用コストがかかります。運用コストにはツールによって「月額固定制」「月ごとのクリック数に応じて月額使用料固定」といったものがあります。なお、ツール月額費用の他に、導入費用がかかるものもあるため確認するようにしましょう。月額使用料はツールによりさまざまなため、費用対効果に見合っているかや測定対象の規模に合っているかを検討した上で決定するとよいでしょう。

初期設定や慣れるまでに時間がかかる場合がある

広告効果を測定できるツールを導入しても、使用する担当者や部署全体に運用方法が定着していなければ導入の効果が減少してしまいます。1人の担当者だけが把握しているという形ではなく、複数の担当者で共有できる運用が理想です。検討する際には導入・運用コストだけではなく操作しやすいかなども検討するとよいでしょう。無料トライアルやデモ画面などがあれば事前に利用して実際に運用するイメージをつかんでおきましょう。

広告測定ツールの種類

広告測定ツールには、測定する広告媒体によっていくつか種類があります。具体的には以下のような広告媒体を測定するツールのほか、オンラインオフラインを統合的に分析できるツールもあります。

  • Web広告:SEO施策の効果などを測定
  • 電話コンバージョン:各広告媒体からの電話コンバージョンを測定
  • TVCM:GRP(番組の平均視聴率にCM本数を乗じた数値)やサイト流入数からCM効果を測定
  • 屋外広告:位置情報連動型のデジタル広告の効果を測定
  • アンケート調査:ユーザーのアンケート結果から効果を測定

広告測定ツールの選ぶポイント

次に、広告測定ツールを選ぶポイントについて解説します。

  • 効果測定したい指標を把握できるか
  • 使用しやすいツールであるか
  • 外部ツールとデータ連携しやすいか
  • サポート体制は充実しているか
  • コスト面が予算内か

それでは、5つのポイントについて見ていきましょう。

効果測定したい指標を把握できるか

測定する広告媒体によって広告測定ツールにも種類があり、目的と異なったツールを導入してしまうと必要な指標が測定できません。そのため、ツールの選定において一番重要なポイントが「効果を測定したい指標を測定できるか」を確認することです。現在行っている広告施策の費用対効果をよくするためにも、効果測定したい指標を把握できるツールなのかは確認しておくようにしましょう。

使用しやすいツールであるか

測定したい指標に合ったツールをいくつか選定したら、ツールの操作性についてもチェックしてみましょう。得られたデータを効果的に活用するためには広告運用を行っている担当者が使いやすいツールにすべきです。検討しているツールにデモ画面やトライアル期間があれば導入前に確認を行った上で導入可否の検討をすすめるとよいでしょう。また、担当者が複数人いる場合は、できれば全員が操作してみた上で選定するとよいでしょう。

外部ツールとデータ連携しやすいか

外部ツールとのデータ連携のしやすさもチェックしておきたいポイントです。外部ツールとのデータ連携によって「計測データを基に広告を配信する」「DMP(インターネット上のマーケティングに有用な大量のデータを一元管理できるプラットフォーム)と連携し細かく分析、顧客ごとにきめ細かいマーケティング施策を行う」「CRM(顧客関係管理、顧客の基本情報ややり取り・購入の履歴)と連携し顧客満足度を上げリピート率を向上させる」といった効果も期待できます。

サポート体制は充実しているか

マーケティングツールに関わらず、運用するシステムを選定する際にはサポート体制が充実しているかも重要な要素です。特に広告測定ツールの導入が初めてといった場合は、どの程度サポートを受けられるのかについても確認しておきましょう。変化の速いWeb広告やSNS媒体からのデータを測定する場合、サポート以外にもアップデートや新機能リリースの頻度、不具合修正などが定期的に行われているかどうかもHPなどから確認しておきましょう。

コスト面が予算内か

測定したい指標に合った良いツールの候補が見つかっても、企業においてシステムを導入する際にかかるコスト面との比較は欠かせないでしょう。広告施策の改善で見込まれる利益に対して運用にかかるコストが割高になって利益が圧迫されては本末転倒です。しかし、ツールの活用で効果的な広告施策を運用できた場合に得られる利益のほか、効果の薄い広告にかけるコストが削減できた費用を含めて導入コストと比較することを忘れないようにしましょう。

広告測定ツールおすすめ10選

それでは、実際におすすめの広告測定ツール10選について紹介します。

アドエビス(AD EBiS)

アドエビスは、Web広告の効果測定を行うマーケティングツールです。ウェブサイトやバナー広告のクリック数、CV数やコンバージョン率などの分析が可能です。

指標はKPIに合わせてカスタマイズ可能なほか、改善すべき施策が一目でわかる「ABCD分析」、予算の増額・削減の対象が分かる「コストアロケーション分析」といった機能があり、広告施策の状況を「簡単に、わかりやすく」把握できるツールです。

アドエビス(AD EBiS)の特徴

  • 最新の計測形式による正確なデータ計測
  • ユーザー行動を1画面で可視化
  • 最短30分でデータを反映

URL: https://www.ebis.ne.jp/

 

ウェブアンテナ(WebAntenna)

ウェブアンテナは、Webサイトのアクセス解析・コンバージョン分析など、マーケティングに必要なデータの収集・分析・レポーティングができるツールです。リスティング広告やバナー広告、アフィリエイト広告のほかに、自然検索の効果もまとめて管理できます。画像が登録できるのでどのクリエイティブが効果があるのかを視覚的に把握できるメリットがあります。

ウェブアンテナ(WebAntenna)の特徴

  • 媒体別のアトリビューション(間接効果)を一目で把握できる
  • ユーザーの行動履歴をCSVファイルで出力可能
  • ソーシャル広告とリスティング広告を同じ指標で評価できる

URL: https://www.bebit.co.jp/webantenna/

 

CATS

CATSは、Web広告の効果測定が行えるツールで、ユーザーの情報をリアルタイムに把握できます。コンバージョンまでの過程にある中間地点のクリックも計測できるほか、解析タグの設定によりユーザーの離脱ポイントや熟読率などをヒートマップとして確認することもできるためLP改善にも役立ちます。

CATSの特徴

  • 中間クリックも計測できる
  • ページ解析が行えるヒートマップ機能
  • 複数タグの設置が不要なタグマネージャー機能

URL: https://www.maru.jp/cats

 

ノバセルアナリティクス

ノバセルアナリティクスはテレビCMの広告効果を測定できるツールです。クリエイティブ・番組・エリアごとにリアルタイムで計測できるため、テレビCMをどの組み合わせで投入するのが効果的かが分かります。また、データの収集分析にかかる時間を削減するだけでなく、収集データを基に専門家による改善提案まで受けられるという特徴があります。

ノバセルアナリティクスの特徴

  • クリエイティブ別・番組別・エリア別に計測可能
  • 簡単な設定で効果が一目で分かるダッシュボード
  • 専門の人材が改善をサポート

URL: https://novasell.com/analytics

 

Madison

MadisonはエリアごとにCMの効果測定を行えるツールです。全国のCMを対象としておりデータは翌日には収集でき、自社だけでなく競合他社の出稿データも分かります。また、ビデオリサーチ社と提携しているためGRPやTRPで表示でき、競合他社と比較がしやすくなっています。

Madisonの特徴

  • 全国のCMデータを翌日に把握
  • ビデオリサーチ社との提携により他社と比較しやすい
  • 過去3年(主要エリアは5年)のCMデータを分析可能

URL: https://www.madison.jp/

 

MAGELLAN(マゼラン)

MAGELLAN(マゼラン)は、自社広告の効果を分析できるマーケティングアナリティクスツールです。データサイエンスを用いた分析手法でWeb広告のみならず、テレビや新聞広告などのオフライン広告にも対応している上、天候や競合など広告以外の要因も可視化できます。広告の効果を測定するだけでなく、広告同士の間接効果の分析も可能です。

MAGELLAN(マゼラン)の特徴

  • クロスメディアの分析に対応、複数チャネルでの広告効果を評価可能
  • 天候や競合など、外部要因の影響も分析可能
  • 成果に対する影響度を比較でき、最適な予算配分が可能

URL: https://magellan.xica.net/

 

OOH ATLAS

OOH ATLASは、屋外広告を対象にした広告効果測定ツールです。スマートフォンから取得したGPS位置情報とGIS(地理情報システム)を活用し屋外広告の効果測定を可能にしています。OOH ATLASでは、広告表示場所のデータや人口統計データ、前後の移動経路を元に、広告の効果を測定・分析できます。

OOH ATLASの特徴

  • 従来は測定が難しかった屋外広告に特化
  • GPSを基に広告表示場所のデータをリアルタイムで収集
  • 全国主要都市の広告接触者数のデータを掲載

URL: https://ooh-atlas.com/

 

AdVice(アドバイス)

屋外広告はインターネットをあまり使用しない層にも訴求できる、認知効果が高いというメリットがある反面、注文までの手間や費用がかかるといった課題があります。AdVice(アドバイス)ではデータの分析だけでなく屋外広告の発注まで行えるため、注文の手間や費用といった広告にかかる全体的なコストを抑える効果があるツールです。

AdVice(アドバイス)の特徴

  • 屋外広告の発注から効果分析までまとめてオンラインで行える
  • 提案されたプランをカスタマイズするだけで簡単に広告が注文できる
  • 注文の簡略化、一元化による高い費用対効果

URL: https://advice.palledad.com/

 

Call Data Bank

Call Data Bankは、チラシ・看板・テレビなどのオフライン広告、リスティング広告・SNSなどのオンライン広告両方の電話反響の計測が可能なツールです。電話の基となった広告媒体・キーワード・通話時間のほかに切断理由といった詳細なデータが計測できるほか、音声ガイダンスで選択肢を流すことで目的別の計測が可能です。

Call Data Bankの特徴

  • 連携によりWeb広告と電話コンバージョンをまとめて管理・分析できる
  • セッション課金のため計測コストが削減できる
  • 録音、ナンバーポータビリティをはじめとする豊富な電話機能

URL: https://call.omnidatabank.jp/

 

まとめ

本記事では、広告測定ツールのメリットや選定のポイント、おすすめの測定ツールについて解説しました。広告測定ツールの導入メリットとしては、広告成果を定量的に測定できる、効果測定結果に基づいた効率的な広告戦略の立案が可能といった点が挙げられます。一方で、導入には費用がかかるなどのデメリットが挙げられます。

しかし、広告費の無駄を減らし、効果的な広告施策を行うためにも広告測定ツールの導入は必要になってくるでしょう。目的に応じた機能や使いやすさ、コストパフォーマンスなどを考慮してツールを選定するようにしましょう。

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