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こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
近年では、さまざまな場面で音声認識システムが活用されています。SiriやAlexaなどが代表的な例でしょう。これから音声認識システムを導入したいご担当者は、効果を詳しく知った上で自社のどの業務に活用できるかを考える必要があります。そこで本記事では、音声認識システムについて詳しく知りたい、と考えるご担当者に向けて、おすすめの音声認識システム9選をはじめ、システムの概要や企業にもたらす効果・活用できる主な業務・システムの選び方を解説していきます。
目次
音声認識システムとは
まずは、音声認識システムとは何かについて、説明していきます。音声認識システムは、人が発した言葉・声を認識し、テキストデータに変換・出力するシステムのことです。音声を入力として、それを文字や文章に変換する技術を用いています。音声信号を受け取り、それを解析し、何と言っているかを決定して文字や文章に変換します。
音声認識システムは、さまざまな用途に使用されています。たとえば、音声入力を使ったスマートフォンやタブレットのアシスタント・音声認識ソフトを使った音声入力機器・音声認識を使った音声誘導ナビゲーションなどが代表的で、SiriやAlexaについては聞いたり利用したりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
音声認識システムは、音声信号を解析するために、複雑なアルゴリズムや機械学習モデルを使用します。現在、音声認識システムはDeep learning を用いることで、精度の高い音声認識が可能です。AI技術の発展で精度が向上し、日常の生活シーンをはじめ、コールセンター・議事録作成などビジネスでも活用の幅が広がってきています。
音声認識システムが企業にもたらす効果
音声認識システムが企業にもたらす効果について、以下3点を説明します。
- 業務効率化
- 人員不足の削減
- 有益情報の抽出
それぞれ、1つずつ解説していきます。
業務効率化
1つ目の効果は、業務効率化です。音声認識システムは、さまざまな業務において業務効率化に役立ちます。たとえば、入力作業です。音声入力を使用することで、手入力よりもスピーディーにデータ入力を行うことができ、作業効率を向上させます。また、情報収集も効率化できます。音声認識を使用することで、音声による情報収集を行え、手作業よりもスムーズに情報を収集できるでしょう。
さらに、カスタマーサポート業務において音声認識を使用することで、音声による自動応答を行うことができ、スムーズな対応が可能です。また、音声認識システムは様々な業務において人的ミスを軽減し、業務の信頼性を向上させることができます。たとえば、キーボードの入力ミス・聞き間違えによる認識違いなど、手動で文字起こしするよりも簡単で高精度の文字起こし音声認識システムでは可能となります。
また、文字起こしを自動化することで、議事録にかけていた時間を売上に直結する主要な業務などに割り当てられることが大きな特徴です。
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人員不足の削減
2つ目の効果は、人員不足の削減です。音声認識システムで入力作業や情報収集など、人間の作業を補完することによって人員不足を削減できます。また、人的ミスを減らし作業効率の向上させた結果、スキルアップやタスクの分担を適切に行える余裕を捻出でき、品質の向上も図ることができるでしょう。音声認識システムを導入すれば、最少人数での業務対応が可能となります。議事録を取ることは目的ではありません。音声システムの導入によって会議の内容や主業務に集中できるでしょう。
ただし、音声認識システムは人間の作業を完全に置き換えることはできません。人員不足の削減には限界があることは把握しておく必要があります。
有益情報の抽出
3つ目の効果は、有益情報の抽出です。音声認識システムは、音声データを解析して文字・文章に変換でき、新たな知見を発見することにもつながります。たとえば、コールセンター業務で顧客との会話を識システムで記録すれば、音声情報を収集するだけでなく、それを分析して顧客のニーズやトレンドを把握することができます。また、医療や教育などの分野で、診療や授業などの音声データを分析すれば、新たな知見を発見することも可能になるでしょう。音声認識システムを導入すれば、普段気づけなかった重要な情報を見つけることが期待できます。
ただし、音声認識システムが新たな知見を発見するためには、音声が正しく学習されていることや、適切なアプローチとアルゴリズムが使用されていることが重要です。単に音声や文字記録を収集するのではなく、それらを活用できる運用体制を整えましょう。
音声認識システムを活用できる主な業務
音声認識システムを活用できる主な業務について、以下3点を説明します。
- 議事録作成
- コールセンターの記録
- 自動接客
それぞれ、1つずつ解説していきます。
議事録作成
1つ目は、議事録作成です。オンライン会議でも、対面の会議でも、音声があれば会話内容をそのままテキストに書き起こすことができます。会議に出席しているメンバーは、音声認識システムが書き起こしたテキストデータを見れば、要約も簡単にできるでしょう。音声認識システムは、聞き取った音声を全て書き起こすため、抜け漏れがほとんどありません。現在、議事録作成担当者がいたり、新人が議事録作成を担当したりしていることもあると思いますが、音声認識システムを導入すればメンバー全員が会議に集中できるようになります。
音声認識システムには、話者を識別して書き分ける、人が話す口語をわかりやすい言葉に整型してくれるシステムも存在します。
コールセンターの記録
2つ目は、コールセンターの記録です。音声認識システムを使用することで、コールセンターで顧客からの電話を受け付けた際に、自動的に顧客の問い合わせ内容を解析し適切な返答を返すことができます。これによって、顧客サポートスタッフの負担を軽減し、顧客サポートのスピードアップを図ることも可能です。また、顧客からの電話に対して、音声入力を使用して、顧客情報などを入力することもできます。これによって、顧客サポートスタッフの手入力作業を軽減し、作業効率を向上できるでしょう。顧客からの電話の会話を解析し、顧客のニーズやトレンドを把握すれば、顧客サポートの見直しや改善にも役立ちます。
音声認識システムを導入すれば、オペレーターが会話履歴レポート作成の手間を削減でき、顧客対応に集中できるようになります。テキストデータを残すため、教育やサービス改善にも役立つでしょう。
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自動接客
3つ目は、自動接客です。音声認識システムは、顧客からの電話を受け付けた際に、顧客の問い合わせ内容を解析し、適切な選択肢を提示することができます。音声認識システムで音声をテキストに変換し、自動音声応答システム(IVR)を用いることで、顧客から電話を受け付けた際に、自動的に顧客の問い合わせ内容を解析・適切な返答が可能です。これによって、顧客サポートスタッフの負担を軽減し、顧客サポートのスピードアップを図ることができます。
音声認識システムを利用すれば、AIによる自動対応も可能です。もし、AIで解決しなければオペレーター呼び出しなどにも繋げられるでしょう。近年では、窓口対応に使われることも増えており、コロナ禍で特に注目されています。
音声認識システムの選び方
音声認識システムの選び方について、以下4点を挙げて説明します。
- 音声認識精度
- 必要な機能が搭載されているか
- コスト
- 導入形態
それぞれ、1つずつ解説していきます。
音声認識精度
1つ目の選び方は、音声認識精度です。音声認識システムを選ぶ時に、音声認識精度は重要な要素の1つです。音声認識精度とは、音声認識システムが正しく音声を理解し、文字や文章に変換することができる確率を表します。高い音声認識精度を持つ音声認識システムは、音声による入力作業や情報収集など、さまざまなタスクを正確に実行することができます。これによって、作業効率の向上や、音声データから新たな知見を発見することができるため、業務の信頼性を向上させます。
音声認識精度が高ければ、顧客サポートやコールセンターなど、音声によるコミュニケーションをスムーズに行えるでしょう。顧客満足度の向上や、顧客ロイヤルティの向上を図ることができます。音声認識精度が低いと、認識結果に不正確な言葉を多く含むこともありますので注意が必要です。認識精度が高いシステムの判断基準の1つとして、搭載されている語彙の数・自動学習する仕組みなどがあります。音声認識精度についてはシステムの評判だけでなく、実際にトライアルで使用して確認することがおすすめです。
必要な機能が搭載されているか
2つ目の選び方は、必要な機能が搭載されているかです。機能といっても、音声認識・言語対応・文字出力・リアルタイム認識・語彙の追加・音声によるアプリ操作・チャットボットなど多くが存在します。音声認識システムを議事録に使いたいのか、コールセンターや自動接客で使いたいのかなど、何を目的として導入するかで、適したシステムが違います。自社の業務にフィットするかどうかをしっかりと見極めましょう。
コスト
3つ目の選び方は、コストです。音声認識システムが違えば、それぞれ価格も異なります。月額固定で提供しているものや、従量課金制・買い切りのものなど、費用体系もさまざまです。豊富な機能が搭載されているシステムは料金が高い傾向にあります。また、音声認識システムを導入するための費用にもさまざまな要素があります。音声認識システムの規模や機能が大きいほど、導入費用は高くなりますし、システム開発や導入パートナーによっても、費用感は異なるでしょう。また、システムを特定のニーズに合わせてカスタマイズする場合は、さらに費用がかかることがあります。
音声認識システムの導入費用の平均は一概に言えないものの、小規模なシステムであれば数百万円から数千万円程度、大規模なシステムであれば数千万円から数億円程度となります。自社の導入後の費用対効果など、バランスを意識してしっかりと選びましょう。
導入形態
4つ目の選び方は、導入形態です。音声認識システムの導入形態には、オンプレミス・クラウドサービス・オンプレミスとクラウドをかけ合わせたハイブリッド型があります。オンプレミスとは、システムを自社の物理サーバーにインストールし、運用する方法です。システムを自社で完全に制御できますが、サーバーやネットワークなどのインフラ構築や維持管理に負担がかかるというデメリットもあります。
クラウドサービスは、インターネット経由でアクセスして利用する方法です。自社がサーバーを用意してインフラ構築する手間は必要なく、システム運用保守の負担を軽減できます。インターネット回線によって制限がかかることがあります。
オンプレミスとクラウドサービスを掛け合わせたハイブリッド形態では、オンプレミスの制御性とクラウドサービスの利便性を両立することができますが、オンプレ・クラウドそれぞれの特徴をしっかりと理解しておく必要があります。
どの形態を選ぶかは、企業のニーズや利用目的によって異なります。導入形態によって費用も大きく異なるため、事前によく検討することが必要です。
おすすめ音声認識システム7選
おすすめの音声認識システムについて紹介します。
Google Cloud Speech-to-Text
Google Cloud Speech-to-Textは、Google社が提供する音声をテキストに変換するシステムです。Google Cloudの機能の1つとして提供しています。AIの研究とテクノロジーを最大限に活用した API を利用しているため、音声適応の精度が高く、あまり使われない分野特有の単語にも対応しているのも大きな特徴です。同期認識・非同期認識・ストリーミング認識の3つの認識方法があります。
Google Cloud Speech-to-Textの特徴
- インターネットに接続しない音声アルゴリズムを搭載
- 25 以上の言語と言語変種の音声に対応
- 毎月最大60分間無料で利用可能
URL: https://cloud.google.com/speech-to-text?hl=ja
Amazon Transcribe
Amazon Transcribeは、音声を自動でテキストに変換するツールです。Amazonで継続的にトレーニングしている最先端の音声認識モデルを使用しています。顧客との電話や動画ファイル・臨床の会話などをテキスト変換することで、重要な内容も見落とししません。また、コンテンツ制作者音声と動画を検索可能なアーカイブに自動的に変換して、特定の箇所をハイライトとして生成することも可能です。
Amazon Transcribeの特徴
- 機密情報のマスキングによるプライバシー保護
- 字幕や会議メモ・メディアコンテンツ検索・分析も容易
- AWS無料利用枠で60分間(最大12ヶ月)変換可能
URL: https://aws.amazon.com/jp/transcribe/
Speech Services
Speech ServicesはMicrosoft社が提供する音声認識システムです。クラウドサービスAzureに含まれるサービスです。話者を認証して識別することに強く、相手の身元の確認、会議で誰が発言しているかの識別もできます。話者認識において、数々の賞を受賞しているほど、業界最高の品質を維持しています。Speech SDK (ソフトウェア開発キット) を使えば、音声対応アプリの構築も迅速にできます。
Microsoft Speech Servicesの特徴
- 好みのプログラム言語に合わせて翻訳のカスタマイズが可能
- 高いセキュリティで企業のコンプライアンスにも対応
- Azureの無料アカウント開設でお試し可能
URL: https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/cognitive-services/speech-services/
NTT SpeechRec
NTT SpeechRecは、NTTテクノクロスが提供する音声認識システムです。NTT研究所の最新技術を搭載しています。人と人が会話する音声認識に強みがあり、コンタクトセンターの会話にも搭載されています。音声をテキストに変換するだけでなく、音声から更なる情報の引き出し、組み合わせすることで新たな価値創造につなげることが可能です。
NTT SpeechRecの特徴
- くだけた表現も人が読みやすいテキストに変換可能
- 社内用語などにも対応し企業に合わせたチューニングが可能
- NTT研究所の音響信号処理技術による雑音抑圧
URL: https://www.speechrec.jp/
Watson Speech to Text
Watson Speech to TextはIBM社が提供する音声認識システムです。IBM社の先進の機械学習モデルを搭載しています。テキストへの書き起こしだけでなくたとえばコールセンターの会話ログから検索して、顧客の感情を識別し苦情を特定することも可能です。また、通話中にAIを活用することで、顧客の発言内容から文書検索・イントラネットを検索し、エージェントが今返すべき言葉を手助けすることもできます。
Watson Speech to Textの特徴
- エージェントの生産性と成功確率を高めるシステム
- 企業に合わせたカスタマイズが可能
- 無料評価版にてお試し可能
URL: https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/watson-speech-to-text
Nuance Recognizer
Nuance Recognizerは、高精度な音声認識ができるIVRサービスです。IVRに音声を組み込むことで、顧客の音声を正確に読み取り、AIが自動かつ自然に応答することができます。自然な対応を可能にし、音声セルフサービスの効率を飛躍的に向上させています。多くのIVRプラットフォ-ムに対応しているため、開発・運用コストの低減も可能です。
Nuance Recognizerの特徴
- 導入実績が高い音声認識エンジンNuanceを使用
- 独自の音声認識専用辞書を搭載
- 人と人のような自然なやりとりが可能
URL: https://www.nuance.com/ja-jp/index.html
AmiVoice
AmiVoiceはSCSK社が提供する音声認識システムです。ITR Market View の発表によると、音声認識市場にて6年連続国内シェアNo.1を達成しています。世界トップレベルの音声認識技術を駆使しており、音声からテキストへの変換が正確です。導入して終わりではなく、導入後の運用・運用改善にも力を入れています。
AmiVoiceの特徴
- コンタクトセンターに特化した様々な機能を提供
- 構築後も運用改善サポートを実施
- SCSKソリューションとの連携で業務効率化やVOC活用も可能
URL: https://www.advanced-media.co.jp/lp/scribeassist/
まとめ
本記事では、おすすめ音声認識システムやその概要・企業にもたらす効果・活用できる主な業務・システムの選び方を解説しました。音声認識システムを選ぶときは、豊富な機能に惹かれてしまいがちですが、自社のどの業務に活用するかによって、必要な機能が変わりますので注意が必要です。本記事で紹介した中から、自社業務に適したシステムはどれか、選んでみてはいかがでしょうか。
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NotePMの特徴
- マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
- 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
- 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
- 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる
URL: https://notepm.jp/