こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
ヒートマップツールとは、特定のページにおいて閲覧者が熟読した文章やクリックしたボタンなどの行動データを色分け表示してくれるツールです。この記事では、ヒートマップツールの導入を検討している企業担当者に向け、ヒートマップツールの基礎知識や選定のポイント、導入効果などを解説します。
目次
ヒートマップとは?
ヒートマップツールとは、特定のページにおいて閲覧者が熟読した箇所やどこまでスクロールされたかの情報などを、色分けして可視化してくれるツールです。たとえば、ある記事のページの商品比較表でユーザーが止まり熟読されると、表の部分がサーモグラフィーのように赤色で表示されます。ヒートマップツールの特徴は、特定のページの細かい行動履歴が残せる点と、高度なスキルが不要で直感的な分析をしやすい点です。これらの情報は、自社サイトの離脱率低下や閲覧者の満足度を高めるためのコンテンツ作り、SEO対策などのために活用できます。
ヒートマップツールが注目されている理由
Webマーケティングに限らず、インターネットの普及によって消費者のニーズは多様化し、顧客のニーズに耳を傾ける重要性が増しました。優良なコンテンツや訴求力が高い広告を自ら企画することに限界を感じている企業は数多くあります。その一方、マーケティングやツール運用の知識を持っている人材は限られ、アクセスデータを十分に使いこなせないことに課題を抱えている企業も少なくありません。ヒートマップツールはアクセス解析ツールなどに比べて導入が比較的簡単であり、ほとんどの分析は自動で行われます。まるで実店舗における覆面調査のように、Web上での顧客の反応や行動の傾向を詳細かつ視覚的に把握できることから導入が進んでいます。
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ヒートマップツールの基本機能
ヒートマップツールは、国内外の企業からさまざまな種類が提供されています。ここでは、多くのツールに共通している基本機能を5つ紹介します。
アテンションヒートマップ
サイト内での滞在時間を計測して、閲覧者が熟読している箇所を推定する機能です。ユーザーの関心が高い文章やキーワードを推定してニーズの把握に活用したり、SEOに役立てたりすることができます。滞在時間が長くなるほど赤い色で表示されるのが一般的です。
スクロールヒートマップ
スクロール情報をモニターして、特定のページのどこまで読まれたかを色分け表示する機能です。たとえば、ある箇所を境に赤色から青色に変わっていれば、そこで離脱が起きやすいことがわかります。直帰率の改善や見出し構成を見直すなどに役立てられるでしょう。
マウスフローヒートマップ
マウスの動きをモニターすることで、ユーザーが関心を持っている箇所をピンポイントで推定できます。基本的にはパソコンユーザーの分析機能であり、スマホユーザーの分析には向きません。
クリックヒートマップ
ページのどこがクリックされたか分析できます。たとえば、詳細情報のリンクが予想に反してクリックが少ないことがわかれば、レイアウトやフォントサイズの変更などを検討できます。
ユーザーセグメント機能
申し込みや購入など特定のアクションがあった閲覧者を分類する機能です。このセグメント情報をもとに、望ましいアクションをしたユーザーとそうでない人の違いを比較するなどができます。また、遷移先ページの内容を変えることも可能です。
ヒートマップツールを選ぶ時の比較するポイント
ここでは、ヒートマップツールを選ぶポイントについて、必要な機能・費用対効果・使いやすさとサポート体制の3つに分けて解説します。
必要な機能は揃っているか
まずは、先に紹介した基本機能をチェックしましょう。すべて揃っているツールもありますが、一部の機能が抜けているものも少なくありません。何の目的でヒートマップツールを使うかをよく検討し、搭載機能をチェックすることが重要です。BtoBではパソコンユーザーが多いですが、BtoCではスマホやタブレットなどさまざまなユーザーがいるため、マルチデバイス対応も必須機能です。また、アクセス解析ツールやA/Bテスト(複数のパターンの広告などを配信して効果測定ができる)などの付加機能が充実したツールもあります。総合的なツールとしてヒートマップツールを導入したい場合は、連携機能や拡張機能もチェックしましょう。
費用対効果
ヒートマップツールは、無料で使えるものからPV(ページビュー、アクセス数)やアカウント数に応じて課金されるものまでさまざまです。利用料が安いことから導入したところ、PVが多くなりコストが増大してしまう失敗例は多いので、テスト運用を実施しておきましょう。運用体制がはっきりしていないケースでは、無料でトライアルできるヒートマップツールから試すほうが低リスクです。
使いやすさ・サポート体制
ヒートマップツールは直感的に分析結果を見られる便利なツールですが、誰でも簡単に使えるとまでは言えません。ITリテラシーが低い関係者も利用するなら、使いやすさで選ぶことも重要です。また、ツールに詳しい担当者がいない場合は、導入サポートや運用支援が充実しているサービスを利用してはどうでしょうか。Webサイト運用のコンサルティングまで含めて提供しているベンダーもあります。
ヒートマップツールの導入効果
ここでは、ヒートマップツールの導入効果として、特定のページの詳細な情報を分析できる点、ツールとしての使いやすさ、ほかのマーケティングツールとの連携性について解説します。
閲覧者の細かな行動がわかる
サイト全体の分析ではGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールがありますが、特定のページ内はそれほど細かく分析できません。ヒートマップツールは細かく分析すれば閲覧者の視線の流れや購買意欲の高まりなどまで推測できます。ボタンを少し大きくして色を派手にしただけで大幅にコンバージョン率が高まったなどの成功事例もよく見られます。
マーケティング担当者でなくても使いやすい
ヒートマップツールの大きなメリットのひとつは、使いやすいことです。プログラミングや統計学のデータなどの専門的なスキルがなくても、ページ内の色分け表示を見るだけで客観的なデータに基づく信頼性の高い判断をしやすくなります。また、社内のさまざまな人たちと情報共有がしやすいことから、社内のコミュニケーションツールとしても有効活用できます。
ほかのマーケティング手法と連動させやすい
ヒートマップツールの成果を発揮しやすくなるのは、ほかのマーケティング手法と組み合わせた場合です。たとえば、ある仮説を元に広告のキャッチフレーズを変えたところ、その箇所が熟読されており、申し込みボタンのクリックが増えたとします。この場合、かなりの確率で仮説が実証されたと考えてよいでしょう。また、コンテンツのなかで熟読されている箇所を深堀した新たな記事を書き、顧客管理ツールで抽出した特定の顧客層に配信するなどの方法も考えられます。このように、ほかのマーケティング手法と組み合わせることで相乗効果を期待できるのです。
おすすめのヒートマップツール
以下の記事では、おすすめのヒートマップツールの概要や特徴について解説しています。
関連記事:【2024年版】ヒートマップツール おすすめ7選を徹底比較!(無料あり)
まずは無料トライアルでヒートマップツールを活用してみよう
ヒートマップツールとは、Webサイトの閲覧者の行動をわかりやすく色分けして表示してくれるツールです。特定のページの詳細な情報を専門知識がなくても分析でき、コンテンツ制作やコンバージョン率向上などに役立てられます。無料トライアルがあるヒートマップツールも多いので、まずは試しに使ってみてはどうでしょうか。
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