こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
業務効率化のため、画像認識サービスの導入を検討されている方も多いでしょう。しかし、専門知識がないと各社のホームページを見ても、違いが分かりにくいはずです。この記事では、画像認識サービスの定義・メリットとデメリット・画像認識サービスおすすめ9選などについて解説します。目を通せば、画像認識サービスとは何なのか理解できるようになります。ぜひ本記事をご覧になっていただき、サービス選定の参考にしてください。
目次
画像認識サービスとは?
画像認識サービスとは、AIによる解析を通して画像の内容を分析する技術です。写真や動画に映っている様々な物体の形状や特徴を深層学習(ディープラーニング)に基づく高い精度で分析し、大きさ・場所・物体の分類などの判断を行います。人物や物体はもちろん、テキストの読み取りや情報のラベル付けも可能です。画像全体にどのようなモノが写っているのか分類もできるため、多岐にわたる分野で活用されています。
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画像認識サービスのメリット
ここでは、画像認識サービスのメリットについて解説します。
- 人的リソースの補強
- コスト削減
- セキュリティの強化
それでは、1つずつ解説します。
関連記事:AIによる仕事効率化とは?注意点や活用が進む領域・事例を解説
人的リソースの補強
画像認識サービスのメリットの1つ目は人的リソースの補強です。画像認識サービスを活用すれば、従来はアナログで行っていた作業の自動化を実現できます。その結果、従業員は頭脳と時間をかけて行う必要がある業務に集中できるようになります。つまり、画像認識サービスの導入は、高度な業務に人的リソースを集中的に投入できる体制の構築につながります。
コスト削減
画像認識サービスのメリットの2つ目はコスト削減です。サービス導入時に重要視したいポイントは適切な戦略に基づいて、画像認識・画像解析を有効利用できる体制を形成することです。社内の業務を効率化できれば、人的リソースにかける費用を抑えられます。その結果、導入費用とランニングコストの総額よりも人件費をカットできるため、業務効率化とコスト抑制どちらにも効果を発揮するでしょう。
セキュリティの強化
画像認識サービスのメリットの3つ目はセキュリティの強化です。画像認識サービスを導入すれば、情報漏洩の危険性を抑えられます。例えば、様々なソースからの画像データを一つのセキュアなプラットフォームに集めることで、アクセス制御や監視を強化できます。さらに、集約されたデータは、統一されたセキュリティポリシーに従って管理されるため、分散されたデータよりもセキュリティの維持がしやすくなります。これにより、データ漏洩のリスクが低減され、より安全なデータ管理が可能になります。その他、画像認識サービスは偽造品の識別や不正アクセスの検出など、様々な分野でのセキュリティ向上に寄与しています。
画像認識サービスのデメリット
ここでは、画像認識サービスのデメリットについて解説します。
- 認識精度を完璧にはできない
- 導入コストはかかる
- AIバイアスによる問題
それでは、1つずつ解説します。
認識精度を完璧にはできない
画像認識サービスのデメリットの1つ目は、認識精度を完璧にはできないことです。それゆえ、可能な限り、精度を高めるための作業が欠かせません。AIの性能は、機械学習されたデータによって質・量に大きく影響を受けます。良質なデータを数多く蓄積する必要があります。画像認識サービスの有効活用するためには、学習用のデータを集める過程が不可欠です。どうしても手間をかけられない場合は、データの収集作業も行ってくれる画像認識サービスの導入も考えましょう。
導入コストはかかる
画像認識サービスのデメリットの2つ目は、導入コストがかかることです。画像認識サービスの採用時には、多岐にわたる費用がかかります。その中でも、大きなネックとして取り上げられる機会が多いのは、導入時にかかる大きなイニシャルコストです。そのため、導入前にはランニングコストも考慮したうえで、適切なプランを立てるべきです。正しく運用できれば、導入コストを上回る成果を挙げられるでしょう。
AIバイアスによる問題
画像認識サービスのデメリットの3つ目は、AIバイアスによる問題です。機械学習させるデータが原因となってAIの画像認識にバイアス(偏り)が生じ、人種差別や性差別のある内容を出力してしまうトラブルが起きる可能性があります。人間社会に潜む歪みも、AIは学習してしまうのです。機械学習を行う際には、AIが情報を正しく認識できているか、定期的に確認してください。
画像認識サービスを導入するときの注意点
ここでは、画像認識サービスを導入するときの注意点について解説します。
- 画像認識サービスに求める精度を事前に検討する
- 画像認識サービスの必要性を事前に検討する
それでは、1つずつ解説します。
画像認識サービスに求める精度を事前に検討する
画像認識サービスを導入するときの注意点の1つ目は、画像認識サービスの求める制度を事前に検討することです。精度を高めるためには、時間と工数をかけて機械学習を行う過程を経なくてはなりません。そのため、導入を検討している業務において、どの程度の精度が必要なのか、事前に精査しておくべきでしょう。また、誤認識などが生じた場合への対応方法もあわせて検討しておくと、いざという時にも安心できるはずです。
画像認識サービスの必要性を事前に検討する
画像認識サービスを導入するときの注意点の2つ目は、画像認識サービスの必要性を事前に検討することです。AIを正しく活用すれば、業務の大幅な効率化を達成できます。しかし、そのためにはコストやリソースが必要です。導入に際して、膨大な量の学習データの準備、AI運用のための人材確保、業務全体のオペレーションの見直しなど、サービス導入のための業務や費用が生じるからです。導入にかかるコストと実現できるメリットを比較し、本当に導入するべきか熟考しておきましょう。
画像認識サービスの選び方
ここでは、画像認識サービスの選び方について解説します。
- 目的や課題の明確化
- 画像の解析精度・機能
- 導入実績・セキュリティ対策の内容
- 予算内であること
それでは、1つずつ解説します。
目的や課題の明確化
画像認識サービスの選び方の1つ目は、目的や課題の明確化です。画像認識サービスを導入する際には、最初にどのような課題を解決するのか目的設定を行いましょう。達成すべき条件が明確であれば、必要となる機能や性能を絞りやすくなります。その結果、サービスの選定もスムーズになります。目的や課題が不明瞭なままサービスを決めると、必要な機能が搭載されていないサービスを導入する恐れがあります。その結果、サービス導入による成果を上げられないリスクも生じてしまいます。
画像の解析精度・機能
画像認識サービスの選び方の2つ目は、画像の解析精度・機能です。業務に必要な解析制度や機能の精査は、サービス選定における重要なポイントです。製造現場における商品チェックに利用するのであれば、クオリティの高い画像解析だけでなく異常検知やレベル判定・分類などの機能が必須となります。AI機械学習の必要性や、学習済みモデル使用の可否などを含め、サービスの性能が自社のニーズと合致しているか入念にチェックしましょう。
導入実績・セキュリティ対策の内容
画像認識サービスの選び方の3つ目は、導入実績・セキュリティ対策の内容です。画像認識サービスが使用する画像・映像には人物の姿をはじめとした個人情報や、製品の外観検査で得られた企業秘密が含まれる可能性があります。そのため、取り扱いには細心の注意が求められます。画像認識サービスのセキュリティを確認するために、サイバー攻撃などに対するセキュリティ対策が十分か調べておきましょう。その際、各社の導入実績をチェックするのもおすすめしたい手段の1つです。
予算内であること
画像認識サービスの選び方の4つ目は、予算内であることです。価格は、画像認識サービス選びにおける重要なファクターです。一般的に、画像認識サービスはデータの数量やクラウドの使用量にあわせて設定されます。そのため、用途によっては高いコストが毎月支払わなくてはなりません。特にサービスに避ける予算額が少ない場合は慎重な判断が求められます。中長期の導入計画の策定や無料サービスの試用などを行うのもおすすめです。
画像認識サービスおすすめ9選
ここでは、画像認識サービスのおすすめ9選について解説します。
- Clarifai
- ImageJ
- Open CV
- AIメーカー
- Google Cloud Vision API
- Amazon Rekognition
- Deeptector
- Lightblue Technology
- 日立AIソリューション
それでは、1つずつ解説します。
関連記事:【2024年版】アノテーションツールおすすめ10選を徹底比較!具体的な機能や選定のポイントについても紹介
Clarifai
Clarifaiは2013年にアメリカで誕生したClarifai,Inc.が手がける画像認証サービスです。1000オペレーションまでなら無料で利用できるプランが用意されているため、気軽に導入可能なのが特長です。メールアドレスだけのユーザー登録できるなどの利便さも魅力として挙げられます。
Clarifaiの特徴
- 1000オペレーションまでなら無料で利用可能
- 自動でのタグ付けが可能
- メールアドレスだけでユーザー登録ができる
URL: https://www.clarifai.com/
ImageJ
ImageJは、アメリカ合衆国の国立精神衛生研究所 (NIMH) が開発した画像解析サービスです。最大の特徴はアクセシビリティの高さです。オープンソースのため無料で利用できます。そのうえ、どのOSでも同じように使用できます。インストール版とブラウザ版の2種類があるのも魅力的なポイントです。
ImageJの特徴
- 無料で利用できる
- インストール版とブラウザ版がある
- どのOSでも利用可能
URL: https://imagej.net/ij/docs/concepts.html
Open CV
Open CVはIntel Corporationが販売している画像処理サービスです。オープンソースなため、世界的大企業の知見が詰まったサービスを無料で利用できます。様々なOSに対応できるのも魅力でWindows・Linux・MacOSからiOSやAndroidまで利用可能です。
Open CVの特徴
- 無料で利用できる
- 様々なOSに対応している
- 初心者でも簡単に顔検出できる
URL: https://opencv.org/
AIメーカー
AIメーカーは日本産の画像処理サービスです。手軽に利用できるのが魅力です。X(旧Twitter)と連携すれば、コストをかけずに利用できます。機械学習に使用するデータは自動収集できるため、誰でも簡単にサービスを活用可能です。学習済みモデルについてWeb上で結果を試せるのも魅力的な特徴です。
AIメーカーの特徴
- 費用をかけずに利用可能
- 機械学習に使用するデータを自動収集
- 学習済みモデルについてWebに公開できる
URL: https://aimaker.io/
Google Cloud Vision API
Google Cloud Vision APIはインターネット関連の世界的企業Googleが提供する画像認識サービスです。Google独自の機械学習モデルを実装しているため、高度な画像処理を行えます。事前トレーニング済みの APIやカスタムモデルの仕様を通して、分析にかかる時間の短縮も実現しています。
Google Cloud Vision APIの特徴
- 高性能なGoogle独自の機械学習モデルを実装
- 分析にかかる時間の短縮も実現
- 多岐にわたる検出機能やテキスト抽出機能を搭載
URL: https://cloud.google.com/vision?hl=ja
Amazon Rekognition
Amazon Rekognitionは通販サイトで有名なAmazon.com, Inc.が開発した画像認識サービスです。専門的な知識がなくても高度な分析を行えるのが強みです。画像と動画に含まれる潜在的に危険性や不適切性を伴うコンテンツを検出できます。顔による本人確認機能が搭載されているため、セキュリティの面でも優れています。
Amazon Rekognitionの特徴
- 専門的な知識がなくても高度な分析を行える
- 危険性や不適切性を伴うコンテンツを検出可能
- セキュリティの面でも優秀
URL: https://aws.amazon.com/jp/rekognition/
Deeptector
DeeptectorはNTTのグループ会社が販売している画像認識サービスです。従業員の「⽬」による判定・判別が必要な作業工程において、画像認識 AIを用いた自動化・省人化を可能にすることを目的として開発されているのが特長です。インフラの経年劣化状態に関する診断や、製造業における外観検査などで活用されています。
Deeptectorの特徴
- 従来は「目」が必要だった自動化・省人化を可能にする
- 外部システムとの連携が容易
- インストール版とクラウド版がある
URL: https://sc.nttcom.co.jp/ai/deeptector/
Lightblue Technology
Lightblue Technologyは最先端の技術を反映したAIを搭載しているため、幅広い業種で活用できる性能を備えています。複数のアルゴリズムを試用し、人間に匹敵する判断能力を達成しています。開発会社が、ハードウェアシステムに深い知識を有しているのも特色です。システムの計算資源量を圧縮し、大幅な費用カットを実現した実績を有しています。
Lightblue Technologyの特徴
- 幅広い業種で活用できる
- 人間に匹敵する判断能力を達成
- コストパフォーマンスにも優れている
URL: https://www.lightblue-tech.com/
日立AIソリューション
日立AIソリューションは、日立グループに属する企業が販売している画像認識サービスです。優れた技術と豊富な知識を備えた技術者が、課題解決に向けて包括的にサポートしてくれる手厚いサポート体制が魅力です。パッケージで販売するのではなく、カスタマーの環境に合わせてAIモデルを用意してくれます。
日立AIソリューションの特徴
- 課題解決を包括的にサポートしてくれる
- パッケージではなく、個別にAIモデルを提供
- 優れた解析システムが負担軽減を達成
URL: https://www.hitachi-systems-es.co.jp/service/image-ai/index.html
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まとめ
本記事では、画像認識サービスの定義・メリットとデメリット・画像認識サービスおすすめ9選などを紹介しました。画像認識サービスを活用すれば、今までは従業員が手作業で行っていた業務を自動化できます。ただし、導入費用やランニングコストも考慮したうえで、自社に適した製品を選ぶ必要があります。この記事を参考にしながら、自社の課題解決に最適な画像認識サービスを選定しましょう。
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