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PC管理ツールのメリットを知りたい、導入のポイントを把握しておきたい、と考えている担当者もいるかと思います。PC管理を導入する際は、自社の目的を明確にして、機能はもちろんのこと、コスト面や管理対象端末全てに対応しているかの確認も重要です。
本記事では、おすすめのPC管理ツール10選をはじめ、管理対象・メリット・導入ポイントについても詳しく解説していきます。PC管理ツールの導入を検討しているならば、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
PC管理ツールとは
PC管理ツールとは、企業や組織内のパソコンやサーバー・スマホなどの情報技術資産を、一元的に管理するためのツールです。各種情報技術資産の管理・監視・運用を自動化することで、システム管理者の負荷を軽減し、管理作業の効率化・安定的な運用を実現します。
たとえば、それぞれの資産について、種類・スペック・設置場所などの情報、パソコンやサーバーにインストール済みのソフトウェアの情報、ライセンス情報の収集・管理、必要な更新も自動で行えます。定期的にセキュリティアップデートなどのパッチ適用を行うことも可能です。
また、システム部門に従業員から問い合わせを受けたときに、従業員の端末にリモートでアクセスして、設定確認・トラブルシューティングなども行えます。PC管理ツールには、オープンソースのツールから、商用のツールまでさまざまです。企業や組織の規模やニーズに合わせて、自社に合ったツールの選択が重要です。
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PC管理ツールが管理する主な対象
PC管理ツールが管理する主な対象は、以下3点あります。
- IT資産
- インベントリ
- ライセンス
それぞれ解説していきます。
IT資産
1つ目は、IT資産です。IT資産には、企業が保有するIT機器やソフトウェアなどを指します。たとえば、PCやノートパソコン・タブレット・スマートフォン・サーバー・ストレージ機器・プリンター・ルーターなどのネットワーク機器・アプリケーション・セキュリティソフトウェアなどが含まれます。
PC管理ツールでは、IT資産の情報を管理し、台数・種類、使用状況、保守履歴、ソフトウェアライセンスの有効性などを把握できます。IT資産を管理することで、企業はそれぞれの資産を効率的に管理でき、最新情報の把握をはじめ、更新・交換・修理なども容易に行えるでしょう。また、従業員による不正利用や紛失・盗難などのセキュリティリスクの管理もしっかりと管理できます。
従来では、固定資産として紙などの台帳に記載することで、登録から廃棄までを管理する運用がありました。PC管理ツールを導入すれば、台帳よりも管理しやすくなるでしょう。PC管理ツールは、定期修理が必要な、大型設備や機械類の管理にも向いています。
インベントリ
2つ目は、インベントリです。インベントリ(Inventory)とは、「目録」・「保有資産」という意味です。PC管理においてネットワーク上に接続されているコンピュータ・サーバー・プリンター・スマホ・タブレットなどのハードウェアはもちろん、OSやアプリケーション、ライセンス情報、セキュリティ情報など、ネットワーク上に接続されているITシステム全体の資産情報を一元管理することを指します。
インベントリ管理によって、セキュリティ上の問題が発生した場合に、どのデバイスにどのようなリスクがあるのかを素早く把握でき、影響を最小限に抑えられます。また、ソフトウェアインストール数と購入ライセンス数を比較し、ライセンス違反を防止することも可能です。
インベントリ管理は、効率的なIT資産管理のために欠かせない機能の一つです。
ライセンス
3つ目は、ライセンスです。ライセンスとは、特定のソフトウェアを使用できる権利のことです。ライセンス管理が適切にされていない場合、余計なライセンス料を支払っている可能性があります。また、ライセンス期限が切れているとソフトが使えなくなり、業務にも支障が出てしまうことでしょう。
PC管理ツールを利用すれば、ライセンス数の把握・割り当て状況の確認・有効期限の確認・重複利用の検出・再利用可能性の判断などができ、社内の各端末のライセンスに関する情報を収集し、有効性を確認できます。
関連記事:管理すべきIT資産とは(分類・カテゴリー・洗い出し方法)
PC管理ツール導入がもたらすメリット
PC管理ツール導入がもたらすメリットとして、以下4点を挙げて説明します。
- コスト削減
- 情報システム部門の負担軽減
- セキュリティ強化
- コンプライアンス強化
それぞれ解説していきます。
コスト削減
1つ目のメリットは、コスト削減です。PC管理ツールを導入することで、さまざまなコスト削減効果を期待できます。たとえば、ハードウェアやソフトウェアの故障を事前に検知し予防措置を取ることで、修理や再購入などの費用を抑えられます。
また、適切なライセンス管理により、余計なライセンス使用の防止が可能です。使用していないライセンスの課金を削減できます。さらに、インベントリ管理により資産管理を効率化できるため、必要な時に必要な機器やソフトウェアをすばやく調達できるでしょう。このような効果を得られるため、PC管理ツール導入はコスト削減につながるといえます。
情報システム部門の負担軽減
2つ目のメリットは、情報システム部門の負担軽減です。PC管理ツールを導入することによって、情報システム部門にかかる業務負荷を軽減できます。たとえば、PCの設定や資産情報など自動で収集可能なことはもちろん、アップデートやセキュリティパッチ適用などに関しても、自動で行えます。対象PCを自動判別して、アップデート期限が近づいたらアラート表示もでき、従業員に対するアナウンスも不要です。
また、PCの異常や故障、ウイルス感染などの問題を早期に発見・解決できるため、社内情報システム部門は、これらの問題を一元的に把握し、迅速かつ効率的に対処できます。作業の効率化にもつながるでしょう。PC管理ツールを導入すれば、情報システム部門の従来のPC管理業務工数を大きく削減できます。
セキュリティ強化
3つ目のメリットは、セキュリティ強化です。たとえば、ネットワーク内のデバイスやソフトウェアのインベントリを取得し、セキュリティリスクのある、古いバージョンや不正なソフトウェアなどの特定が可能です。
また、不正なアクセス検知ができるPC管理ツールでは、システムやサービスなどのログイン試行回数の上限設定、異常なログイン履歴の監視も可能です。また、盗難・紛失に備えてデバイスの遠隔ロックや消去ができるものもあります。PC管理ツールを導入することで、セキュリティ強化につながります。
コンプライアンス強化
4つ目のメリットは、コンプライアンス強化です。PC管理ツールでは、企業のセキュリティポリシーに基づいて、ソフトウェアが利用されているか、IT資産の管理が行われているかなど、コンプライアンスに関する情報を収集して、必要な対策を行うことが可能です。
アップデートの自動化やセキュリティパッチの適用管理などの機能も備わっているため、システムの脆弱性を低減し、コンプライアンスも遵守できます。PC管理ツールを導入すれば、従業員のコンプライアンス遵守も容易にでき、企業の信頼性向上につながるでしょう。
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PC管理ツール導入のポイント
PC管理ツール導入のポイントを、以下に4点挙げて説明します。
- 目的の明確化
- コスト面
- 対応機能の確認
- 対応OS・端末
それぞれ解説していきます。
目的の明確化
1つ目のポイントは、目的の明確化です。PC管理ツールを導入する目的は、企業・組織の状況などによって異なります。たとえば、会社における情報システム資産の管理・コスト削減・セキュリティ強化などが挙げられます。
自社は何のためにPC管理を導入するのか、優先順位をつけて考えることが大切です。目的を明確にすることで、適切なPC管理ツールの選定ができ、不要なコストや手間の削減にもつながるでしょう。利用方法が明確になるため、導入後、スムーズな運用が可能です。
コスト面
2つ目のポイントは、コスト面です。PC管理ツールを導入する際は、コスト面も意識して選びましょう。PC管理ツールには、導入費・ランニングコストがかかります。ツールによっては、買い切り型で初期費用が高額なものや、初期費用はかからないものの毎月定額の料金がかかるものもあるでしょう。
また、利用機能が多いとその分費用が高い傾向にあるため、自社の導入効果などに合わせて、適切なツールを選択することが大切です。
対応機能の確認
3つ目のポイントは、対応機能の確認です。PC管理ツールを導入する際には、自社が必要とする機能が搭載されているものを選びましょう。たとえば、IT資産管理・インベントリ管理・ライセンス管理・セキュリティ管理などが挙げられます。これらの機能が必要か、運用面を考えながら自社のニーズに合ったツールの選択が重要です。機能によってはオプションとして提供される場合もあるため、標準機能だけでなくオプション機能の確認も大切です。
また。自社セキュリティポリシーに適合した機能かどうかも注目しましょう。企業によっては、USBメモリを利用禁止しているところや、特定ソフトウェアを利用禁止しているところもあります。それぞれに対して、制御機能を備えているか、操作ログの管理をできるかなど、自社に必要な機能を確認することが重要といえます。
対応OS・端末
4つ目のポイントは、対応OS・端末です。導入前に、PCツールがどのOSや端末を管理対象としているか確認することが重要です。たとえば、あるPC管理ツールはWindows端末にしか対応していない場合があります。この場合、MacやLinuxなどのOSを利用している企業では管理対象外となるため、ツールを導入しても意味がありません。また、スマホやタブレット端末においても、対応している・対応していないツールがあります。
そのため、導入前にPC管理ツールがサポートしている対象OS・端末の種類をしっかりと調べて、自社の端末に適用可能か確認しましょう。
関連記事:【SaaS】サブスクリプションを管理して適切な運用を実現しよう
おすすめPC管理ツール10選
PC管理ツールのおすすめを以下に10選を紹介します。
SKYSEA Client View
SKYSEA Client Viewは、SKY株式会社が提供するIT運用管理ツールです。さまざまな規模の企業に対応しています。PCやサーバーのHW・SW情報を24時間ごとに自動収集して、他の機器とも併せて1つの台帳で管理していきます。MacとLinuxに対応していますが、Windowsに比べると実行ファイルインストール状況や不許可ファイル検出状況などの情報は取得できないという違いがあります。
SKYSEA Client Viewの特徴
- オンプレミスとクラウド両方にて提供可能
- Mac・Linux端末にも対応(取得可能な項目に差異有)
- PC10台分3ヶ月間無料評価版を利用可能
URL: https://www.skyseaclientview.net/
MaLion 6
MaLion 6は、IT資産管理・情報漏洩対策を総合的に支援するソフトウェアです。Windows、Macに対応しています。PCの資産情報収集・ライセンス管理・PC操作監視と制御、また勤怠管理システムとの併用により、従業員が過度な働き方をしていないかをチェックできます。収集したPCの操作ログは、改ざんできない客観的データとして情報漏洩対策や労務管理への活用が可能です。
MaLion 6の特徴
- 在宅などのリモートワークでも勤務状況の可視化が可能
- SAM(ソフトウェア資産管理)のガイドラインに則った運用
- 評価版を30日間無料お試しが可能(クライアント数100)
URL: https://www.intercom.co.jp/malion/6/
Assetment Neo
Assetment Neoはさまざまな資産をクラウドで一元管理するサービスです。常に資産管理を考えている、マニアックな集団の株式会社アセットメントが提供しています。本来不要な保守契約の継続・目視による棚卸に手間がかかるなど、IT運用管理でよくある悩みに対して、ライフサイクル管理やワークフローなど、適切な管理を実現していきます。
Assetment Neoの特徴
- バーコード・QRコード・RFIDなどの現物管理で業務効率化を実現
- ワークフローによる変更履歴管理を実現
- デモ環境でお試し・操作感の確認が可能
URL: https://www.assetment.net/
ISM CloudOne
ISM CloudOneはPC管理・セキュリティ対策を実現するクラウドサービスです。在宅勤務など社内外を問わないこと、スマートデバイスにも対応しています。エンドポイントに内在しているセキュリティリスクを発見し早期対策を打つことも可能です。サーバーレス・場所を問わない端末の管理・セキュリティリスクを簡単に特定、IT資産管理・クライアント管理ツール部門で7年連続シェアNo.1を達成しています。
ISM CloudOneの特徴
- 世界55ヵ国で利用されているクラウドサービス
- 誰でもわかりやすいグラフ表示の管理画面
- 30日間の無料トライアルが可能(PC10台・スマホ10台まで)
MCore
MCoreは高い信頼性・拡張性を備えた、IT資産管理/セキュリティ管理統合システムです。国内外に展開する住友電工グループが自らのPCを管理するために国内で開発しました。そのため、ユーザー目線でのシステム品質にもこだわっています。大規模環境の管理を実現するために、コスト削減やネットワーク負荷削減にも対応しています。もちろん、小規模環境にも適用可能です。
MCoreの特徴
- 1万台のPC管理・運用も1サーバーで実現
- 1つのシステムでIT資産管理・セキュリティ対策・コンプライアンス遵守のオールインワンを実現
- オンラインでの製品説明やデモも可能
URL: https://www.sei-info.co.jp/mcore/
AssetView
AssetViewはPC管理からセキュリティ対策により、IT部門の業務効率化やPCライフサイクル管理を支援するソフトウェアです。簡単で使いやすく、企業が必要な機能を細かく選ぶことができます。IT資産管理機能からPC操作ログ管理・個人情報検索など、選択可能な機能数は15個以上もあります。ネットワーク負荷を軽減するためにさまざまなネットワーク環境に合わせて、柔軟に分散配布することも可能です。
AssetViewの特徴
- 導入後に機能の段階導入・ライセンス数追加も容易
- オンプレミスとクラウドから選択可能
- トライアルも利用可能(要問い合わせ)
URL: https://www.hammock.jp/assetview/
System Support best1
System Support best1は使いやすさ・コストパフォーマンス・高いサポート力へのユーザー評価が高く、ITreviewカテゴリーレポート にて、IT資産管理・ログ管理(2023 Winter)部門にて、顧客満足度No.1を獲得しています。企業の要望に合わせて、さまざまなシーンで活用できる豊富なオプション機能を選択可能です。電話・FAX・メールなどで質問対応しています。
System Support best1の特徴
- 3,400社以上141万クライアントの導入実績
- 誰でも簡単に直感的な操作が可能
- 無料トライアル版を利用可能
URL: https://www.dos-osaka.co.jp/ss1/
漏洩チェッカー
漏洩チェッカーは、PC管理・監視を行うクラウドサービスです。従業員のミスなどによる内部からの情報漏洩を防ぐことに役立ちます。低コスト・簡単な操作性・契約プランのシンプル化により、既存のIT資産管理ツールの複雑さという常識を変えていきます。PC管理のみはもちろん、内部統制や労務管理、在宅勤務管理などにも応用可能です。
漏洩チェッカーの特徴
- スクリーン監視やごみ箱監視など漏洩しないための機能を豊富に用意
- 誰でも簡単に操作可能なためIT人材不足に対応
- PC1台月額100円から利用可能
URL: https://stmn.co.jp/roei-checker/
PalletControl
PalletControlは、IT管理者目線で開発された 、IT資産管理ツールです。「簡単に PC管理業務が行えるシステム」をコンセプトとしています。4大機能「資産管理」「配布管理」「ユーザーサポート」「セキュリティ」を標準搭載しており、IT管理者の負荷軽減に役立ちます。元々、日本航空株式会社の PC展開作業の自動化を図るために開発され、JALインフォテックが 1996年より一般販売を開始しました。
PalletControlの特徴
- 調達・導入・運用・廃棄までのPCライフサイクルをサポート
- 一括設定変更などの配布機能も業界トップクラス
- 30日間の無料体験が可能
URL: https://www.jalinfotec.co.jp/product/pallet/
LANSCOPE エンドポイントマネージャー
LANSCOPE エンドポイントマネージャーはPCだけでなく、iOSやAndroidのスマホ・タブレットにも対応している、IT資産管理サービスです。メニューもシンプルで、取得した結果を分かりやすいレポート形式に表示可能です。内部情報漏洩対策として取得したログは最大5年分保存が可能です。ログを働き方の見える化などにも役立てます。
LANSCOPE エンドポイントマネージャーの特徴
- 全国で8,000社以上利用、継続利用率90%を達成
- 業界最高峰のAIにより未知の脅威にも対応
- 60日間の無料体験が可能
URL: https://www.lanscope.jp/cat/
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まとめ
本記事では、PC管理ツールについて解説しました。PC管理ツール選定時は、標準・オプション機能はもちろん、自社のセキュリティポリシーなどに適しているかを確認することも重要です。導入後、スムーズに運用するためにも、無料評価版などを利用し、実際に操作することで、自社がやりたいことを実現できるか、しっかりと確認しましょう。
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