こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
営業情報や個人情報など、企業には守るべき情報が多数あり、情報漏えいのトラブルを未然に防ぐことは不可欠です。社員全員がセキュリティの知見を持つには、セキュリティ研修を実施すると効率よく進められます。しかし、セキュリティ研修を提供する業者はいくつもあり、どこに依頼すべきか迷うこともあるでしょう。そこで本記事では、セキュリティ研修サービスのおすすめ10選と、導入メリット・デメリット、選び方を詳しく解説します。
目次
セキュリティ研修とは
セキュリティ研修は、サイバー攻撃やSNSによるトラブルといった、企業が直面するさまざまなセキュリティリスクを抑えるために行われる研修のことです。企業のセキュリティトラブルは、従業員のセキュリティ意識の低さが原因で起こることも少なくありません。個人にとっては小さい問題でも、大きな被害につながる恐れがあります。さまざまなセキュリティトラブルを未然に防ぐために、社員のセキュリティ意識を高めることが目的で実施されます。
セキュリティ研修の主な内容
セキュリティ研修の主な内容には、以下の4つがあります。
- 個人情報保護の取り扱い
- SNSなどメディアの利用方法
- サイバー攻撃への対策
- 公共無線LANの利用
それぞれについて、詳しく解説していきます。
個人情報保護の取り扱い
セキュリティ研修の内容の1つ目は、個人情報保護の取り扱いです。具体的には、個人情報保護法の概要や違反時の罰則、情報漏えいによる企業のリスクや損害など、個人情報に関する基礎知識が該当します。顧客情報や取引先情報、社員情報など、事業を進めるうえで、どの企業も大なり小なり個人情報を取り扱っています。そのため、個人情報保護に関する項目は、必須ともいえる学習テーマの1つです。
SNSなどメディアの利用方法
セキュリティ研修の内容の2つ目は、SNSなどメディアの利用方法です。現代では、多くの社員がプライベートでSNSを利用しています。プライベートアカウントでも投稿内容やプロフィールから勤務先が特定され、企業に悪影響を及ぼすケースは少なくありません。研修では、「どのような投稿が問題になるのか」「どのような影響があるのか」を説明し、必要に応じてSNSの利用ルールを設定します。
サイバー攻撃への対策
セキュリティ研修の内容の3つ目は、サイバー攻撃への対策です。顧客を装ったメールによるマルウェア感染などのサイバー攻撃から情報を守るためには、実際のなりすましメールがどのような内容で、巧妙に作られているかを把握することが大切です。セキュリティ研修にはさまざまなサイバー攻撃に対処するために、攻撃メールの種類や対策を学ぶ内容が含まれます。
公共無線LANの利用
セキュリティ研修の内容の4つ目は、公共無線LANの利用です。公衆無線LANへ無防備に接続することで、不正アクセスや利用者のなりすまし、不正なアクセスポイントによる通信の傍受などのリスクが存在することを理解するのは重要です。安全なアクセスポイントの見分け方や、社外からの接続時に社内ファイルをどのように扱うかなどの項目も学びます。
セキュリティ研修の導入メリット
セキュリティ研修の導入メリットには、主に以下の2つがあります。
- 社員のセキュリティ意識の向上が見込める
- 被害にあうリスクの低減が期待できる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
社員のセキュリティ意識の向上が見込める
セキュリティ研修の導入メリットの1つ目は、社員のセキュリティ意識の向上が見込めることです。セキュリティの重要性を理解していたとしても、実際に当事者意識を持っている社員は意外と少ないものです。多くの場合、これまで問題なかったから自分には無関係だと捉える傾向にあるため、学ぶ機会を確実に確保するためにも、セキュリティ研修の実施は有効といえます。
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被害にあうリスクの低減が期待できる
セキュリティ研修の導入メリットの2つ目は、被害にあうリスクの低減が期待できることです。セキュリティ対策といえば、多くの人がセキュリティソフトの導入を考えるかもしれません。セキュリティソフトの導入は、外部からの攻撃を防ぐためには有効です。しかし、犯罪者は人間の不注意やミスを利用して攻撃を仕掛けることも少なくありません。関連企業の名前を騙り情報を盗む、フィッシング詐欺などの手法もあるためです。社員自身がセキュリティの知識を身につけることで、被害にあうリスクを防げるでしょう。
セキュリティ研修の導入デメリット
セキュリティ研修の導入デメリットには、主に以下の2つがあります。
- 内容が自社に合致するとは限らない
- 実施コストがかかる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
内容が自社に合致するとは限らない
セキュリティ研修の導入デメリットの1つ目は、内容が自社に合致するとは限らないことです。専門的すぎて実務では役に立たない場合や、一般論にとどまり実践的な学びが得られないことも少なくありません。ニーズにあった研修を行いたい場合は、あらかじめ内容が決められている研修ではなく、内容を柔軟にカスタマイズできるサービスを選ぶことをおすすめします。
実施コストがかかる
セキュリティ研修の導入デメリットの2つ目は、実施コストがかかることです。外部研修では、1日あたりや参加者1人あたりで利用料金が設定されています。社内で実施する場合でも、会場の設置費用や社員の交通費がかかり、講師を依頼する場合は謝礼金などが必要です。予算オーバーにならないよう、実施費用を事前に見積もっておくことが推奨されます。
セキュリティ研修の選び方
セキュリティ研修サービスを選ぶときには、以下の3つがポイントです。
- 内容・対象者
- 実施形式
- 費用
それぞれについて、詳しく解説していきます。
内容・対象者
セキュリティ研修サービスを選ぶときには、内容と対象者を確認しましょう。セキュリティ担当者・エンジニア・一般社員など、対象者によって必要な内容は異なるため、多くの研修サービスではコースを分けて研修が実施されています。情報リテラシーの基本を全社員に身につけさせたい場合は、一般社員や全社員向け、セキュリティエンジニアを育成したい場合は、より専門性の高いコースを選びましょう。
実施形式
セキュリティ研修サービスは、実施形式の確認も重要です。一般的に、対面研修・オンライン研修・eラーニング・ブレンディッドラーニングなどの形式があります。主な実施形式と、それぞれのメリット・デメリットは下表をご覧ください。
研修形式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
対面研修 | 参加者同士のコミュニケーションが活発即時の質問やフィードバックが得られる グループワークやディスカッションが実施可能 |
会場や講師の手配が必要 遠方の参加者へのアクセスが制限される |
eラーニング | 場所を選ばずにアクセス可能 個人のペースで学習が進められる再視聴や復習が容易 |
講師に直接質問できない 自己管理能力が求められる 実践的なスキル習得の機会が限られる |
オンライン研修 | 会場への移動が不要 柔軟なスケジュール調整が可能 多様な学習資料をオンライン上で利用可能 |
効率的な学習と双方向のコミュニケーションが可能 参加者同士のコミュニケーションが制限される |
ブレンディッドラーニング (eラーニング+対面研修) |
効率的な学習と双方向のコミュニケーションが可能 基礎知識と実践的なアウトプットの両方が可能 オンラインと対面の両方の利点を享受できる |
運営コストが高め |
対面研修は研修会場で講師が講義を行う形式で、ディスカッションやグループワークも行われます。参加者同士のコミュニケーションが取りやすいというメリットがありますが、運営コストが高めです。
オンライン研修はZoomやTeamsなどのツールを使って行われるため、社員が研修会場へ出向く必要はありません。
eラーニングではビデオなどの学習教材を配信する方式で、個々の理解度に合わせた学習が行えることが魅力です。
ブレンディッドラーニングは、eラーニングと対面研修を組み合わせた研修形式です。eラーニングで基礎知識を学び、対面形式でディスカッションを行うため、対面形式とオンライン形式の両方のメリットが活かせます。しかし、運営コストがかかるというデメリットがあります。
実施形式ごとに長所と短所があるため、自社の状況にあったものを選びましょう。
費用
セキュリティ研修サービスを選ぶときには、費用も重要な項目の1つです。研修内容・形式・提供資料の情報量・講師の専門性などによって、価格は大きく異なります。予算内で効果を得るためには、具体的な研修目標を定め、適したサービスを選択することが重要です。また、コストパフォーマンスを考慮し、必要な機能やサポートが含まれているかどうかを確認しましょう。
セキュリティ研修のおすすめ10選を比較
ここでは、セキュリティ研修のおすすめ10選を紹介します。
- セキュリオ
- Mina Secure
- NTTアドバンステクノロジ株式会社
- playse.
- 大塚商会
- SAMURAI ENGINEER Biz
- KENスクール
- トレノケート
- インターネット・アカデミー
- ラックセキュリティアカデミー
それぞれの特徴を、詳しく解説していきます。
セキュリオ
セキュリオは、情報セキュリティ教育の実施に役立つクラウドサービスです。80種類以上のeラーニング教材と30種類以上の標的型攻撃メールに対するセキュリティ教育教材が受けられます。また、社員の知識レベルに合わせて、教育内容がカスタマイズできる点も魅力です。教材やテストの作成、集計などが自動化されているため、研修を実施する担当者の負担を軽減できるでしょう。
セキュリオの特徴
- 豊富な教材でセキュリティ意識向上
- 社員一人一人のレベルに合わせて教材・テストを自動でカスタマイズ
- 教材・テスト作成の自動化により作業負担と教育コストを削減
URL: https://www.lrm.jp/seculio/
Mina Secure
Mina Secureは、場所を選ばず学べるクラウド型情報セキュリティeラーニングサービスです。GSXのセキュリティコンサルタントが監修した学習コンテンツと理解度テストを通じて、セキュリティリスクへの対策が学べます。PC・スマートフォン・タブレット端末に対応しているため、リモートワークやテレワークを推進している企業にも向いています。
Mina Secureの特徴
- 場所を選ばず学べる多機種対応eラーニング
- 理解しやすいアニメーション教育コンテンツ
- 受講状況の管理機能で教育効果を把握
URL: https://www.gsx.co.jp/services/securitylearning/minasecure.html
NTTアドバンステクノロジ株式会社
NTTアドバンステクノロジの情報セキュリティ研修サービスは、社員のセキュリティ意識の向上から組織内に対応する幅広いプログラムがあります。高度化・巧妙化するサイバー攻撃に対応するために、人的対応の重要性に焦点を当て、最先端のセキュリティ技術を学べます。NTTグループの経験豊富な専門技術者によるオーダーメイドの研修プログラムが受けられることも魅力です。
NTTアドバンステクノロジ株式会社の特徴
- 現場のセキュリティ専門家が講師を務め、実践的な知識を提供
- コア人材の技術力向上に特化した研修を実施
- 企業ごとにカスタマイズされた研修プログラムを提供
URL: https://www.ntt-at.co.jp/product/sec-training/
playse.
Playse.は、eラーニングやオンライン研修を通じて、簡単かつ効果的に社員研修を実施できるクラウドプラットフォームです。セキュリティ研修だけでなく、新人研修・コンプライアンス研修・パワハラ防止法対策など、多様な研修ニーズに対応しています。5,000以上のコンテンツと自社教材の組み合わせで職種・階層別に研修が実施できるため、さまざまな研修の実施を予定している企業におすすめです。
playse.の特徴
- 新人からコンプライアンスまで幅広い研修が可能
- コストパフォーマンスに優れた教育ソリューション
- 人材定着と早期活躍を促進
URL: https://playse.jp/
大塚商会
大塚商会提供の情報セキュリティ研修サービスは、個人情報保護からISMS構築研修まで、企業のセキュリティ対策を全面的にサポートする幅広いコースがあります。オープンコースや企業向けカスタマイズ研修のほか、自宅やオフィスで受講可能なeラーニングコースも提供しており、日々進化する脅威に対応する最新のセキュリティ知識を身につけることが可能です。
大塚商会の特徴
- 幅広いセキュリティ研修コース
- オープンコース・企業向けカスタマイズ・eラーニングから選択可能
- 最新のセキュリティ対策にも対応
URL: https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/education/it/security/
SAMURAI ENGINEER Biz
SAMURAI ENGINEER Bizのセキュリティ研修は、セキュリティエンジニア向けの研修サービスです。安全な情報システムの構築と運用に必要な知識及びセキュリティ技術を身につけるためのオーダーメイド形式で、研修内容が選択できます。経験豊富な現役エンジニアによる実践的な指導が受けられるため、自走できるエンジニアの育成を目指す企業におすすめです。
SAMURAI ENGINEER Bizの特徴
- 現場経験豊富な講師による伴走型研修
- オーダーメイド研修で課題解決
- 経験豊富なエンジニアが指導
URL: https://www.sejuku.net/biz/security/
KENスクール
KENスクールは、現代の高度情報化社会におけるサイバーセキュリティ人材の育成に特化した研修機関です。CompTIA Security+講座をはじめ、Linux研修やデジタル人材育成など、企業が直面するセキュリティ課題やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に必要なスキル習得を目的とした研修を提供しています。社内のセキュリティ対策チームを強化するための知識とスキルが学べるため、セキュリティ対策の内製化を目指す企業におすすめです。
KENスクールの特徴
- CompTIA Security+資格対策が可能
- 社員のセキュリティリテラシー向上
- DX推進に必要なデジタル人材育成
URL: https://education.kenschool.jp/training/security/
トレノケート
トレノケートは、セキュリティ基礎教育から専門技術研修、資格取得支援まで多岐にわたる研修コースを提供するサービスです。新たにセキュリティを学びたい方から、最新情報をキャッチアップしたいセキュリティ管理者やエンジニア、特定の製品に特化したスキル習得を目指す方まで、幅広いニーズに応える教育プログラムを備えています。セキュリティ基礎から専門技術まで、社員の知見にあわせて内容をカスタマイズしたいときに活用したい研修サービスです。
トレノケートの特徴
- 基礎から応用、資格取得までサポート
- 企業特有の課題解決に向けた柔軟な提案
- eラーニングで大人数のスキル向上を実現
URL: https://www.trainocate.co.jp/reference/security/securitytopic.html
インターネット・アカデミー
インターネット・アカデミーのセキュリティ研修は、現場で即戦力となるセキュリティスキルをハンズオン形式で学べるプログラムです。セキュリティリテラシーの向上・サイバー攻撃対策・情報基礎リテラシーなど、実際のセキュリティ対策のノウハウを基にした幅広いテーマの教材を備えています。情報セキュリティの理解を深めるための社内研修を実施するときに、活用したい研修サービスです。
インターネット・アカデミーの特徴
- 現場で使えるセキュリティスキルを習得
- ニーズに合わせて教育プログラムをカスタマイズできる
- 入門から応用まで、多様なセキュリティ研修を実施
URL: https://www.internetacademy.co.jp/course/security/index.html
ラックセキュリティアカデミー
ラックセキュリティアカデミーは、最新のサイバー攻撃傾向に対応した実践的な教育を提供する研修サービスです。国内最大規模の監視センターJSOCの豊富な実績と、サイバー救急センターによる緊急対応経験を活かした教育内容で、一般社員から経営者、情報システム部門まで、幅広い対象者に対応しています。専門性の高い教育プログラムが組まれているため、セキュリティスキルを持った人材を育成し、長期的なセキュリティ強化を目指す企業におすすめします。
ラックセキュリティアカデミーの特徴
- リアルタイムの脅威分析を学べる
- 緊急対応の豊富な経験から学ぶセキュリティ技術
- 実例を交え深い理解を促す研修を実施
URL: https://www.lac.co.jp/service/education/academy.html
まとめ
本記事では、セキュリティ研修サービスのおすすめ10選と、導入メリット・デメリット、選び方を解説しました。セキュリティ研修は個人情報の取り扱いや、サイバー攻撃対策の知識を身につけられるなど、多くのメリットがあります。一方で、コストや内容が自社に合致するかというデメリットも考慮する必要があるため、自社にあった研修サービスを選ぶことが大切です。本記事を参考に研修の実施目的を策定し、適切な研修サービスを選んでみてください。
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