【2024年版】ABテストツール おすすめ9選を徹底比較!

2024年01月04日(木) マーケティング

こんにちは。マニュアル作成・社内wikiツール「NotePM」ブログ編集局です。

WebサービスやWebサイト・広告・アプリケーションの成果を上げたいと考えている多くの企業が活用するツールがABテストツールです。ABテストから得られた結果によって既存のコンテンツやアプリケーションを改善するため、新規のコンテンツや機能を追加するよりも、時間を掛けず費用を抑えて成果を出せる可能性があります。本記事では、ABテストの基本知識・ABテストの活用方法や手順・またABテストを行う際のポイントに加えて、おすすめのABテストツールも紹介します。

ABテストとは

ABテストとは、デザインやコンテンツ内容を変えたAパターンとBパターンを用意し、どちらがより高い効果が得られるか比較するテストです。広告やページごとに文面やボタンなどの要素を変更して、ユーザーの行動やCVR(コンバージョンレート・購入率)の変化を確認することで、効果的な改善案を検討することができます。

ABテストの目的

ABテストの目的は、利用する企業によって異なりますが、CTRやCVRの向上のために行われることが多いと言えます。CTRとはクリック率であり、CVRとはWebサイトを訪れたユーザーのうち、商品購入や申込を行うなど最終成果に至った割合を示した数値のことです。CTRやCVRをより高い数値に引き上げていくため、ABテストによって既存のコンテンツの改善要素を分析し、実装を積み重ねていきます。

ABテストが必要な理由

ABテストが必要な理由は、以下の2つです。

  • 根拠に基づいたユーザー行動の改善
  • 効率的なCV獲得

それでは、1つずつ見ていきます。

根拠に基づいたユーザー行動の改善

ABテストが必要な理由の1つ目は、根拠に基づいたユーザー行動の改善を進めるためです。例えば、ユーザーはWebサイトを訪問した際に3秒で自身にとっての要否を判断し、ファーストビューで半数以上のユーザーがページを離れると言われています。リンクの配置や見出しなどの細かな違いが結果に繋がるため、ABテストを行い、数値根拠に基づいた訴求効果の高いコンテンツへと改善を行うことが大切です。

効率的なCV獲得

ABテストが必要な理由の2つ目は、効率的なCV獲得をするためです。Webコンテンツの公開に際し、訪問者数を増やすために多くのコストをかけて露出回数を増やす企業もあります。しかし、訪問者数が増えたからと言って必ずしもCVRが比例して増えるというわけではありません。関心の低いユーザーによって訪問者数が増えても単純に結果に繋がるわけではないのです。例えば、訪問数がAパターンは1,000人、Bパターンは500人であり、それぞれ100名が購入した場合、Bの方が獲得効率が良いと言えます。多くの広告宣伝費用をかける前に、ABテストで購入率が高くなる要素を分析することが大切です。

関連記事:【2024年版】アクセス解析ツールおすすめ12選を徹底比較!選ぶ際のポイントも解説(無料あり)

ABテストの対象とテスト方法

ABテストの対象は以下の通りです。

  • Webサイト
  • Web広告
  • アプリ

それでは、テスト方法と合わせて1つずつ見ていきましょう。

Webサイト

ABテストの対象の1つ目は、Webサイトです。ABテストは実施しやすく、対象範囲も広い点が特徴です。分析ツールを使いながらテスト対象を抽出する方法が最も効果を得られますが、初めて実施する場合はトップページのメインから取り組むことをおすすめします。メインビジュアルはコンテンツの顔ですので、訪問数も他ページに比べて多くデータ収集もしやすいと言えます。以下は特にチェックしたい4つのポイントです。

Web広告

ABテストの対象の2つ目は、Web広告です。よく目にする「広告」は以下の3つの要素から構成されています。

・広告文
・LP(ランディングページ)
・バナー

1つずつ見ていきましょう。

広告文

検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告をリスティング広告と言い、この広告文は「広告見出し1・広告見出し2・説明文」の3要素で構成されています。アピールポイントを変えた広告文を複数パターン用意し、CTR(クリック率)の高いもの以外を削除することで効果の高い洗練された広告文を配信することができます。

LP(ランディングページ)

Webサイトでユーザーが最初にアクセスしたページをLPと言います。リスティング広告やSNS広告から移動してきた際に企業や商品の第一印象を決めるため、ユーザーの行動に影響を与えやすい重要なコンテンツです。よいイメージや分かりやすいレイアウトになるようABテストで検証することでCVに繋がりやすくなるため、実施しておきたい要素です。

バナー

バナー広告は、テキスト広告とは異なり視覚に訴える効果が強く、ユーザーは一瞬で要否を判断します。そのため、クリックしたくなるような画像やテキストのパターンをABテストで検証しながら作成するとよいでしょう。画像やGIFを使ったバナーは容易に修正することが難しい場合もあるので、予め複数イメージを準備しておくことをおすすめします。

アプリ

ABテストの対象の3つ目は、 アプリです。アプリのABテストは主に2つの目的で行います。1つ目はユーザインターフェースや操作感などのテスト。2つ目はアプリストアや広告などのテストです。一部のユーザーに対して変更のテストを行うことで、改悪となった場合のリスクを最小限に留めることができるため改修の際にはできる限り行いましょう。有益なコンテンツが配信できているか、客観的な判断材料になります。

ABテストで成果を出すためのポイント

ABテストで成果を出すためのポイントは以下の3つです。

  • ABテストの目的を明確にする
  • 仮説を立てて影響範囲を予測する
  • ABテストツールを活用する

それでは、1つずつ見ていきます。

ABテストの目的を明確にする

ABテストで成果を出すためのポイントの1つ目は、ABテストの目的を明確にすることです。ABテストを実施する最終目標の一つは「CVRの向上」です。しかし漠然とした目標は達成が難しいため、ブレイクダウンした目的をいくつか作り、一つずつクリアしていくことをおすすめします。例えば「リスティング広告からの訪問数を増やす」「LPの滞在時間を伸ばす」などです。具体的な目的により着手すべき対象や範囲が明確になるため失敗を回避することが可能になります。

仮説を立てて影響範囲を予測する

ABテストで成果を出すためのポイントの2つ目は、仮説を立てて影響範囲を予測することです。目についた項目をテストしては、時間がかかるだけでなかなか効果を得ることが難しくなる可能性があります。ABテストを行う際には仮説を立てることが重要です。まずはユーザーへの影響が大きいLPやCVに繋がる要素から取り掛かり、現状の分析と改善方法の検討、改善結果の予測を立てることをおすすめします。リスクを最小限にするため、マイナスになる場合も含めなるべく多くの予測をしましょう。その結果CVR向上に繋がらなかった場合も、明確なデータが取得できれば失敗にはならないと言えます。

ABテストツールを活用する

ABテストで成果を出すためのポイントの3つ目は、ABテストツールを活用することです。ABテストは運営者であれば費用をかけず手動で実施することができます。しかし、正確なデータ取得には自動ツールの利用がおすすめです。ツールによってはテスト作成や流入経路の指定から結果分析までを一連で実行できるものもあり、手間をかけず効率的な運用ができます。また、ツールによって専門技術がない人でも定量的な解析を行うこともでき、必要な結果を比較的容易に導き出すことが可能です。

ABテストツールおすすめ9選を紹介

ここでは、ABテストツールのおすすめ9選を紹介します。

  • Google オプティマイズ
  • Optimizely
  • DLPO
  • Ptengine
  • Juicer
  • SiTest
  • Adobe Target
  • KAIZEN PLATFORM
  • Rtoaster

それでは、1つずつ紹介します。

Google オプティマイズ

Google Optimize

Google Optimize(オプティマイズ)は、Googleが提供しているABテストツールです。Optimize 360の無償版で、機能に制限があるものの多変量テストやリダイレクトテストも試すことができますので目的に応じた改善に利用できます。管理画面から画像の差し替えやテキスト編集など各種設定が行えるため、入稿作業やリンク先の変更も簡単に行える点も魅力です。

Google オプティマイズの特徴

  • 管理画面上でテストパターンの作成から実行、自動集計による結果確認まで行える
  • Googleアナリティクスをはじめ他のGoogleツールとの親和性が高い
  • 機能に一部制限があるものの無償利用が可能。有料版への移行により拡張も容易

URL: https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/optimize/

 

Optimizely

Optimizely

Optimizely(オプティマイズリー)は、世界シェアNo.1のABテストツールです。海外の有名企業にも多く採用されており、日本語にも対応しています。ABテストの他に多変量テスト、複数ページ(ファネル)テストが行えるため多角的な視点から実行が可能です。豊富な機能を備えていながらデザインやコーディングの知識がなくても編集ができるため、人員コストの軽減も期待できます。

Optimizelyの特徴

  • PC・スマートフォン・タブレット・レスポンシブWebデザインに対応
  • 独自の統計エンジンを使用しリアルタイムな集計で迅速な実験結果を取得可能
  • 30日間全ての機能が無料で利用可能なトライアルプランあり

URL: https://www.optimizely.com/

 

DLPO

DLPO

DLPOは、日本国内実績No.1のLPOツールです。ABテスト・多変量テスト・パーソナライズ配信などを細やかに実行することができます。蓄積データを管理するDMPなどのデジタルマーケティングシステムとの連携も可能で、既存システムを有効活用しつつ相乗効果も期待できる柔軟性も特徴です。実装や運用についてはサポートスタッフによる無償相談が受けられるため、初めての導入も安心できます。

DLPOの特徴

  • ユーザー属性に応じてLP表示内容を自動で最適化するパーソナライズ配信機能を搭載
  • 直感編集が可能なビジュアルと高度編集が可能なコードの2種類の管理画面が用意
  • 充実したサポート体制でカスタマーサクセスを後押し

URL: https://dlpo.jp/

 

Ptengine

DLPO

Ptengineは、利用満足度90%を超えるアクセス解析ツールです。全世界で20万人以上に利用されており、規模問わず多くの企業から支持されています。タグの実装から最短5分で利用開始できる手軽さが特徴で、ノーコードで実装できるため専門知識がなくても利用可能です。データ収集・インサイト取得・施策実行・効果検証の改善サイクルを誰もが実施できる設計でABテストもワンクリックで実施できます。

Ptengineの特徴

  • タグでWebサイト上の様々なデータを自動収集しリアルタイムに多角的な状況把握が可能
  • 流入元や地域情報などの情報を用いて匿名ユーザーに合わせたパーソナライゼーションを実現
  • ABテストの体験が可能なGrowthプランは14日間の無料お試し期間あり

URL: https://www.ptengine.jp/

 

Juicer

Juicer

Juicer(ジューサー)は、ユーザー属性を分析するDMPツールです。基本プラン0円でペルソナ分析やABテストをはじめとした9つの機能を提供しています。訪問ユーザーの属性を知るための分析精度が高く、人口知能や機械学習に力を入れている点が特徴です。使い方も分かりやすく、無料でありながらカスタマーセンターのブログで説明をみることもできます。有料オプションの利用でさらに詳細な分析結果を取得することも可能です。

Juicerの特徴

  • 基本機能が全て無料で最低限の機能搭載のため初心者でも分かりやすい
  • 成果の高いパターンを多く表示するサバイバルモードを搭載
  • ユーザーの行動分析は自社サイト外での行動もピックアップし人物像を深堀可能

URL: https://juicer.cc/

 

SiTest

SiTest

SiTestは、Webサイトの解析から改善までを一元化できるLPOツールです。スクロールやマウスポインターの動きを色で確認できるヒートマップ機能が充実しており、訪問者の行動を視覚化します。また、ABテストの他に多変量テストやターゲットの属性に合わせてLPを振り分けるFLPO(LP最適化)が実施可能です。コーディング知識がなくてもテストパターンが作成できるよう、管理画面に編集機能が搭載されている点も初心者には嬉しいポイントでしょう。

SiTestの特徴

  • 実行したい条件を選ぶだけで多角的なテストが行える充実した機能
  • ABテストの結果をGoogle Analyticsを使って分析可能
  • 全機能が試せる1か月無料トライアルあり

URL: https://sitest.jp/

 

Adobe Target

Adobe Target

Adobe Targetは、人口知能を最大限に活用したABテストツールです。ABテストと多変量テストが搭載されており、様々なバリエーションのテストを直感的に作成することができます。ガイダンスに従って操作を行えば使い方に迷うこともないため、システム操作に不安があるマーケティング担当者でも安心です。さらにマルチアームドバンディットテストを活用することで、テスト中でも特に効果の高いコンテンツへトラフィックを送りCVの機会を逃しません。

Adobe Targetの特徴

  • Web・モバイルアプリ・IoTを含むあらゆるチャネルを通じたテストを実行可能
  • 技術知識をもつユーザーにも同一基盤上で高度なサービスを提供
  • AIによりユーザーが将来的に興味を持ちそうな商品情報を先回り提供する自動化機能の提供

URL: https://business.adobe.com/jp/products/target/adobe-target.html

 

KAIZEN PLATFORM

KAIZEN PLATFORM

KAIZEN PLATFORMは、WebサービスやモバイルのUI改善を行うことができるマーケティングクラウドサービスです。主に企業と外部のWebマーケターやエンジニアを繋ぐサービスの提供を行っておりABテストは一つの機能として提供されています。ABテストを実行する際にWebディレクターやクリエイター、及びそのテクニカルなサポートが包括的に提供されるため「何をすればよいか有識者の意見を聞きたい」というシーンも安心です。

KAIZEN PLATFORMの特徴

  • タグを1行追加するだけでUI変更、難易度の高い実装が可能
  • グロースハッカーの協力により第三者の視点を持って問題点を発見することができ成功率が高い
  • 様々な業界の膨大なABテスト結果を読み解いたデータから導かれる課題解決力

URL: https://kaizenplatform.com/

 

Rtoaster

Rtoaster

Rtoaster(アールトースター)は、様々なデータを収集・蓄積・統合し分析するデータビジネス・プラットフォームです。自社顧客の購買・行動履歴といったマーケティングデータを蓄積して深堀するプライベートDMPの側面と、統合データを使ってパーソナライズするアクションツールの側面を持っています。ABテストでは仮説検証を行いながら、自動で高いクリエイティブのみ表示するよう最適化していくことが可能です。

Rtoasterの特徴

  • 顧客の興味・関心や行動パターンを推測し接客型および集客型アクションに対応
  • 申し込みから最短2週間で蓄積データの利用が可能
  • 多様な業界のリーディングカンパニーに支持されている豊富な実績

URL: https://www.brainpad.co.jp/rtoaster/

 

まとめ

本記事では、ABテストの基本知識、ABテストの活用方法や手順、またABテストを行う際のポイントに加えて、おすすめのABテストツールも紹介しました。ABテストによってコンテンツをブラッシュアップしていくことで、根拠を持った改善を進めることが大切です。闇雲に行うだけでは時間がかかるばかりで、成果を実感することは難しいでしょう。成果を出すためには、実行前の目標立てと仮説検証が鍵となります。効率的に正確なデータを取得できるABテストツールも活用しながら、最終目標の達成に向けて改善していきましょう。

おすすめの情報共有ツール「NotePM」

NotePM

NotePM(ノートピーエム) は、Webで簡単にマニュアル作成できて、強力な検索機能でほしい情報をすぐに見つけられるサービスです。さまざまな業界業種に導入されている人気サービスで、大手IT製品レビューサイトでは、とくに『使いやすいさ・導入しやすさ』を高く評価されています。

NotePMの特徴

  • マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
  • 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
  • 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
  • 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる

URL: https://notepm.jp/

NotePMについて詳しく見る >