【2024年版】eKYCサービスのおすすめ7選を徹底比較!(オンライン本人確認)

2024年01月04日(木) セキュリティ

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

eKYCについて詳しく知りたい、eKYCサービスのおすすめを知りたい、と調べている方も少なくないかと思います。eKYCはフィンテック業界を中心に注目を集めている本人確認サービスです。利用するにあたって、eKYCの特徴や重要な比較ポイントとしっかりとおさえることが重要です。本記事では、eKYCのおすすめサービスを始め、概要や登場背景・メリットと比較ポイントについて解説していきます。

eKYCとは

eKYCとは、一言であらわすと「オンライン上での本人確認」です。本人確認(Know Your Customer)をオンライン上で行うため、eKYC(Celectronic Know Your Customer)と呼ばれています。従来の本人確認の方法として、免許証のコピーなどを郵送していましたが、本人確認までに時間がかかるという問題がありました。また、コピーに不良があった場合などのやり直しが発生した場合も、利用者にとって手間に感じていました。eKYCを利用れば、オンライン上で簡単に本人確認を完結することができます。eKYCは金融機関の口座開設や会員向けサービスの登録等を中心に、市場拡大しているサービスです。

eKYC登場の背景

eKYC登場の背景について説明します。eKYCが広まってきた背景として、本人確認業務の効率化の観点もありますが、本人確認の厳格化という政策も大きく影響しています。政府は「未来投資戦略2017(平成29年6月閣議決定)」でテロや詐欺への対策として「犯罪による収益の移転防止に関する法律」の一部改正を行いました。また、2018年には「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が改正され、犯罪防止のためにオンライン上で本人確認ができるようになっています。このようにeKYC登場の背景として、本人確認業務の効率化だけでなく、政府による本人確認の厳格化による犯罪防止の意図が含まれています。

eKYCサービスを導入する5つのメリット

eKYCサービスを導入するメリットについて、以下に5つ紹介します。

  • 申し込み後すぐに本人確認可能
  • 顧客の手間かからない
  • 申し込み離脱の防止
  • 本人確認業務の効率化
  • 郵送費と人件費の削減

それぞれ、解説していきます。

申し込み後すぐに本人確認可能

eKYCサービスを導入するメリットの1点目は、申し込み後すぐに本人確認可能なことです。従来は、クレジットカードカードなどの申し込み時の本人確認は、すべて郵送で行われていました。申し込みしてからすべての手続きが完了しサービス利用開始できるまでに1週間~10日ほど要していました。eKYCサービスを導入することで、申し込み後すぐにユーザがサービスを利用開始できます。申込と同時に本人確認が終わるので、ユーザにとっても企業にとっても本人確認にかかる時間と手間を削減できます。

顧客の手間かからない

eKYCサービスを導入するメリットの2点目は、顧客の手間がかからないことです。従来の本人確認を郵送で行う方法ですと、顧客に対してどうしても以下の手間が発生することを避けられません。

  • 申請書の記入
  • 郵送で申請書類が届くまで1週間程度待つ
  • 顔写真付き身分証明書コピー
  • 記入した書類と身分証明書のコピーを同梱して郵送
  • 書類の受け取り

上記を行うために、顧客は労力を要してしまいます。eKYCでは、手続きをオンライン上で完結することができるため、上記にかかっていた手間を大幅に省くことが可能です。本人確認後と申し込みを同時に行うので、大幅に時間を短縮できます。

申し込み離脱の防止

eKYCサービスを導入するメリットの3点目は、申し込み離脱の防止です。KYCでは申し込み時の手続きの複雑さから顧客がサービス利用の断念してしまうリスク、また書類の不備などで手続きをやり直す必要があり途中で申し込みをやめるリスク、2つのリスクを少なくすることができます。eKYCサービスによって、本人確認手続きが簡略化され、顧客申し込みをしやすい環境を整えています。

本人確認業務の効率化

eKYCサービスを導入するメリットの4点目は、本人確認業務の効率化です。eKYCサービスは、企業側にとっても、本人確認業務を紙から画面に切り替えられる、というメリットがあります。eKYCサービスでは本人確認書類の顔画像と本人の顔の照合を自動化できます。一部の個人情報のチェックは人の目が必要ですが、郵送によるやり取りや書類の管理の簡略化が可能です。eKYCサービスの導入は、企業側にとっても本人確認業務を効率化できるというメリットを得られます。

郵送費と人件費の削減

eKYCサービスを導入するメリットの5点目は、郵送費と人件費の削減です。すべての手続きをオンライン上で完了することで、書類の輸送費やチェックの人件費の削減が可能です。企業にとって余ったコストを人材に割り当てる、サービスの充実に割り当てることができます。eKYCの導入は費用面でも大きなメリットがあります。

関連記事:【2024年版】ID管理システム・IDaaS おすすめ8選を徹底比較!(セキュアなアカウント管理)

eKYCサービス比較時におさえるべき4つの本人確認方法

eKYCサービス比較時におさえるべき本人確認方法について、以下4つ紹介します。

  • 「本人確認書類の写真」と「本人の顔写真」
  • 「本人確認書類のICチップ読み取り」と「本人の顔写真」
  • 「本人確認書類の写真」と「銀行への顧客情報確認」
  • 「本人確認書類の画像/ICチップ読み取り」と「銀行口座への小額振込」と「振込結果画像」

それぞれ、解説していきます。

「本人確認書類の写真」と「本人の顔写真」

eKYCサービス比較時におさえるべき本人確認方法の1点目は、「本人確認書類の写真」と「本人の顔写真」です。運転免許証などの写真付きの身分証明書と、本人を撮影した写真を照合することで本人確認を行います。本人の顔写真は、正面や側面などさまざまな角度から撮影することでチェックをより正確なものにするため、偽造を防ぐことが可能です。送信された2の情報は、AIが自動でチェックする場合もあれば、人の目でチェックする場合もあります。

「本人確認書類のICチップ読み取り」と「本人の顔写真」

eKYCサービス比較時におさえるべき本人確認方法の2点目は、「本人確認書類のICチップ読み取り」と「本人の顔写真」です。ICチップ読み取りとは、スマートフォンなどでチップの読み取りを行うことを指します。写真で本人認証を行う場合、ピントが合わないなどの問題がありますが、ICチップであれば確実に正確な情報を送信できるため、認証の手間が省けます。

ただしICチップから情報を送信するには、暗証番号を入力しなければなりません。許証の暗証番号などは意外と使う場面がないので、事前に確認しておくとスムーズに手続きが進みます。また、本人の顔写真に関しては、偽造を防ぐために複数の角度から撮影が必要です。

「本人確認書類の写真」と「銀行への顧客情報確認」

eKYCサービス比較時におさえるべき本人確認方法の3点目は、「本人確認書類の写真」と「銀行への顧客情報確認」です。銀行への顧客情報確認とは、銀行APIを使ってすでに本人確認済みの金融機関の口座を利用して認証する方法を指します。口座と書類の情報を確認するだけで済むため、本人の顔写真に比べて判断しやすい特徴もあります。金融機関が銀行APIは公開していない場合は、この方法は利用できません。

「本人確認書類の画像/ICチップ読み取り」と「銀行口座への小額振込」と「振込結果画像」

eKYCサービス比較時におさえるべき本人確認方法の4点目は、「本人確認書類の画像/ICチップ読み取り」と「銀行口座への小額振込」と「振込結果画像」です。以下の情報を送付することで本人確認が行われます。

  • 運転免許証などの写真付き本人確認書類またはICチップ情報
  • 本人確認の預貯金口座に少額の金銭を振り込む
  • 振り込み結果の画像

上記情報をすべて送付し、問題がないことを確認できたら本人確認を完了できます。顧客本人の預金口座に対して、銀行から本人特定事項の確認を受けていることが前提です。

eKYCの比較時に意識すべき5つのポイント

eKYCの比較時に意識すべきポイントについて、以下に5つ紹介します。

  • 本人確認方法が適切か
  • 対応している本人確認書類の把握
  • 端末/OS/ブラウザに対応しているか把握
  • コスト感は適切か
  • 簡単に操作可能か

それぞれ、解説していきます。

本人確認方法が適切か

eKYCの比較時に意識すべきポイントの1点目は、本人確認方法が適切かです。eKYCサービスにおける本人確認の方法として、前述で4つの種類があることを紹介しましたが、実際は、ほとんどの本人確認が以下の2つで成り立っています。

  • 「本人確認書類の写真」と「本人の顔写真」
  • 「本人確認書類のICチップ読み取り」と「本人の顔写真」

上記2つのどちらを選んでも本人確認方法が適切と言えます。しかし、上記よりもより安全性を高めたいという場合は、他の手段を選択する必要があります。eKYCサービスを比較するにあたって、どのような本人確認方法が行われているか確認しましょう。

対応している本人確認書類の把握

eKYCの比較時に意識すべきポイントの2点目は、対応している本人確認書類の把握です。本人確認書類として、以下があります。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 写真付き健康保険証
  • パスポート

本人確認書類の主流は運転免許証とマイナンバーカードです。しかし利用顧客のニーズによっては、写真付き健康保険証やパスポートが本人確認方法として、対応している場合があります。eKYCサービス利用にあたって、どの本人確認書類に対応しているか必ず確認しましょう。

端末・OS・ブラウザに対応しているか把握

eKYCの比較時に意識すべきポイントの3点目は、端末・OS・ブラウザに対応しているかの把握です。eKYCサービスの種類によっては、パソコンかスマホどちらか片方の端末のみで本人確認を行う場合があります。また、対応していないOSやブラウザもあります。eKYCサービスを比較する際は、自社の顧客がどのような端末で本人確認するのか、OSやブラウザは何を使っているのかを考え、対応しているサービスを選びましょう。

コスト感は適切か

eKYCの比較時に意識すべきポイントの4点目は、コスト感は適切かです。どれだけ充実したサービスを顧客に提供できても、コストが見合っていなければ持続できません。まずは予算内でサービスを利用する必要があります。また、コストばかりを気にしすぎてもサービスの内容が要件を満たさない場合もあります。eKYCの導入目的に合わせて、適切なサービスを選択しましょう。

簡単に操作可能か

eKYCの比較時に意識すべきポイントの5点目は、簡単に操作可能かどうかです。eKYCの導入にあたっては、本人確認が簡単にできるか、顧客からの目線で考えることも大切です。例えば、顧客に高齢者がいる場合、電子機器に慣れない方にとっても操作しやすいサービスを選ぶ必要があります。サービス比較時には顧客目線に合わせて、簡単に操作できるか、本人確認ができるか確認しましょう。

関連記事:【2024年版】ネット予約システムおすすめ16選を徹底比較!

 

eKYCサービスのおすすめ7選を比較!

おすすめのeKYCサービスについて、以下7選を紹介します。

TRUSTDOCK

TRUSTDOCKは事業に合わせてさまざまな内容を確認してくれるeKYCサービスです。運用サポートをしてくれるだけでなく、本人確認業務をアウトソーシングでき、業務効率化に役立ちます。業種や特性に合わせて柔軟に確認内容をカスタマイズし、自社で本人確認をする場合も最適化を行えます。

TRUSTDOCKの特徴

  • 業種などに合わせて本人確認内容を柔軟にカスタマイズ
  • 本人確認のアウトソーシングで業務効率化が可能
  • 100社以上の導入とサービス継続率90%以上の実績

URL: https://biz.trustdock.io/

 

LIQUID eKYC

LIQUID eKYCは国内トップクラスのシェアを誇るeKYCサービスです。数あるeKYCサービスの中でも本人確認の厳格化やユーザ離脱率の低下の解決などに効果があります。本人確認スピードを導入前よりもアップさせつつ、ICチップの読み取りによる厳格化も両立しています。ユーザ離脱率3.0%以下も実現可能です。

LIQUID eKYCの特徴

  • 本人確認をICチップで可能にすることで次世代サービスを実現
  • 本人確認の効率化によりユーザ離脱率を低く抑える
  • スマホで本人確認できるようにすることでコスト削減と法令対応

URL: https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/

 

Digital KYC

Digital KYCは顔認証精度世界No.1を6回受賞した実績のあるeKYCサービスです。免許証と同時に顔写真を撮影することで本人確認を完了することができます。本人確認の突合を代行するベンダーと連携しており、本人確認のためのコストを抑えられます。

Digital KYCの特徴

  • 顔認証精度世界No.1を6度受賞した実績
  • 既存アプリに組み込むこともできる優れたスキーム
  • 運転免許証・マイナンバー・在留カードなど各種本人確認証に対応

URL: https://jpn.nec.com/fintech/kyc/index.html

 

ProTech ID Cheker

ProTech ID Chekerは最短1週間で導入可能なeKYCサービスです。既存のWebサイトにサービスを組み込むため、新たなサイトを立ち上げる必要がありません。ユーザの処理状況がわかりやすい管理画面を持ち、本人確認の効率化にも期待できます。

ProTech ID Chekerの特徴

  • 最短1週間で導入可能なスピード感
  • ブラウザで完結するので既存サイトにサービスを組み込める
  • セキュリティが高く、不正侵入や改ざんの防止も安心して任せられる

URL: https://ekyc.showcase-tv.com

 

Polarify eKYC

Polarify eKYCは、多くの政府機関や金融機関で導入実績のあるDadon社のアルゴリズムを採用したサービスです。顧客の要望に合わせて画面をカスタマイズできるだけでなく、導入後もサービスをアップデートします。外部サービスとも連携可能で、OCRやBPOとの連携による拡張も可能です。

Polarify eKYCの特徴

  • 多くの金融機関や政府機関での導入実績あるアルゴリズムの採用
  • 顧客の要望に合わせてカスタマイズできる高いデザイン性
  • スマホアプリとブラウザの双方に対応したeKYCサービス

URL: https://www.polarify.co.jp/business/ekyc/

 

LINE eKYC

LINE eKYCはLINE Pay株式会社が提供するサービスです。LINEアプリを活用することで、本人確認の効率化とセキュリティを両立させています。スマホ1台で本人確認を完結でき、金融機関からチケット販売まで、さまざまな場面での導入実績があります。

LINE eKYCの特徴

  • スマホ1台で本人確認を完了させられる効率の良さ
  • 利用目的に合わせた幅広い業界での活用が可能な利便性
  • 渋谷区の行政でも採用された使いやすさとセキュリティ面のバランスの良さ

URL: https://clova.line.me/line-ekyc/

 

GMO顔認証eKYC

GMO顔認証eKYCは、本人確認書類の写真と顔写真をAIで自動判定し、判定結果を事業者へ通知します。APIの提供により導入コストを軽減し、プランは最小で1ヵ月あたり50件から用意されており、小規模事業者でも導入しやすいという特徴があります。

GMO顔認証eKYCの特徴

  • 本人確認をAIによる自動判定にすることで業務効率化
  • 最小50件/月のプランを用意することで小規模事業者でも導入可能に
  • API提供により事業者の導入コストの軽減が可能

URL: https://jp.globalsign.com/ekyc/

 

まとめ

eKYCのサービスについて、概要や導入メリットや実際のサービス選びのポイントなどを中心に解説しました。eKYCサービスは今や本人確認のために必須となりつつあります。従来の郵送による本人確認よりも圧倒的に効率的でありコストもかかりません。eKYCサービスの導入を検討している方は、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。

おすすめの情報共有ツール「NotePM」

NotePM

NotePM(ノートピーエム) は、Webで簡単にマニュアル作成できて、強力な検索機能でほしい情報をすぐに見つけられるサービスです。さまざまな業界業種に導入されている人気サービスで、大手IT製品レビューサイトでは、とくに『使いやすいさ・導入しやすさ』を高く評価されています。

NotePMの特徴

  • マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
  • 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
  • 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
  • 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる

URL: https://notepm.jp/

NotePMについて詳しく見る >