Google Bardとは?特徴や使い方、その他のAIツールとの違いを解説!

2023年06月10日(土) ChatGPT

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

「Bard(バード)」は、2023年2月にGoogle社によって発表されたAIチャットツールです。ユーザーの疑問に対話型で回答してくれるほか、小説執筆やコーディングなどのサポートもしてくれます。Google BardはOpenAI社の「ChatGPT」やMicrosoft社の「BingAI」と比肩する対話型AIツールとして、世界から大きな注目を集めている状況です。

そこで今回は、Google Bardの特徴や仕組み、使い方などについてわかりやすく解説します。また、ChatGPTやBingAIとの違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Google Bardとは?

Google Bardは、どのような機能や役割を持つツールなのでしょうか。本章では、Google Bardの概要や利用状況、動作の仕組みなどについて簡潔に解説します。

Google Bardとは、どんなツール?

Google Bardは、米国Google社によって開発されたAIチャットツールのことです。主な機能としては、ユーザーからの問いかけ(プロンプト)に対して、対話形式で返答を出力できます。具体的には、質問に対するアドバイスやテーマに沿った小説の作成、ソースコードの生成、文章の翻訳(※言語の種類に制限あり)、文章の要約などが可能です。ちなみに「Bard(バード)」は、“詩人”を意味する言葉として使われています。

日本でも利用できる?

Google Bard は2023年3月21日にアメリカ・イギリスのみで公開され、同年4月には日本でも利用が解禁されました。Googleアカウントがあれば、誰でも無料で利用できます。2023年5月5日には、Google Workspaceのアカウントでも利用できるようになりました(※管理者のアクセス権限でオン/オフの切り替えが必要です)。

言語については、公開時点では「米国英語」のみ対応していましたが、2023年5月10日のアップデートで日本語・韓国語に対応できるようになりました。日本語でプロンプトを入力すれば、日本語で返答してくれます。ただし、Google Bard は現在18歳以上でなければアクセスできない仕組みになっているので、注意が必要です。

Google Bardの仕組み

Google Bardには、公開時点で「LaMDA」という大規模言語モデルが組み込まれていました。大規模言語モデルとは、膨大な数のテキストデータを学習し、会話で“次に来る言葉”を予測できるシステムのことです。大規模言語モデルによって、Google Bardは論理的で滑らかな対話が可能になっています。また、2023年5月15日のアップデートで、より高性能な大規模言語モデル「PaLM 2」へとアップグレードされました。多言語の理解や推論、コーディングなどの機能が向上したバージョンで、今後もさらなる処理能力の向上が期待されています。

Google Bardの特徴

Google Bardを使うことで、具体的にどのようなことが可能になるのでしょうか。本章では、Google Bardでできることや特徴について解説します。

対話型でユーザーの疑問に回答できる

Google Bardは、テキストボックスで「○○の意味は?」「○○のやり方を教えて」のように質問を入力すると、回答を端的に提示してくれます。Google Bardは回答を出力する際、検索エンジンのGoogleから最新情報を収集するケースもあり、その際には参照元のURLも表示してくれるのが特徴です。また、1つのプロンプトに対して、回答を3パターン提示できるのもGoogle Bard特有の機能といえます。3パターンの回答は情報の濃淡や種類が少しずつ異なっており、さまざまな視点からアドバイスをもらいたい際に便利です。

検索エンジンへスムーズに遷移できる

Google社は、Bardのことを「Google検索を補完するもの」と言及しています。その言葉通り、Google Bardには回答結果の下部に「Googleで検索」という独自のボタンが設置されているのが特徴です。これを押すと、回答結果に関連するトピックのリンクが表示され、リンクをクリックすることでGoogleの検索結果に遷移できます。Google Bardの回答を深掘りしたいとき、スムーズに検索エンジンのGoogleへ移行できるのが便利です。

小説執筆やコード生成もできる

Google Bardは、小説のようなストーリーを作成することも可能です。例えば、「○○の登場する物語を書いて」「○○という題名の小説を作成して」と依頼すると、プロンプトに沿ったストーリーを出力してくれます。

また、2023年4月21日のアップデートでは、コード生成やデバッグなどにも対応できるようになりました。現在はC++、Java、JavaScript、Pythonなど、20以上のプログラミング言語に対応しています。生成したPythonのコードは、Google Colab(ブラウザ上でコードを実行できるツール)に直接エクスポートして即時テストすることも可能です。このようにGoogle Bardは、創作活動やシステム開発の“サポート役”としても活用できます。

Google Bardの注意点

Google Bard を活用する際には、メリットだけでなく、注意点も知っておくことが重要です。

Google Bardはまだリリースされたばかりで、あくまで「試験運用版」ということもあり、不正確な情報を出力するケースもあります。言語の数も限られており、質問のジャンルや形式によっては、回答できないことも珍しくありません。Google社も“実験段階”である旨を強調しており、特に「医学・法律・財政」などの専門的な分野ではGoogle Bard のアドバイスを信頼しないよう、注意を呼びかけています。

また、コーディングについてもまだ実験段階で、エラーやバグ、脆弱性に関する危険性が指摘されています。人間の手によるテストやレビューは必須で、現段階ではコード生成機能の使用は慎重になる必要があるでしょう。

Google Bardと他のAIチャットツールとの違い

Google Bardは他のAIツールと比べて、どのような違いがあるのでしょうか。
本章では、Google BardとChatGPT、BingAIとの違いについてそれぞれ解説します。

ChatGPTとの違い

ChatGPTとは、OpenAI社が開発したAIチャットツールのことです。Google Bardとの大きな違いとして、「学習内容」と「情報源」が挙げられます。ChatGPTは2021年9月までの情報をもとに学習しており、それ以降の出来事については把握していません(※プラグインによっては情報をアップデート可能です)。一方のGoogle BardはGoogle検索を情報源として活用するため、リアルタイムな情報にも対応できるという特徴があります。

関連記事:ChatGPTとは? 特徴やメリット、仕事で活用する方法などを解説!

BingAIとの違い

BingAIとは、Microsoft社が提供しているAIチャットツールのことです。Microsoft社はOpenAI社とパートナーシップ契約を結んでおり、BingAI にはChatGPTの大規模言語モデルである「GPT-4」が組み込まれています。Google Bardとの違いは、「回答の数」と「連続性」です。BingAI は1つのテーマに対して20回まで質問を続けられますが、Google Bardは1回の応答で会話が終了します。一方、BingAI は1つの質問に対して1つのみ回答を提示しますが、Google Bardは1つの質問に対して3つの回答を提示できるのが大きな違いです。

関連記事:BingAIとは?できることや使い方、ChatGPTとの違いをわかりやすく解説!

Google Bardの使い方

Google Bardの利用をスタートするには、具体的にどのような操作をすればいいのでしょうか。本章では、Google Bardを始めるときの流れについて解説します。

サイトへアクセスする

まずはGoogle Bardのサイト「bard.google.com」にアクセスします。公開当初は順番待ちが発生している状態でしたが、2023年5月15日時点で順番待ちは解消されました。Google Bardのページにアクセスすれば、利用を開始できます。Googleアカウントでのログインが必要なので、事前にアカウントを用意しておきましょう。

チャットで会話を開始する

テキストボックスに文章を入力すれば、Google Bardが回答を出力してくれます。プロンプト(入力内容)は、途中で編集することも可能です。また、過去に質問した内容については、左タブの「Bardアクティビティ」から確認できます。左タブには「ヘルプ」の欄もあるので、使い方がわからない際には随時確認してみましょう。

まとめ

Google Bardは他の会話型AIツールと比べると、未知数な部分も多々あります。しかし、今後のアップデートによって大規模言語モデルがグレードアップされ、他のGoogleツールとの連携も可能になってくれば、より使い勝手も向上するでしょう。開発の経過を追いながら、徐々に活用を進めていくことがポイントといえます。

また、Google BardはGoogle Workspaceをはじめビジネスツールとの連携が始まっているため、今後業務で使用する可能性もあるでしょう。社内でGoogle Bardの活用を始める際には、使い方や活用のルールを明確に定めておくことが大切です。マニュアルや手順書については、社内Wikiツールの「NotePM」を活用することで、スムーズに作成・共有できます。Google Bardのマニュアルを作成する際は、ぜひ「NotePM」を活用ください。

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