【2024年版】CRMツール おすすめ11選を徹底比較(無料あり)

2024年01月04日(木) 営業・顧客管理

マーケティング業界ではCRMツールが注目を集めています。近ごろは良質な商品を安価で出せば必ず売れるとはいえない状況で、消費者のニーズをしっかりと把握しなくてはなりません。そのためのツールとしてCRMは大きな力を発揮するでしょう。本記事ではCRMの概要やメリットに触れるとともに、ツールを選定するときのポイントや導入事例について詳しく解説していきます。

CRMとは

「CRM」とは「カスタマー・リレーションシップ・マネジメント」の略称です。日本語では「顧客関係管理」と訳されます。日本企業がCRMを使い始めたのは1990年代になってからといわれています。CRMは顧客の動向や嗜好を分析し、自社との関連性を見いだすことで、ビジネスの戦略を立てる手法です。顧客との良好な関係の構築や維持を実現するシステムを指す場合もあるでしょう。顧客のニーズは年々多様化しており、一筋縄ではいきません。CRMを導入する企業は急速に拡大してきています。

関連記事:CRM導入の目的は?企業経営に必要な理由とその効果

CRMとSFAの違い

CRMと関連のある用語として「SFA」があります。CRMは前述のとおり「顧客関係管理」の意味を持ちますが、SFAは「セールス・フォース・オートメーション」、つまり「営業活動自動化」と訳されます。CRMとSFAはどちらも顧客情報管理をメインとしたシステムのため、その違いがよくわからない人もいるでしょう。CRMが顧客情報の管理をする目的は、「すべての部門で情報を共有し経営に役立てるため」です。一方、SFAは「顧客情報を営業部門内で蓄積し、営業活動を円滑化させる」のが主な目的となります。

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CRM導入のメリット

CRMを導入することによって得られるメリットは様々です。この段落では主なメリットを3点に絞り紹介します。

部署間の情報を共有しやすくなる

顧客情報を共有するためにメールやチャットなど、なんらかのコミュニケーションツールを使うのが一般的ですが、CRMを導入すればその手間が省けます。顧客情報がCRMに集約されますので、アクセスするだけで簡単に必要なデータが得られるようになるでしょう。顧客情報の管理は営業部門が担当しているケースが多いですが、CRMを導入することで他部署への展開が容易になります。また、異動や退職時の引継ぎや、担当者が不在時に代理でトラブル処理する際にも役立つでしょう。

顧客満足度を向上させる新規戦略が立てられる

CRMを活用することで、顧客全体の傾向を分析することが可能です。顧客1人単位だけでなく、全体をみることで、新規のマーケティング戦略を立てられます。顧客属性、購買履歴、収益性などのデータを蓄積し、顧客に合わせた対応を取ることができれば、自社製品のファンが徐々に増えてくるはずです。

業務が効率化される

CRMに実装されている機能は、ただ顧客情報を管理するだけではありません。顧客との商談日程を自動調整したり、得られた情報を分析したりする機能もあります。これらの作業を自動化することで、他の業務に時間を割けるようになるでしょう。

関連記事:CRMのメリットとデメリットは?導入を成功させるポイントを紹介

CRMツールの選定ポイント

CRMのツールは便利ですが、何も考えずに導入すると失敗しがちです。この段落ではCRMツールを選定する際に注意したいポイントを3点解説します。

導入目的の明確化

CRMのツールを導入する際には、どのような問題を改善したいのかを事前にはっきりとさせておきましょう。目的が不明瞭な場合、ツールの導入はしたものの、結局活用する機会がないという事態にもなりかねません。また、運用をする担当者が自分とは別にいるのであれば、導入目的の打ち合わせを事前にしておくべきです。意見交換をしっかりと行い、自社にとって必要なツールを選ぶようにしましょう。

わかりやすいユーザーインターフェースかどうか

いくら機能が充実していてもユーザーインターフェースが複雑だと、使い勝手は相当に悪くなります。機能リストをみて満足するのではなく、実際に触れてみるようにしましょう。CRMは無料デモを実施しているケースがよくあるので、試してみるのが望ましいです。

導入サポートの有無

CRMを導入時、特にサポートが存在しないような製品はリスクが高いです。導入時に不明点やトラブルが発生するシーンは決して珍しくないのでサポートの内容をよく確認することが大切です。CRMツールの導入経験が豊富であればそこまで心配はいらないかもしれませんが、経験が浅い場合は気をつけるようにしてください。

関連記事:CRMツール導入で失敗する理由とは?定着させるポイントを徹底解説

 

CRMツール おすすめ10選

上記ポイントを踏まえて、おすすめCRMツールをご紹介します。

Zoho CRM

Zoho CRM

Zoho CRM は、営業が抱えるビジネス課題を解決するソリューションを提供する、クラウド型CRM・SFAツールです。

Zoho CRMの特徴

  • 低コストで導入しやすい
  • 優れたカスタマイズ性(項目をドラッグ&ドロップでかんたんに追加・編集)
  • 自動化で営業活動をアシスト(レポート作成、営業フォローのメール送信などの業務を自動化)

料金プラン(月額)
• 1,440円/1名(スタンダード)
• 2,400円/1名(プロフェッショナル)
• 4,200円/1名(エンタープライズ)
• 5,400円/1名(アルティメット)

Zoho CRM
URL: https://www.zoho.com/jp/crm/

 

kintone

kintone

kintone(キントーン) は、サイボウズ社が提供する、開発の知識がなくても自社の業務に合わせたシステムをかんたんに作成できる、ビジネスアプリ作成クラウドサービスです。サイボウズOfficeとの違いは柔軟なカスタマイズ性です。業務アプリを直感的に作成でき、チーム内で共有して使えます。

kintoneの特徴

  • 柔軟なカスタマイズ性
  • APIやプラグインなど100種類以上の連携サービス
  • バラバラな情報を一つにまとめるのが得意

料金プラン(月額)
• 780円/1名(ライト)
• 1,500円/1名(スタンダード)

kintone
URL: https://kintone.cybozu.co.jp/

 

Sansan

Sansan

Sansan は、法人向けクラウド名刺管理サービスです。名刺データを基盤にしたSFA(営業管理)/CRM(顧客管理)を提供しています。

Sansanの特徴

  • 名刺管理サービス 国内シェアNo1
  • 名刺データを基盤に社内・社外の連絡先を一元管理
  • 名刺交換した人の人事異動情報や企業の最新ニュースが届く

料金プラン(月額)
• お問い合わせ

Sansan
URL: https://jp.sansan.com/

 

eセールスマネージャー

eセールスマネージャー

eセールスマネージャー は、営業マンからマネジメント層に至るまで直感的に操作出来る国産のCRM/SFAツールです。使いやすさだけでなく、導入後の充実したサポートで定着率96%と高いのも特徴です。

eセールスマネージャーの特徴

  • 日本の営業に適した国産のCRM/SFAツール
  • シングルインプット、マルチアウトプット(活動報告から各営業ツールにリアルタイムに反映)
  • 充実したサポートと高い定着率(96%)

料金プラン(月額)
• 1,000円/1名(スケジュールシェア)
• 2,000円/1名(ナレッジシェア)
• 6,000円/1名(スタンダード)

eセールスマネージャー
URL: https://www.e-sales.jp/

 

HubSpot CRM

HubSpot CRM

HubSpot CRM は、世界で7万社以上が利用する、見込み客を惹きつけリードに転換し、顧客化を促すためのインバウンドマーケティング及びセールスのソフトウェアです。

HubSpot CRMの特徴

  • 世界120か国以上で78,700社以上の導入実績
  • 無料で使える機能が豊富
  • リアルタイムで営業パイプラインを可視化

料金プラン(月額)
• 無料 ※機能制限あり

HubSpot CRM
URL: https://www.hubspot.jp/products/crm

 

Synergy!

Synergy!

Synergy! は、シナジーマーケティング株式会社が提供する、集客、顧客情報の統合・一元化、クロスチャネル・メッセージング、分析まで、CRMのあらゆる活動を支えるクラウドベースの国産CRMシステムです。

Synergy!の特徴

  • 使いやすさを徹底的に考えた画面デザイン
  • 個人情報を安心して扱える堅牢なセキュリティ
  • 顧客満足度80%以上の充実サポート

料金プラン(月額)
• 15,000円〜
• 初期費用 118,000円

Synergy!
URL: https://www.synergy-marketing.co.jp/cloud/synergy/

 

Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloud(セールスフォース セールスクラウド) は、世界シェアNo.1のCRM(顧客管理)・SFA(営業支援)プラットフォームです。顧客管理を一元的に行うことで、営業生産性を高め、社内の情報共有を促進し、商談成約率を向上させます。

Salesforce Sales Cloudの特徴

  • 世界シェアNo.1のCRM(顧客管理)
  • 独自AIで「インサイト」「成果予測」「次のステップをレコメンド」
  • モバイルアプリ対応

料金プラン(月額)
• 3,000円/1名(Essentials)
• 9,000円/1名(Professional)
• 18,000円/1名(Enterprise)
• 36,000円/1名(Unlimited)

Salesforce Sales Cloud
URL: Salesforce Sales Cloud

 

Knowledge Suite

Knowledge Suite

Knowledge Suite(ナレッジスイート) は、SFA(営業支援)/CRM(顧客管理)とグループウェアが機能連動してひとつになった、SaaS型統合ビジネスアプリケーションです。ユーザー数が無制限で、PC・スマホ・タブレットで利用できるのが特徴です。

Knowledge Suiteの特徴

  • オールインワン(グループウェア、SFA/CRM、問合せ管理など)
  • ユーザー数無制限
  • マルチデバイス対応(PC、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末)

料金プラン(月額)
• 6,000円/(グループウェア)
• 50,000円/(SFAスタンダード)
• 80,000円/(SFAプロフェッショナル)

Knowledge Suite
URL: https://ksj.co.jp/knowledgesuite/

 

Freshsales

Freshsales

Freshsales は、グローバルに使いやすさの点で注目されている、AIベースのリードスコアリング・内蔵の電話機能・メール・アクティビティキャプチャ機能などが特徴のCRMソフトウェアです。

Freshsalesの特徴

  • 内蔵の電話機能(クリック一つで電話の発信やターゲット化したメールの送信、見込み客へ連絡可能)
  • リードスコアリング(購入のサインや行動を見せている、可能性の高いリードを見つけ出す)
  • 営業パイプラインの可視化(ディールの進捗を手軽にトラッキング)

料金プラン(月額)
• $12/1名(BLOSSOM)
• $25/1名(GARDEN)
• $49/1名(ESTATE)
• $79/1名(FOREST)

Freshsales
URL: https://www.freshworks.com/jp/freshsales-crm/

 

カスタマーリングス

カスタマーリングス

カスタマーリングス は、「誰でも」「すぐに」必要なデータを準備でき、やりたい施策をワンストップで実現するCRM/MA(マーケティングオートメーション)ツールです。

カスタマーリングスの特徴

  • すぐに環境が構築できる
  • 自由な条件で顧客を抽出できる
  • 1人1人の顧客の行動を見える化する機能が豊富

料金プラン(月額)
• お問い合わせ

カスタマーリングス
URL: https://www.customer-rings.com/

 

CRMツールの導入事例

CRMのツールを有効活用している企業は数多くあります。ここでは成功事例を2パターン紹介します。

営業情報の一元管理を実現した「株式会社Z会ソリューションズ」

教育書籍・サービスの販売を事業とする株式会社Z会ソリューションズでは営業情報を集約して残す方法に苦慮していました。忙しい営業担当者が外回りをする時間を削ることなく、営業情報を残す手段としてCRMの導入が決定されたということです。同社では訪問計画表と売上計算のソフトを別管理していましたが、CRMでは両方をまとめました。今までのような二重管理がなくなり、入力の手間も削減。CRMには出先でもモバイル端末から情報を入力できますので、営業情報が効率よく残せます。メンバーの異動があった際の引継ぎもスムーズな体制となりました。

既存のCRMからの切り替えに成功した「ワウテック株式会社」

独自のビジネスチャットツールを提供するワウテック株式会社では既にCRMが導入されていました。しかし、導入していたCRMの操作が重く、複雑だったため、本来ある機能をほとんど使えていない状況だったそうです。そこで、次のCRMでは使いやすさを重視してツール選びを行いました。新規で導入したCRMツールでは間違いのないデータで顧客管理を行うのが容易になり、Gmailとの自動連携機能によって情報が自動的に蓄積される環境を構築。入力作業を大幅に削減しただけでなく、CRMに蓄積されたデータのおかげで有意義なコミュケーションの機会を増加させることができているようです。

CRMツールは自社に合ったものを選択しよう

CRMツールを導入することで顧客情報の管理はしやすくなります。しかし、CRMツールには色々なタイプがありますので、自社の目的や課題に合わせたものを選ぶようにしましょう。機能が充実しているかどうかも大事ですが、使いやすさや導入時のフォローの有無についてもチェックが必要です。他社の導入事例なども参考にしながら、よりよいCRMツールを探してみてください。

 

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