タレントマネジメントシステムとは?メリットとツールの選び方を紹介

2020年07月29日(水) SaaS

社員のスキルや経験など、あらゆるデータを一括管理して人事戦略に役立てる「タレントマネジメントシステム」。人事異動や人材育成に大きな役割を果たしますが、どういったものか詳しく知らないという人も多いでしょう。今回はタレントマネジメントシステムの概要をはじめ、導入するメリットや選定ポイント、効果を最大化するためのポイントなどを解説していきます。

タレントマネジメントシステムとは

タレントマネジメントとは、社員のスキルや素質、業務経験などさまざまなデータを一括管理し、組織全体で戦略的に人材育成や異動などを行う手法を指します。そのタレントマネジメントを効率的に行うべく、データの分析や可視化などさまざまな機能を付加したツールが「タレントマネジメントシステム」です。もともとは1990年代にアメリカで生まれた手法で、日本では労働人口の減少が目立ち始めた2010年頃から普及するようになりました。

労働人口が減少すると、企業は限られた社員を効率良く戦力として育てうまく活用しなければなりません。そこで注目されたのが「タレントマネジメントシステム」です。社員の適性や能力を見極めて最適な人事戦略を立て、パフォーマンスを最大限に上げる効果が期待されています。

タレントマネジメントシステム導入のメリット

社員の適正に合わせた人事戦略が可能

社員ひとりひとりのスキルや素質などを一括管理することで、適正に合わせた配置が可能になります。たとえば退職者が出て人員を補充するときや、新規プロジェクトにアサインするとき、データをチェック・分析することで誰が適しているかすぐに確認することも可能です。適材適所の配置が可能になれば、組織全体の生産性も向上するでしょう。

客観的かつ適正な評価が可能

タレントマネジメントシステムでは、客観的なデータにもとづいた分析・評価を行います。そこには従来の評価方法にありがちだった、評価者による「甘辛」が生じることがありません。本人の能力や経験に応じた適正な評価が可能になることで社員の納得感を高め、評価への不満による離職やモチベーションの低下などを防ぐ効果も期待できます。

計画的な従業員の育成をすることができる

組織的な視点で人事マネジメントが可能になるため、社員ひとりひとりに対してどのような役割を期待するか、どのようなスキルを身につけてほしいかといった育成計画を立てやすくなります。一般的な社員だけでなく幹部候補生のピックアップや適切な教育・配置も行えるため、長期的な経営計画に合わせた人材開発も可能です。

効果的な採用活動が可能

社員のデータを一括管理することで、不足している人材やプロジェクト遂行に必要なスキル・経験などを把握しやすくなります。不足している部分を重点的に採用すれば、無駄やミスマッチを防いだ効果的な採用活動が行えます。

業務の効率化

社員数が多いほど、管理すべきマネジメントデータの量は膨大になります。データは常に新しくなるため定期的な収集や更新が必要であり、分析まですべてを人事担当者が行うのは大きな負担になるでしょう。その点、タレントマネジメントシステムを活用すれば、必要なデータは自動的に集約・分析されたり可視化されたりするため、人事業務にかかる手間と時間を大幅に削減できます。

タレントマネジメントシステムの選定ポイント

必要とする機能を搭載しているか

タレントマネジメントシステムは、サービスによって搭載している機能に違いがあります。基本的なスキルやプロフィール検索機能のほか、レポート・分析機能や育成計画機能、目標管理・評価機能、コンピテンシー管理機能など、その内容は実に多彩です。コストばかりを重視してシステムを選ぶと、必要としていた機能が搭載されておらず使い勝手が悪かったという事態にもなりかねません。導入前に必ず自社が求める機能を備えているか、オプションなど別料金扱いになっていないかなどをチェックしておきましょう。

セキュリティがしっかりしているか

社員のあらゆるデータを管理するシステムである以上、タレントマネジメントシステムのセキュリティレベルにも十分な注意が必要です。社外はもちろん、社内にも情報漏洩がないように、セキュリティがしっかりしているシステムを選びましょう。同時に自社がすでに導入している、ほかのシステムのセキュリティとの整合性をチェックすることも大切です。セキュリティシステム同士が矛盾していると、大きなトラブルを招くおそれもあるため要注意です。

導入後のサポート体制は問題ないか

タレントマネジメントシステムは導入すれば終わりではなく、うまく運用していかなければなりません。人事戦略やシステム運用についての専門的な知識が必要となるため、詳しい社員がいない場合はサービス側のサポートがあると安心です。導入後にどのようなコンサルティングを受けられるのか、実績は十分あるのかなどを確認して選びましょう。

タレントマネジメントシステムの効果を最大化するためのポイント

課題を明確にして人事戦略に組み込む

タレントマネジメントシステムの効果を高めるには、まず経営課題を明確にすることから始めましょう。企業を成長させるには、課題を解決していくことが必要不可欠です。そのうえで、企業に必要となる人材や業績アップのために誰をどこに配置するかなど、課題解決に向けた具体的な人事戦略を立てましょう。それにしたがってタレントマネジメントシステムを活用していけば、経営戦略の実現を目指した効果的な人事マネジメントが可能になります。

社内にタレントマネジメントシステムを周知徹底させる

タレントマネジメントシステムは、経営層が利用しているだけでは不十分です。社員のさまざまなデータを集約してこそ役立つものであり、そのためには社員の協力が欠かせません。情報収集だけでなく、部署間の情報共有や人材の異動など、社内で協力が必要になるシーンは多いでしょう。研修などを行って社員全員にタレントマネジメントシステムの重要性を周知徹底し、スムーズに導入・運用できるよう環境を整えておくことが大切です。

システムの活用目的を明確にする

タレントマネジメントシステムは、サービスごとに強みや特徴が異なります。集めた情報をうまく活用するためにも、自社が何のためにシステムを必要としているのか明確にし、それに適したサービスを選ぶことが大切です。導入後は定期的に振り返りや改善を行い、適切に運用できているかどうかチェックしましょう。

まとめ

タレントマネジメントシステムは適材適所の配置や人材育成などによって、経営戦略を支援するための効果的なツールです。少子高齢化で労働人口の減少が予想される日本では、将来的にますますその重要性が増していくと予想されます。今回紹介したタレントマネジメントシステムの特徴を押さえ、自社に合うサービスを導入して企業の成長へとつなげていきましょう。

 

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