【2024年版】おすすめメール暗号化ソフト7選を徹底解説!種類・活用場面・選び方も詳しく紹介!

2024年01月04日(木) セキュリティ

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

メール暗号化について詳しく知りたいと考える企業のご担当者もいらっしゃるかと思います。これから暗号化をお考えならば、暗号方式・暗号技術などの基礎を理解し、自社にとって適したツールを導入することが大切です。本記事では、おすすめのメール暗号ソフトをはじめ、概要・種類・導入メリット・選び方について、詳しく解説していきます。

メール暗号化ソフトとは

まずは、メール暗号化ソフトとは何かについて解説します。メール暗号化ソフトは、電子メールの内容を暗号化し、送信先に届く前に保護することができるソフトウェアです。暗号化されたメールは、送信先以外の人によって読み取ることはできません。送信してから受信者に届くまでのコンテンツを保護する機能を利用して。メッセージと添付ファイルを暗号化することで、第三者に知られないよう加工・処理し、メールで送る重要な情報の漏洩・不正開示を防げます。

メール暗号化ソフトを導入することで、電子メールの本文・添付ファイル・件名を暗号化でき、誤ってメールを送信した場合でも相手はメールを読むことができず、セキュリティを保つことができます。メール暗号化ソフトは、電子メールによる機密性やプライバシーの侵害を防ぐことができ、ビジネスにおいても有効なセキュリティ対策となるでしょう。

関連記事:【2024年版】標的型攻撃対策ツールおすすめ19選を徹底比較!

メール暗号化ソフトの種類

メール暗号化ソフトの種類として、主に2つの方式があります。

  • 公開鍵暗号方式
  • 共通鍵暗号方式

それぞれ、1つずつ解説していきます。

公開鍵暗号方式

公開鍵暗号方式は、2つの鍵を使用してメールを守る方式です。暗号化に使用する鍵と復号に使用する鍵が異なっています。送信元が公開鍵を使って、公開鍵とメールを送信するため、誰でも公開鍵を使用して、メッセージの暗号化が可能です。受信側は、自分の秘密鍵で復号し、平文にて開封します。復号には秘密鍵が必要なため、安全なメッセージの送信・受信ができます。

共通鍵暗号方式

共通鍵暗号方式とは、送信元・受信側がお互い共有している一つの鍵を使って、送信メールを暗号・複合化するための方法です。送信者と受信者は事前に共通鍵を共有しておき、それを用いてメッセージを暗号化・復号します。共通鍵暗号方式は非常に高速で普及しているものの、共通鍵を安全に共有することが難しいというデメリットもあります。

メール暗号化ソフト導入のメリット

メール暗号化ソフト導入のメリットについて、以下2点を挙げて説明します。

  • 誤送信メールへの対応が可能
  • 従業員の負荷軽減

それぞれ、1つずつ解説していきます。

誤送信メールへの対応が可能

1つ目のメリットは、誤送信メールへの対応が可能なことです。メールを暗号化すれば、万が一誤った相手にメールを送ってしまったとしても、相手は添付ファイルを開くことができません。添付ファイルを開くには、パスワードが必要になるため、届いただけでは、セキュリティ事故にはならない可能性が高いと言えます。

メール暗号化ツールを利用すれば、メール誤送信への対策としても有効です。

従業員の負荷軽減

2つ目のメリットは、従業員の負荷軽減です。メール暗号化ソフトを導入すれば、メール本文や添付ファイルの暗号化と復号パスワードの発行が自動でできるため、従業員は普段のメール送信と変わらない方法で、セキュリティ性の高い暗号化されたメールを送信できます。

メール暗号化ツールを導入すれば、従業員の負担が減り、セキュリティレベルも向上するでしょう。

メール暗号化ソフト導入時の注意点

メール暗号化ソフトを導入する際の注意点には、以下のようなものがあります。

まずは、企業のセキュリティポリシーに沿ったソフトウェアの選択です。ソフトウェアの検討を始める際、自社のポリシーに合った暗号化アルゴリズムや方式を採用しているかを確認しましょう。また、公開鍵暗号方式を使用する場合は、秘密鍵の管理が重要です。秘密鍵を安全に保管するためには、ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)などが必要になることがあることにも注意が必要です。暗号化されたメールを復号するためには、秘密鍵が必要です。秘密鍵を紛失しないように、システムのバックアップを定期的に行いましょう。

また、セキュリティ意識が低くなり、思わぬセキュリティ事故を起こす可能性もあるため、使用者が適切にトレーニングを受けることが重要といえます。セキュリティ上の脆弱性が見つかった場合は、すぐにソフトウェアをアップデートすることも大切です。

メール暗号化ソフトを導入するから、安心ということはありません。個人個人の意識を高めて、しっかり活用するようにしましょう。

メール暗号化ソフトの選び方

メール暗号化ソフトの選び方について、以下3点を挙げて説明します。

  • 暗号化方式
  • 暗号化技術
  • システム連携

それぞれ、1つずつ解説していきます。

暗号化方式

1つ目は、暗号化方式です。メール暗号化の暗号化方式として、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式があります。共通鍵暗号方式の特徴として、セキュリティは強いものの送信先毎に鍵が必要なため、管理がとても重要です。公開鍵暗号方式は管理は簡単ですが、暗号化・復号には複雑な計算が必要なため処理が遅いという特徴があります。ソフトによって片方を搭載しているもの、両方に対応しているものなどに分かれています。自社にとって、どちらが適しているか判断して、最適なツールを選びましょう。

暗号化技術

2つ目は、暗号化技術です。暗号化技術としてSSL・TLS方式とPGP・S/MIME方式があります。SSL・TLS方式とは、ネット上で広く使われており、ローカル環境とネット上のサーバ間における通信を暗号化して、安全性を確保する技術のことです。PGP・S/MIME方式とは、メールに特化した暗号化技術のことで、データそのものを暗号化・高いセキュリティ効果が期待できるという特徴があります。自社のセキュリティポリシーを元に、どのような技術で暗号化するべきかの見極めが必要です。

システム連携

3つ目は、システム連携です。メール暗号化ツールを導入する前に、そもそも自社で使っているメールサービス・メーラーと連携できるかを確認しましょう。導入済みのメールサービスはもちろん、今後メーラーが切り替わる可能性がある場合は、幅広いメールサービスに対応しているかを確認することも必要です。

メーラーだけでなく、iOSやAndroidなどのモバイルデバイスと連携すれば、受信したメールを暗号化したり、送信するメールを暗号化するシステムもあります。またファイル転送システムやチャットシステムなどとも連携するツールもあるため、自社がどのシステムと連携するのかを事前に調査し、適したツールを選びましょう。

関連記事:【2024年版】メール共有システム・サービスおすすめ8選を徹底比較!

メール暗号化ソフトおすすめ7選

おすすめのメール暗号化ソフトを紹介します。

メールZipper

メールZipperはメール添付されたファイルをクラウド環境に自動アップロードして、相手に安全に送信するためのサービスです。送信側はファイルを添付すれば、zipファイルとして自動暗号化、パスワードも別メールにて自動配信されます。これまで通りの運用手順で、内部統制/J-SOX・プライバシーマーク・情報漏えい対策などにも対応できます。

メールZipperの特徴

  • 添付ファイルのzip形式の暗号化対応が可能
  • 100MBまでの送信メールサイズに対応
  • 初期費用0円・月額6千円から導入可能

URL: https://www.lrm.jp/mailzipper/

 

Confidential Posting

Confidential Postingは、富士通Japan社で特許を取得した独自の暗号化技術により、高いセキュリティデータの送受信を実現できるサービスです。顧客から預かった機密データは、最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えた、富士通社のデータセンター(各種公的認証の取得・独自の強化基準)で保管し、運用しています。

Confidential Postingの特徴

  • 導入企業の30%がセキュリティの厳しい金融業界
  • Confidential Postingサーバーを介した安全なデータ送受信を実現
  • 14日間無料トライアルが可能

URL: https://www.fujitsu.com/jp/group/fjj/solutions/business-technology/security/confidentialposting/

 

FENCE-Mail For Gateway

FENCE-Mail For Gatewayはメール送信時のセキュリティを高めるサービスです。添付ファイル暗号化のほか、送信メールの送信先確認の誤送信対策・受信メール本文のリンク無効化といった無害化処理が搭載されています。添付ファイル暗号化では、予め相手と取り決めた固定パスワードを設定できます。ゲートウェイ型メールセキュリティのため、既存のメール環境・ネットワークインフラを利用して容易に導入することも可能です。

FENCE-Mail For Gatewayの特徴

  • メール本文・添付ファイルの暗号化が可能
  • メールの誤送信対策や受信メールから感染するマルウェア対策も実装可能
  • パスワードを知らせる必要がない脱PPAPを実現

URL: https://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/security/secure/fence/fencemail/

 

CWJ Cloud Mail for Enterprise

CWJ Cloud Mail for Enterpriseは、Webメール.迷惑メール・ウィルス対策・誤送信対策・メール保管を、クラウド環境で提供するサービスです。添付ファイルを自動で暗号化し、復号化パスワードを別途通知することが可能です。また、すべてのファイルをアーカイブすることで、情報漏洩対策にも備えています。

CWJ Cloud Mail for Enterpriseの特徴

  • 企業向けに最適化した安全・安心に利用できるサービス
  • Webメールでもクライアントソフトと大差ない使いやすさを実現
  • 添付ファイルの自動暗号化・別途復号化パスワード通知

URL: https://www.cwj.jp/service/cloudmail/

 

CipherCraft/Mail

CipherCraft/MailはAIを使ってメール誤送信ゼロの世界を目指すサービスです。暗号化技術にも対応しています。メール送信時には、添付されたファイルを自動でZIPパスワード化して送信できます。送信相手を選ぶこともでき、たとえば社外に送信するときのみに暗号化も可能です。暗号化方式は、ZIP・AES・国産暗号「Camellia(カメリア)」を利用しています。

CipherCraft/Mailの特徴

  • メール本文・添付ファイルの暗号化に対応
  • パスワード通知メールの自動送信も可能
  • 2ヶ月間10ユーザー無料でお試し可能

URL: https://www.ciphercraft.jp/mail/

 

メールディーラー

メールディーラーはチームのメール共有を効率化するためのサービスです。複数の人宛に届くメールをチーム全体で共有できます。強固なセキュリティ機能も搭載されており、オプションで添付ファイルのzip変換、パスワード暗号化が可能です。パスワードは別メールにて自動送信されます。

メールディーラーの特徴

  • オプション機能にてファイル暗号化が可能
  • メール送信画面にて情報や添付ファイルのチェックが可能
  • 初期費用+月額費用が必要

URL: https://www.maildealer.jp/

 

TERRACE MAIL Security

TERRACE MAIL Securityはメールのセキュリティに必要な機能をオールインワンで提供するソリューションです。送信メールの暗号化設定のほか、スパム・ウイルスメール・ランサムウェアなどの遮断・メール誤送信対策なども含まれています。暗号化設定では、添付ファイルだけでなくメール全体を暗号化できるなど、多様な条件設定が可能です。

TERRACE MAIL Securityの特徴

  • 添付ファイルのZIP暗号化送信が可能
  • セキュリティ運用・管理の負担削減を実現
  • オンプレミス・仮想アプライアンスにて提供

URL: https://www.conextivo.com/package/terrace-mail-security/

 

まとめ

本記事では、おすすめのメール暗号ソフト・概要・種類・導入メリット・選び方について、解説しました。メール暗号化ソフトは、ソフトによって導入形態や機能、暗号化方式などが異なります。本記事で紹介したソフトの中から、自社に適したソフトウェアを選んでみてください。

おすすめの情報共有ツール「NotePM」

NotePM

NotePM(ノートピーエム) は、Webで簡単にマニュアル作成できて、強力な検索機能でほしい情報をすぐに見つけられるサービスです。さまざまな業界業種に導入されている人気サービスで、大手IT製品レビューサイトでは、とくに『使いやすいさ・導入しやすさ』を高く評価されています。

NotePMの特徴

  • マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
  • 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
  • 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
  • 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる

URL: https://notepm.jp/

NotePMについて詳しく見る >