Googleクラウドストレージの選び方|Drive・One・Workspaceの違いと料金比較

2025年12月22日(月) Googleドライブ

Googleのクラウドストレージサービスを利用したいと考えているものの、「Google DriveとGoogle Cloud Storageは何が違うのか」「無料で使えるサービスと有料プランの違いは何か」「ビジネス利用ならどれを選べばいいのか」と迷う方は少なくありません。

実は、Googleは用途や利用者に応じて複数のクラウドストレージサービスを提供しており、それぞれ料金体系や機能、対象ユーザーが大きく異なります。自社や自分の用途に合わないサービスを選んでしまうと、必要な機能が使えなかったり、無駄なコストを支払い続けることになりかねません。

Googleが提供する主なクラウドストレージサービスは以下の5つです。

サービス名 対象ユーザー 料金 主な用途
Google Drive 個人・法人 無料(15GBまで) ファイル保存・共有
Google One 個人 月額250円〜 Drive容量拡張
Google Photos 個人 無料(15GBまで) 写真・動画管理
Google Workspace 法人 月額800円/ユーザー〜 グループウェア
Google Cloud Storage 開発者・法人 従量課金制 オブジェクトストレージ

この記事では、Googleのクラウドストレージサービスの全体像から、各サービスの料金・容量・機能の違い、用途や目的に応じた選び方、法人利用時のセキュリティ対策、容量不足時の対処法まで、中小企業の情報システム担当者や個人ユーザーが知っておくべき情報を網羅的に解説します。

Googleクラウドストレージの全体像

Googleは、個人ユーザーから大規模な開発プロジェクトまで、幅広いニーズに対応するために複数のクラウドストレージサービスを提供しています。これらのサービスは大きく「個人向け」「ビジネス向け」「開発者向け」の3つの軸で整理でき、それぞれ異なる目的や利用シーンに最適化されています。

個人向けサービスとしては、Google Drive(無料15GB)、Google One(有料容量拡張)、Google Photos(写真特化)があります。これらは主に個人のファイル保管や写真管理を目的としており、無料で始められる点が特徴です。

ビジネス向けには、Google Workspaceという統合グループウェアが用意されています。独自ドメインのメールアドレスや大容量ストレージ、高度な管理機能を備え、企業のチーム利用に最適化されています。

開発者向けには、Google Cloud Storageというオブジェクトストレージサービスがあります。大量のデータを扱うアプリケーション開発やウェブサイトのコンテンツ配信など、専門的な用途で高い性能を発揮します。

個人向けサービス(Drive・One・Photos)

個人向けのGoogleクラウドストレージサービスは、誰でも無料で始められる手軽さと、日常的なファイル管理や写真整理に必要な機能を備えている点が特徴です。

Google Driveは、文書やスプレッドシート、PDF、画像など多様な形式のファイルを保存・管理できるサービスで、無料で15GBまで利用できます。ファイルやフォルダの共有機能も充実しており、リンクを送るだけで他の人と簡単にファイルを共有したり、複数人でリアルタイムに共同編集したりできます。

Google Oneは、Google Drive、Gmail、Google Photosで共有するストレージ容量を拡張できる有料プランです。月額250円で100GBから利用でき、最大5人の家族とストレージを共有できる点が魅力です。さらに、VPN機能やGoogleフォトの追加編集機能といった特典も含まれており、単なる容量拡張以上の価値を提供しています。

Google Photosは、写真や動画の保存に特化したサービスです。スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を自動でバックアップし、複数のデバイス間で同期できます。人物や場所、物などを自動で認識して分類する高度な検索機能を搭載しており、「海」「犬」「東京」といったキーワードで簡単に写真を探せます。無料で利用できる容量はGoogleアカウント全体で15GBまでで、追加容量が必要な場合はGoogle Oneで拡張します。

ビジネス向けサービス(Workspace)

Google Workspaceは、企業やチームでの利用を前提に設計されたビジネス向けの統合グループウェアサービスです。単なるストレージ機能だけでなく、独自ドメインのGmailアドレスや大容量のクラウドストレージ、ビデオ会議、カレンダー、ドキュメント作成ツールなど、業務に必要な機能が一つのパッケージにまとまっています。

特徴的な機能の一つが「共有ドライブ」です。個人のマイドライブとは異なり、共有ドライブはチームや部署全体で管理するファイル保管場所として機能し、メンバーが退職してもファイルは組織に残り続けるため、業務の継続性が保たれます。

セキュリティ面では、管理コンソールから組織全体のアカウントやデバイスを一元管理でき、2段階認証の強制やデータ損失防止(DLP)機能など、高度なセキュリティ対策を実施できます。月額800円/ユーザー(Business Starterプラン)から利用でき、プランに応じてストレージ容量や機能が拡張されます。

開発者向けサービス(Cloud Storage)

Google Cloud Storageは、開発者や企業のシステム部門向けに提供されるオブジェクトストレージサービスです。個人向けのDriveやビジネス向けのWorkspaceとは異なり、APIを通じてプログラムから操作することを前提に設計されており、ウェブアプリケーションのデータ保存やバックアップ、大規模なデータ分析基盤の構築など、専門的な用途で利用されます。

最大の特徴は、高いスケーラビリティと耐久性です。数ギガバイトから数ペタバイトまで、データ量に応じて自動的に拡張され、99.999999999%(イレブンナイン)という極めて高い耐久性を実現しています。料金はデータ量や利用頻度に応じた従量課金制で、使った分だけ支払う仕組みです。

セキュリティ面では、詳細なアクセス制御機能を備えており、特定のユーザーやサービスアカウントに対して読み取り・書き込み・削除などの権限を細かく設定できます。また、データの暗号化や監査ログ機能など、企業のコンプライアンス要件にも対応しています。

主要サービスの比較表と特徴

Googleが提供する5つのクラウドストレージサービスは、それぞれ料金体系、容量、対象ユーザー、主な用途が大きく異なります。個人向けサービス(Drive、One、Photos)は無料プランから始められる手軽さが魅力で、ビジネス向け(Workspace)と開発者向け(Cloud Storage)は有料プランが中心ですが、その分高度な機能や管理機能を備えています。

ここでは、各サービスの料金・容量・用途を一覧表で比較し、それぞれの詳細と選定ポイントを解説します。

一覧比較表(料金・容量・用途)

5つのサービスを料金、容量、対象ユーザー、主な用途で比較すると、以下のようになります。

サービス名 対象ユーザー 料金 容量 主な用途
Google Drive 個人・法人 無料 15GB ファイル保存・共有・共同編集
Google One 個人 月額250円〜 100GB〜30TB Drive・Gmail・Photosの容量拡張
Google Photos 個人 無料(Oneで拡張可) 15GB(アカウント全体) 写真・動画の自動バックアップと整理
Google Workspace 法人 月額800円/ユーザー〜 30GB〜(プランによる) グループウェア・組織的なファイル管理
Google Cloud Storage 開発者・法人 従量課金制 無制限(使った分だけ課金) アプリケーション開発・大規模データ保管

個人でファイルを保存・共有したい場合は、まず無料のGoogle Driveから始めるのが基本です。容量が足りなくなったらGoogle Oneで拡張し、写真管理にはGoogle Photosを併用するという使い方が一般的です。

法人でチーム利用する場合は、セキュリティや管理機能が充実したGoogle Workspaceが適しています。独自ドメインのメールアドレスや共有ドライブ、管理コンソールなど、組織で使うための機能が標準で備わっています。

開発プロジェクトやシステム基盤として利用する場合は、Google Cloud Storageが最適です。APIを通じたプログラムからの操作や、大量データの高速処理、他のGoogle Cloudサービス(BigQueryやCloud Functionsなど)との連携が可能です。

各サービスの詳細と選定ポイント

ここからは、5つのサービスそれぞれの詳細な機能と、どのような場合に選ぶべきかの選定ポイントを解説します。

Google Drive

Google Driveは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で15GBまで利用できる、最も基本的なクラウドストレージサービスです。文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、PDF、画像、動画など、あらゆる形式のファイルを保存・管理できます。

最大の強みは、Googleドキュメントやスプレッドシートとの連携です。ファイルをアップロードするだけでなく、ブラウザ上で直接文書を作成・編集でき、複数人で同時に作業するリアルタイム共同編集機能も利用できます。変更履歴が自動保存されるため、誤って削除や上書きをしても以前のバージョンに戻せます。

ファイル共有も簡単で、リンクを生成して相手に送るだけで共有が完了します。共有相手には「閲覧のみ」「コメント可」「編集可」の3段階で権限を設定でき、必要に応じてパスワードや有効期限を設定することも可能です。

個人での利用はもちろん、小規模なチームやプロジェクトでのファイル共有にも十分対応できます。ただし、組織全体での管理機能やセキュリティ設定は限定的なため、法人での本格利用にはWorkspaceへの移行を検討する必要があります。

Google One

Google Oneは、Google Drive、Gmail、Google Photosで共有するストレージ容量を拡張できる個人向けの有料プランです。無料の15GBでは足りなくなった場合に、月額250円で100GBから利用できます。さらに大容量が必要な場合は、200GB(月額380円)、2TB(月額1,300円)といったプランも用意されています。

単なる容量拡張だけでなく、最大5人の家族とストレージを共有できる「ファミリー共有」機能が便利です。例えば2TBプランを契約して家族5人で共有すれば、一人あたり月額260円で400GBずつ使える計算になり、個別に契約するよりもコストを抑えられます。

さらに、VPN機能やGoogleフォトの追加編集機能(マジック消しゴムやHDR効果など)、Google Storeでの買い物時に使えるクレジットといった特典も含まれており、単なるストレージサービス以上の価値を提供しています。

個人で大量の写真や動画を保存したい方、Gmailの添付ファイルで容量を圧迫している方、家族で容量を分け合いたい方に特におすすめです。

Google Photos

Google Photosは、写真や動画の保存・整理に特化したクラウドストレージサービスです。スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を自動でバックアップし、複数のデバイス間で同期できます。端末の故障や紛失時にも写真が失われる心配がありません。

最大の特徴は、AIを活用した高度な検索・整理機能です。人物の顔を自動認識してグループ化したり、「海」「犬」「東京」といったキーワードで写真を検索したりできます。撮影日や場所で自動的にアルバムを作成する機能もあり、手動で整理する手間が大幅に削減されます。

編集機能も充実しており、明るさや色調の調整、フィルター適用、トリミングなどの基本的な編集をブラウザやアプリ上で簡単に行えます。Google Oneの有料プランに加入すれば、マジック消しゴム(写真から不要な物を消す機能)やHDR効果といった高度な編集機能も利用できます。

写真や動画を大量に保存したい方、スマートフォンの容量不足に悩んでいる方、家族や友人と写真を共有したい方に最適なサービスです。

Google Workspace

Google Workspaceは、企業やチームでの利用を前提に設計されたビジネス向けの統合グループウェアサービスです。独自ドメインのGmailアドレス(例:yourname@yourcompany.com)や大容量のクラウドストレージ、Google Meet(ビデオ会議)、カレンダー、ドキュメント作成ツールなど、業務に必要な機能が一つにまとまっています。

最大の特徴は「共有ドライブ」機能です。個人のマイドライブとは異なり、共有ドライブはチームや部署全体で管理するファイル保管場所として機能し、メンバーが退職してもファイルは組織に残り続けるため、業務の継続性が保たれます。また、フォルダ単位で細かくアクセス権限を設定でき、プロジェクトや部署ごとに適切な情報共有範囲を設定できます。

セキュリティ面では、管理コンソールから組織全体のアカウントやデバイスを一元管理できます。2段階認証の強制、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可、データ損失防止(DLP)機能による機密情報の外部流出防止など、高度なセキュリティ対策を実施できます。

月額800円/ユーザー(Business Starterプラン)から利用でき、プランに応じてストレージ容量や機能が拡張されます。中小企業から大企業まで、組織規模に応じた柔軟なプラン設計が可能です。

Google Cloud Storage

Google Cloud Storageは、開発者や企業のシステム部門向けに提供されるオブジェクトストレージサービスです。個人向けのDriveやビジネス向けのWorkspaceとは異なり、APIを通じてプログラムから操作することを前提に設計されており、ウェブアプリケーションのデータ保存、バックアップ、大規模なデータ分析基盤の構築など、専門的な用途で利用されます。

最大の特徴は、高いスケーラビリティと耐久性です。数ギガバイトから数ペタバイトまで、データ量に応じて自動的に拡張され、インフラの管理や容量の心配をする必要がありません。また、99.999999999%(イレブンナイン)という極めて高い耐久性を実現しており、データ損失のリスクを最小限に抑えられます。

料金はデータ量や利用頻度に応じた従量課金制です。ストレージクラス(Standard、Nearline、Coldline、Archive)を選択することで、アクセス頻度に応じたコスト最適化が可能です。例えば、頻繁にアクセスするデータはStandardクラス、バックアップやアーカイブ用途にはColdlineやArchiveクラスを選ぶことで、ストレージコストを大幅に削減できます。

BigQuery(データ分析)やCloud Functions(サーバーレス実行環境)など、他のGoogle Cloudサービスとの連携も容易で、データパイプラインや機械学習基盤の構築にも適しています。

用途・目的別の選び方

Googleのクラウドストレージサービスは、利用人数、データ量、セキュリティ要件、コスト、用途によって最適な選択肢が変わります。ここでは、個人利用・小規模チーム、中小企業・法人、開発・システム部門という3つの観点から、具体的な選定基準と使い分けのポイントを解説します。

個人利用・小規模チーム向けの選び方

個人や小規模なチームでクラウドストレージを利用する場合、まずは無料のGoogle Driveから始めるのが基本です。15GBの無料容量で、文書ファイルや写真、動画などを保存でき、リンク共有やリアルタイム共同編集といった基本機能は無料プランでも制限なく利用できます。

容量不足になった場合は、Google Oneで容量を拡張するのが最もコストパフォーマンスに優れています。月額250円で100GBに拡張でき、家族5人までストレージを共有できるため、個人やファミリーでの利用に最適です。さらに大容量が必要な場合も、2TB(月額1,300円)まで段階的にプランを選べます。

写真や動画の管理がメインの場合は、Google Photosを活用しましょう。AIによる自動整理や高度な検索機能により、手動で整理する手間が大幅に削減されます。スマートフォンの容量不足に悩んでいる方は、自動バックアップ機能を有効にすることで、端末の容量を気にせず写真を撮り続けられます。

中小企業・法人向けの選び方

中小企業や法人でクラウドストレージを導入する場合、セキュリティ要件、情報共有の範囲、コストの3つの観点から選定する必要があります。

セキュリティ要件が高い場合、管理コンソールと高度なセキュリティ機能を持つGoogle Workspaceが推奨されます。2段階認証の強制、アクセスログの監視、データ損失防止(DLP)機能など、企業が求めるセキュリティ対策を標準で実装できます。また、共有ドライブ機能により、メンバーの退職後もファイルが組織に残り続けるため、業務の継続性が保たれます。

一方で、情報共有やナレッジ管理の用途では、ファイルの中まで全文検索できるツールが業務効率化に有効です。例えば、過去の提案書やマニュアル、議事録などを素早く見つけたい場合、ファイル名だけでなく内容まで検索できる機能があると、情報を探す時間を大幅に短縮できます。こうした用途では、NotePMのようなナレッジ管理に特化したツールとGoogleのクラウドストレージを併用することで、ファイル保管と情報共有の両面で最適化できます。

コストを重視する場合は、Drive+Oneの組み合わせも選択肢になります。ただし、無料版のDriveには管理機能やセキュリティ設定が限定的なため、機密情報を扱う場合は注意が必要です。

【コラム】ファイルサーバーとクラウドストレージの使い分け

社内にファイルサーバーがある場合でも、クラウドストレージと併用することで、リモートワークやモバイル環境からのアクセスが容易になります。機密性の高いファイルはファイルサーバー、日常的に共有するファイルはクラウドストレージと使い分けることで、セキュリティと利便性のバランスを取ることができます。

開発・システム部門向けの選び方

開発プロジェクトやシステム基盤としてクラウドストレージを利用する場合、Google Cloud Storageが最適です。APIを通じたプログラムからの操作が前提となっており、ウェブアプリケーションのデータ保存、バックアップ、データ分析基盤の構築など、専門的な用途に対応できます。

大量データを扱う場合やAPI連携が必要な場合は、Cloud Storageの高いスケーラビリティと柔軟な料金体系が大きなメリットになります。ストレージクラス(Standard、Nearline、Coldline、Archive)を選択することで、アクセス頻度に応じたコスト最適化が可能です。頻繁にアクセスするデータはStandardクラス、バックアップやアーカイブ用途にはColdlineやArchiveクラスを選ぶことで、ストレージコストを大幅に削減できます。

データ分析基盤との連携も重要なポイントです。Cloud StorageはBigQuery(データ分析)やCloud Functions(サーバーレス実行環境)、Cloud Run(コンテナ実行環境)など、他のGoogle Cloudサービスとシームレスに連携できます。例えば、Cloud Storageに保存したログファイルをBigQueryで分析したり、Cloud Functionsで自動処理したりといった、データパイプラインの構築が容易です。

法人利用時のセキュリティとリスク対策

法人でクラウドストレージを利用する際、最も注意すべきは情報漏洩リスクです。無料版のGoogle Driveを個人アカウントで業務利用している企業も少なくありませんが、適切な管理やセキュリティ設定がなければ、機密情報の外部流出や不正アクセスといったリスクにさらされます。

ここでは、無料版Driveの情報漏洩リスク、Google Workspaceのセキュリティ強化機能、アクセス権限とログ管理のベストプラクティスを解説します。

無料版Driveの情報漏洩リスク

無料版のGoogle Driveを個人アカウントで業務利用している場合、いくつかの情報漏洩リスクが存在します。最も大きなリスクは、個人アカウントによる情報持ち出しです。従業員が退職する際、個人アカウントに保存された業務ファイルは企業側で管理・削除できないため、機密情報が外部に持ち出される可能性があります。

共有設定ミスによる外部流出も深刻な問題です。Driveのファイル共有は「リンクを知っている全員」という設定が可能で、誤ってこの設定でリンクを外部に送信してしまうと、意図しない第三者がファイルにアクセスできてしまいます。特に、リンクがSNSやメールで拡散されると、回収が困難になります。

さらに、無料版にはアクセスログ機能が限定的で、誰がいつファイルにアクセスしたかを詳細に追跡できません。情報漏洩が発生した場合、原因の特定や影響範囲の調査が困難になります。

Workspaceのセキュリティ強化機能

Google Workspaceは、管理コンソールによる一元管理機能を提供し、組織全体のセキュリティを強化できます。管理者は、全ユーザーのアカウント、デバイス、アプリケーションの利用状況を一つの画面で管理でき、セキュリティポリシーを統一的に適用できます。

2段階認証とデバイス管理機能により、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。2段階認証を組織全体で強制することで、パスワードが漏洩しても第三者のログインを防げます。また、管理者が承認したデバイスからのみアクセスを許可する設定も可能で、従業員の私物端末からの無断アクセスを防止できます。

データ損失防止(DLP)機能は、機密情報の外部流出を自動的に検知・ブロックします。例えば、クレジットカード番号や個人情報を含むファイルを外部に共有しようとすると、警告を表示したり共有を自動的にブロックしたりできます。また、特定のドメイン以外への共有を禁止するといった、きめ細かなポリシー設定も可能です。

アクセス権限とログ管理のベストプラクティス

情報セキュリティの基本原則として、「最小権限の原則」に基づいたアクセス制御が推奨されます。これは、各ユーザーに対して業務上必要最低限の権限のみを付与し、不要なアクセスを制限するという考え方です。例えば、閲覧のみが必要なメンバーには編集権限を与えず、特定のプロジェクトに関わらないメンバーにはファイル自体へのアクセス権を付与しないといった設定を行います。

定期的なアクセス権限の棚卸しも重要です。プロジェクトの終了や人事異動に伴い、不要になったアクセス権限を放置すると、退職者や異動者が機密情報にアクセスできる状態が続いてしまいます。四半期に一度など、定期的にアクセス権限を見直し、不要な権限を削除することが推奨されます。

閲覧履歴や操作ログの監視により、誰がいつ情報にアクセスしたかを把握することがセキュリティ対策として有効です。例えば、機密情報を含むファイルに対して、どのユーザーがいつアクセスしたかを記録・監視することで、不審なアクセスを早期に検知できます。また、情報漏洩が発生した場合も、ログを分析することで原因の特定や影響範囲の調査が可能になります。

こうしたアクセス権限管理や閲覧履歴の確認は、Google Workspaceの管理コンソールでも一定程度可能ですが、より細かい制御や使いやすいインターフェースを求める場合は、ナレッジ管理ツールの導入も検討する価値があります。NotePMのようなツールでは、プロジェクト単位や組織単位で共有範囲を柔軟に設定でき、誰がいつページを見たかを簡単に確認できる機能があるため、情報漏洩リスクの低減に大きく貢献します。

【コラム】アクセスログの保存期間

Google Workspaceの管理コンソールでは、アクセスログを最大6ヶ月間保存できます。長期的な監査や調査が必要な場合は、ログを定期的にエクスポートして外部に保存するか、より長期間のログ保存に対応したツールの導入を検討しましょう。

容量不足時の対処法とコスト最適化

Google Driveの無料枠15GBは、使い始めは十分に感じられても、写真や動画、Gmailの添付ファイルが蓄積されるにつれて、あっという間に上限に達してしまいます。「ストレージの空き容量がありません」という通知が届いた場合、容量を圧迫している要因を特定し、適切な対処法を選ぶ必要があります

ここでは、容量を圧迫する主な要因、容量削減の具体的手順、有料プランの費用対効果について解説します。

容量を圧迫する主な要因

Google Driveの容量は、Google Drive、Gmail、Google Photosの3つのサービスで共有されており、いずれかのサービスで大量のデータを保存すると、全体の容量を圧迫します。

Gmailの添付ファイルは、意外と容量を消費しています。特に、写真や動画、PDFなどの大容量ファイルが添付されたメールを削除せずに残していると、数年間で数GBに達することも珍しくありません。送信済みメールにも添付ファイルが保存されているため、受信メールだけでなく送信メールも確認する必要があります。

Google Photosの高画質写真も容量を大きく消費します。2021年6月以降、Google Photosにアップロードした写真や動画は、すべて15GBの容量にカウントされるようになりました。スマートフォンで撮影した高画質の写真は1枚あたり数MBになることもあり、数千枚の写真を保存すると数GBから数十GBに達します。

Google Driveに保存した不要ファイルや重複ファイルも、容量を圧迫する要因です。過去のプロジェクトで使用したファイルや、同じファイルの複数バージョンを保存していると、無駄に容量を消費します。

容量削減の具体的手順

容量不足を解消するには、まず大容量ファイルの検索と削除から始めましょう。Google Driveの検索ボックスに「larger:10MB」と入力すると、10MB以上のファイルを一覧表示できます。不要な動画や大きなPDFファイルを削除することで、容量を大幅に削減できます。

次に、ゴミ箱の完全削除を行います。Google Driveでファイルを削除しても、ゴミ箱に移動するだけで容量は解放されません。ゴミ箱を開き、「ゴミ箱を空にする」をクリックすることで、初めて容量が解放されます。ゴミ箱内のファイルは30日後に自動削除されますが、すぐに容量を確保したい場合は手動で空にしましょう。

Gmailの古いメール整理も効果的です。Gmailの検索ボックスに「has:attachment larger:5MB」と入力すると、5MB以上の添付ファイルを含むメールを検索できます。不要なメールを削除した後、ゴミ箱を空にすることで容量を解放できます。

有料プランの費用対効果

容量削減だけでは不十分な場合、有料プランへの移行を検討する必要があります。個人利用の場合、Google Oneが最もコストパフォーマンスに優れています。月額250円で100GBに拡張でき、家族5人までストレージを共有できます。さらに大容量が必要な場合も、200GB(月額380円)、2TB(月額1,300円)といったプランが用意されています。

法人利用の場合は、Google Workspaceが推奨されます。月額800円/ユーザー(Business Starterプラン)から利用でき、30GBのストレージに加えて、独自ドメインのメールアドレス、ビデオ会議、高度な管理機能が含まれます。Business Standardプラン(月額1,360円/ユーザー)では2TB、Business Plusプラン(月額2,040円/ユーザー)では5TBまで拡張できます。

利用人数とデータ量による損益分岐点を考えると、個人や少人数(5人以下)ではGoogle Oneが有利で、6人以上のチームや組織的な管理機能が必要な場合はGoogle Workspaceの方がトータルコストとセキュリティの面で優れています。例えば、10人のチームで各自が2TBのGoogle Oneを契約すると月額13,000円かかりますが、WorkspaceのBusiness Standardプラン(2TB/ユーザー)なら月額13,600円で、管理機能やセキュリティ機能も含まれます。

【コラム】教育機関向けの無料プラン

Google Workspaceには、教育機関向けの無料プラン「Google Workspace for Education」が用意されています。学校や大学などの教育機関であれば、無制限のストレージと高度な管理機能を無料で利用できます。教育機関に所属している方は、所属機関の情報システム部門に確認してみましょう。

クラウドストレージと併せてナレッジ管理を効率化したいならNotePMがおすすめ

Googleのクラウドストレージサービスは、個人向けのDrive・One・Photos、ビジネス向けのWorkspace、開発者向けのCloud Storageという5つのサービスに分かれており、それぞれ料金体系、容量、対象ユーザー、主な用途が異なります。自社や自分の用途に合ったサービスを選ぶことで、コストを最適化しながら必要な機能を利用できます。

個人利用や小規模チームでは、無料のDriveから始めて容量不足時にOneで拡張するのが基本です。法人利用では、セキュリティ要件や管理機能の必要性に応じてWorkspaceを導入し、開発プロジェクトではCloud Storageを活用することで、用途に応じた最適な環境を構築できます。

ただし、ファイル保管だけでなく、チームでのナレッジ共有や情報の一元管理を重視する場合は、クラウドストレージだけでは限界を感じることもあります。過去の提案書やマニュアル、議事録などを素早く見つけたい、誰がいつ情報にアクセスしたかを把握したい、といったニーズがある場合は、NotePMのようなナレッジ管理に特化したツールの導入も検討する価値があります。

まずは無料トライアルで実際の使い勝手を確認し、自社の業務に合うかを判断してみてください。