【2024年版】ネットリサーチおすすめ11選を徹底比較!

2024年10月17日(木) マーケティング

ネットリサーチのおすすめや選定のポイントを知りたいという方も多いのではないでしょうか。提供企業ごとに得意とするアプローチ方法や得られる結果の形式も大きく異なります。ネットリサーチを成功させるためには、自社の目的を明確にして、目的に合った調査方法を実施しているサービスを選ぶことが大切です。本記事ではおすすめのネットリサーチ会社を始め、ネットリサーチの特徴や実施のステップ、メリット、デメリット、選ぶ際のポイントについて丁寧に解説していきます。

ネットリサーチの特徴

ネットリサーチの特徴について以下2点を紹介します。

  • 概要
  • 他のリサーチ方法との違い

それぞれ解説していきます。

概要

ネットリサーチとはインターネット上で行う市場調査のことです。ネットリサーチ会社に登録している回答者(モニター)を対象に、作成した質問に回答してもらうことで、回答数を増やすといった手法です。質問にマッチしたモニターのみが回答することで、年代や職業など回答者の属性を絞ることができ、集めたい属性の回答数を効率的に増やすことができます。ネットリサーチは、調査開始から完了まで、全てインターネット上で行うため迅速な回答を得ることが可能です。

従来のリサーチ方法との比較からわかる特徴

ネットリサーチ方法と従来のリサーチ方法を比較すると、主に以下の違いがあります。

  • 物理的な紙によるアンケート用紙を使わない
  • 直接訪問や電話リサーチなどは行わない
  • 対象者を個別に探す必要がない
  • 1秒でも期限を過ぎたら回答を受け付けない
  • 回答者は場所を問わずに回答可能
  • 回答者は期限内の好きな時に回答可能
  • 回答結果はシステムで自動集計される

ネットリサーチは上記のように、従来と比べて多くの違いがあります。

ネットリサーチサービスを選ぶ5つのメリット

ネットリサーチサービスを選ぶメリットを以下5点紹介していきます。

  • 短期間で調査が完了する
  • 低コスト
  • 多くの回答数を得られる
  • 回答者の年齢性別などの属性が明確になる
  • 分析が容易

それぞれ解説していきます。

短期間で調査が完了する

ネットリサーチサービスを選ぶ1つ目のメリットは、調整開始から完了までの期間がとても短期間であることです。従来の直接対面型では市場調査、対象者を探すなど、全て直接出歩く必要がありました。ネットリサーチではPCが一台あれば、作成、調査票の送付、回答、集計、すべてをインターネット上で行えます。短期間で調査が完了することはもちろん、集めたデータを二次活用して、他ビジネスの情報として扱うなど、容易に展開することが可能です。ネットリサーチはとても短期間に必要な情報が集まります。

低コスト

ネットリサーチサービスを選ぶ2つ目のメリットは、低コストであることです。従来の方法に比べて、紙にかかるコストや人件費などを削減できます。従来の方法では、例えば、モニターへの紙の郵送代、印刷代、調査者を派遣するなどの費用があります。ネットリサーチは、紙よりも一般的に安く済む場合が多く、時間、コスト、手間の削減につながります。

多くの回答数を得られる

ネットリサーチサービスを選ぶ3つ目のメリットは多くの回答数を得られることです。質問を公開するだけで、ネットリサーチ会社に登録しているモニターが回答してくれるため、回答の母数となる調査対象者を大量に集めやすくなります。自分でわざわざ出歩いて探す必要もありません。期間内であれば回答者の都合のよいタイミングで入力、送信が可能なため、回答者にとっても答えやすく、回答数も集まりやすいと言えます。また、年齢や性別などの対象者の層を幅広く設定することで、同じ労力にもかかわらず、回答数を多く得ることができます。

回答者の年齢・性別などの属性が明確になる

ネットリサーチサービスを選ぶ4つ目のメリットは、回答者の年齢・性別の属性が明確になることです。回答者はネットリサーチ会社に登録する際に、あらかじめ年齢や性別、住所といった属性を入力して登録します。そのため、この回答をしたのはこの年齢である、といったことが明確になり、回答者の属性、傾向が分かります。

分析が容易

ネットリサーチサービスを選ぶ5つ目のメリットは分析が容易にできることです。従来の直接出歩く調査の場合は、回答用紙を集めて数を集計して、内容毎に分類して電子化して、そこから分析するなど、多くの手間と時間を要していました。ネットリサーチを選択することで、データとしてまとまった回答を受け取ることができますので、そのまま集計・分析に利用することが可能です。

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ネットリサーチで陥りがちな2つのデメリット

ネットリサーチで陥りがちなデメリットについて、以下2点を紹介します。

  • 回答者の世代が偏る
  • 対象者以外からの回答がある場合も

それぞれ解説していきます。

回答者の世代が偏る

ネットリサーチで陥りがちな1つ目のデメリットは、回答者の世代が偏ることです。例えば高齢者など、インターネットの使用頻度が低い世代に対しては回答数が集まりにくい傾向にあります。また職業などの属性を狭く限定してしまうと、ネットサービス会社によっては登録数自体が少なく、得られる回答数が少なくなる場合もあります。そのような場合はネットリサーチではなく、従来型の直接訪問して調査する方法が合っているかもしれません。ネットリサーチを申し込む前に、直接の調査方法からどれくらい改善しそうなのか、またネットリサーチを提供しているサービス会社にはどのような年齢・職業などの属性を持ったモニターが登録されているかを確認してからサービスを開始することが大切です。

対象者以外からの回答がある場合も

ネットリサーチで陥りがちな2つ目のデメリットは対象者以外からの回答がある場合もあるということです。モニターの顔が見えないため、匿名性を利用してプロフィールを詐称する人も少なからず存在します。モニターにとっては、調査に協力すれば謝礼が出るため、謝礼目当ての詐称した回答、もしくはプロフィールそのものから詐称する可能性もあります。ただし、モニター登録時に本人確認を行うネットリサーチ会社もあるため、会社を選ぶ際にチェックしましょう。

ネットリサーチを進めるための4つのステップ

ネットリサーチを進めるための4つのステップを紹介します。

  • アンケート調査票の作成
  • 調査対象者の決定
  • 調査実施期間
  • 集計・分析

それぞれ解説していきます。

アンケート調査票の作成

ネットリサーチ実施の1つ目のステップは、アンケート調査票の作成です。まずは調査を行うアンケートの設問を作成していきます。調査目的に合わせてどのような回答を得たいのか、調査結果を何に活用するのかを明確に決めてから調査票を作成します。その上で、はい・いいえの単一選択なのか、複数選択なのか、記述形式なのかを決めていきます。アンケート作成前に結果予測、仮説を立てておくことも必要です。質問文は、誰にとっても同じ解釈を得られるように、わかりやすい表現、難しい言葉を使わない、また具体的に書くようにしましょう。

調査対象者の決定

ネットリサーチ実施の2つ目のステップは、調査対象者の決定です。精度の高いアンケート結果を得るためには目的に合わせて購買層、属性をしっかりと決めていきましょう。回答者の属性として、年齢、性別、職業、年代、身体的な特徴、趣味(スポーツ、文科系など)などがあります。対象範囲があまりにも狭い場合は、幅を広げて大規模にアンケートを取るということも選択肢の一つです。対象者を決めたら、いよいよネットリサーチ専門の会社に依頼していきます。

調査実施

ネットリサーチ実施の3つ目のステップは、調査実施です。調査票を作成し目的と対象者を決めた後は、ネットリサーチ会社に依頼し調査を実施します。調査実施中は基本的に待ちますが、サービスによっては調査期間中に回答がどのくらい集まっているのを確認することも可能です。

集計・分析

ネットリサーチ実施の4つ目のステップは、集計と分析です。調査が終わり回答が集まった後は、回答を集めて分類し、どういった傾向があるのかを分析をしていきます。データの集計方法として、単純集計とクロス集計があり、どちらを選ぶかによって見え方が大きく変わります。サービス会社によっては既に集計されており、そのまま分析に使うことも可能です。集計と分析を行う際に大切なこととしては、回答をレビューする先の相手にとって、視覚的にわかりやすく表現されていること、伝わりやすいことです。また、集計時に調査票作成時の予測や仮説が正しかったのかの検証を行っていき、次の調査の改善に繋げることも大切です。

関連記事:【2024年版】Webアンケート作成ツール・システム おすすめ9選(無料あり)

ネットリサーチを失敗しないための4つのポイント

ネットリサーチを失敗しないためのポイントを以下4点挙げます。

  • 回答者の品質が高いか
  • 目的に合った分析方法を実施しているか
  • サービスの提供範囲
  • 信頼できる会社であること

それぞれ解説していきます。

回答者の品質が高いか

ネットリサーチを失敗しないための1つ目のポイントは、回答者の品質が高いサービスを選ぶことです。登録モニター数が多いことをアピールしている会社も多く、一見魅力的に思えます。それだけなく、不正回答や悪質な回答者に対する対策がなされているか、報酬目当てで重複登録している回答者を対策するために本人確認を行い、多重登録ができない仕組みになっているかなどをチェックすることも非常に大切です。
質の高い回答を集めるためにも、回答者の品質が高いかをチェックしましょう。

目的に合った分析方法を実施しているか

ネットリサーチを失敗しないための2つ目のポイントは、調査目的に適した分析方法が実施されているかを予めチェックすることです。分析方法として、定量分析と定性分析があります。定量データは、「はい」「いいえ」をはじめ、性別、年齢層、地域など、回答を数値で表すことができるデータを使った分析方法です。回答を数値で表現するため、グラフ化しやすいのが特徴です。定性データはインタビューや自由回答形式の回答など、より具体的に回答者の声や気持ちが含まれるデータとなります。定性データはグラフ化には向いていませんが、リアリティのある声を届けることができます。目的に沿った分析方法を選びましょう。

サービスの提供範囲

ネットリサーチを失敗しないための3つ目のポイントは、サービス会社の提供範囲を確認することです。大きく分けて従来型とセルフ型の2種類の提供範囲があります。従来型は調査票の作成から調査の実施、集計や分析などすべてリサーチ会社に依頼する方法です。自動化できる反面、コストが割高という特徴があります。セルフ型は調査票の作成や集計、分析は自社、調査の実施のみをネットリサーチ会社に依頼して、あとは自社で行うといった方法です。サポートが少ないものの、コストを抑えられるという特徴があります。自社の体制やコスト感を意識した上で、どこまでを自動化したいかを予め考え、調査会社に依頼しましょう。

信頼できる会社であること

ネットリサーチを失敗しないための4つ目のポイントは、信頼できる会社であることです。評価ポイントとしては、会社の口コミが高いこと、登録モニター数が多いこと、多重登録防止のための対策がされていること、テレビで取り上げられていることなどがあります。確実な回答データを得るために、信頼できる会社を選びましょう。

ネットリサーチおすすめ11選

マクロミル

マクロミル

マクロミルは業界最大級のネットリサーチ会社です。年間30,000件、年間取引社数4000社を超える実績を持ちます。最新のテクノロジーを駆使した革新的なマーケティングツールを保有しており、テレビや雑誌メディアにも「調査元」として登場することが多く、大きな信頼を得ています。データを活用したコンサルティング業務や広告、運用支援も提供しているため、取得したデータの二次活用も可能です。専任のスタッフのサポートを受けられ、専用の分析・集計ソフトも用意されています。

マクロミルの特徴

  • 課題に応じた40種類のソリューションパックの保有
  • 年間30,000件、年間取引社数4000社を超える実績
  • 21ヵ国50拠点を展開し海外でもトップクラスの実績

URL: https://www.macromill.com/service/net_research/

 

楽天インサイト

楽天インサイト

楽天インサイトは、楽天の100%子会社の「楽天リサーチ」が2018年8月に社名変更して誕生してから、メーカー、広告会社、政府、コンサル会社の多くに導入されています。一番の特徴は、モニターが楽天グループ(楽天市場、楽天トラベル、楽天証券、楽天銀行など)の利用者であり、アンケートに参加することで楽天スーパーポイントが付与されるというメリットがあります。

楽天インサイトの特徴

  • 楽天グループが蓄積する多種多様なビッグデータの活用が可能
  • 調査技術向上委員会の設置による品質担保
  • 年間約1,000社への大手企業・法人を支援実績有

URL: https://insight.rakuten.co.jp/service/internet.html

 

ネオマーケティング

ネオマーケティング

ネオマーケティングはネットリサーチやインタビューに加え、デザイン思考とリサーチを組み合わせたイノベーション共創プログラム「インサイト・ドリブン」や、既存商品・既存サービスのロイヤルカスタマーを増やすためのマーケティングをその戦略立案から施策実行、施策の効果検証まで一貫して提供する「カスタマー・ドリブン」といった独自サービスを展開するマーケティング会社です。

ネオマーケティングの特徴

  • マーケティング活動をワンストップで支援する各ソリューションを用意
  • モニター会員数 約2,700万人
  • 過去20年、年間2,500本以上の実績

URL: https://neo-m.jp/

 

GMOリサーチ

GMOリサーチ

GMOリサーチは、インターネットサービスを多く持つGMOグループのリサーチ会社です。「フルサービス」、「サンプルサプライサービス」「DIY(セルフ型)」と3タイプのサービスを用意しており、企業の顧客ニーズに合った方法の選択が可能です。また、海外53カ国、5305万人のモニターに対して日本と同品質でのリサーチが可能です。

GMOリサーチの特徴

  • アジア最大級のパネルネットワーク
  • GMOグループによる安定したインフラ機能
  • 国内約1928万人、海外含め5305万人のモニター数

URL: https://gmo-research.jp/service/japan-online

 

クロス・マーケティング

クロス・マーケティング

クロス・マーケティングは、自動車保有者、携帯電話、化粧品など、分野毎に様々なパネルを用意しており、適切な調査方法を行うことが可能です。集計・分析にも強く、専用システムを使って調査結果を自動集計します。更に詳細な分析をしたい場合は、専門的な知識を持ったリサーチャーが分析を行い、要望にあったレポートにまとめます。

クロス・マーケティングの特徴

  • 厳しい認証確認基準を持ったシステムを採用
  • アンケートモニター数 約465万人
  • 90,000円~(10問、100サンプルまで)

URL: https://www.cross-m.co.jp/service/netresearch/

 

ドゥ・ハウス

ドゥ・ハウス

ドゥ・ハウスは店頭調査や動線調査(店舗内での行動調査)などに強みを持ったネットリサーチ会社です。過去にSE経験があるリサーチャーが設計したSaas形式のマーケティングリサーチプラットホームを利用することができます。集計方法もWeb上で簡単にクロス集計が可能です。また、モニター管理も、定期的な基本属性強制更新や不正回答チェックなど徹底しています。

ドゥ・ハウスの特徴

  • 発注から納品までは最短5営業日
  • 調査中のリアルタイムで集計結果が確認可能
  • アンケートモニター数 国内300万人

URL: https://www.dohouse.co.jp/research/

 

インテージ

インテージ

インテージは老舗のリサーチ企業です。もともとオフラインの消費者モニターが多く、通信、自動車、金融商品、疾患・症状、介護、沿線(京浜・京阪神)、住宅、ペット(犬・猫)、法人などのサブパネルを持っていることに強みがあります。ネットリサーチにおいて、モニターの品質チェックを徹底しており、守秘義務契約、重複モニター、休眠モニター、不適切な回答者を管理しています。

インテージの特徴

  • 端末に依存しないオリジナルの調査画面
  • アンケートモニター数 国内919万
  • モニターによる撮影画像収集サービスも有り

URL: https://www.intage.co.jp/service/research/net/

 

アスマーク

アスマーク

アスマークはネットリサーチ以外にも会場調査、ホームユーステスト、市場調査全般を実施しており、営業とリサーチャーなどの複数方面からの回答を得ることに強みがあります。社内で分業体制を構築することで、専門性の高いサポートを受けられることが可能です。

アスマークの特徴

  • 6つの外部パネルとの提携で質の高いモニターを整備
  • 営業とリサーチャーなど、目的に合わせた調査方法の選択が可能
  • モニター数 国内1600万人以上

URL: https://www.asmarq.co.jp/netresearch/

 

Fastask

Fastask

Fastaskは、セルフ型のネットリサーチサービスを提供しています。契約者が自分で調査票を作成し、アンケートを公開、集計・分析もセルフで行います。作成した調査票は、Fastaskの専門家集団によって問題がないか徹底的にチェックを行い、適切な回答者に渡されます。日本語のみの対応サービスとなり、他の言語は対応していません。

Fastaskの特徴

  • モニター数は:300万人(国内のみ)
  • 調査方法は日本語のみ
  • セルフ型のネットリサーチ

URL: https://www.fast-ask.com/

 

Sprint

Sprint

Sprintは「チャットインタビュー」サービスを提供しています。アンケート作成後、数ステップで対象者を決め、決定したモニターとテキストチャットで30分間、その場でインタビューすることができます。
オンラインを通じて直接モニターに質問をして声を聴くことができ、スピーディーで低コストを実現できます。

Sprintの特徴

  • リアルタイムななインタビューが可能
  • 回答者に回答結果について詳しく聞くことも可能
  • 月額固定使い放題の2種類の料金システム

URL: https://chat-interview.com/

 

まとめ

ネットリサーチについて本記事で紹介しました。ネットリサーチといってもサービスが変わると対象属性の割合、調査方法、分析方法も異なります。どのサービスが自社適しているかは、自社が何を目的として調査するのか、どのような結果を得てどのように活用していきたいかによって変わります。調査を成功させるためには事前にしっかりと調べてからネットリサーチ会社に依頼するようにしましょう。

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