リーダーシップとマネジメント能力の違いとは?各能力を発揮できる人物像や組織の在り方を解説

2024年03月02日(土) ナレッジ共有

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

リーダーシップとマネジメント能力は、組織やチームの運営において重要な役割を果たす概念です。ただ、その違いを明確に説明できる方は少ないかもしれません。

この2つの能力の違いを比較してみると、適切な組織マネジメントの“在り方”も見えてきます。この記事では、リーダーシップとマネジメント、それぞれの能力を発揮できる人物像や、環境づくりについても解説していきます。

 

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リーダーシップとマネジメント能力の定義

「リーダーシップ」と「マネジメント能力」の違いを理解するために、まずはそれぞれどのような役割と目的のための能力として定義づけられるのか、簡単にまとめてみます。

リーダーシップとは

リーダーシップとは、チームやメンバーを先導する能力です。リーダーシップが身についているマネージャーは、組織としての「ビジョン」を明確化し、それに向かってメンバーの動機づけを行えます。単なる指示や権威を示すのではなく、他者に影響を与え、協力と信頼といった人間関係を構築していく「説得力」がリーダーシップの中核です。

マネジメント能力とは

マネジメント能力は、組織やプロジェクトを管理していく能力のことです。組織としての「成果」をあげるためには、経営資源の管理・配分・調整が欠かせません。そのためには、生産性や進捗などの指標を分析しながら、具体的に道筋を描いていく「戦略」の立案能力が必要です。

リーダーシップとマネジメント能力の違い

リーダーシップ マネジメント能力
目指すもの (長期的な)ビジョン (短中期的な)成果
影響を与える対象 メンバーのモチベーション 組織の精神性や文化 メンバーに自発的な行動を促す 経営資源(ヒト・モノ・カネ) 具体的な計画 現実的な方法を検討して組織を管理する
求められる能力 コミュニケーション カリスマ 変化や新しいアイデアを生み出す創造性 分析力 調整力 予定された計画を完遂させる実行力

リーダーシップとマネジメント能力は、どちらも「組織を目標達成に導く」ために必要な能力ですが、その役割は異なっており、相互に補完し合っているものといえます。簡単に表現するなら、リーダーシップは夢や情熱を生み出す「方向性」を、マネジメント能力はそれを実現するための「手段」を、チームや部下に対して示す能力といえるでしょう。

リーダーシップを発揮できる人材の特徴

リーダーシップを発揮して組織のメンバーに対してポジティブな影響力を与えていくためには、どのような資質が求められるのでしょうか。詳しく解説していきます。

魅力的なビジョンを設定できる想像力

リーダーシップが発揮されていくと、組織やチームが目指すべき方向性が定められていきます。一方で、組織全体で協力し合って進んでいくためには、目標の共有も欠かせません。多くのメンバーを惹きつける魅力的な目標を作るためにも、組織としての未来がどうなっていくのか、ポジティブなビジョンを設定する想像力が求められるでしょう。

コミュニケーションに長けている

コミュニケーションに課題がある組織では、メンバーにビジョンを共有できません。コミュニケーションスキルを発揮することで、ビジョンに対する熱意や情熱を周囲に伝えられます。メンバーのモチベーションを高め、目標達成に協力したいと思わせる信頼や尊敬を培っていけるでしょう。同時に、そうした関係を築くには自分の考えや言葉を押し付けるのではなく、他者の意見やフィードバックを受け入れる、聴く力も重要です。

意志決定力と責任感

将来的なビジョンを生み出すためには、しばしば既存の枠組みにとらわれない新しいアイデアや解決策が求められます。創造性を発揮するには、前例のないことや多少のリスクがあることにも取り組む決定力、そしてその結果に対する責任感が必要となるでしょう。

マネジメント能力が高い人材の特徴

次は、マネジメント能力が高い人材の特徴も紹介します。計画を実行に移していくためには、どのような資質が求められるのでしょうか。

計画性

マネージャーは目標を達成するために、組織に必要な人材や機材などを調達しつつ、計画を立案していきます。また、計画を実行するなかで、各プロセスを達成したかどうか判断できる具体的な指標や、達成までの現実的な期限を設定しておく必要もあります。そしてその指標と期限でプロセスを完了していくために必要な、リソース(ヒト・モノ・カネ)の配分・調整を行なっていきます。そのため、計画性の高い人は優れたマネジメント能力を持っていると言えるでしょう。

分析力と優先順位設定力

目標やプロセスを達成していくには、現状を正確に把握する分析力が欠かせません。計画を実行するなかでは、イレギュラーが発生することもあります。問題やリスクを早期に発見して、状況に応じてタスクに優先順位をつけながら計画を推進していく決断力が必要です。また、当初の計画とは異なる状況になった場合には、柔軟に調整を行なっていく必要もあるでしょう。

交渉力

目標達成に向けた計画を実行するためには、人材・資源・予算などのリソースを確保する必要があります。時には、リソースを確保するために、あるいは不測の事態への対処として当初の計画を変更するために、さまざまなステークホルダーとの交渉も求められることもあるでしょう。利害関係を調整し、説得力をもって交渉を取りまとめていく力が必要となるでしょう。また、確保したリソースを適切に配分・調整していくことも、マネージャーの重要な役割です。

リーダーシップとマネジメント能力を高めるポイント

ここまでに、リーダーシップとマネジメント能力は、異なるスキルであると説明してきました。ですがどちらか一方がより重要ということではなく、適切な組織運営にはその両方が必要となります。そして、これらの能力が発揮されやすい、あるいは伸びやすい環境をつくっていくことも大切です。

マネージャーが自己分析を行なう

組織運営を担うマネージャーは、自身の「リーダーシップ」と「マネジメント能力」をバランスよく伸ばしていく必要があります。そして、これらの能力は単に業務をこなしているだけではなかなか伸びていかない、という点に要注意です。そのため、スキルアップに先駆けて、まずは自分の強みや弱みを客観的に分析することが重要になってきます。そして現在のポジションで求められる役割ではリーダーシップとマネジメント能力を構成するどの要素を改善すべきか、また伸ばすべき資質はどこにあるのか、明確にしていきましょう。その結果に基づいて、自己研鑽とスキルアップを進めていきます。

オープンなコミュニケーションを促進する

リーダーシップとマネジメント能力を発揮するには、組織内での活発なコミュニケーションが欠かせません。組織内で必要な情報が円滑に共有されるためにも、メンバーがビジョンや目標への理解を深めていくためにも、計画の進捗状況を確実に把握されるためにも、オープンなコミュニケーションが不可欠となります。情報共有のためのプラットフォームとして開発されたNotePMは、その活性化に役立ちます。アクセス制御機能などにより必要なメンバーへ簡単に情報を共有でき、共同編集やコメントなどのコラボレーション機能により自由に意見交換できる環境を提供してくれるでしょう。

ナレッジを共有する

組織やチーム内で、知識や経験などを「ナレッジ」として共有することは非常に重要です。たとえばノウハウやマニュアルが共有されていれば、チーム全体のスキル向上につながっていくでしょう。ビジョンや計画を共有し、それに対してメンバーが自由に意見を発信してフィードバックを反映していけば、より組織の実態に即したものへとブラッシュアップされていきます。また成功事例を共有することで、チーム内外のメンバーに刺激を与え、モチベーションを高めていけるでしょう。そしてこうした効果は、マネジメント能力やリーダーシップを発揮しやすい環境を生み出すことにもつながっていきます。

NotePMは、まさにこうしたナレッジ共有に特化したツールです。テンプレート機能などにより簡単に統一された様式のマニュアルを作成できますし、作成された情報やドキュメントは優れた検索機能やアクセス制御機能、通知機能により必要なメンバーへ確実に届けられます。NotePMの活用により、さまざまな面からリーダーシップとマネジメント能力を発揮しやすい環境が整っていくでしょう。

関連記事:【完全版】ナレッジマネジメントの意味や手法をわかりやすく解説!

まとめ

適切な組織運営には、リーダーシップとマネジメント能力の両方がバランスよく発揮される必要があります。リーダーシップだけでは、将来的に目指すビジョンや目標が設定されても、それを実現するための具体的な方法や手段が欠けてしまいます。逆にマネジメントだけを厳密に行なった場合、目標達成に向けて効率的に動く組織はできあがるかもしれません。しかし、その目標が本当に必要なことなのか、メンバーがやりがいを感じられるものになるのか、といった判断が難しくなってしまいます。

そしてリーダーシップとマネジメント能力の両方が発揮されるためには、組織全体での環境整備も不可欠となります。マネージャーがリーダーシップとマネジメント能力を効果的に発揮できるように、組織全体をバックアップしていくツールとして、ぜひ「NotePM」の活用もご検討ください。

 

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