近年テレワークの広がりにより、内勤型営業であるインサイドセールスが新たな営業方法として主流になりつつあります。しかし、インサイドセールスを自社で行うには社内体制の整備などが必要になるため、容易に始められないという企業も少なくないでしょう。本記事では、インサイドセールスの代行についての基礎知識、導入により得られる効果、そしておすすめのインサイドセールス代行を解説します。
目次
インサイドセールス代行の基礎知識
インサイドセールスが普及したのは比較的最近であることから、この言葉を聞き慣れないという方も少なくありません。
ここでは、3つの点からインサイドセールス代行を解説します。
- インサイドセールスとは
- インサイドセールス代行とは
- インサイドセールス代行が必要な理由
それでは解説します。
インサイドセールスとは
インサイドセールスとは見込み顧客に対して行う非訪問型営業のことを言います。営業方法として、メール・電話・Web会議ツールが用いられることが一般的です。インサイドセールスは見込み顧客ナーチャリング(育成)を進めていき、クロージング営業への引き継ぎまでが役割です。インサイドセールスでは自社の扱う商品、サービスに関心が見込まれる相手にアプローチを行い、顧客に成長させます。インサイドセールスは見込み顧客にアプローチを継続的にできることからも受注率アップを期待できると言われています。インサイドセールス導入時には、見込み顧客に対する二重アプローチの防止、業務の重複などを防ぐために、社内の仕組みをきちんと整備しておく必要があります。
インサイドセールス代行とは
「インサイドセールス代行」とは、インサイドセールスを代行するサービスのことを言います。インサイドセールスで大きな成果を出すためには、ノウハウやコツが必要です。自社で全て担おうとすると、人材確保、教育など時間やコストがかかります。
インサイドセールス代行を活用することで、社員の確保や育成が不要となり、短期間のうちに営業による効果が期待できます。また、インサイドセールス代行を利用し、業務の役割分担を行うことで、従業員がフィールドセールスに注力することが可能になります。
インサイドセールス代行が必要な理由
現在、インサイドセールス代行のニーズは急速に高まっています。インサイドセールス代行が必要な理由を2つ点から解説します。
- 人手不足で少ない戦力で成果を上げ続ける
- コロナ禍で非訪問型の営業が増えてきた
それでは、1つずつ解説します。
人手不足で少ない戦力で成果を上げ続ける
インサイドセールス代行が必要な理由の1つ目は、人手不足で少ない戦力で成果を上げ続ける必要があるからです。少子高齢化の影響を受けて、日本の労働人口は減少傾向にあります。人口減少によって、企業は優秀な人材を確保することが難しくなりました。企業はインサイドセールス代行を利用することで、限られた社員数でも新規顧客獲得を十分に行えます。
コロナ禍で非訪問型の営業が増えてきた
インサイドセールス代行が必要な理由の2つ目は、コロナ禍で非訪問型の営業が増えてきたことにあります。新型コロナウィルスにより、多くの企業で社員の働き方が大きく変わりました。テレワークを導入した企業や、人と人とが接触する業務を減らすことができるようシステムを導入した企業も少なくありません。内勤営業であるインサイドセールスは、テレワーク期間においても営業を通常と変わりなく行うことができます。限りなく低い感染リスクで営業活動を行えるインサイドセールスは、コロナ禍において注目度がさらにアップしたのです。
インサイドセールス代行導入の効果
インサイドセールス代行導入の効果は以下の3つです。
- 営業活動の効率が上がる
- 受注率の向上が期待できる
- テレワーク中でも営業ができる
営業活動の効率が上がる
インサイドセールス代行導入の効果の1つ目は、営業活動の効率が上がることです。フィールドセールスの場合、見込み顧客に対面するにあたって移動時間が必要です。インサイドセールスでは電話、メールなどを主に用いて営業活動を行うため、移動時間、交通費の削減に繋がります。複数の担当者が顧客と関わるため、営業活動を標準化できます。顧客情報を共有することで、聞き出した情報や、見込み顧客の効果的な獲得方法なども共有することができるため、社内全体の営業レベル向上が期待できます。
またインサイドセールスでは、各顧客を担当する者が異動などによって不在になることを避けられます。顧客と長期間にわたって安定的な関係を築くことができるのです。
受注率の向上が期待できる
インサイドセールス代行導入の効果の2つ目は、受注率の向上が期待できることです。インサイドセールス代行を利用することで営業先の分母が増えるため、受注率の向上を見込むことができます。またAIを活用したインサイドセールス代行を利用することで、人間の力では難しい営業数をこなすことができます。人件費をおさえながら、多くの見込み顧客に対してアプローチが実現が期待できます。
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テレワーク中でも営業ができる
インサイドセールス代行導入の効果の3つ目は、テレワーク中でも営業ができることです。新型コロナ感染対策のため、多くの企業が社員にテレワークを推奨しています。新型コロナ収束後もテレワークを継続する企業は少なくないという、専門家による見方もあります。インサイドセールスであれば端末とツールだけで、場所を問わずに営業活動を行うことが可能です。自宅から営業することもできるため、withコロナ時代にマッチした営業手法と言えます。
インサイドセールス代行を選ぶポイント
インサイドセールス代行を選ぶポイントは以下の3つです。
- 求める業務範囲を明確にする
- 提供するサービス内容の選定
- 料金体系の確認
それでは1つずつ解説します。
求める業務範囲を明確にする
インサイドセールス代行を選ぶポイントの1つ目は、求める業務範囲を明確にすることです。インサイドセールス代行で任せられる業務範囲として、SDR・BDR・オンラインセールスがあります。それぞれの特徴を見ていきます。
SDR
SDRとは、Sales Development Representative の略で、ヒアリングからナーチャリングの範囲までを任せられるインサイドセールスです。見込み顧客の獲得や成約のタイミングは自社で行い、マーケティング、及び直接営業で獲得した見込み顧客と商談するまでの担当をしてもらいます。
BDR
BDRとは、Business Development Representative の略で、見込み顧客獲得からナーチャリングの範囲を任せるインサイドセールスです。社員が営業を行うためのベースを整えてもらいたい企業におすすめです。
オンラインセールス
オンラインセールスとは、ヒアリングからクロージングまでを任せるサービスです。営業過程のほぼ全てを一任するサービスとも言えます。インサイドセールス代行によって、上記のように任せられる業務範囲は異なります。社内で「インサイドセールス代行にどこまで任せたいか」をよく話し合ったうえで、利用するサービスを決定することが重要です。
提供するサービス内容の選定
インサイドセールス代行を選ぶポイントの2つ目は、提供するサービス内容の選定です。インサイドセールスの代行企業によって何を得意としているかは異なり、それぞれ以下のような強みを持っています。
- アポ獲得
- 既存アップセル
- 課題の分析
- クロージング
自社でインサイドセールス代行を導入する目的を明確にした上で、自社に合ったサービスを導入することが大切です。
料金体系の確認
インサイドセールス代行を選ぶポイントの3つ目は、料金体系の確認です。
インサイドセールス代行を利用するにあたって、基本的にコストがかかります。代行企業によって、料金形態が大きく異なるため、初期費用の有無・支払い形態(月額固定制、成果報酬制など)・最低利用期間の有無などを事前に確認しておく必要があります。
インサイドセールス代行おすすめ8選の紹介
ここでは厳選した8のおすすめインサイドセールス代行を紹介します。
- BALES
- SALES BASE
- CEREBRIX
- コンフィデンス
- Seiyaku
- soraプロジェクト
- earth Link
- ビートレード・パートナーズ
BALES
BALESは株式会社SMARTCAMPが提供するサービスです。BALESはアポ獲得注力型、既存アップセル型のインサイドセールス代行サービスとなっており、売上の効率的な拡大を任せられます。導入実績数は200社以上に及び、大手クラウドサービス会社や、大手携帯会社も導入しています。見込み顧客がない、もしくは少ない企業には、課題に応じたパートナー企業の紹介も行っています。
BALESの特徴
- 現状把握、営業プロセス整理などを経た計画的なインサイドセールス
- 見込顧客の興味度、及び興味内容を可視化し、アプローチの順位を明確化
- インサイドセールス組織のスピーディーな立ち上げ
URL: https://bales.smartcamp.co.jp/
SALES BASE
SALES BASEはSALES ROBOTICS株式会社が提供するサービスです。400万件の企業データからターゲットリストを作成してもらえるため、営業担当者は提案や商談に専念できます。SALES BASEの導入を検討されている方には、無料デモの利用がおすすめです。SALES BASEの活用方法を無料で体験でき、かつ導入を行った場合のリアルな画面を確認できます。
SALES BASEの特徴
- インサイドセールスの早期導入・立ち上げを実現
- クラウド、AIを導入した独自システムを利用した営業スタイル
- 見込み顧客の獲得から育成までのインサイドセールスに対応
URL: https://salesbase.salesrobotics.co.jp/
CEREBRIX
CEREBRIXは株式会社セレブリックスが提供するサービスです。見込み顧客の獲得から受注までを22年にわたって蓄積したノウハウを活用しながら代行してもらえます。自社の問題点を分析し、営業の勝ちパターンを提示してもらうこともできます。正社員で構成されたチームとなるため、高品質のサービスを期待できるでしょう。
CEREBRIXの特徴
- 23年分の営業メゾットで「誰もが売れる」を実現する
- データに基づいた顧客開拓メゾットによる効果的なアプローチ
- 大手運送会社、大手不動産会社などを含めた1,200社への支援実績
コンフィデンス
コンフィデンスは株式会社コンフィデンスが提供するサービスです。営業教育を受けた社員が対応してくれるため、大きな効果を得られることが期待できます。自社の営業活動では思うように結果が出ないケースや、新規立ち上げ時の利用におすすめです。アポイントメントの設定~Web商談、非対面のクロージングまで一任することも可能です。
コンフィデンスの特徴
- 課題解決型営業による固い商談設定とマーケティングが実現
- 学校法人や出版社などを含めた累計850社を超える豊富な導入実績
- 相談機会の創出や営業効率のアップなど、課題に対する最適なアクション
URL: https://www.confidence.co.jp/iso/
Seiyaku
Seiyakuは株式会社ウィルオブ・ワークが提供するサービスです。全国52拠点から営業を展開しており、見込み顧客の獲得からクロージングまで一貫して対応してもらえます。蓄積された豊富なノウハウを活かしたアプローチが特徴です。また、年間500名もの正社員を採用しており、人材供給や担当者の能力の面でも安心感があります。
Seiyakuの特徴
- 質、スピードを両立した高い営業力で、業界を問わずにアプローチ
- 6.8万人の営業経験者を採用しているため、レベルの高いサポートを期待できる
- 全国50拠点以上のエリアで営業活動を展開している
URL: https://willof-work.co.jp/lp/seiyaku/
soraプロジェクト
soraプロジェクトは株式会社soraプロジェクトが提供するサービスです。電話、メール、Web会議システムを用いたインサイドセールスに対応しています。実績14年営業のプロが多く在籍しているため、自社の営業力やノウハウに不安のある企業にとって学べることも少なくないはずです。また、見込み顧客のリストがない企業に対しては、見込み顧客のリストを無料提供しています。
soraプロジェクトの特徴
- 独自の法人リスト×14年の経験をフル活用したインサイドセールス支援
- 営業活動のプロによって、見込み顧客を顧客に引き上げる
- 目先の利益拡大に加え、長期的な展望を視野に入れたインサイドセールス
URL: https://sora1.jp/
earth Link
earth Linkは株式会社アースリンクが提供するサービスです。見込み顧客の獲得からナーチャリングまでを任せられます。自社の営業スキームの構築を営業のプロにサポートしてもらえる他、自社対応、及び内製化に向けたデータの蓄積を行えるため、自社のみでの営業も将来的に期待できるでしょう。導入実績は大手Sir、出版会社など含む1,500社以上に及びます。
earth Linkの特徴
- 商談アポイントの獲得の他、マーケティングオートメーションなどにも対応
- 定例ミーティングの実施による課題解決に向けた手厚いサポート
- 繁忙期、閑散期などに応じた商談アポイントメント数の変更が可能
URL: https://www.earthlink.co.jp/services/sakura-outsourcing/
ビートレード・パートナーズ
ビートレード・パートナーズはビートレード・パートナーズ株式会社が提供するサービスです。新規顧客、見込み顧客を掘り起こし、クロージング前のフェーズまで対応してもらえます。営業力育成のサポートとして、同行営業、研修などのサービスがあるため、将来的に独力で営業していきたいと考えている企業にもおすすめです。
ビートレード・パートナーズの特徴
- 自社で扱っている製品、サービスを把握した上で、サポートしてもらえる
- 見込み顧客に対して設計に基づいた効率的なアプローチの実行
- 営業スキル育成をサポートしてもらえるため、社内にノウハウを蓄積できる
まとめ
本記事では、インサイドセールスの代行についての基礎知識、導入により得られる効果、そしておすすめのインサイドセールス代行を解説しました。労働人口の減少や、新型コロナの影響もあって、インサイドセールスは令和時代のニーズにマッチした営業手法と言えるでしょう。インサイドセールスを活用することで、少ない社員数でも、営業において高い成果を出すことを期待できます。インサイドセールス代行サービスは多く存在しますので、自社に合ったサービスを選択しましょう。
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NotePMの特徴
- マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
- 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
- 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
- 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる
URL: https://notepm.jp/