【2024年版】メールリレーサービスおすすめ10選を徹底比較!おすすめな理由・メリット・選定ポイントについても紹介

2024年12月02日(月) 通信・システム

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

マーケティングにおいて、メール配信は貴重な顧客接点です。ですが、大量のメールを配信すると送信メールの遅延や不達、迷惑メールへの振り分けといった問題が起こりがちです。そのため、そうした課題にお悩みの場合は、メールリレーサービスの利用がおすすめです。

メールリレーサービスは、大量のメールを高速かつ確実に顧客まで届けられるサービスです。サービスの種類としては、複数あるためどれを選ぶべきか悩む方もいるかと思います。

そこで本記事では、メールリレーサービスのメリットや選定ポイントについて、詳しくご紹介します。

メールリレーサービスとは?

メールリレーサービスとは、メール送受信の中継役を担うサービスであり、送信元と受信先のサーバー間でメールをスムーズに配信する役割を果たします。このサービスを利用することで、受信先のサーバーに適した形式でメールを届けることが容易になります。

従来のメール送信では、スパムフィルターによってメールが迷惑メールとして分類されたり、配信が遅延したりすることがありました。しかし、メールリレーサービスを利用することで、これらの問題を回避し、高い配信率と信頼性を確保できます。さらに、送信ログや開封率のデータを分析することで、効果的なマーケティング戦略の立案にも役立てられます。

関連記事:【2024年版】メール配信システム・サービス おすすめ12選を徹底比較(無料あり)

メールリレーサービスが活用される理由

メールリレーサービスが活用される理由は、大量のメールを確実に送信できるためです。通常のメール環境では、大量のメールをまとめて送信すると、メールが遅延したり、迷惑メールとしてブロックされてしまい、受信者に届かない可能性が高まります。

一方、メールリレーサービスは高い信頼性を持ち、スムーズな配信を実現します。さまざまなセキュリティ対策により、メールがスパムとしてブロックされるリスクも低減されます。また、送信ログや開封率のデータを分析することで、メールキャンペーンの効果測定や改善が可能です。

さらに、メールリレーサービスはAPI連携やカスタマイズなど、多様な機能を提供し、ビジネスのニーズに合わせた柔軟な利用ができます。

メールリレーサービスのメリット

メールリレーサービスを利用するメリットには、以下の4つがあります。

  • メール到達率の向上
  • メール運用のリソース削減
  • セキュリティの向上
  • メール配信速度の確保と分析

1つずつ、解説していきます。

関連記事:メール配信システムの5つの導入メリット・ツール選定ポイントを解説

メール到達率の向上

メールリレーサービスを利用すると、メール到達率の向上が見込めます。メールリレーサービスで利用される送信サーバーは、信頼性(IPレピュテーション)が高くなるよう維持されているため、受信側の携帯キャリアやメールプロバイダから信頼を得られるようになり、従来届きにくかったメールが届きやすくなります。送信メールをスパムと判断されてブロックされるリスクも減るでしょう。

さらに、メールリレーサービスは送信ログを提供してくれるため、配信の状況を把握できます。開封率やクリック率などのデータを分析し、マーケティング戦略の改善に役立てることも可能です。

メール運用のリソース削減

メールリレーサービスを活用すると、自社のメール配信に関わる運用リソース(人員配置、セキュリティ管理、サーバー管理)を削減できます。従来は、メールの送信や配信には多くの手間とリソースが必要でしたが、メールリレーサービスを利用することで、これらの作業を外部に委託できるため、スムーズかつ効率的なメール運用が可能です。

さらに、メール不達の場合でも、配信ログから原因を調査できるため、対応が迅速に行えます。自社で一から調査する場合は、メールアドレスの正確性や利用状況、迷惑メールへの振り分け理由などを調べる手間がかかりますが、メールリレーサービスを利用することで、これらの作業を軽減できます。

セキュリティの向上

メールリレーサービスは、データを暗号化する外部サービスと連携できるため、セキュリティ対策の向上にもつながります。例えば、顧客情報が記載されたメールを誤った宛先に送信してしまう情報漏洩のリスクや、サーバーへの攻撃によって顧客情報が流出する事態を回避できます。

メールリレーサービスを活用することで、送信されるメールの安全性が向上し、機密情報や個人情報の保護が強化されます。また、様々なセキュリティ対策を取っていることで、ビジネスの信頼性向上にも繋がるでしょう。

メール配信速度の確保と分析

メールリレーサービスを利用することで、高速で大量のメールを一斉配信できます。従来のメール送信では、大規模な配信に時間がかかったり、サーバーの負荷が高くなることがありましたが、メールリレーサービスを活用すれば、これらの問題を解消できます。

さらに、一部のメールリレーサービスには、配信結果の取得と分析が可能な機能もあります。開封率やクリック率などのデータを集計し、マーケティング戦略の改善や効果測定に役立てられます。顧客の反応を把握し、より効果的なメールキャンペーンが展開できるでしょう。

メールリレーサービスのおすすめの選定ポイント

メールリレーサービスの選定ポイントには、以下の4つがあります。

  • 自社の目的にあったサービスであること
  • セキュリティが問題ないかの確認
  • 信頼できるサービスであること
  • サポート体制の有無

1つずつ、解説していきます。

自社の目的にあったサービスであること

自社の目的に合ったサービスを選ぶことが、メールリレーサービスの導入において重要です。例えば、既にメール作成システムを導入している場合は、メール配信部分だけをメールリレーサービスに取り入れるのが効果的です。これにより、既存のシステムを最大限に活用しつつ、メール配信の効率化と信頼性向上を実現できます。

一方、初めての導入であれば、自社の要件に合ったメールリレーサービスを選ぶことがポイントです。配信速度、セキュリティ対策、分析機能など、重要な要素を吟味して適切なサービスを見極めましょう。

セキュリティが問題ないかの確認

セキュリティが自社要件を満たすかどうかは、メールリレーサービス導入時の重要なポイントです。特に、多くのメールリレーサービスはSaaS形式で提供されるため、自社のセキュリティポリシーに適合しているかを確認することが必要です。

その中でも、海外サービスを利用する場合は特に慎重になる必要があります。セキュリティポリシー上、国内のメール送信サーバー以外利用できないケースも多いためです。さらに、海外のサーバーから送信されたメールは、日本国内の携帯キャリアによって迷惑メールと判定されるリスクも高い傾向があります。

信頼できるサービスであること

メールリレーサービスは、メールの配信基盤がしっかりしているかどうかも重要なポイントです。配信基盤が整備されていれば、高い配信率を実現できるためです。

また、送信元ドメインの詐称を防ぐ技術である「SPF(Sender Policy Framework)」や、メールの改ざん・なりすましを検知する送信ドメイン認証技術「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」を搭載しているかどうかも着目すべきです。これらの技術は、メールの送信元の正当性を確認するために用いられ、受信側からの信頼性を高めるのに役立ちます。

サポート体制の有無

サポート体制の有無は、メールリレーサービスを選ぶ際に大切なポイントです。トラブル発生時に、メールや電話で相談できる環境が整っていれば、迅速な問題解決につながります。

さらに、信頼性の高いサービスには、エラー原因を探るサポートチームが配置されていることが特徴的です。トラブルの根本原因を見極め、迅速な解決に導くことで、メール配信の安定性が保たれます。

また、導入実績の多さもサービス選定の判断基準として参考になります。特に競合他社の導入事例やトラブル対応事例は、サービスの質や信頼性を客観的に把握するのに役立ちます。

メールリレーサービスおすすめ10選

メールリレーサービスは数多く存在するため、どれを選ぶべきか迷う人もいるでしょう。ここからは、おすすめのメールリレーサービスを10選紹介します。

  • SendGrid(TWILIO/株式会社構造計画研究所)
  • Amazon SES(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)
  • WEBCAS e-mail(株式会社WOW WORLD)
  • SENDMAGIC(センドマジック株式会社)
  • アララ メッセージ(アララ株式会社)
  • Cuenote SR-S(ユミルリンク株式会社)
  • Customers Mail Cloud(HENNGE株式会社)
  • ベアメール(株式会社リンク)
  • Curumeru(株式会社ラクス)
  • blastengine(株式会社ラクスライトクラウド)

1つずつ、解説します。

SendGrid(TWILIO/株式会社構造計画研究所)

SendGridは、全世界で月間1000億通以上を配信するクラウドベースのメール配信サービスです。送信ドメイン認証対応などのセキュリティ面、豊富なAPIサービスが評価されています。月に12,000通まで無料、10万通までは月額4,600円で利用できるサービスのため、コスパを重視する際におすすめです。

SendGrid(TWILIO/株式会社構造計画研究所)の特徴

  • 低価格でメール配信サービスを利用可能
  • 追加オプションでメールのABテストも可能
  • 送信ドメイン認証対応や自動バウンス処理などで高い到達率を実現

URL: https://sendgrid.kke.co.jp/

 

Amazon SES(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)

Amazon SESは、年間数千億通のメール送信実績があるメール配信サービスで、メールを大量に配信したい場合におすすめです。月に62,000通までは無料で、それ以上は1,000件ごとに従量課金される形式のため、月ごとに配信数が異なる場合もコスパよく利用できるでしょう。

Amazon SES(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)の特徴

  • グローバル展開の際にも安心な大量配信に特化したサービス
  • 従量制料金で、メール送信数に応じた料金支払いが可能
  • HIPPA、GDPRなど世界中の個人情報保護基準に対応

URL: https://aws.amazon.com/jp/ses/

 

WEBCAS e-mail(株式会社WOW WORLD)

WEBCAS e-mailは、大手企業や官公庁での利用実績を持つメール配信サービスです。毎時1,000万通以上の配信が可能な高速メール生成機能など、さまざまな機能を搭載しています。低コストで導入できるクラウド版から、自社環境への導入が可能なオンプレミス版まで幅広いプランも魅力です。

WEBCAS e-mail(株式会社WOW WORLD)の特徴

  • 高速メール配信機能、配信時間設定機能などの充実した機能
  • 厳しいセキュリティポリシーでも利用しやすいオンプレミス版も提供
  • 低コストで導入できるクラウド版も利用可能

URL: https://www.webcas.jp/email/

 

SENDMAGIC(センドマジック株式会社)

SENDMAGICは、20年以上にわたって運用されているメール配信サービスです。メール配信に特化したサービスで、データベースや管理画面がないシンプルな構成のため、外部システムとの連携をしやすいのがメリットです。また、DKIM認証やSTARTTLS暗号機能といったセキュリティ対策も充実しています。

SENDMAGIC(センドマジック株式会社)の特徴

  • メール配信に特化し、配信先サーバーの負荷に配慮したメール送信を実行可能
  • シンプルなソフトウェア構成で自社システムとの連携が容易
  • 自社環境に合わせてクラウド版、オンプレミス版を選択可能

URL: https://www.sendmagic.jp/

 

アララ メッセージ(アララ株式会社)

アララメッセージは、送信先ドメインごとに最適な配信ロジックを選び、高速かつ高到達率でメール配信を行うサービスです。トランザクションメールから大規模配信メールまで対応したAPIを保有し、多用途に利用できます。HTMLメールエディタ機能もあり、メール作成サービスも合わせて探している場合にもおすすめです。

アララ メッセージ(アララ株式会社)の特徴

  • キャリア別に最適な配信ロジックに対応し、平均99%の高到達率を実現
  • 国内で開発・保守を行っているため日本語サポートも万全
  • 一斉配信からトランザクションメールまで多用途に対応

URL: https://am.arara.com/

 

Cuenote SR-S(ユミルリンク株式会社)

Cuenote SR-Sは、メールの遅延・不達を解消するメール配信サービスです。メール配信後、不達メールアドレスの解析を行い、一定回数以上のエラーを検知すると自動で不達メールアドレスへの配信停止を行う機能が特徴です。不達アドレスの含有率を減らすことで、キャリアのメールブロック問題を回避できます。

Cuenote SR-S(ユミルリンク株式会社)の特徴

  • 不達メールアドレスへの自動停止機能でキャリアからのメールブロックに対応
  • なりすまし対策のDKIM署名機能などセキュリティも充実
  • 複数拠点での運用を実施し、地理的な制約なく安定したサービスを提供

URL: https://www.cuenote.jp/sr-s/

 

Customers Mail Cloud(HENNGE株式会社)

Customers Mail Cloudは、クラウド型のメール配信サービスです。無停止メンテナンスや複数拠点でのサーバ運用を実施し、24時間365日安全にメール配信可能な環境を実現しています。個人情報保護法などの国内法やガイドラインにも対応し、セキュリティ対策の充実度も特徴です。

Customers Mail Cloud(HENNGE株式会社)の特徴

  • SLA99.9%を保証する高可用性かつ安定性を重視した運用体制
  • 送信ドメイン認証機能、送信メールウイルスチェックなど充実のセキュリティ対策
  • 国内の専任スタッフによる手厚いサポート体制

URL: https://smtps.jp/

 

ベアメール(株式会社リンク)

ベアメールは、迷惑メールに振り分けられにくい、IPレピュテーションの高いIPアドレスを利用して高到達率を実現するメール配信サービスです。導入検討から利用開始後まで専任スタッフがサポートするため、初めてメールリレーサービスを利用する場合も安心して導入できます。

ベアメール(株式会社リンク)の特徴

  • オンプレミス、クラウドサーバーなどさまざまな環境での利用が可能
  • 配信後30分以内に配信結果ログを確認できる管理画面機能
  • 携帯キャリアから信頼度の高い国内のデータセンターとIPアドレスを利用

URL: https://baremail.jp/

 

Curumeru(株式会社ラクス)

Curumeruは、大量配信専用のサーバーから高到達率のメール配信が可能なメールリレーサービスです。既存のメールサーバーをCurumeruのサーバーに置き換えるだけで利用可能で、なおかつAPI連携によってCurumeruへログイン不要でメール配信ができます。導入実績も約8,000社と豊富です。

Curumeru(株式会社ラクス)の特徴

  • API連携で既存システムからのメール配信・配信結果取得が可能
  • 日次配信レポート機能や効果測定機能も充実
  • 複数のIPアドレスへの分散やキャリア別の配信量調整で受信ブロックを回避

URL: https://www.curumeru.jp/

 

blastengine(株式会社ラクスライトクラウド)

blastengineは、日本国内への到達率99%を実現するメール配信システムです。トラブル発生時は国内サポートスタッフが迅速に対応するため、安定した運用が可能です。さらに、開発者向けのAPIドキュメントが公開されているため、無料トライアルで自社システムへの連携が可能か検証できます。

blastengine(株式会社ラクスライトクラウド)の特徴

  • プロバイダ・キャリア別の最適化と大規模ネットワークを利用した高到達率のメール配信
  • 国内サポートスタッフによる迅速な対応
  • 10,000通まで無料トライアルの利用が可能

URL: https://blastengine.jp/

 

まとめ

本記事では、メールリレーサービスの概要・活用される理由・メリット・サービスの選定ポイント・具体的なサービスの解説をしてきました。企業の信頼に関わるメルマガや会員登録情報のメールは、確実に届ける必要があります。そこで役立つのがメールリレーサービスです。このサービスは、ネットワークへの負荷や通信制限、送信先のセキュリティによる遅延や不達を防ぎ、安全なメール配信が可能です。PCや携帯キャリアに関係なく確実な送信が期待できます。

さらに、メールの到達率向上のために、エラーメールの原因を徹底的に分析し、対策を講じることが重要です。そこでメールリレーサービスが役立ちます。エラーの状況をまとめ、原因を突き止めて業務負荷を軽減できます。また、メールリレーサービスは既存のシステムやメール機能と連携して導入できるので、クラウド版やオンプレミス版など、自社の利用状況に適した形式で導入できる点も魅力です。信頼性と効率性を高めるために、ぜひ活用してみてください。

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