「マニュアルをWeb化する」とは、インターネットを使用してWebブラウザでマニュアルを閲覧できるようにするという意味です。近年、マニュアルはWeb上で配信することが主流となっています。
なぜならPCやスマートフォンが普及したことで、ほしい情報を簡単に検索できる利便性が重視されるようになったからです。 紙のマニュアルは読みやすさが魅力ですが、持ち運びや情報の見つけやすさはWebマニュアルの方が優れています。
またWebマニュアルでは、拡大や縮小はもちろん、印刷コストをかけずにカラー表示をすることができます。この記事では、マニュアルをWeb化する目的や期待できる効果、デメリットなどを解説します。
マニュアル作成ツールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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目次
マニュアルをWeb化する目的
マニュアルには、商品説明マニュアルやシステム操作マニュアルといった【顧客向けのマニュアル】と、業務マニュアルや教育マニュアルといった【社内向けのマニュアル】があります。ここでは、紙からWebに移行する【共通の目的】について解説します。
保管・持ち運びの手間を削減
紙のマニュアルの形状は、分厚い冊子やファイルとなりますので、保管や持ち運びの観点において不便さを感じるでしょう。WebマニュアルはPCやスマートフォンで閲覧できるため、保管スペースが不要です。また、マニュアルのページ数や種類が増えてもマニュアルの重さを感じることがありません。
コストを削減
紙のマニュアルにかかる紙・印刷・保管スペース・配送・破棄などのコストを削減できます。また、カラー印刷をするとモノクロ印刷の4~5倍のコストがかかります。Web化すればカラーもモノクロもかかるコストは同じです。コストを気にせずカラーの写真や図表を使ってわかりやすいマニュアルを作ることができます。
動画の活用
Webマニュアルには、動画を埋め込むことができます。文章や写真では説明しづらく理解しにくい内容、あるいは人の感覚にゆだねられる色・音・状態などをわかりやすく説明できることが大きなメリットです。商品の操作方法や社内業務の手順などを、動画で顧客や社員に共有すれば共通認識が持てます。認識のズレにより大きなトラブルに発展することを回避できますし、作業の標準化も実現するでしょう。
Web上でマニュアルをカンタンに作れるツール「NotePM」
マニュアルのWeb化で期待できる効果・メリット
マニュアルを紙からWebに移行することで、マニュアル作成者と閲覧者の双方がメリットを得られます。今回は代表的な効果3つを紹介しましょう。
検索性の向上
紙のマニュアルでほしい情報を探す場合は、手でページをめくりながら探すしかありません。なかなか探しあてることができずに、前から後ろから何度もパラパラと往復した経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。Webマニュアルでは、マニュアルの種類やページ数がどんなに多くても、キーワードを入力するだけで簡単に検索できます。情報が見つからないストレスと時間のロスを大きく減らすことができるでしょう。
更新頻度の向上
紙のマニュアルでは、同時に原本に触れることができる人数が限られます。また、最新情報に更新する際や誤字脱字があった場合には、原稿データを用意して印刷し直さなければなりません。Webマニュアルであれば、複数人で同じマニュアルを閲覧できますし、更新したい情報に関して上司の承認を簡単に得ることができます。さらに、Web上では最新情報の更新や、誤字脱字の修正にも手間がかかりません。
利用頻度の向上
PCやスマートフォンが普及し、多くの人にとって短時間で情報を検索できることが当たり前になっています。そのため、会社が紙のマニュアルを使っていて検索できない状況であれば、社員のやる気をそいでしまう可能性があります。Webマニュアルは、PCやスマートフォンがあれば、いつでもどこででもマニュアルを確認可能です。外出時やリモートワーク時にも閲覧できるため、マニュアルの利用頻度が向上するでしょう。
マニュアルWeb化のデメリット
マニュアルをWeb化するメリットは多いものの、紙だからこその便利さを全部カバーすることは不可能です。 そうしたWeb化による2つのデメリットを紹介します。
閲覧にはPCやスマートフォンが必要
デバイスの購入コストがかかることはデメリットですが、PCもスマートフォンも普及していますので問題にはなりません。総務省発表の「インターネットの利用状況」によると、2020年のインターネット利用率(個人)は83.4%。また、端末別のインターネット利用率は「スマートフォン」(68.3%)、「パソコン」(50.4%)となっています。同じく総務省発表の「情報通信機器の保有状況」によると、2020年における個人のモバイル端末の保有状況は「スマートフォン」が69.3%です。約7割の人がデバイスを新たに購入することなく、Webのマニュアルにアクセス可能といえるでしょう。
メモを書き込んだり、付箋をつけたりできない
個人に配布された紙のマニュアルであれば、重要なポイントにメモを書き込んだり、付箋をつけたりするなど、使いやすいように自由にカスタマイズすることができます。一方、Webマニュアルは会社や組織で管理されています。複数人で共有することが前提であるため、自分勝手なカスタマイズはできません。
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マニュアルがWeb化に向いているかチェックするポイント
ここでは、どんなマニュアルがWeb化に向いているのかを解説します。
マニュアルを使う期間
長期間使用することが前提のマニュアルであれば、耐久性があり情報をいつでも更新できるWebマニュアルが向いています。
マニュアルのページ数
マニュアルのページ数や種類が多い場合は、持ち運びや検索にストレスを感じにくいWebマニュアルが向いています。
マニュアル作成者の数
マニュアルの作成や更新を複数人で担当している場合は、マニュアルを共有しやすいWebマニュアルが向いています。
マニュアルをWeb化する方法
Web化する方法は複数あります。ここでは、代表的な3種類の方法と、それぞれがどんな内容のマニュアルに向いているかを解説します。
紙のマニュアルをスキャンしてPDF化したマニュアルや、WordなどのデータをPDFで出力したマニュアルを、Web上にアップする方法があります。配布やダウンロードがしやすいため、商品の説明書や操作方法などを解説した顧客向けマニュアルに向いています。
HTML
オンラインヘルプをHTML 形式で作成します。Web環境があればいつでもどこででも閲覧できますし、複数のマニュアルを網羅的に管理できることがメリットです。そのため、教育マニュアルや業務マニュアルに向いています。
アプリ
マニュアルが作成できるスマートフォンアプリもあります。スマートフォンで持ち歩くことができますので、屋外で仕事をする場合の利用に役立ちます。業務や教育に必要な社内マニュアル全般に向いています。
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マニュアルのWeb化を成功させるポイント
マニュアルのWeb化を成功させるポイントは、以下のとおりです。
- 使いやすい・見やすいデザインにする
- マニュアル作成ツールを利用する
マニュアルは業務でわからない部分を調べる際に利用するものであり、使いやすく・見やすいことが重要です。
具体的には、クリックやスクロールの回数が多すぎないことや、検索しやすいことが上げられます。
マニュアル作成ツールを利用することで、わかりやすいマニュアルを作成可能です。
ツールを活用してマニュアルのWeb化が成功する理由
ツールを活用することでマニュアルのWeb化が成功する理由について解説します。
マニュアル作成については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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【おすすめツールあり】マニュアル作成を上手に行うには?|目的・手順・コツをそれぞれ3つ紹介
テンプレート機能でWeb化を効率化できる
マニュアル作成ツールには、テンプレート機能があり、紙媒体のマニュアルをゼロからWeb化する必要がありません。
あらかじめ記載する項目がテンプレートにあるため、電子化する際に発生する作業を大幅に効率化できます。
必要な情報を検索しやすい
マニュアル作成ツールで紙媒体の資料をWeb化することで、必要な情報にすぐにアクセスできるようになり、業務の効率化を図れます。
紙媒体だと最新のデータがどこにあるか見つけられなかったり、情報を更新するべき箇所を探せなかったりします。
マニュアル作成ツールを利用すれば、これらの作業にかかる時間の短縮も可能です。
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マニュアル作成ツールには『NotePM』がおすすめ
NotePM(ノートピーエム) は、Webで簡単にマニュアル作成できて、強力な検索機能でほしい情報をすぐに見つけられるサービスです。さまざまな業界業種に導入されている人気サービスで、大手IT製品レビューサイトでは、とくに『使いやすいさ・導入しやすさ』を高く評価されています。
NotePMの特徴
- マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
- 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
- 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
- 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる
URL: https://notepm.jp/
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NotePMを活用してマニュアル作成に成功した事例
株式会社ラクス
株式会社ラクスのカスタマーサクセス部門では、ナレッジ共有の課題を解決するためにNotePMを導入しました。情報が分散して検索に時間がかかる上、手順書の更新遅れが発生していました。
導入後は一元管理が可能となり、検索効率が向上し、引き継ぎコストが50%削減。さらに、定期的な記事メンテナンスを行い、常に最新情報を維持しています。直感的な操作性も評価され、ナレッジの活用が進んでいます。
株式会社ラクスの事例については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【導入事例】検索時間が4割削減!急成長SaaSが実践するナレッジ共有を浸透させるための取り組みとは – 株式会社ラクス
株式会社明電舎
株式会社明電舎のDX推進本部では、アジャイル型開発の効率化を目的にNotePMを導入しました。元々利用していたWordファイルや無料Wikiでは検索性が低く、情報管理に課題がありましたが、NotePMにより情報共有が円滑化しました。
技術用語での検索性向上や自主的なナレッジ共有が促進されました。また、外部共有機能を活用し、社内の他部署ともスムーズに情報連携しています。直感的な操作性も評価され、組織全体の情報活用が進んでいます。
株式会社明電舎の成功事例については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【導入事例】アジャイル型開発をサポートする社内ナレッジツール – 株式会社明電舎 – NotePM
Web上でマニュアルをカンタンに作れるツール「NotePM」
ツールを利用してマニュアルをWeb化しよう
この記事では、マニュアルのWeb化について解説しました。PCやスマートフォンが普及している今、マニュアルをWeb化することで多くのメリットが得られます。企業のDX化やリモートワーク化も進んでいますので、紙のマニュアルを早めにWeb化しておくことが得策ではないでしょうか。