【2024年版】CADソフトのおすすめ6選を徹底比較!種類や特徴を徹底解説

2024年01月04日(木) 通信・システム

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

建築や機械設計の現場にいる方は、CADという言葉を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。CADはさまざまな設計や製図を支援するソフトです。厚生労働省でも「CADトレース技能審査」という認定資格が整備されているほどに、非常に幅広く利用されているソフトウェアです。本記事では、CADの概要からソフトの選び方、おすすめのソフトまで解説します。CADに触れてみたい方や、実際に業務で利用を検討している方は参考にしてみてください。

CADとは

CADは「Computer Aided Design(コンピューター支援設計)」の略称であり、「キャド」と読みます。従来、建築物や機械の設計は手書きで行われてきました。その設計をコンピューター上でできるようにしたのがCADです。CADの登場によって設計のスピードは急激に速まり、その正確性も向上しました。なぜなら、手書きではどうしても発生してしまう線の太さなどの誤差が解消されたからです。また、コンピューター上で設計を行った場合、その修正や加筆が簡単に行えるようになり、変更履歴を残せる点も大きなメリットだといえます。コンピューター上のシステムなので、遠く離れた人にも迅速かつ簡単に設計内容を共有できます。

上述したような理由からCADは急速に普及し、さまざまな場面で利用されています。

CADソフトの種類別の比較

一口にCADソフトといっても、さまざまな種類があります。
ここでは、代表的な5つのCADソフトについて解説します。

汎用CAD

汎用CADとは、どの分野にも特化すること無く、どのような設計にも必要とされる基本的機能が備わっているCADのことです。分野にこだわらず広い範囲で利用でき、特定の分野に特化した専門的な機能が備わっていないぶん、価格は比較的抑えられています。簡単な図面を確認したり、編集したりするだけであれば汎用CADで十分でしょう。

建築用CAD

建築用CADは建築における設計に特化したCADのことです。建築する際に必要な基本設計図から施工図や構造図・設備図まですべての設計図制作が可能です。建築図面に必要な、梁や壁を簡単に作図できたり、建築物内のシンボルを簡単に配置できたりと、建築設計において便利な機能が備わっています。2DCADと3DCADの2種類があるため、状況や用途によって使い分けられます。

機械用CAD

機械用CADは、機械を作るときに必要な設計に特化したCADソフトです。工場機器や飛行機といった大きなものから、スマートフォンのような小さなものまであらゆる機器の設計に利用されます。機械の製図は非常に複雑ですが、CADを利用すると容易に設計・修正が可能です。機械用CADも建築用CADと同様に2DCADと3DCADがあるため、状況や用途に応じて使い分けることが重要です。

システムCAD

システムCADとは、2Dの図から3Dのパース図まで、一連の図面や設計が可能なCADのことです。システムCADの中でも住宅など特定の分野に特化したものがあります。汎用CADを始めとした、他のCADよりも操作が単純ですが、3Dパースからデータ作成までの機能も搭載されています。

BIM

BIMは「Building Infomation Modeling」の略称であり、建物を建設する前に、コンピューター上に現実と同じ建物を構築するツールです。建設前に立体モデルを作ることで、建築工程の無駄を省いたり、事前に問題点を把握したりできます。BIMには幅や奥行き、高さまで入力した建材パーツを入力したり、設備機器の品番やメーカーまで詳細な入力が可能です。そのうえ、工数などのデータも携わるメンバーに共有できます。すべてのデータと連動しているため、1つ修正すれば、平面図から立体図、パースや面積表などが自動修正されるので非常に便利です。

2DCADと3DCADの違いを比較

前述したように、CADには2DCADと3DCADがあります。両者の特徴は下記の通りです。

  • 2DCAD…正面図・平面図・側面図で構成されている。三角法で描かれた図面をもとにするため、利用するには三角法の理解が必須です。視点ごとにファイルを作成する必要があるため、工数がかかります。

  • 3DCAD…仮想空間上に立体を構成します。立体で図面を構成するため、視覚的に認識しやすい図面作成が可能です。立体のため、体積や表面積のような幾何学情報を算出が可能です。3DCADでは、必要な情報をその都度2Dに切り出して利用します。そのためファイル管理が容易な上に、無駄な工数を削減できます。

CADソフトを比較・検討する際のポイント

ここまで、CADソフトの概要について解説しました。つぎに、実際にCADソフトを選ぶ際のポイントについてご紹介します。

CADソフトのタイプ

まずは、どのタイプのCADソフトが企業に適しているのかを確認しましょう。建築現場で用いる際は、建築用CADでなければ必要な機能が備えられていません。また、簡易的な図面作成と共有が目的なら汎用CADでも問題ないでしょう。CADソフトのタイプだけではなく、2DCADと3DCADのどちらが必要なのかも考えなければなりません。それぞれの長所と短所を比較した上で選択しましょう。

求めている機能があるか

同じCADでも搭載されている機能はそれぞれ異なります。価格の安さや利便性だけを基準にしてCADソフトを選ぶと、必要な機能が無いソフトを導入してしまう危険性があります。それを防ぐためにも、CADソフトを導入する前に必要な機能を書き出しておくことが効果的です。必要不可欠な機能だけではなく「あったら便利だ」と感じる機能も洗い出しておきましょう。

サポート体制について

CADソフトに不具合が発生した場合、全体の業務が停止してしまう恐れがあります。そのため、サポート体制が手厚いCADソフトを選ぶことをおすすめします。特に確認しておきたいのは、サポート対応時間です。土日祝日でも対応してくれたり、夜間でも対応してくれたりする手厚いサポート体制があるソフトを使うことで、業務の停止のリスクを軽減できます。不安な場合はオプションでサポート体制が付けることができる場合もあるので、入っておくと良いでしょう。

導入・運用にかかる費用

CADソフトは基本的に買い切りのものが多くあります。基本料金が抑えられていても、必要な機能を加えると高額になることも少なくありません。購入前にメンテナンス費用や追加機能にかかる費用を必ず確認しましょう。

対応OSについて

CADソフトによっては対応OSが限られているものがあります。必ず企業で使っているパソコンのOSに対応したCADソフトを選びましょう。また、見落としがちなのがOSのバージョンです。古いバージョンのままパソコンを利用している場合、CADソフトが対応していないことがあります。CADソフトに合わせてバージョンアップを行うか、OSバージョンに合ったCADソフトを導入しましょう。

CADソフトおすすめ6選を比較!

ここまで、CADソフトの概要について解説しました。ここからは、6つのおすすめCADソフトについてご紹介します。

Jw_CAD

Jw_CADは高度な2Dの設計機能を無料で利用できる建築設計特化のソフトです。多くのCADソフトはライセンス購入が必要ですが、Jw_CADは無料で利用できるため幅広いユーザーに支持されています。操作も非常にわかりやすいことも特徴の1つです。CADの導入を検討しているが、まずはテスト的にCADを使ってみたいと考えている方は使ってみると良いでしょう。

Jw_CADの特徴

  • 無料で利用できる
  • 他のCADソフトよりも操作が簡単
  • 個人・中小企業におすすめ

URL: https://www.jwcad.net/

 

FreeCAD

FreeCADは2D製図や3D製図、両者間の連携など多くの機能を無料で使えるCADツールです。無料のCADソフトは商用不可であるケースも多い中、こちらは商用利用可能なCADツールです。また、オープンソースのCADツールであるため、技術者を入れると独自にカスタマイズを加えられるのも特徴です。主に建造物や船などの設計が可能です。

FreeCADの特徴

  • 無料で使える
  • 商用利用が可能
  • オープンソースであるためカスタマイズができる

URL: https://www.freecadweb.org/?lang=ja

 

AutoCAD

AutoCADは世界標準のCADとされており、世界中で特に使用されているCADソフトです。先述した2つのCADソフトとは異なり、有料のソフトになります。しかし、廉価版の「Auto CAD LT」やサブスクリプションプランがあるため予算に合わせてソフト選びが可能です。3D作図や3Dモデリングにも対応でしており、幅広い拡張性を備えているため、さまざまな業務に対して柔軟に対応できるでしょう。

AutoCADの特徴

  • 世界で大きなシェアを誇っている
  • 予算に合わせてプランを選べる
  • 拡張性が大きい

URL: https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/overview

 

Vectorworks

Vectorworksは、家や店舗の設計やデザインをするために使用するCADソフトです。AutoCADに並ぶ人気アプリケーションですが、Vectorworksの方が直観的に利用できるツールです。建築・内装業者向けの「アーキテクト」や景観デザイン特化の「ランドマーク」など、空間デザインに特化したスタイルがあります。WindowsにもMacにも対応できるCADソフトです。

Vectorworksの特徴

  • 建築デザインに特化している
  • Windows・Mac両方に対応
  • 豊富なライブラリデータを搭載

URL: https://www.aanda.co.jp/Vectorworks2021/

 

Revit

Revitは上述のAutoCADの提供元であるAutodesk社が出している、建築設計と構造エンジニアリング向けのソフトです。BIMに特化しており、資材パーツや設備の登録ができます。実際に建設を行うにあたって必要な情報をすべて盛り込めるため、業務効率化に貢献するでしょう。パナマ運河の工事にも利用されており、高い実績を誇るツールです。

Revitの特徴

  • BIM特化のソフト
  • 世界で利用されている
  • 業務効率化に大きく貢献

URL: https://www.autodesk.co.jp/products/revit/overview

 

Fusion 360

Fusion 360も先述したAutoCADやRevitと同様にAutodesk社が提供しているソフトです。学生向けやスタートアップ向けの無料ライセンスがあり手軽に使えます。商用利用する場合は、サブスクリプション契約が必要ですが、購入すると3Dモデリングやそれに付随する機能すべての利用が可能です。クラウド上で動くため、データの共有も容易になっています。

Fusion 360の特徴

  • 無料ライセンスがある
  • 3Dモデリング付近の機能を網羅している
  • 利用しやすいサブスクリプション契約

URL: https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview

 

まとめ

本記事では、CADソフトの概要や、選ぶ際のポイント、おすすめのCADソフトについて解説しました。CADソフトを導入することで、設計と修正が非常に容易になる上に、共有も簡単に行えるため作業効率が高まります。本記事を参考に、企業に適したCADソフトを検討してみてください。

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