こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
ビジネスで使用中のサーバーのサイトがダウンしてしまうと、業務が停止してしまい、大きな経済的損失を受けてしまいます。サーバーダウンの危機を未然に防ぐためには、サーバー監視ツールの活用が有効です。そこで今回は、サーバー監視ツールの選び方のポイント、導入のメリット・デメリット、おすすめのサーバー監視ツール10選を解説します。
目次
サーバー監視ツールとは?
サーバー監視ツールは、サーバーの状態をリアルタイムでチェックし、異常を検知するシステムのことを指します。サーバーの問題は業務の停止や遅れを引き起こし、企業にとって大きな損失につながることがあります。サーバートラブルによるリスクを低減するためには、年中無休でサーバーを24時間監視しなければなりません。そのため、監視ツールやソフトウェアの利用や、外部の専門業者にサービスを委託する企業が多くみられます。
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サーバー監視ツールの機能
サーバー監視ツールには、主に以下の5つの機能があります。
- 死活監視機能
- パフォーマンス監視機能
- ハードウェア監視機能
- プロセス監視機能
- ログ監視機能
それぞれについて、詳しく解説していきます。
死活監視機能
死活監視は、その名の通りサーバーが稼働中か、停止しているのかを監視する機能です。例えば、大きな負荷がサーバーにかかった場合、サーバーが過負荷で停止するリスクがあります。そのような状況を迅速に検知し対処できるよう、定期的に専門ツールを用いてチェックを行います。
パフォーマンス監視機能
パフォーマンス監視機能とは、サーバーのCPU・メモリ・ディスク容量などのリソースの使用状況を常にチェックする機能です。リソースの空きが少なくなると、サーバーに過剰な負荷がかかり、本来の性能を維持できなくなる恐れがあります。パフォーマンス監視を行うことで、割り当てられたリソースを超えたときに通知がきて、速やかに対策することが可能です。
なお、具体例な対策としては、不要なデータの削除や、リソースを大量に消費しているアプリケーションの停止が挙げられます。サーバーのパフォーマンスを維持し、トラブルを未然に防ぐためには重要な監視機能です。
ハードウェア監視機能
ハードウェア監視機能は、サーバーを構成する各種機器の状態を監視するための機能です。センサーを活用し、サーバーのバッテリー・ファン・OSを含む機器の温度や電圧などを監視し、正常に作動しているかどうかをチェックします。ハードウェア監視は、サーバーの健全性を維持し、予期せぬトラブルを防ぐために大切です。
プロセス監視機能
プロセス監視機能は、サーバー上で実行されている各プロセスの状態を監視する機能です。プロセス監視では、監視用プロトコルであるSNMPを使用した方法が一般的です。一見、正常に動いているように見えても、特定のプロセスが異常を起こしてシステム全体がダウンすることがあります。このトラブルを未然に防ぐためには、定期的にプロセスを監視し、何らかの問題が発生した場合には迅速に原因を特定することが大切です。プロセス監視は、サーバーの安定稼働に寄与する重要な作業と言えます。
ログ監視機能
ログ監視機能は、サーバーの動作履歴であるログファイルをチェックする機能です。すべてのログを定期的にチェックすることで、システムの不具合や異常の早期発見が可能になります。具体的には、サーバー・ネットワーク・アプリケーションの動作履歴を含むログデータの監視が含まれます。ログを通じて、どのユーザーがいつどのような操作を行ったかを詳細に追跡できるため、問題発生時の原因究明にも役立ちます。
サーバー監視ツールの導入メリット
サーバー監視ツールの導入メリットには、以下の3つがあります。
- サーバーのトラブルを未然に防げる
- 管理にかかる手間を減らせる
- 外部からの不正アクセスを監視できる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
サーバーのトラブルを未然に防げる
サーバー監視ツールを導入するメリットの1つ目は、障害を迅速に検知し、必要なリカバリ処理を行うことで大きな問題を防げることです。障害の発見や対処が遅れると、サーバーが停止し、業務が完全に停滞する恐れがあります。そうすると、ビジネスチャンスを損失するだけでなく顧客やパートナーにも迷惑をかけ、企業の信頼性が低下する恐れがあります。
そこで、サーバー監視ツールを活用すれば、障害が起こったときには即座に通知が届くため、エンジニアなどの担当者がすぐに対応できます。問題を速やかに解決して、サーバーダウンを回避するためには不可欠なツールです。
管理にかかる手間を減らせる
サーバー監視ツールを導入するメリットの2つ目は、サーバー監視は、管理にかかる手間を減らせることです。サーバーの監視は年中無休で24時間続ける必要があるため、ツールを使うことで監視作業を自動化し、エンジニアの手間を軽減できます。
例えば、ECサイトの運営ではユーザーが常にアクセスできるようにサービスを維持しなければなりません。さらに、アプリケーションやネットワークなど、サーバー以外も監視する必要がある場合、作業範囲が広がりエンジニアの負担が大きくなることがあります。しかし、サーバー監視ツールを導入することで、サーバーの停止、動作の正常性、故障の有無など、さまざまな監視項目を自動で管理できます。サーバーの負荷状態もチェックできるようになるため、エンジニアは絶えず監視する必要がなくなり、他の業務にリソースを当てられるでしょう。
外部からの不正アクセスを監視できる
サーバー監視ツールを導入するメリットの3つ目は、外部からの不正アクセスを監視できることです。サーバー監視ツールのログ監視機能を用いて分析すれば、アクセスユーザーを特定することも可能です。サイバー攻撃や不正アクセスは、Webサイトの情報改ざん、機密情報の漏えい、データ盗難など、多岐にわたる被害を受ける可能性があります。
不正アクセスが起こると、顧客やビジネスパートナーに迷惑をかけるだけでなく、企業の信頼性が損なわれる可能性があります。サーバー監視ツールを適用して継続的に外部からの脅威を監視できれば、企業のセキュリティ体制を強化できるでしょう。
サーバー監視ツールの導入デメリット
サーバー監視ツールを導入するデメリットには、以下の2つがあります。
- サーバーに負担がかかる
- 運用にコストや手間がかかる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
サーバーに負担がかかる
サーバー監視ツールを導入するデメリットの1つ目は、サーバーに余計な負荷がかかる可能性があることです。エンジニアの作業負担は軽減されますが、監視する項目が多すぎるとサーバーに負荷がかかり、経済的なコストも増加します。そのため、監視すべき重要な項目を慎重に選定し、サーバーへの負荷とコストに配慮しながら適切なバランスで監視範囲を決めることが大切です。
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運用にコストや手間がかかる
サーバー監視ツールを導入するデメリットの2つ目は、運用にコストや手間がかかることです。ライセンス料や維持費など、ツールを導入していると運用コストがかかります。また、監視システムを自社にあった形にカスタマイズするには、高度な技術が必要になるため、専門知識を持つスタッフの教育や雇用が必要になることもあります。コストパフォーマンスの良い監視を行うためには、運用コストとカスタマイズにかかる費用を考慮した上で、慎重にツールを選びましょう。
サーバー監視ツールの選び方
サーバー監視ツールの選び方のポイントは、以下の5つです。
- 監視対象の範囲と項目
- トラブル発生時の通知方法
- 導入・運用コスト
- 機能性
- サポート体制
それぞれについて、詳しく解説していきます。
監視対象の範囲と項目
サーバー監視ツールの選び方の1つ目は、監視対象の範囲と項目です。まず、自社のサーバーを一元管理できるツールかを確認しましょう。例えば、自社のサーバーがオンプレミスとクラウドの両方に分散していたり、複数のパブリッククラウドを使用していたりする場合でも、すべてを1つの監視ツールでカバーできるかを確認することが重要です。
また、仮想環境やコンテナを使っている場合は、監視対象に含まれているかのチェックも必要です。サーバーの死活、CPUやメモリなどリソースの使用状況、Webサーバーやデータベースの動作状態を正しく把握できるかを確認しましょう。
トラブル発生時の通知方法
サーバー監視ツールの選び方の2つ目は、トラブル発生時の通知方法です。通知方法は、ツールによって異なり、従来のメールだけでなく、Slackなどのチャットツールを通じて通知を受け取れるツールもあります。チャットが利用できると、異常をより早く察知して対処できるため実用的です。トラブル発生時の通知方法は、万が一のトラブルに素早く対応するために重要です。
導入・運用コスト
サーバー監視ツールの選び方の3つ目は、導入・運用コストです。多機能を備えた統合型のツールは、高性能ゆえに価格も高めに設定されている傾向にあります。また、運用に専門知識のある人員の配置が必要で、結果的にコストパフォーマンスが低下する恐れがあります。導入だけでなく運用にかかるコストを総合的に判断し、無駄な出費を避け、効率的な監視体制を築くことが大切です。
機能性
サーバー監視ツールの選び方の4つ目は、機能性です。機能を豊富に備えている監視ツールが、必ずしも良いとは限りません。設定や運用が複雑で、多くの時間やリソースを消費する傾向にあるためです。導入後、管理者が容易に設定や運用を行えるよう、必要な機能だけを備えた使い勝手の良いツールを選ぶことが大切です。活用する機能を絞ることで、効率的に作業が進められ、運用の手間も最小限に抑えられるでしょう。
サポート体制
サーバー監視ツールの選び方の5つ目は、サポート体制です。ツールによっては設定が複雑で、サポートが必要になることもあります。そのため、提供元のベンダーがどのようなサポートやフォロー体制を整えているかを確認しておきましょう。運用保守を行う自社スタッフの技術レベルや経験を考慮し、適切なレベルのサポートサービスがあるツールを選ぶことをおすすめします。
サーバー監視ツールのおすすめ10選
ここでは、おすすめのサーバー監視ツール10選を紹介します。
- MSPアシスト
- PATROLCLARICE
- スタイルズ
- 4U CLOUD
- Mackerel
- Site24x7
- LogicMonitor
- System Answer G3
- OpManager
- NOS
それぞれのサービスの特長を、1つずつ見ていきましょう。
MSPアシスト
MSPアシストは、24時間365日体制で専門エンジニアによるサーバー監視・管理サービスです。障害検知後の迅速な原因特定と復旧作業が可能で、特殊な設定が必要な環境にも対応しています。コストパフォーマンスに優れ、オプションで全運用保守をアウトソースすることもできるため、社内に専門知識を持つスタッフがいない企業におすすめです。
MSPアシストの特長
- 24時間365日の監視体制
- 専門エンジニアによる迅速対応
- コストパフォーマンスが高い
URL: https://msp-general.netassist.jp/
PATROLCLARICE
PATROL CLARICEは、事業者目線で開発されたサーバー監視・ネットワーク監視ソフトウェアです。パフォーマンスが使用中のハードウェアに依存しないため、高い処理性能を維持できます。必要な情報と管理機能を一元化することで、運用作業と障害対応をシンプルかつ効率的に行えるのも魅力です。
PATROLCLARICEの特長
- 高速な処理能力
- ハードウェア非依存
- オペレーション簡素化
URL: https://patrolclarice.jp/
スタイルズ
スタイルズは、高度な監視技術とノウハウを活用したシステム運用・監視サービスです。24時間365日、有人でシステムを監視するため、自社の負担軽減にも役立ちます。トラブル発生時には、障害通知がメールで届くだけでなく障害調査をしたのちに電話でも報告を受けられます。クラウドサーバーにも対応しているのが嬉しいポイントです。
スタイルズの特長
- コストパフォーマンスに優れる
- 24時間365日の有人監視
- 保守サポートが充実
URL: https://www.stylez.co.jp/monitoring/
4U CLOUD
4U CLOUDは、仮想サーバー4台と監視ツールがセットになったサービスです。月額9万円から利用でき、トラフィック費用は3.2TBまで無料という明確な料金体系が特長です。運用保守費用は1台あたり月額1万5千円のオプションで、保守の内容には、障害一次切り分け・復旧作業・エスカレーションなどが含まれます。仮想サーバーと監視サービスをまとめて委託したい企業におすすめのサービスです。
4U CLOUDの特長
- 分かりやすい月額料金体系
- 日本国内運用の安心感
- 豊富なオプションを提供
Mackerel
Mackerelは、チームでの運用・監視に特化したSaaS型サーバー監視サービスです。直感的なUIで簡単にサーバー管理が行えます。監視体制はユーザーが必要に応じてプラグインでカスタマイズできるため、柔軟な運用が可能です。また、アラート通知のカスタマイズは細かく設定でき、SlackやLINEなどにも対応しているのも魅力です。
Mackerelの特長
- 2週間の無料トライアル期間あり
- SlackやLINEも選べる豊富な通知方法
- アラート通知を詳細に設定可能
Site24x7
Site24x7は、手軽に始められるSaaS型の統合監視ツールです。サーバー監視だけでなく、Webサイト監視、クラウド監視なども行えます。障害予兆検知と原因特定に優れ、比較的低コストで導入が可能です。直感的なUIで使いやすく、世界累計13,000という豊富な導入実績があり、多くの企業に選ばれているツールと言えます。
Site24x7の特長
- 5分でスタート可能な利便性
- 多様な監視機能を1つに集約
- Webサイト監視とサーバーの死活監視のみの無料プランあり
LogicMonitor
LogicMonitorは、あらゆる監視ニーズに対応する柔軟なSaaS監視ソリューションです。3,000以上のプリセットテンプレートで初期設定が簡単に行えます。また、オンプレミスとマルチクラウドのハイブリッド環境を一元監視できるため、さまざまな種類のサーバーを利用している企業におすすめです。
LogicMonitorの特長
- 数分で始められる簡単導入
- 豊富な監視テンプレート利用
- ハイブリッド環境を一元監視
URL: https://logicmonitor.saaspresto.jp/
System Answer G3
System Answer G3は、ITシステムの監視から情報管理へと進化した監視ツールです。多様なメーカーの機器やクラウド技術に対応し、予兆検知から事前対策を可能にする自動化機能を搭載しています。運用コストの削減と、ITシステムの安定稼働を実現したい企業におすすめします。
System Answer G3の特長
- 複数メーカー機器に対応
- 監視設定と分析の自動化が行える
- 自動化で運用コストを削減できる
URL: https://system-answer.com/product/sag3/
OpManager
OpManagerはネットワーク機器からサーバー、アプリまで監視できる総合型の監視ツールです。1万以上も豊富な装置テンプレートがあり設定が容易に行えるため、導入後にすぐに監視を始めることが可能です。監視結果と連動したネットワークマップが自動生成されるため、異常がどこで起こっているのかを一目で把握できるのも嬉しいポイントです。
OpManagerの特長
- 死活監視・性能監視など豊富な監視機能
- 最短10分で監視開始が可能
- 直感的な操作でカスタマイズも容易
URL: https://www.manageengine.jp/products/OpManager/
NOS
NOS株式会社は、20年以上の経験を持つサーバーエンジニア集団が提供するサーバー監視サービスです。経験豊富なエンジニアがいるため、原因不明のエラーログが出ている、不明なパーツの組み合わせで構築したなど、特殊な状況でのトラブルも依頼できます。社内にサーバー構築の専門知識を持つスタッフがいない企業に、特におすすめのサービスです。
NOSの特長
- 経験豊富なエンジニアによる対応
- 幅広いOSやミドルウェアに対
- 業種や企業規模に合わせた提案が受けられる
URL: https://serversales.nos-co.jp/
マニュアル作成・ナレッジ管理が浸透するサービス ⇒「NotePM」
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まとめ
本記事では、サーバー監視ツールの機能、導入のメリット・デメリット、選び方、おすすめのサーバー監視ツール10選を紹介しました。サーバー監視ツールを導入することで、サーバーダウンやパフォーマンスの低下など、さまざまなサーバートラブルを未然に防ぐことができます。サーバー監視ツールを選ぶときには、監視対象やコスト、機能性、サポート体制などを総合的に評価し、自社の求める要件を満たすかを確認しましょう。今回ご紹介した内容を参考に、使いたい機能を備えたサーバー監視ツールを選んでみてはいかがでしょうか。
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