動画マニュアルは、業務手順や操作方法を視覚的に伝える効果的な手段です。パワーポイントを活用すれば、特別な動画編集ソフトがなくても手軽に高品質なマニュアルが作成できます。
たとえば、パワーポイントでスライドを作り、音声や動画を組み合わせることで、伝わりやすく、視認性の高いコンテンツが作成可能です。
本記事では、パワーポイントを使った動画マニュアルの作り方や質を高めるポイントを解説します。また、動画を使わなくてもわかりやすいマニュアルが作成できる『NotePM』も紹介しているので、効率的な情報共有を目指す方はぜひご覧ください。
関連記事:動画マニュアルのメリットは?デメリットや作成手順、導入ポイントを解説
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目次
パワーポイントを活用した動画マニュアルの作り方
パワーポイントを活用した動画マニュアルの作り方は、以下のとおりです。
- マニュアルのスライドを作成する
- スライドショーの録画・録音をする
- 内容をチェックし、問題がなければ保存・共有する
なお、動画マニュアルを作成する際は、以下の機材が必要です。
- パワーポイントが使えるパソコン
- パソコン用のマイク
以下の記事では、パワーポイント以外の動画マニュアル作成ツールも紹介しているので、動画マニュアルを作成する際の参考にしてください。
関連記事:【2025年版】動画マニュアル作成ツールのおすすめ5選!目的・機能やメリットと選び方を解説!
1.マニュアルのスライドを作成する
まずは、伝えたい手順や情報を整理し、マニュアルをスライドにわかりやすくまとめましょう。
各スライドには、見出し・手順・注意点などをシンプルに記載し、図や画像を活用することで視覚的な理解を促します。
「1スライド=1メッセージ」を意識すると、内容が伝わりやすくなり、視聴者が迷うことなく理解できます。
特に操作手順を紹介する際には、スクリーンショットや画面キャプチャを挿入することで、具体的なイメージが湧きやすく、より実践的なマニュアルになるでしょう。
2.スライドショーの録画・録音をする
続いて、作成したスライドに対してナレーション音声を録音しましょう。
具体的には、パワーポイントのスライドショーの録画機能を使えば、マイクを通じてスライドごとにナレーションを追加することが可能です。
上部のタブの[スライドショー]→[録画]をクリックすると、スライドショーの録画画面に移動します。

録画画面が表示されたら、「赤い丸の録画ボタン」をクリックすると録画が開始されます。

スライド単位で録音できるため、うまく話せなかった部分だけを簡単に録り直すことも可能です。
必要に応じてレーザーポインターやペン機能を使って、画面上の操作箇所を指し示すと、視聴者にとってより理解しやすい動画に仕上がります。
3.内容をチェックし、問題がなければ保存・共有する
録画が完了したら、まずスライドショーを通して全体を再生し、内容や音声に不備がないか最終確認を行いましょう。
確認して問題がなければ、パワーポイントを動画形式で保存し、共有する準備をします。保存後は、社内のポータルサイトやクラウドストレージなどを活用し、関係者に共有しましょう。
ただし、動画ファイルは容量が大きくなりやすいため、共有先のストレージ容量やアップロード制限などに注意しながら、手順を進めてください。
事前に最適な共有ツールを選んでおくと、スムーズな情報伝達が実現できるでしょう。
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パワーポイントに動画を挿入する場合のマニュアルの作り方
パワーポイントに動画を挿入する場合のマニュアルの作り方を、以下3つのパターン別に解説します。
- 撮影した動画を挿入する方法
- YouTube動画を挿入する方法
- ローカルファイルの動画を挿入する方法
それぞれ詳しい内容を確認しましょう。
撮影した動画を挿入する方法
自分で撮影した動画をパワーポイントに挿入するには、まず動画を表示したいスライドを選び、[挿入]タブ→[ビデオ]→[このデバイスから]をクリックします。

パソコン内に保存された動画ファイルを選択すると、スライド上に動画が表示されます。

挿入後は、再生位置やサイズを自由に調整でき、[再生]タブでは自動再生やループ再生などの設定も可能です。
社内の作業手順を実写で撮影した動画を組み込めば、よりリアルで視覚的にわかりやすいマニュアルになり、現場での理解度や再現性を高める効果が期待できるでしょう。
YouTube動画を挿入する方法
YouTube動画をパワーポイントに挿入するには、まず動画を表示したいスライドを選び、[挿入]タブ→[ビデオ]→[オンラインビデオ]をクリックします。

表示された入力欄にYouTube動画のURLを貼り付け、正しく読み込まれると、スライド内に動画が埋め込まれ、スライド上で直接再生できるようになります。

社外の操作手順や参考動画を活用する際に便利ですが、著作権や使用許可には十分注意しましょう。
企業内で利用する場合は、視聴に支障のないネット環境が整っているかどうかも事前に確認しておくことが重要です。
ローカルファイルの動画を挿入する方法
パソコン内に保存されたローカルファイルの動画をパワーポイントに挿入するには、前述の「自分で撮影した動画をパワーポイントに挿入する」場合と同様に、[挿入]タブ→[ビデオ]→[このデバイスから]をクリックします。
動画がスライド上に表示されたら、サイズや位置を自由に調整できます。さらに[再生]タブを使えば、以下のような動作設定も可能です。
- スライド表示時に自動再生する
- クリック時に再生する
- ループ再生する
動画ファイルが大きい場合は、再生時の動作が重くなることもあるため、あらかじめ圧縮しておくことでスムーズに再生できます。
パワーポイントで質の高い動画マニュアルを作成するテクニック
パワーポイントで質の高い動画マニュアルを作成するテクニックは、以下の3つです。
- 事前に構成を考える
- マイクの音質やBGMにこだわる
- 複数回撮影して改善点を洗い出す
それぞれ具体的な内容を確認しましょう。
事前に構成を考える
質の高い動画マニュアルを作るには、最初に全体の構成を考えたうえで作成を始めることが重要です。
まずは伝えたい内容を箇条書きにし、導入→手順→注意点→まとめといった流れを設計することで、視聴者が迷わず内容を理解しやすくなります。
操作説明や補足、注意喚起など、各スライドの役割を明確にしておくと、必要な資料や画像の準備もスムーズに行えます。
構成を考えないままスライドを作成すると、情報の抜けや重複が起きやすく、わかりにくいマニュアルになるリスクが高まるため、必ず事前に構成を設計してから作成しましょう。
マイクの音質やBGMにこだわる
動画マニュアルのクオリティを高めるには、映像だけでなく音声にもこだわることが大切です。
ナレーションが聞き取りにくいと、視聴者の理解が妨げられるため、音声の明瞭さにはこだわりましょう。
パソコンの内蔵マイクよりも、専用のコンデンサーマイクやUSBマイクを使うことで、よりクリアで聞き取りやすい音声を録音できます。
また、BGMを適切に取り入れることで動画の雰囲気がよくなり、視聴者の集中力を維持する効果も期待できるでしょう。
複数回撮影して改善する
動画マニュアルを一度で完璧に仕上げるのは難しいため、複数回の撮影を重ねて改善を繰り返しましょう。実際に動画を撮影する前に、簡単なリハーサルをしておくのもおすすめです。
初回の撮影では、話し方のテンポやスライドの見せ方、音声の聞き取りやすさなど、全体のバランスを確認します。
その後、録画した動画を見返しながら、説明がわかりにくい部分や無駄な間がないか、スライドと音声のタイミングが合っているかなどを丁寧にチェックします。
必要に応じてスライドの内容やナレーションの言い回しを修正し、再撮影を行うことで、より質の高いマニュアルに仕上げられるでしょう。
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パワーポイントで動画マニュアルを作るメリット
パワーポイントを使って動画マニュアルを作成するメリットは、誰でも手軽に始められる点です。
特別な動画編集ソフトがなくても、スライドに図や写真を挿入し、ナレーションや操作説明を加えるだけで、視覚的にわかりやすいマニュアルを作成できます。
スライドショーの録画機能を使えば、スライド操作にあわせて音声で手順を解説することも可能です。
作成した動画はMP4形式で書き出せるため、社内での共有も簡単に行えます。教育や研修、業務の引き継ぎなど、幅広いシーンで動画マニュアルを活用できるのも魅力です。
パワーポイントで動画マニュアルを作るデメリット
一方で、パワーポイントによる動画マニュアル作成には、デメリットも存在します。
たとえば、ナレーションの録音や編集機能はあくまで簡易的なものであり、音声の調整や不要部分のカットといった細かな編集には向いていません。
また、動画ファイルの容量が大きくなりやすいため、クラウドサービスでの共有時には容量制限を意識する必要があります。
さらに、動画の一部だけを修正したい場合でも、全体を再録または再出力しなければならないため、修正に手間や時間がかかる課題もあります。動画マニュアルの用途や運用体制に応じて、適切な制作・管理手段を検討しましょう。
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動画マニュアルの管理・共有を簡単に行う方法
動画マニュアルをチーム内で効率よく管理・共有するには、専用のマニュアル作成ツールの利用がおすすめです。
マニュアル作成ツールであれば、簡単にメンバーに共有できたり、共有相手に合わせて権限を設定できたりします。
マニュアル作成ツールの中でも、特にナレッジマネジメントツール『NotePM』の活用がおすすめです。
ただ単にファイルを共有するだけでなく、動画に補足情報やテキスト解説を加えることで、視聴者の理解度を高める効果が期待できます。
タグ付けやフォルダ分け、全文検索機能も充実しており、必要な動画をすぐに見つけられるのも魅力です。
さらに、誰がどの動画を見たかといった履歴の確認ができ、研修の進捗管理や教育効果の可視化にも貢献してくれます。
マニュアルの更新履歴やコメント機能も備えており、常に最新情報をチームで共有できる環境が整います。動画マニュアルを効果的に活用したい企業にとって、NotePMは心強いツールです。
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『NotePM』を活用して動画マニュアルの管理・共有に成功した事例
『NotePM』を活用し動画マニュアルの管理・共有に成功した事例を3つ紹介します。
- 動画によるノウハウ共有でインシデントに対する安全意識が向上|幸運ホールディングス株式会社
- 動画マニュアルの効果的な活用で教育工数を削減|株式会社ADX Consulting
- 動画+テキストで業務効率化に成功|株式会社Rocal
それぞれのNotePMの導入に至った経緯や、課題解決の内容を詳しく見ていきましょう。
動画によるノウハウ共有でインシデントに対する安全意識が向上|幸運ホールディングス株式会社

幸運ホールディングス株式会社では、全国に800名以上在籍するドライバーへの情報共有手段として、NotePMを活用した動画マニュアルを導入しました。
従来は紙や口頭での伝達が中心で、インシデント事例の共有に時間がかかることが課題でした。しかしNotePM導入後は、ドライブレコーダーの映像を活用した教育動画やマニュアル動画を配信することで、安全意識が大幅に向上しました。
さらに、動画に加えて原因や対策などの補足情報を併記することで理解度も高まり、事故の再発防止にもつながっています。
ドライバーからは「動画のほうが自分ごととして捉えられる」「紙より学びやすい」といった声もあり、効果的な学習ツールとしても活用されています。
【導入事例】全国のドライバー800名への情報共有を実現。動画によるノウハウ共有でインシデントに対する安全意識が向上 – 幸運ホールディングス株式会社
動画マニュアルの効果的な活用で教育工数を削減|株式会社ADX Consulting

株式会社ADX Consultingでは、急成長する組織におけるナレッジ共有と社内問い合わせ対応の効率化を目的に、NotePMを導入しました。
新入社員教育では、NotePM上に事前学習用の動画マニュアルや資料を格納したおかげで、オリエンテーションでは補足説明のみで済むようになり、教育工数の大幅な削減に成功しました。
動画には仕様解説や過去セミナーの内容も組み込まれており、理解の促進にも貢献しています。
さらに、画像・リンク・表などの機能を活用し、視覚的にわかりやすいコンテンツを作成することで、社員の自主的な学習も促進されています。
また、動画に補足情報を加えることで、必要な情報にすぐアクセスできる点も好評です。
【導入事例】ナレッジ共有で社内問い合わせ対応工数が半日→30分に。コンサル会社の成長を支えるNotePMの活用方法 – 株式会社ADX Consulting
動画+テキストで業務効率化に成功|株式会社Rocal

株式会社Rocalでは、NotePMを活用して動画マニュアルを含む社内情報の共有を効率化しています。
リモートワーク中心の体制のため、インターン生やアルバイトとの業務連携に課題がありましたが、動画や資料をNotePMに一元管理することで、誰でも同じ情報に簡単にアクセスできる環境を整備しました。
特に、研修やセミナー参加者がアーカイブ動画や配布資料、個人メモなどをまとめてノートに残す運用が定着し、不参加者への情報共有もスムーズになりました。
参考動画や操作解説も気軽に貼り付けられるため、属人化を防ぎながらナレッジを蓄積できているのも目に見える効果のひとつです。
【導入事例】Slackとの連携で日報の提出状況を簡単に把握!リモートワークならではの業務効率化に成功 – 株式会社Rocal
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パワーポイントで動画マニュアルを作成し社内の情報共有を強化しよう
パワーポイントを使えば、専門的なソフトがなくても簡単に動画マニュアルを作成できます。
具体的には、スライドにナレーションやBGMを加えることで、視覚と聴覚の両面からわかりやすいコンテンツに仕上げられ、社内教育や業務引き継ぎにも活用できます。
さらに、動画マニュアルの管理や共有に便利なツール『NotePM』と組み合わせれば、作成した動画を一元管理し、必要な人に効率よく共有可能です。
動画マニュアルを活用して、チーム全体のスキルの底上げと業務効率化を目指しましょう。
