安心、安全な運用を継続させるために。社内サーバーをメンテナンスしましょう

2024年10月17日(木) 情シス

社内にサーバーを設置し、日々業務で使っている企業は多いでしょう。滞りなく稼働している限りは問題ありませんが、ある日突然不安定になったり、動作が止まってしまったりすることがあります。システムが止まると事業活動の継続にも大きな影響があるでしょう。

そうした問題が発生しないよう、サーバーのメンテナンスを行うのも情シス担当者の大きな役割といえます。この記事では社内サーバーのメンテナンスについて取り上げます。

オンプレの場合を想定しています

多くの企業では、自社内にサーバーを配置して運用していることでしょう。SaaSやパブリッククラウドを利用している時とは異なり、実際のハードウェアがあるからこそ発生する問題があります。

ハードウェアの耐久年数に注意しましょう

まず注意したいのがストレージです。主なストレージとしては、SCSI/IDE/SATA/SSDの4種類が挙げられます。サーバーで使われるのはSCSIやIDE、そしてSATAが多いでしょう。SCSIは114年、IDEやSATAは約50年の寿命があると言われています。しかし、サーバー管理者を経験したことがある方であれば、必ずしも公称通りにいかないことも知っているでしょう。

初期不良で壊れることもあれば、10年以上放置していても問題にならないこともあります。サーバーストレージのミラーリング(RAID 1)などによって、1台が壊れたとしても対応できるようにしておきましょう。なお、1台のストレージが壊れたタイミングでもう1台に負荷が集中して壊れるというのもよくあることなので、替わりのストレージはあらかじめ用意しておくことをお勧めします。

ホコリや室温、湿度に注意

企業内に専用のサーバールームがある場合は問題になりませんが、多くの企業では専用の場所を設けるのが難しいでしょう。また、場所はあっても消防法によって上の空間が空いているケースもよくあります。セキュリティ上のリスクもありますが、サーバーにとって大敵なホコリや温度、湿度などが問題になります。

特にホコリはサーバーの廃熱問題や電子機器のショート、発火するなどの原因にもつながります。サーバー付近にはホコリをガードする囲いを付けたり、定期的な清掃を心がけましょう。

電源の故障に注意

ストレージとともに故障することが多いのが電源周りです。メンテナンスなどのために一度電源を落としたものの、二度と起動しなくなったという話はよくあります。特に落雷やブレーカーダウンなどによって故障することが多いです。

そうした事態を防ぐために電源を多重化しておくのが良いでしょう。また、突然電源が落ちたりしないようにUPSを使ってサーバーが安全にシャットダウンできる時間を確保しておくのもお勧めです。

バックアップの運用と復元

重要なデータについてはバックアップを取るというのはよくある運用ですが、実際に復元してみたという話はあまり聞きません。いざ故障した時に、復元に時間がかかったり必要な情報がなかったりするのはよくあることです。

バックアップを取る運用は大事ですが、その復元作業も定期的に実施してみるのが良いでしょう。問題がない時から行うことで、緊急事態の時にも焦らずに行動できるでしょう。

バックアップは複数経路確保しましょう

サーバーのバックアップというとテープなどによる日次バックアップがよく聞かれます。しかし、火災などによってテープが紛失してしまうと、意味がなくなってしまいます。ネットワーク経由でもバックアップしておくなど、複数経路を常に準備しておきましょう。

もちろんネットワーク経由で常時巨大なバックアップを取るのは難しいかも知れません。そうした時には差分を取ったり、データの重要度に応じたバックアップ体制を策定する必要があります。

OSやソフトウェアのアップデートを定期的に行いましょう

社内のサーバーであってもOSやソフトウェアのセキュリティアップデートを怠って良いわけではありません。むしろ事業における重要なデータが多いので、セキュリティに対しては敏感であるべきです。アップデートによって稼働を止めたり、サーバーの再起動が伴うのでついついサボりたくなるでしょうが、きちんとルーティーンとして行っていきましょう。

サーバーの再起動が必要な場合には、万一の業務停止に備えて事前アナウンスと、締め処理など重要な業務が発生しないスケジュール設定が望まれます。また、緊急時にベンダーのサポートが得られるように、彼らに問い合わせができる時間帯に作業を行うべきです。

不要なファイルがないかチェックしましょう

ファイルサーバーに突然巨大なファイルが置かれてしまったために、バックアップに時間がかかるようになることがあります。業務担当者はファイルサイズなど気にすることがないので、そうしたファイルは弾いたり、運用の中で対応するようにしましょう。

時には不審なファイル(私用ファイル)が置かれることもあります。こうしたファイルも事業活動上のリスクにつながることもあるので、担当者に削除をさせたり、ポリシーとしてそうしたファイルが置けないようにしましょう。

まとめ

ハードウェアがあることで、ハードとソフト面両方での運用上の注意が必要になります。クラウドのように壊れたら立ち上げ直せば良いという風にはいかないので注意が必要です。

適切なハードウェア管理は情シス担当者の責務になります。日々安心、安全に使えるようなメンテナンスを心がけてください。

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