PCやタブレット、スマートフォンなどを使用していると、ストレージという単語を目にすることがあります。しかし、ストレージとはどういうものなのかよく理解していない人も多いのではないでしょうか。今回の記事では、ストレージとは何か、ストレージの種類や不足時のリスク、ストレージの増やし方について詳しく解説します。
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目次
ストレージとは
ストレージ(補助記憶装置)とは、データを長期間記憶しておくための補助記憶装置のことです。PCやスマートフォンなどのデバイスに必ず搭載されており、HDD(ハードディスク)やSSD、USBメモリなどが該当します。ストレージはアプリのインストールやOSのアップデートなどによって徐々に空き容量が少なくなっていきます。空き容量が不足するとデバイスの動作が遅くなるなどの現象が発生してしまいます。
デバイスにはストレージの他に、メモリと呼ばれる記憶装置も搭載されています。どちらもデータを保存するという点は同じですが、データの保存期間が違います。メモリは、動作に関わる処理データを短期的に保存しておく場所で、電源を切るなどの動作で保存データは失われます。
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ストレージの種類
ストレージには以下の4つの種類があります。
- 内部ストレージ
- 外部ストレージ
- オンラインストレージ
- 光ディスクストレージ
それぞれ、解説します。
内部ストレージ
ストレージの種類の1つ目は、内部ストレージです。内部ストレージは、PCやスマートフォンなどのデバイスにはじめから搭載されているストレージです。HDDやSSD、フラッシュメモリなどが該当します。HDDとSSDはPCに搭載されており、HDDは容量が大きく安価、SSDはデータの読み書きは早いもののHDDより容量が小さいという特徴があります。
フラッシュメモリは、スマートフォンに搭載されており、HDDやSSDより容量は小さいもののサイズがコンパクトだという特徴があります。内部ストレージは取り外し可能ですが、PCのケースカバーを取り外すなどの操作が必要になるため、内部ストレージを交換するにはデバイスに関する知識が必要です。
関連記事:SSDとHDDの使い分けを知りたい!基本知識・メリット・デメリットまでを徹底解説
外部ストレージ
ストレージの種類の2つ目は、外部ストレージです。外部ストレージは、デバイスに取り付けて使うストレージです。USBメモリや外付けのHDDおよびSSDがこれに該当し、主にUSB接続で取り付けられます。
スマートフォンの場合は、microSDカードを使用します。PC、スマートフォンどちらの場合でも着脱が容易に行えるため、誰でも気軽に利用でき、外部ストレージを複数の端末で共有できるという特徴があります。内部ストレージだけでは容量が足りなくなったときに、利用する記憶装置として適しています。
オンラインストレージ
ストレージの種類の3つ目は、オンラインストレージです。オンラインストレージは、インターネット上にあるストレージです。クラウドストレージとも呼ばれており、GoogleドライブやOneDriveなどがこれに該当します。無料または月額料金を支払うことで利用でき、物理的なストレージを必要としないため、導入コストは低い傾向にあります。
また、オンラインストレージサービスのアカウントを取得しておけば、複数の端末で利用することができるため、データを共有する際にも便利に使えます。ただし、無料で利用できるオンラインストレージは、容量に上限がある場合が多く、セキュリティ性が脆弱である可能性もあります。膨大なデータを扱う場合やビジネスでの利用には、不向きだと言えるでしょう。
関連記事:【2024年版】オンラインストレージおすすめ13選を徹底比較(無料あり)各サービスの特徴を紹介
光ディスクストレージ
ストレージの種類の4つ目は、光ディスクストレージです。これまでに挙げた3種と比較するとあまり一般的ではありませんが、CDやDVDなどの光ディスクもストレージの一種と言えます。内部ストレージや外部ストレージと比較すると、価格は安く、コンパクトかつ非常に薄いため持ち運びにも適していますが、保存容量は大きくありません。音楽データや映像データを長期間保存しておきたい場合に向いていると言えるでしょう。
ストレージ容量不足で起こりうるリスク
ストレージの容量が不足すると、以下のようなリスクが起こる可能性があります。
- データの保存ができない
- デバイスの動作が遅くなる
- データ共有に時間がかかる
それぞれ、解説します。
データの保存ができない
ストレージ容量不足で起こりうるリスクの1つ目は、データの保存ができないことです。ストレージの容量が不足すると、それ以上データを保存することができません。この状態で新たにデータを保存しようとしようとすると「ストレージの空き容量がありません」と表示され、作業は中断されてしまいます。不要なデータを削除したり、他のデバイスにデータを移したりして容量を確保する必要があるでしょう。
急ぎの作業の最中にデータを保存できなくなってしまうと、進捗に遅れが出てしまいます。空き容量が不足することがないよう、ストレージの容量は定期的にチェックすることが重要です。
デバイスの動作が遅くなる
ストレージ容量不足で起こりうるリスクの2つ目は、デバイスの動作が遅くなることです。ストレージの空き容量が少なくなると、デバイスの動作に遅れが出てしまいます。動作が遅いと作業にも支障が出るため、不要なデータはこまめに削除し、ストレージの容量は常に余裕を持たせるようにしましょう。
特にPCの場合は、OSがインストールされているCドライブが容量不足になると動作の遅さが顕著に表れます。動作が遅くなるだけでなくパフォーマンスの低下やアップデート・インストールができないなどトラブルの原因となるため、早めに対処する必要があります。
データ共有に時間がかかる
ストレージ容量不足で起こりうるリスクの3つ目は、データ共有に時間がかかることです。オンラインストレージは、多くの場合、複数の端末やユーザー間でデータを共有します。オンラインストレージも、内部ストレージや外部ストレージと同じく容量不足によって動作が遅くなるため、データ共有に時間がかかってしまいます。
データ共有に時間がかかると作業に支障が出てしまい、特にオンラインストレージを導入している企業がストレージ不足の状態に陥ると業務に大きな影響を及ぼしてしまうでしょう。
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ストレージの容量を増やす4つの方法
ストレージの容量が足りなくなってしまった場合、以下4つの方法で容量を増やすことが可能です。
- キャッシュを削除する
- 不要なデータを削除する
- 他のデバイスにデータを移動する
- データをオンラインストレージに移動する
それぞれ、解説します。
キャッシュを削除する
ストレージの容量を増やす方法の1つ目は、キャッシュを削除することです。PCやスマートフォンなどのデバイスは、使用するごとに「キャッシュ」が増えていきます。キャッシュは設定や状況を一時的に保管したものですが、消しても特に問題はなく、削除しないとどんどん増えていってしまいます。容量を増やしたい場合は、積極的に削除しましょう。
ただし、キャッシュはあまりデータ容量が大きくないため、大量に削除したとしてもストレージの容量が大幅に増えることはありません。
不要なデータを削除する
ストレージの容量を増やす方法の2つ目は、不要なデータを削除することです。先述したように、キャッシュを削除するだけではそこまでストレージの空き容量を増やすことはできません。そのため、使用していない不要なデータがある場合は削除する必要があります。特に音楽ファイルや動画ファイルは容量が大きいため、不要なものがあれば優先的に対処することをおすすめします。
他のデバイスにデータを移動する
ストレージの容量を増やす方法の3つ目は、他のデバイスにデータを移動することです。削除できるような不要なデータがない場合は、外付けHDDやUSBメモリなどにデータを移動しましょう。外部ストレージ機器を準備する必要がありますが、データを削除することなくストレージの容量を増やすことができるため、有用な手段です。データの移動先は、PCの場合は外付けのHDD、スマートフォンの場合はSDカードをおすすめします。
データをオンラインストレージに移動する
ストレージの容量を増やす方法の4つ目は、データをオンラインストレージに移動することです。オンラインストレージにデータを移動するなら、外部ストレージの機器を利用する必要はありません。また、オンラインストレージを活用すれば、ストレージの故障によるデータ消失が避けられます。オンラインストレージはデータのバックアップができるため、ストレージの容量にまだ余裕がある場合でも、大切なデータは移動させておくとより安全に保管できるでしょう。
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まとめ
今回の記事では、ストレージとは何か、ストレージの種類や不足時のリスク、ストレージの増やし方について解説しました。ストレージの容量が不足すると、デバイスにさまざまな悪影響が発生します。ストレージの容量を増やす方法をしっかり把握すれば、端末を快適に利用できるでしょう。