【2024年版】M&Aマッチングサイトのおすすめ10選を徹底比較

2024年02月15日(木) BPO・コンサル

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

M&A先を見つけるために心強いM&Aマッチングサイトですが、「多くのマッチングサイトからどのような基準でサイトを選んだらよいか」迷う経営者も多いのではないでしょうか。

本記事ではM&Aマッチングサイトを使うメリット・デメリットも交えて、サイトを選ぶポイントについて詳細に解説しました。おすすめのM&Aマッチングサイト10選もあわせて掲載していますので、サイトを選ぶ参考にしてください。

M&Aマッチングサイトとは

M&Aマッチングサイトとは、オンラインプラットフォームなどのWebサービスを介し、M&Aの売り手と買い手をマッチングするサイトのことです。海外を含めた幅広い地域から多くの案件が紹介されるため、初めてM&Aをする企業でも効率的にマッチング相手が探せて、ニーズに合った相手を見つけやすくなります。サイトの形態としては、売り手と買い手にマッチングするための場を提供するだけのサイトや、M&A専門家が紹介を行なうサイトなどがあります。サイトごとに特徴が異なるため、慎重に利用するサイトを選ぶとよいでしょう。

M&Aマッチングサイトを利用するメリット

M&Aマッチングサイトは、M&A仲介会社を利用する一般的な方法と比べて、どのような利点があるのでしょうか。主なメリットを3つご紹介します。

仲介会社を利用するよりも安価になることが多い

M&Aマッチングサイトは、一般的な仲介会社を利用するよりもコストが抑えられるケースが多くあります。売買する相手を探したり連絡を取り合ったりする工程を利用者が行なうため、その分仲介会社の手間が省けるからです。M&Aマッチングサイトでは、「売り手は登録料やサイト利用料が無料」「買い手は成功するまで報酬不要」といった思い切った料金体系も珍しくありません。中小企業のように十分な資金力の無い企業でも多くの企業にアピールでき、効率的なマッチングが可能です。

目的に合ったマッチング相手を探しやすい

M&Aのマッチングサービスは、自社の目的・ニーズに沿った相手が探しやすいメリットもあります。多くの買い手企業が自由に案件を閲覧できるため、売り手企業は効率的にアプローチを受けられるからです。他にも、マッチング相手が探しやすい理由は複数あります。

  • 交渉したい相手に直接連絡できる
  • サイトにアクセスして手軽に交渉相手を探せる
  • 仲介会社を通さず自社のタイミングで相手を探せる
  • 小規模なM&A案件から取り扱いがある

多くの候補企業の中から候補企業が探せるのは、大きな利点でしょう。

スピーディーに進められる

M&Aマッチングサイトは、成約までの期間が短い特徴もあります。売り手より買い手の方が多いため、成約がしやすいからです。サイトの中にはM&A仲介会社が主体となって運営しているところもあり、成約のためのノウハウやネットワークを利用して早く成約できるケースもあります。他にも制約スピードを売りにしているサイトや、買い手である企業経営者・金融機関などと太いパイプを持っているサイトもあります。多くのサイトでは候補企業との連絡がシステム化されて取りやすいため、やりとりがスムーズにでき、短い期間で交渉が進みやすいでしょう。

M&Aマッチングサイトを利用するデメリット

M&Aマッチングサイトを利用するデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。注意すべき点も押さえておきましょう。

情報拡散のリスクがある

M&Aマッチングサービスを利用するとき、とくに注意すべきなのが、情報が拡散されるリスクです。M&Aマッチングサイトは、会員なら誰でも売買情報が閲覧が可能です。通常は企業名の記載が無い企業概要のみを掲載しますが、それらの情報から会社が特定されることもあり得ます。自社の取引先や従業員等の関係者に事業譲渡を計画していることが分かれば、反発を受けたり、労働意欲が低下する危険性もあります。セキュリティの甘いサイトを利用すると、悪意を持った人物に情報を流される危険もあるため、登録審査がしっかりとしているサイトかどうかも注意して利用するとよいでしょう。

サポート内容にばらつきがある

M&Aマッチングサイトはコストが抑えられる一方、サイトによりサポートにばらつきがあります。企業売買には、契約書の締結など複雑な手続きを踏んだり、弁護士など専門家のサポートが必要になったりしますが、基本プランではそれらは付属していないところも多いです。サイトの中には、弁護士・公認会計士・税理士などのアドバイスをオプションにより提供しているところもあります。コスト重視の場合、煩雑な作業を自社で行なう必要があるという点には留意しておいた方がよいでしょう。

マッチング相手が見つかるまでに時間がかかることがある

M&Aマッチングサイトは、仲介会社から相手を紹介される手法に比べ、時間がかかることもあります。会社名を記載せず売買情報を掲載すると、掲載内容が曖昧になってしまうため、買い手企業にアピールがしにくくなるからです。公開情報を増やしてしまうと、不特定多数の人に自社が特定されてしまうため、さじ加減がなかなか難しいのです。1カ月ほどの短期で成約を成功させた事例もありますが、多くの場合は数カ月から半年はかかり、1年以上かかってしまうこともあります。なかなかマッチする企業が見つからない場合は、掲載情報や候補企業に送るメッセージを地道に工夫し続ける作業が必要となるでしょう。

M&Aマッチングサイトを比較する5つのポイント

自社に適したM&Aマッチングサイトを見つけるには、どのような点に気を付けて比較したらよいのでしょうか。比較するときに見るべきポイントを5つ解説します。

1.得意とする業種の傾向

サイトによって得意とする業種に傾向があるため、それを押さえて選定するようにしましょう。自社と同業種の企業とのマッチングを希望している場合、同業種に特化したサイトを選ぶと効率的でしょう。ただし、同業種ではなく異業種とマッチングすることで、販路が拡大したり、生産力アップにつながったりといったイノベーションが起こせることもあります。マッチングサイトが得意とする業種を参考材料に、よりよいマッチング相手が見つかるよう視野を広く持って検討しましょう。

2.売却案件数・買い手の数

マッチングサイトを選ぶときは、売却案件の数や買い手側企業の数が多いことが大切です。売却案件数が多いサイトには買い手企業が注目して集まりやすいため、売り手・買い手両方の会員数が多くなる傾向があります。会員数が多いとその分候補企業が増えるため、条件に合った相手を見つけやすくなるメリットがあるのです。

ただし、利用にあたっては、あわせて入会や案件登録に対して審査がされているかや、成約実績についてもチェックしましょう。買い手の数が多くとも、M&Aにあまり本気ではない企業が多くては意味がありません。また、財政などに問題のある企業が登録していると、交渉が始まってからトラブルに発生する恐れもあります。案件数や会員数だけでなく、信頼性も高いサイトを選んでリスクを回避しましょう。

3.手数料

M&Aマッチングサイトの利用にあたっては、手数料も事前にチェックしておきましょう。手数料やオプション料金・報酬額によっては、コストの問題で交渉が進まないケースもあります。また、成功報酬としている場合でも、最低報酬額を設定している場合もあるため、売買規模にあっているかの確認も必要です。

完全成功報酬の制度のあるM&Aマッチングサイトなら、売り手は初期費用が抑えられるため、利用のハードルを下げることができます。その一方、買い手側が払う料金や報酬額が低いサイトを選べば、買い手側も交渉しやすくなります。M&Aにかかるコストは安ければいいという訳ではなく、しっかりとした信頼性も大切です。単純な金額面だけでなく、料金に対するサービスの質も見極めてサービスを選定するとよいでしょう。

4.サポート体制

専門家からのアドバイスなどのサポート体制が整っているかも重要です。M&Aをする場合、企業によって考えるべきことが幅広いため、ある程度のサポートがなければ成約が難しいこともあるからです。企業の合併や事業買収にあたって問題になることには、下記のようなことがあります。

  • 銀行からの借り入れ額が大きいため、銀行との調整が必要
  • 取引企業が事業譲渡後も取引を継続してくれるという同意が取れない
  • M&Aに反対する株主がおり、M&Aの特別決議が成立しない

上記のようなケースでは、弁護士や税理士・公認会計士など専門家のサポートは受けられるのか、契約書の作成をお願いできるのかといったことが重要になります。専門家・アドバイザーをサイトから紹介してもらえれば、M&A経験が無い経営者でもトラブルを回避したり、解決策が見つけやすくなったりします。専門家の紹介を有料でオプションとして提供しているサービスも多いため、料金も含めてサポート体制をしっかり確認しておきましょう。

5.マッチングサイトのタイプ

M&Aマッチングサイトは、提供サービスや機能によりいくつかのタイプがあります。各サイトの違いを把握すれば、自社に適したマッチングサイトが選べるでしょう。サイトのタイプには、下記のようなものがあります。

  • 主にマッチングの場を提供するだけのサイト
  • アドバイザーとの契約がセットになったサイト
  • M&A仲介会社やそのグループ会社が運営しているサイト
  • 特定の業種・業界に特化したサイト
  • 海外企業とのマッチング(クロスボーダーM&A)に強いサイト

たとえばM&A仲介会社が運営しているサイトなら、登録企業の審査を行なっていたり、専門家が多く在籍していたりするため、安心して相談しやすいと言えます。各タイプの特徴を知り、自社のニーズに合致するサイトを選ぶことがおすすめです。

M&Aマッチングサイトのおすすめ10選

ここからは、数あるM&Aマッチングサイトの中から実績のあるおすすめのものを10サイトご紹介します。

M&Aサクシード

M&Aサクシードは 、転職サイト「ビズリーチ」を運営している株式会社ビズリーチのノウハウをもつ事業承継M&Aプラットフォームです。買い手候補となる企業は、審査を通過し厳選された企業のみなので、本気でM&Aを考えている企業とだけやりとりできます。買い手企業数は2021年11月時点で7,600社以上もいるため、事業継承の可能性も高いと言えるでしょう。

M&Aサクシードの特徴

  • 買い手候補は審査を通過した法人のみ
  • 7,600社以上の買い手候補からスムーズなマッチングが可能
  • 売り手企業は利用料金無料で利用可能

URL: https://ma-succeed.jp/

 

TRANBI(トランビ)

TRANBIは、信頼感やセキュリティの高さに定評のあるM&Aマッチングサイトです。2021年に行なわれた「Gomez M&Aプラットフォームサイトランキング」では、「サイトの安定性・セキュリティ」「情報の充実度・信頼感」でカテゴリ1位を獲得し、総合でも首位となりました。売り手企業はサービス利用料が無料であり、譲渡価格100万とういう小規模からM&Aが行なえるのも大きな特徴です。

TRANBIの特徴

  • 「Gomez M&Aプラットフォームサイトランキング2021」で総合一位の実績
  • 公的証明書等の登録が必須。取引に際しての信頼感が高い
  • 個人事業主から上場企業まで幅広い利用者

URL: https://www.tranbi.com/

 

M&A PARK(エムアンドエーパーク)

M&A PARKは、世界30カ国以上の海外投資家が利用する世界最大規模のM&Aマッチングサービスです。売り手は完全無料にて事業継承が可能で、買い手が譲渡価格の3%を報酬として支払います。オプションでM&A案件の登録代行や専門家の紹介も行なっており、企業価値の算定(バリュエーション)や企業調査(デューデリジェンス)を専門家に依頼することが可能です。

M&A PARKの特徴

  • 海外投資家に翻訳した情報を提供。海外も含めた幅広いマッチングが可能
  • 着手金・登録料金0円で気軽に利用できる
  • チャットによる無料相談あり。リアルタイムなサポートが可能

URL: https://www.ma-park.com/

 

ラッコM&A

ラッコM&Aはオンライン完結のサイト専用のM&Aマッチングサービスです。Webメディア/EC/Webサービスだけでなく、YouTubeチャンネル/SNSを使ったメディアからアプリまで、さまざまなオンラインビジネスが売買できます。数万円~数千万円まで。個人でもサクサク利用できるシステムが売りです。

ラッコM&Aの特徴

  • 売却手数料無料
  • 年間成約数750件以上
  • リーガルサポート充実(契約書自動生成・電子契約連携・無料弁護士相談チャット)

URL: https://rakkoma.com/

 

Batonz(バトンズ)

Batonzは、創業30年以上の歴史のある「日本M&Aセンターグループ」のグループ企業が運営するサイトで、国内最高レベルの成約実績を誇ります。ネットによる独自のシステムを活用し、平均5ヵ月・最短1カ月という短期間で成約している実績があります。売り手は登録料・マッチング料・成約料が無料で、買い手も成約するまで中途報酬は発生しません。成功報酬は2%(最低報酬額は税込み27万5,000円)で、業界最安クラスの低価格なのも人気の理由でしょう。

Batonzの特徴

  • 売り手・買い手ともに業界最安クラスの低コストで利用できる
  • M&A仲介会社のノウハウやネットワークがそろっており安心
  • スピード制約が目指せる

URL: https://batonz.jp/

 

M&Aナビ

M&Aナビは中小企業に特化したM&Aプラットフォームです。マッチングだけでなく秘密保持誓約書の締結もオンラインで行なったり、相手企業とチャットでやりとりしたりすることで、オンラインでM&Aのプロセスを完結させることができます。またオフラインで運営会社の担当者と直接会って相談もでき、オンライン・オフライン両方の良さを生かしてスピーディーな成約が目指せます。

M&Aナビの特徴

  • マッチングから秘密保持誓約書の締結・交渉まですべての工程をオンラインで完結できる
  • 買収オファーは平均16社と多数
  • 買収オファーからM&A完了まで数カ月で完了できスピーディー

URL: https://ma-navigator.com/

 

スピードM&A

スピードM&Aは、スピード重視でM&Aを行ない企業に適したマッチングプラットフォームです。1円から数十億円まであらゆる規模の案件が掲載でき、幅広いユーザーが利用しています。売り手は成約しても完全無料で利用可能です。買い手の手数料は譲渡額に応じて決まりますが、最低手数料は20万円(税別)と相場よりかなりリーズナブルです。売り手・買い手ともに使いやすい点が、マッチングしやすい理由でしょう。

スピードM&Aの特徴

  • 成約スピードに自信あり。平均3カ月以内での成約も可能
  • あらゆる規模の売却価格に対応。1円から大規模案件まで掲載可能
  • 買い手の最低手数料は20万円(消費税別)と業界最安レベル

URL: https://speed-ma.com/

 

M&A Cloud(クラウド)

M&A Cloudは、売り手と買い手がコミュニケーションしやすいM&Aマッチングサイトです。最大の特徴は、売り手側からのアプローチがしやすいことです。買い手側企業があらかじめM&Aや出資のニーズ・投資実績などを公開しているため、ミスマッチが起こりにくく、自社にあった買い手を探せます。

M&A Cloudの特徴

  • 買い手がニーズなどを掲載し、売り手側がアプローチするためミスマッチが起こりにくい
  • カジュアル面談可の買い手も多数で、スピーディーな交渉が可能
  • 買収相手だけでなく出資企業も見つけやすい

URL: https://macloud.jp/

 

fundbook(ファンドブック)

fundbookは、M&A仲介会社が運営するM&Aマッチングサイトです。ヒアリングから企業概要書の作成・譲渡価格の算出までアドバイザーが無料で行ない、プラットフォームに掲載することで、より精度の高いマッチングが目指せます。買い手企業として約4,000社が登録しているため、成約までの時間やコストが大幅に短縮できる点も魅力です。

fundbookの特徴

  • プラットフォームとアドバイザーチームが兼ね備わったハイブリッド型仲介サービス
  • 独自開発のM&Aプラットフォームにより、検討にかかる時間・コストを削減
  • 専門のアドバイザーチームが企業概要書などの作成を行ない効率促進

URL: https://fundbook.co.jp/

 

M&Aプラス

M&Aプラスは、監査・保証業務などを行なうデトロイトトーマツグループの運営するM&Aマッチングサイトです。登録した売り手企業は、ファイナンシャルアドバイザー(FA)が無料でサポートを行ないます。サイトには多くのFAが在籍しており、希望するFAに自分からオファーすることも可能です。自社ニーズと合致し、相性のいいFAと案件を進められるため、最大限の交渉力が発揮できます。

M&Aプラスの特徴

  • ファイナンシャルアドバイザー(FA)を介するためスムーズに進められる
  • 希望FAに対してオファーが可能
  • M&Aに関するオンライン講座や企業概要書の作成代行などオプションのサポート体制が充

URL: https://www.mafolova.biz/business_owners

 

MAfolova(マフォロバ)

MAfolovaは、人材仲介会社「エン・ジャパン」が運営するM&Aプラットフォームサービスです。最大の特徴は、匿名性が高いことです。売り手企業の情報はサイト上に一切公開せず、専門のM&Aアドバイザーが買い手候補企業に紹介をします。詳細な情報は秘密保持契約を締結してからやりとりするため、取引先や従業員に知られることなく情報収集ができます。

MAfolovaの特徴

  • 売り手の企業情報を一切非公開のまま買い手が探せる
  • 売り手・買い手とも、登録したら推薦候補を待つだけなので効率的
  • M&A支援だけでなく、後継者候補の人材紹介もしてくれる

URL: https://www.mafolova.biz/business_owners

 

まとめ

現在ではM&Aマッチングサイトの数が増え、どのサイトを選んだらよいか分かりづらくなっています。サイトの中には、単にプラットフォームを提供するだけでなく、専門のアドバイザーを利用したり、後継者を紹介してくれたりするものもあります。また、従来考えられなかった異業種同士でのM&Aが成立するケースも増えてきました。今回紹介したM&Aマッチングサイトの選び方のポイントやおすすめサイトを参考に、最適なサイトやサービス選定し、自社のポテンシャルを最大限に引き出してください。

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