【2024年版】工程管理システムのおすすめ10選!導入メリット・デメリットと選び方を解説!

2024年01月04日(木) プロジェクト管理

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

製造業では、工程管理はメイン業務の1つで、管理を怠ると作業の遅れが生じ、納期の遅れにつながりかねません。工程管理の業務負担を減らし、効率的な運営を目指すときに役立つのが生産管理システムです。この記事では、おすすめの工程管理システム10選、機能、導入で得られるメリット・デメリットなどを解説していきます。

工程管理システムとは?

工程管理システムは、製造業や建設業での工程管理業務を効率化するためのシステムです。導入する主な目的は、工程管理をより効率的に行い、製品の品質を保証して収益を向上させることです。例えば、ある製品を市場に投入するための納期を守るには、部材の調達から組み立て、検査に至るまで、各工程の時期を精密に調整し、全体のスケジュールを管理する必要があります。製造現場では多くの部署やチームが連携を取り合うため、工程が複雑になりがちです。工程管理システムは、複雑な工程をデータベース上で可視化し、スムーズな進行をサポートしながら納期の短縮や生産性の向上を図るために重要な役割を果たします。


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工程管理システムの機能

工程管理システムの機能には、主に以下の3つがあります。

  • 工程管理機能
  • 進捗管理機能
  • コスト管理

それぞれ、詳しく解説していきます。

工程管理機能

工程管理機能は、製品の完成に至る各段階の工程とスケジュールを策定し、進捗を監視する機能です。工程管理システムの核となる重要な機能です。多くの場合、Excel形式で記録でき、グラフィック表示できるように設計されています。工事や製造の過程に遅延が発生した場合は、再計画を行った上で修正可能です。

進捗管理機能

進捗管理機能は、工事プロジェクトの進行状況を明確に表示し、監視する機能です。進捗状態を素早く把握し、チーム間での情報共有も行えます。リアルタイムで工程を追跡できるため、遅延発生などのリスクの早期発見に役立ちます。

コスト管理

コスト管理は、工事案件にかかる費用と収益を可視化し、適切に管理するための機能です。プロジェクトの納期を守りつつ収益性を確保するためには、コストを正確に把握しなければなりません。従来の紙やホワイトボード、Excelを使った管理方法では難しい集計も、コスト管理機能を活用すれば容易に行えます。同時に実績も管理できるため、過去の実績を基に、コスト削減の具体策を立案することも可能です。

工程管理システムの導入メリット

工程管理システムの導入メリットには、以下の3つがあります。

  • 業務効率化が図れる
  • 進捗状況の可視化ができる
  • 納期遅れのリスクを低減できる

それぞれ、詳しく解説していきます。

業務効率化が図れる

工程管理システムの導入メリットの1つ目は、業務効率化が図れることです。工程管理システムを活用することで、精密な工程計画が立てられ、人員・機材・時間の割り当ての最適化が図れます。適切に人員を配置することにより、従業員の作業負担が軽減できます。作業内容に変更があったときには、再スケジューリングが必要になるため、紙やExcelの工程表の作り直しが、担当者にとって大きな負担となってしまいます。しかし、工程管理システムを使えば、システム上で変更部分を修正するだけで、関連する工程全体が自動更新されるため、作業負担を大幅に軽減できます。

進捗状況の可視化ができる

工程管理システムの導入メリットの2つ目は、進捗状況の可視化ができることです。従来の進捗管理方法では、ホワイトボードに現場の名前や作業内容を記入していたため、進捗が分からなければ現場に電話をかける、現場事務所を訪問するなどの手間がかかっていました。しかし、工程管理システムを使用すると、作業項目をシステムに入力するだけで進捗状況が可視化でき、関係各所への共有も即座に行えます。

納期遅れのリスクを低減できる

工程管理システムの導入メリットの3つ目は、納期遅れのリスクを低減できることです。進捗状況にあわせて工程表の修正が容易に行えるため、工程のずれを最小限に抑えられます。納期を守れない主な原因の一つは、工程スケジュールが適切に計画されていないことと言われます。納期を遵守するためには、綿密な工程計画と進捗の可視化は欠かせません。計画した工程通りに人員や機材を配置し、不要な時間を削減することは、納期の短縮にもつながるでしょう。

工程管理システムの導入デメリット

工程管理システムの導入デメリットには、以下の2つがあります。

  • 導入・運用コストがかかる
  • 従業員の教育が必要になる

それぞれ、詳しく解説していきます。

導入・運用コストがかかる

工程管理システムの導入デメリットの1つ目は、導入・運用コストがかかることです。初期費用にはソフトウェアの購入やライセンス費用がかかります。場合によっては、ハードウェアの購入費用が必要になることもあるでしょう。また、新しいシステムを運用していくために、従業員の研修費用がかかることもあります。そして、システムによっては使用中にメンテナンス・アップデート・技術サポートがかかることも少なくありません。システムを導入するときには、導入後に得られる効率性・生産性の向上効果と、導入・運用コストのバランスを考慮して選ぶ必要があります。

従業員の教育が必要になる

工程管理システムの導入デメリットの2つ目は、従業員の教育が必要になることです。機能が豊富な工程管理システムを導入したところで、現場の従業員が利用しなければ無用の長物になってしまいます。そのため、導入前にはシステムを導入する必要性を従業員に説明し、協力を得ることが大切です。従業員向けの研修会や講習会などを開催する必要があることを理解しておきましょう。

関連記事:マニュアル作成は製造業に必要!目的・手順と実施のポイントを徹底解説

工程管理システムの選び方

工程管理システムを選ぶときには、以下の3つのポイントがあります。

  • 自社の生産方式にあっているか
  • 工程表の操作がしやすいか
  • 外部システムと連携できるか

それぞれ、詳しく解説していきます。

自社の生産方式にあっているか

工程管理システムを選ぶときには、自社の生産方式にあっているかを確認しましょう。一貫生産を行っている企業であれば、工程間のスムーズなデータの流れが把握でき、リアルタイムで工程監視ができるシステムが向いています。一方で、受注生産型を採用している場合は、顧客の要望に応じ、カスタマイズが容易に行えるシステムのほうが使い勝手が良いでしょう。自社の生産方式にあったシステムを選ぶことで、生産効率の向上やコスト削減につながります。

工程表の操作がしやすいか

工程管理システムは、工程表の操作がしやすいものを選びましょう。ドラッグアンドドロップで工程を簡単に編集できる機能や、タスクの進捗状況を色分けして視覚的に表示できるシステムであれば、計画の変更が頻繁に起こっても修正が容易に行えます。また、担当者や期日工程ごとにフィルター表示できる機能があると、効率的な工程管理に役立ちます。操作しやすいシステムを選ぶことで、生産性の向上が見込めます。

外部システムと連携できるか

工程管理システムを選ぶときには、外部システムと連携できるかも確認しましょう。使用中のシステムとの互換性があれば、既存のマスターデータを簡単に移行でき、導入にかかる時間を短縮できます。また、導入後も、データ入出力にかかる作業時間を削減できるでしょう。

工程管理システムのおすすめ10選を比較

ここでは、おすすめの工程管理システム10選を紹介します。

  • SynViz S2
  • DEKISPART工程管理システム
  • Lychee Redmine
  • DIRECTOR6
  • サクっと工程
  • Seiryu
  • ものレボ
  • UM工程進捗
  • スマートF
  • IB-Mes

それぞれについて、詳しく解説していきます。

SynViz S2

SynViz S2は、日立ソリューションズが提供する工程管理システムです。企業内で分散している情報を集約できるため、実績データの記録作業の効率化が見込めます。予定通りに進行していない作業を素早く特定し、進捗の遅延リスクを抑えることができます。Excelと連携して既存のデータを簡単に取り込めるため、Excelで工程管理をしている企業は導入にかかる時間を短縮できるでしょう。

SynViz S2の特長

  • Excelのインポートとエクスポートが可能
  • 工程管理の情報を一元化
  • 設備などの負荷の偏りを可視化

URL: https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/products/synviz_s2/

 

DEKISPART工程管理システム

DEKISPART工程管理システムは、施工管理を効率化するための土木と設備工事向けの専門のトータルソリューションです。約30種のソフトウェアの中から、自社にあったものだけを導入できます。インストールするアカウント数に制限がないため、複数の端末を併用して作業できるのも魅力です。

DEKISPART工程管理システムの特長

  • 柔軟なカスタマイズが可能
  • 施工管理向けのシステム
  • 複数端末で使用可能

URL: https://www.kentem.jp/product-service/dekispart/

 

Lychee Redmine

Lychee Redmineは、進捗・スケジュール・工数管理などの拡張プラグインを備えたプロジェクト管理ツールです。直感的に操作できるガントチャートで、進捗やリソースの管理が行えます。日々の工数を負担なく簡単に記録でき、進捗の共有が行いやすいのも特筆すべき点です。担当者の業務負担を減らしつつ、正確なデータの蓄積ができるでしょう。

Lychee Redmineの特長

  • 直感的に操作できるガントチャート
  • 工数リソースのデータを正確に蓄積
  • クラウド版とオンプレミス版に対応

URL: https://lychee.techmatrix.jp/

 

DIRECTOR6

DIRECTOR6は、個別受注・多品種少量生産に特化した製造業向けの工程管理システムです。リアルタイムで進捗を可視化することで、リードタイムとコスト削減を実現します。直感的な操作性で低コスト・短期間導入が可能で、豊富な経験を持つスタッフによるサポートが受けられるのも魅力です。

DIRECTOR6の特長

  • 最適な自動スケジューリング/strong>
  • リアルタイムの進捗可視化
  • 専門技術者によるサポート体制

URL: https://director-scheduler.jp/

 

サクっと工程

サクっと工程は、金属部品加工業や板金加工業での使用に適した工程管理システムです。日単位のガントチャート表示で納期管理が容易に行え、作業指示書も迅速に発行できます。直感的な操作でスケジュールの作成や調整が可能です。IT導入補助金の対象としても登録されているため、導入・運用コストの削減も見込めるでしょう。

サクっと工程の特長

  • 日単位の納期管理が容易
  • 作業指示書の迅速発行
  • 1ヶ月間の無料製品貸出サービスあり

URL: https://www.smart-go.net/sk/

 

Seiryu

Seiryuは、多品種・少量生産に特化した生産スケジューラです。機械の負荷状況を確認し、自動で割り当てができる分散機能があります。販売管理システムや生産管理システムなど、多様な既存システムとの連携が可能です。中小製造業のDX化に役立つツールと言えるでしょう。

Seiryuの特長

  • 急な計画変更にも柔軟に対応
  • 機械の割り当てを自動で判別
  • 既存システムとスムーズに連携可能

URL: https://www.techs-s.com/product/seiryu

 

ものレボ

ものレボは、製造業に特化したクラウドアプリケーションです。工程管理以外にも、受発注や在庫管理システムも備えています。工場や人員の負荷状況を考慮し、各工程の納期を自動で設定することが可能です。製造業出身のサポートスタッフによる技術的な支援が受けられるため、はじめて工程管理ツールを導入する企業にもおすすめです。

ものレボの特長

  • 進捗管理をリアルタイムで共有可能
  • 表示項目のカスタマイズが可能
  • 製造業出身スタッフによる丁寧なサポート

URL: https://monorevo.jp/

 

UM工程進捗

UM工程進捗は、生産計画から原価管理まで製造情報を一括で管理できるクラウド型の生産管理システムです。分かりやすい管理画面で、進捗状況が一目で分かるように設計されています。個別受注生産や見込み受注生産など、対応している生産方式の幅が広く、加工・プロセス・組み立てなどの生産形態に応じた工程管理も可能なことも嬉しいポイントです。

UM工程進捗の特長

  • 進捗状況が一目で確認可能
  • 多様な実績入力方法に対応
  • さまざまな生産方式に適応

URL: https://www.umsaascloud.jp/product/umproductionmanagement/

 

スマートF

スマートFは、バーコードを活用した生産管理クラウドツールです。生産工程・原価・設備の管理まで行える多機能なツールですが、工程管理機能も充実しています。進捗状況を可視化できるため、納期の遅れ防止が見込めます。また、バーコード入力で作業日報を入力でき、工数の集計が自動で行えるのも嬉しいポイントです。

スマートFの特長

  • 工数集計・不良集計が自動で行える
  • バーコード入力で入力ミスを低減
  • 進捗状況をリアルタイムで可視化

URL: https://smartf-nexta.com/

 

IB-Mes

IB-Mesは、製造現場のデータをリアルタイムで集約し、見える化する製造実行システム(MES)です。直感的に操作できるタッチパネルで、工場の状況を一目で把握できる機能により、生産機器のメンテナンスや管理作業を効率化できます。タブレット端末にも対応しているため、外出先でも進捗状況がチェックできるのも特筆すべき点です。

IB-Mesの特長

  • 多様な設備とシステム互換性
  • タッチパネルと多言語対応の操作性
  • 多岐にわたるオプション機能

URL: https://uni-face.co.jp/ibmes/

 


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まとめ

プロジェクトの成功は効率的な工程管理にかかっています。今回ご紹介した工程管理システムは、それぞれにユニークなメリットとデメリットを持ち、あらゆる現場のニーズに対応できる機能を備えています。最適なツールを選ぶ際は、自社の具体的な要件と将来の目標を念頭に置き、コストと利便性のバランスを考慮することが重要です。ぜひ、今日からでもシステム導入を検討して、プロジェクト管理の質を次のレベルへと引き上げましょう。

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