【2024年版】ERPのおすすめ10選を徹底比較!メリット・デメリットや選定ポイントも解説

2024年01月04日(木) 通信・システム

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

ERPとは、企業の業務全般を統合的に管理するためのシステムであり、現在では多くの企業が導入しています。しかし、ERPシステムは種類が多く、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ERPのそれぞれのメリット・デメリットや選定ポイント・おすすめ10選について解説していきます。ERPについて初めて知る方から、導入を検討している方まで、幅広く参考にしていただける内容です。

ERP(基幹システム)とは?

ERPとは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略で、統合基幹業務システム、基幹システムと日本語では呼ばれています。また、業務統合パッケージ、ERPパッケージ、ERPシステムなど、様々な呼び方があります。

ERPは、企業の「人事業務」「会計業務」「物流業務」「生産業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、効率化や情報の一元化を図るためのシステムです。ERPを導入すると、業務のスピードアップや品質・生産性の向上が実現できます。

ERPが必要な理由

ERPとは、企業資源計画の略であり、企業の「ヒト」「モノ」「カネ」を一元管理するためのシステムです。異なるシステムにデータを入力するよりも、情報の正確さ・タイムリーさが担保されるため、業務効率化が可能です。

また、ERPには、会計・人事・製造・物流・販売・購買など、企業の基幹業務をカバーする多くの機能があります。これにより、業務プロセスを可視化し、業務改善のための具体的な施策も打てるようになります。

ERPのメリット

ERPを利用するメリットは、以下の3つが挙げられます。

  • 情報の一元管理
  • 経営上の意思決定を迅速にする
  • 成功企業のベストプラクティスの活用

それぞれについて、詳しく説明していきます。

情報の一元管理

従来のシステムでは、各部門ごとに異なるシステムを使っていたため、それぞれのデータがバラバラになっていました。また、それらのシステム同士の連携がうまくいかず、情報共有が十分に行われていなかったことも問題でした。

しかし、ERPシステムを導入することで、企業の持つ重要な経営資源「ヒト」「モノ」「カネ」を一つのシステムで一元管理することができます。商品の販売や仕入れに連動して、関連するデータがリアルタイムに更新されることで、従来のシステム間・部門間の連携をスムーズにできるでしょう。

また、ERPシステムは、業務プロセスの自動化にも貢献します。これによって、手作業によるヒューマンエラーを削減し、効率的な業務運営を実現することができます。

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経営上の意思決定を迅速にする

ERPのメリットの一つは、経営上の意思決定を迅速に行うことができる点です。ERPは、企業内のあらゆる業務に関する情報を一元管理し、それらの情報をリアルタイムに更新することができます。これによって、経営層は企業の状況を正確に把握することができ、迅速かつ正確な意思決定を下せるでしょう。

関連記事:BIツールとは?5つの基本機能と導入効果を詳しく解説! – NotePM

成功企業のベストプラクティスの活用

ERPパッケージは、世界中のさまざまな企業において蓄積されたベストプラクティスを有しています。ベストプラクティスとは、各業種において蓄積されたビジネスプロセスのノウハウを指します。

ERPを導入すると、自社においても成功企業が取り入れている最適なビジネスプロセスを活用し、自社成長を促進できます。また、競合他社との差別化を図り、市場において優位に立てるでしょう。

ERPのデメリット

一方、ERPを利用するデメリットは、以下の3点です。

  • システムの種類が多岐にわたる
  • 導入前の社内啓蒙が必要
  • 導入・保守費用が高価なこともある

それぞれについて、詳しく解説していきます。

システムの種類が多岐にわたる

ERPシステムは、業界や企業の規模によって多岐にわたるため、自社に適したシステムを選ぶことが難しいです。また、システムの導入・運用には多額のコストと時間がかかることもあるため、慎重な判断が必要です。ただし、自社に合ったERPシステムを導入することで、業務プロセスの最適化や情報の一元管理などのメリットを享受することができます。

導入前の社内啓蒙が必要

ERPを導入する際には、全社員に対する社内啓蒙が必要です。従業員がERPの使い方を十分に理解していないと、システムを十分に活用できず、本来得られる効果を発揮できません。ERP導入前には、従業員がシステムの使い方を理解するための研修を実施する必要があります。また、ERPバージョンアップに合わせて継続的に研修を行うことも重要です。

導入・保守費用が高価なこともある

ERPの初期費用は数百万円程度と高額なため、中小企業にとっては負担が大きいこともあります。また、導入後にもライセンス費用や保守費用、バージョンアップなどに費用がかかるため、長期的に見た場合の総費用も考慮する必要があります。

しかし、ERPを導入することで、業務プロセスの効率化や情報の一元化によるコスト削減効果が期待できるため、慎重な検討の上、導入を検討することが重要です。

ERPの種類とメリット

ERPの種類は、大きく分けて4つあります。

  • 統合型ERP
  • コンポーネント型ERP
  • 業務ソフトERP
  • クラウド型ERP

ここでは、それぞれの概要とメリットを解説します。

統合型ERP

統合型ERPとは、予算管理や人事管理、倉庫・在庫管理、プロジェクト管理など、企業内の様々な業務を一元管理するシステムです。経営資源を一元管理するため、業務の効率化が可能となります。例えば、経理と販売、購買と製造といった部門間で情報を共有することで、生産性や利益の向上が見込めます。

また、重複する業務を削減することで、時間とコストの削減にも繋がります。統合型ERPは、企業規模が大きく複雑な業務を抱える企業に特に有効なシステムです。

コンポーネント型ERP

コンポーネント型ERPは、自社の業務に合わせて必要な機能を選んで導入できるシステムです。会計や販売、人事・給与などの機能が個別のモジュールとして用意されており、自社に必要なものだけを導入することができます。そのため、導入費用や開発期間を抑えることができます。

また、機能を追加することも容易であるため、ビジネスの成長に合わせて必要な機能を追加していくことが可能です。

業務ソフトERP

業務ソフト型ERPは、会計や購買、販売管理、在庫管理などの特定分野の業務に特化しているシステムです。それらの業務を一元管理することで、業務プロセスの効率化や情報の共有化が図れ、業務の円滑化につながります。

また、他の導入形態に比べて費用が安く、導入期間も短くできるため、中小企業や特定の業務に特化した企業におすすめです。

クラウド型ERP

クラウド型ERPは、従来のオンプレミス型ERPと比べ、自社でサーバーを用意する必要がなく、環境構築を簡単に行うことができます。そのため、初期費用や開発期間を抑えられます。さらに、導入後のメンテナンスやバージョンアップも提供元が行うため、自社の作業が必要ありません。

加えて、データのバックアップやセキュリティ対策も提供元が行っている場合が多く、セキュリティについても高い水準を確保することができます。さらに、利用者が増えた場合にも、サーバーを拡張すれば対応可能です。

ERPの選び方

たくさんのサービスから、自社に合ったERPを選ぶにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、ERPの選び方のポイントを3つ紹介します。

  • 必要な機能の有無
  • 予算内であるか
  • 操作性が良いか

それぞれを詳しく説明します。

必要な機能の有無

ERPを選ぶ際には、選定前には、自社で抱える課題や現状の業務フローを整理し、必要な機能や特徴をリストアップすることが重要です。さらに、ERPサービスの提供元の信頼性や安定性、セキュリティについても確認しましょう。

予算内であるか

企業がERPを導入する際には、自社の業務に合ったサービスを選ぶことが非常に重要です。コストパフォーマンスが高いサービスも多数存在しますが、自社の業務内容にマッチしているか、カスタマイズ性に優れているか、といった点を考慮することが必要です。

また、サービスの評判や利用者のレビューも確認することで、導入前にリスクを把握することができます。最終的には、予算と照らし合わせて導入を検討し、自社の業務改善につなげることが重要です。

操作性が良いか

ERP導入前に、UIの操作性をチェックすることも必要です。現場ユーザーが操作に戸惑ってしまうと、導入後に不満が出てしまうことがあります。そういった事態を避けるためにも、ERPサービスの選び方として「誰でも使いやすいシステム」を選ぶことが大切です。

また、利用環境に合わせたカスタマイズ性に優れたサービスであるかどうかも重要なポイントです。ユーザーが営業職などオフィス外で活動する場合、モバイル対応の可否も確認しましょう。

ERPおすすめ10選を比較

ここでは、おすすめのERPサービスを10選に厳選して解説します。

Microsoft Dynamics 365(マイクロソフトダイナミクス365)

Microsoft Dynamics 365とは、クラウド型ERPです。ERP機能に加えてCRM(顧客関係管理)機能も備わっており、顧客接点からバックオフィス業務まで幅広くカバーしています。また、モジュールごとの導入も可能なので、自社のニーズが高い機能から段階的に拡張するといった導入方法が可能です。

Microsoft Dynamics 365(マイクロソフトダイナミクス365)の特徴

  • Microsoft Officeシステムとの親和性が高い
  • CRM機能も備わっているため、営業・マーケティング支援が可能
  • モジュールごとの段階的な導入が可能

URL: https://dynamics.microsoft.com/ja-jp/

 

SmileWorks(スマイルワークス)

SmileWorksは、中小企業向けのクラウド型ERPです。財務会計・販売管理・給与計算等の基幹システムを管理できます。販売データ・給与データの自動仕分け機能や、EDIを用いた電子商取引にも対応しています。また、売上登録などの工程を上長承認制のワークフローにでき、業務効率化にも役立つでしょう。

SmileWorks(スマイルワークス)の特徴

  • プロジェクト別の損益計算書の自動作成が可能
  • インボイス制度や電子帳簿保存法に対応
  • EDI対応なので取引先との帳票のやりとりをブラウザ上で可能

URL: https://www.smile-works.co.jp/

 

TeamSpirit(チームスピリット)

TeamSpiritとは、勤怠管理に特化したクラウド型ERPです。勤怠管理・工数管理・プロジェクト原価管理を1つのソフトウェアで行うことができ、バックオフィス業務を集約できます。また、社労士が監修しており、法改正時も柔軟にアップデートされます。フレックスタイム制や裁量労働制にも対応可能です。

TeamSpirit(チームスピリット)の特徴

  • 勤怠管理・工数管理などのバックオフィス業務を一元化可能
  • 法改正やさまざまな働き方に対応
  • さまざまな業種での導入実績

URL: https://www.teamspirit.com/ja-jp/

 

Company(カンパニー)

Companyは、大手法人向けの人事・給与業務に特化したERPサービスです。人事システムでは高いシェアを誇り、日本の大手法人の約3社に1社が使用しています。大手企業特有の複雑な雇用体系や給与制度に対応しているため、人事業務の効率化が可能です。また、雇用契約の電子化や社会保険の電子申請にも対応しています。

Company(カンパニー)の特徴

  • さまざまな業種・雇用体系に対応した労務管理が可能
  • 堅固なセキュリティ対策がされたクラウドで人事データを保管可能
  • 入社から退社までのタレントマネジメントに対応

URL: https://www.works-hi.co.jp/

 

ALL-IN(オールイン)

ALL-INは、中小企業やベンチャー向けのERPパッケージソフトです。顧客管理や営業支援など、中小企業のビジネスに必要なシステムが含まれているので、日々の業務で発生するデータを一元管理できます。また、集めたデータを自動でグラフ化するコックピット機能を利用すれば、経営状況の可視化も可能です。

ALL-IN(オールイン)の特徴

  • 月額7万5千円から利用可能(ユーザーが3名の場合)
  • ビジネスに必要な機能の大半をカバーしているので導入が簡単
  • 銀行データと連携した自動仕訳機能にも対応

URL: https://web.all-in.xyz/

 

クラウドERP freee

クラウドERP freeeとは、バックオフィス業務をカバーしたクラウド型ERPです。中小企業から上場企業まで幅広く導入されており、IPOを準備する会社にも役立つ内部統制機能も実装されています。また、SalesforceやKintoneなどの営業管理システムとも連携しており、入金管理を自動で行えます。

クラウドERP freeeの特徴

  • 経理情報を一元化・可視化できるため、経営判断を迅速化可能
  • 内部統制に対応しており、IPOや上場準備中の企業に最適
  • SalesforceやKintoneなど連携できる外部システムが多数

URL: https://www.freee.co.jp/accounting/smb/enterprise/

 

RobotERP® ツバイソ

RobotERP® ツバイソは、業務の自動化によって企業の生産性向上を目指すというコンセプトで開発されたクラウド型ERPです。財務、顧客・業務プロセス、戦略、タレントマネジメントの4領域をカバーし、各業務の自動化・データの統合管理が可能です。また、利用しやすいUIとマルチデバイス対応も特徴のひとつです。

RobotERP® ツバイソの特徴

  • 自動化による業務効率化が可能
  • Salesforce、Office365など他システムと連携可能
  • エンドユーザーがUIをカスタマイズできる

URL: https://tsubaiso.jp/

 

HUE

HUEは、大手企業向けのクラウド型ERPです。大手企業2,200社以上の導入実績から、幅広い業務を網羅できることが強みです。また、バージョンアップは新機能追加を含めて定額の保守費用のみで対応可能なので、法改正の際にも改修コストがかかりません。国産ソフトなので、日本の商習慣に対応した機能も完備しています。

HUEの特徴

  • 大手企業2,200社の導入実績に基づいた高い業務網羅性
  • 保守費用のみで新機能追加・バージョンアップに対応
  • 日本特有の商習慣(掛け取引、手形管理など)に柔軟に対応が可能

URL: https://www.worksap.co.jp/hues_features/

 

ZAC(ザック)

ZACはクラウド型ERPで、IT業や広告業など、案件・プロジェクト単位で業務を行う業種向けのサービスです。各業種に特化したパッケージが用意されているため、自社に合った機能を低コストで導入可能です。また、電子承認やワークフローにも対応しているため、IPO準備に向けて内部統制を強化したい企業にもおすすめです。

ZAC(ザック)の特徴

  • プロジェクト型ビジネスに特化したサービスを低コストで提供
  • 必要なモジュール・ライセンス数を組み合わせて段階的に導入することが可能
  • 電子承認・ワークフロー対応で内部統制を強化することが可能

URL: https://www.oro.com/zac/

 

Reforma PSA(レフォルマピーエスエー)

Reforma PSAは広告・IT・WEB制作などのクリエイティブ業界向けのクラウド型ERPです。ZACと同じ開発会社が手がけたもので、ZACより機能が絞られている分低コストで利用できます。特に初期費用が0円で、月額3万円からの利用が可能なので、初めてERPソフトを導入する企業にもおすすめです。

Reforma PSA(レフォルマピーエスエー)の特徴

  • クリエイティブ業に特化した機能を低価格で導入可能
  • 案件別の原価を自動集計し、仕掛中でも利益を可視化
  • プロジェクトごとの工数管理を自動化し、予定と実績の工数比較をリアルタイムで可視化

URL: https://www.oro.com/reforma-psa/

 

まとめ

ERPは企業の情報を一元管理し、経営状況をリアルタイムで可視化するシステムです。会計業務の自動化や経営判断の迅速化といったメリットがありますが、自社に合ったERPを選ぶには、各サービスの機能やコスト、自社の業種や規模といった様々な要素を検討することが必要です。上記で紹介したサービスも踏まえ、適切なERPを選定しましょう。

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