近年ではビジネスシーンにおけるコミュニケーションの在りようにも変化があり、対面ではなくオンライン上でコミュニケーションを取ることが増えています。この、オンライン上でのコミュニケーションに適しているのが、ビジネス向けのチャットツールだと言えます。ビジネスチャットツールの中でもよく名前を耳にする、LINE WORKSがどんなツールなのか気になる人も多いでしょう。
今回は、LINE WORKSの特徴・基本機能から競合ツールとの違い・連携におすすめのアプリまでを徹底解説していきます。
目次
LINE WORKSとは
LINE WORKSとは、仕事で使えるビジネスチャットツールです。多くの人が利用しているコミュニケーションアプリのLINEに操作感が似ているため、初めて使う場合でも戸惑うことなく利用できる人が多いでしょう。使い勝手の良さから国内では多くの企業が導入しています。画面共有機能や大人数でのビデオ通話といった機能があり、アドレス帳も3つ搭載されているため、仕事用と個人用など、自由に使い分けることが可能です。
LINE WORKSの特徴
LINE WORKSにはトーク機能以外にも、カレンダーやアンケート機能など便利な機能が多数備わっています。ここでは、代表的な以下3つの機能について紹介します。
- トーク機能
- カレンダー機能
- Bot機能
それぞれ解説していきます。
トーク機能
LINEでもおなじみのトーク機能ですが、LINE WORKSのトーク機能はビジネスチャットとして利用できます。通常のチャットだけではなく、グループトークや複数人でのビデオ通話・画面共有などが可能です。近年はオンラインミーティングを導入する企業も増えているため、ビデオ通話や画面共有を活用する機会は多いでしょう。
カレンダー機能
LINE WORKSのカレンダー機能でスケジュール管理が可能です。デバイスを問わずいつでも予定を確認でき、他メンバーのスケジュールも閲覧できます。簡単にメンバーを招待できるため、ミーティングの予定のすり合わせが容易に行えます。プッシュ通知があるため予定を忘れる心配もありません。
Bot機能
LINE WORKSではチャットボットを無料で利用できます。また、スタンプにも対応しているため、ビジネスツールでありながらカジュアルな雰囲気を作り出すことも可能です。Bot機能を活用することで、予約の受付やタスクの割り当てなどさまざまな場面で役立てられるでしょう。搭載されているサンプルボット機能をベースに自由度高くカスタマイズもできます。
LINE WORKSと他のビジネスチャットとの違い
LINE WORKS以外にも、さまざまなビジネスチャットがありますが、具体的にLINE WORKSは他のビジネスチャットとどのような違いがあるのでしょうか。今回は以下の5つのビジネスチャットと比較していきます。
- LINE WORKSとChatworkの違い
- LINE WORKSとMicrosoft Teamsの違い
- LINE WORKSとSlackの違い
- LINE WORKSとGoogle Chatの違い
- LINE WORKSとZoom Team Chatの違い
LINE WORKSとChatworkの違い
LINE WORKSとChatworkではユーザー属性に違いが見られます。LINE WORKSはLINEと操作感が似ているため、スマホでのやり取りが多い企業が導入する傾向にあります。また、年配の方や他のITツールに慣れていない方でも活用できるメリットもあります。対してChatworkはPCで利用する場面が多いツールです。取引先がオフィスワーク中心ならChatworkを、外出先で使うことが多いならLINE WORKSを導入するという使い分けができるでしょう。
関連記事:Chatworkとは?
LINE WORKSとMicrosoft Teamsの違い
Microsoft TeamsはOffice製品と連携ができるビジネスチャットです。Office製品との連携が可能という特徴から、必然的にOffice製品の使用が多い企業が導入する傾向にあります。多言語に対応しており世界中で利用されているため、海外の企業と取引する場合にも活用できます。一方、LINE WORKSは使いやすさを重視したビジネスチャットです。Office製品の使用や海外企業とのやり取りが多い企業はMicrosoft Teamsを、万人向けでとにかく使いやすいビジネスチャットを求めている企業はLINE WORKSを導入するとよいでしょう。
関連記事:Microsoft Teamsとは?
LINE WORKSとSlackの違い
ビジネスチャットツールのSlackは拡張性の高さが大きな特徴です。LINE WORKSと比較するとやや複雑なUIになっているものの、その拡張性の高さからカスタマイズ次第では非常に便利なビジネスチャットとなり得ます。IT企業など、Slackの拡張性の高さを最大限活用できるだけの技術がある企業はSlack、ITツールに慣れていない社員が多い企業はLINE WORKSを選択するとよいでしょう。
関連記事:Slackとは?
LINE WORKSとGoogle Chatの違い
Google Chatは、Googleが提供しているビジネスチャットです。Googleアカウントがあれば無料で利用でき、有料版にするとメッセージの編集・削除やbot機能も利用できます。Google Chatの大きな特徴はGoogleサービスとの連携です。GmailやGoogleドキュメントなどのサービスと容易に連携できるため、Googleサービスをよく活用する企業はGoogle Chat、そうでなければLINE WORKSという使い分けがおすすめです。
関連記事:Google Chatとは?
LINE WORKSとZoom Team Chatの違い
Zoomには「Zoom Team Chat」という名称のチャット機能があります。Zoom Team Chatはシームレスなチャット体験を大きな強みとしており、ミーティングや電話へのチャットの移行や、録画したメッセージの共有などをZoomプラットフォーム内で全て行うことが可能です。Zoomプラットフォーム内でコミュニケーションを完結させたい場合に活用できるため、ZoomでWeb会議を行う機会が多い企業はZoom Team Chatを利用するのもよいでしょう。
関連記事:Zoom Team Chatとは?
LINE WORKSを利用するメリット
LINE WORKSを利用するメリットは以下の4つです。
- LINEと類似した操作性で使いやすい
- PC・スマホどちらでも使える
- 導入・利用コストを抑えられる
- セキュリティ対策が充実している
それぞれ解説していきます。
LINEと類似した操作性で使いやすい
コミュニケーションツールとしてLINEを日常的に利用している方は非常に多いため、LINEと類似した操作性という点は大きなメリットです。多くの場合、どのようなツールでも使い慣れるまでには時間を要します。しかしLINE WORKSはLINEを使用したことがあれば操作は簡単で、迷うことは少ないでしょう。
PC・スマホどちらでも使える
LINE WORKSはPC・スマホどちらでも使うことが可能です。場面を問わずいつでも利用できる点はビジネスチャットとして非常に優秀で、特にオフィス外での仕事が多くなりがちな企業に最適といえるでしょう。また主にPCを使う社員とスマホを使う社員が一つの企業内にいたとしても、LINE WORKSなら円滑にコミュニケーションが取れます。
導入・利用コストを抑えられる
LINE WORKSには無料プランがあるため、導入・利用コストが抑えられます。無料プランは100人まで利用可能だという点も大きな魅力でしょう。有料プランについてもさほど料金は高くないため、出来る限り運用コストを抑えたい場合はLINE WORKSがおすすめです。
セキュリティ対策が充実している
セキュリティ対策が充実している点も大きなメリットです。全ての通信が暗号化されているため、内容の読み取りや改ざんを未然に防ぐことができます。万が一何らかのトラブルが発生した場合も、専用のエンジニアチームが迅速に対応してくれるのも魅力です。
関連記事:効率の良い社内周知の方法は?ツール選びのポイントも解説
LINE WORKSのプラン・料金
LINE WORKSには3つのプランと追加のオプションがあります。それぞれの料金および特徴について見ていきましょう。
フリー
ユーザー数は100人まで、ストレージ容量は5GBまで使える料金が無料のプランです。フリープランで利用できるのは、最大4人の音声・ビデオ通話と画面共有、カレンダーやアドレス帳などの基本的な機能です。ビジネスチャットに必要な機能は十分備わっているため、はじめてビジネスチャットを利用する企業や少人数のグループにおすすめのプランです。
スタンダード
スタンダードプランは、フリープランの全機能に加えて、カスタマーサポートとSLA保証が利用できます。ユーザー数は無制限、ストレージ容量も最大1TBとフリープランよりも大幅に増加しており、ビデオ通話なども最大200人まで利用できます。料金は1ユーザーごとに月額450円で、フリープランではビデオ通話や画面共有は最大60分でしたが、スタンダードプランでは時間無制限です。ビジネスで本格的に利用したい企業に向くプランです。
アドバンスト
アドバンストプランは、スタンダードプランにDriveとメール機能が追加されたプランです。Driveとメールが追加されたことで、社内外の連携をより強められます。ストレージ容量は100TBと大きいため、容量が不足するケースは少ないでしょう。料金は1ユーザーごとに月額800円です。
オプション機能
追加できるオプション機能は、Drive・トークおよびメールのアーカイブ・追加ストレージ・アドレス帳登録数拡張です。Driveは1ユーザーごとに月額100円、アーカイブは1ユーザーごとに月額300円、追加ストレージとアドレス帳登録数拡張は追加分によって料金が異なります。
LINE WORKSの基本的な使い方
次にLINE WORKSの基本的な使い方を見ていきましょう。今回紹介する使い方の手順は以下の5つです。
- アカウント作成
- メンバーの招待
- アプリのダウンロード
- メンバーの削除
- 解約
それぞれ解説していきます。
アカウント作成
まずLINE WORKSのアカウントを作成しましょう。以下の手順でアカウントを作成することができます。
1.LINE WORKS公式サイトにアクセスし、「今すぐはじめる」をクリックする
2.「無料ではじめる」をクリックする
3.表示された質問事項の回答を入力する
4.電話番号認証を行う
認証が完了するとLINE WORKSの利用がはじまります。
メンバーの招待
メンバーの招待は以下の手順で行うことができます。
1.画面上の「アドレス帳」をクリックする
2.「新規メンバー招待」をクリックする
3.招待したい人のメールアドレスに招待メッセージを送る、またはメンバーのアカウントを作成してIDとパスワードを招待したいメンバーに伝える
3のいずれか方法で招待したメンバーがLINE WORKSに登録すれば招待完了です。
アプリのダウンロード
アプリのダウンロードはLINE WORKS公式サイトから行うことができます。ダウンロードページを開き、パソコン版は「ダウンロード」をクリック、モバイル版はQRコード読み取りもしくはストアへのリンクをクリックしてダウンロードしましょう。
トークルームの作成
メンバーとコミュニケーションはトークルームで行います。トークルームの作成手順を解説します。
1.トークルーム作成の「トークルーム」をクリックする
2.トーク相手となるメンバーを選択する
3.メッセージや絵文字を送信する
解約
メンバーが全て削除されていて、最高管理者のアカウントであればLINE WORKSの解約が可能です。
1.管理者のアカウントでログインする
2.右上のアイコンを選択して「管理者画面」をクリックする
管理者画面に切り替わります。
3.「基本設定」から「LINE WORKSの解約」をクリックする
4.「解約手続きに進む」クリックする
5.解約理由・アンケート・パスワードを入力して「LINE WORKSを解約する」をクリックする
4.データの削除に同意してよければ「OK」をクリックする
LINE WORKSと連携できるアプリ おすすめ5選
最後に、LINE WORKSと連携できるおすすめのアプリを5つ紹介します。
NotePM
NotePM(ノートピーエム) は、個人のノウハウを引き出す 社内版ウィキペディア です。検索に強く、マニュアル作成やナレッジ共有に便利なツールです。大手IT製品レビューサイトでは、とくに「使いやすいさ・導入しやすさ」の点で高く評価されています。社内マニュアル、手順書、業務ノウハウ、社内FAQ、日報・議事録など、ストック型の情報管理に最適です。
NotePMの特徴
- 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
- 簡単にマニュアル作成できて、履歴を自動記録
- フォルダ階層とタグ機能で情報を整理しやすい
- ページを見た人がわかる
URL: https://notepm.jp/
関連:LINE WORKS(ラインワークス)とNotePMを連携する方法
freee勤怠管理Plus
freee勤怠管理Plusは、スマホでもPCでも使える勤怠管理ツールです。LINE WORKSと連携すると、設定したキーワードを入力するだけで打刻が反映されるようになります。サポートも充実しており、疑問点は導入アドバイザーやサポートデスクに気軽に問い合わせられるのが魅力です。打刻の修正や残業の申請などもWebで完結できるため、効率のよい勤怠管理が実現できるでしょう。
freee勤怠管理Plusの特徴
- 勤怠管理を効率化する多彩な機能
- 打刻修正や残業届をWeb上で完結
- 充実した導入サポート
URL: https://www.freee.co.jp/time-tracking-plus/
kickflow
kickflowは、クラウド型のワークフローサービスです。LINE WORKSと連携すると、さまざまな通知をLINE WORKSで受け取ることができ、通知から直接申請の承認も行えます。チャット連携やスマホ申請を活用して、スムーズに稟議承認を行えるでしょう。カスタマイズ性も高いため、多様な用途にも柔軟に対応できます。
kickflowの特徴
- 高いカスタマイズ性
- 運用負荷が軽い
- データ連携や業務自動化に対応
RECEPTIONIST
RECEPTIONISTは、DX推進企業7000社以上が導入しているクラウド受付システムです。LINE WORKSと連携することで、LINE WORKSに来客の自動通知を送ることができます。受付係の人件費などが削減されるため、大幅なコスト削減が期待できるでしょう。無料トライアルも利用できるため、導入する前に使用感を試すことができます。
RECEPTIONISTの特徴
- 大幅なコスト削減を実現
- 高度なセキュリティ対策
- 最小限の導入リスク
Q&A BOT for LINE WORKS
Q&A BOT for LINE WORKSは、Q&Aに特化したトークBOT作成サービスです。一問一答形式のメッセージをLINE WORKSで送ることができ、社員教育などのシーンで活用できます。また緊急時の安否確認や社内アンケートなどにも応用可能です。回答率や回答選択肢の集計など、解析機能も充実しています。
Q&A BOT for LINE WORKSの特徴
- 一問一答形式のメッセージ配信
- 充実の解析機能
- 指定時間に配信可能
URL: https://lineworks-bots.ryogeisya.co.jp/qa
まとめ
今回の記事では、LINE WORKSにはどのような特徴があるのか、基本機能から競合ツールとの違いに至るまで詳しく解説しました。LINE WORKSにはトークをはじめとして多様な機能があり、ビジネス利用に向いているコミュニケーションツールです。また、さまざまなアプリと連携できるため、自社の業務に合ったアプリと併用することでさらに業務の効率化に役立てられるでしょう。
関連記事:【2024年版】ビジネスチャットおすすめ6選を徹底比較!(有料・無料)
NotePM(ノートピーエム) は、Webで簡単にマニュアル作成できて、強力な検索機能でほしい情報をすぐに見つけられるサービスです。さまざまな業界業種に導入されている人気サービスで、大手IT製品レビューサイトでは、とくに『使いやすいさ・導入しやすさ』を高く評価されています。
NotePMの特徴
- マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
- 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
- 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
- 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる
URL: https://notepm.jp/