【2024年版】確定申告ソフトおすすめ6選を徹底比較!

2024年11月14日(木) 会計・財務

 

青色申告を行う個人事業者が7年連続で増加傾向にあります。本業とは別に所得が20万円を超過した場合は確定申告を行う必要があり、特別控除を受けることができる青色申告が今注目を集めています。本記事では、確定申告の基礎知識、確定申告ソフトの導入効果や選び方をはじめ、おすすめの確定申告ソフトについて紹介します。

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確定申告ソフトを導入するために必要な基礎知識

確定申告ソフトを導入するために必要な基本知識は、主に以下の3つです。

  • 青色申告とは
  • 青色申告と白色申告の違いとは
  • 種類はクラウド型とインストール型

それでは、1つずつ見ていきます。

青色申告とは

青色申告は不動産所得や事業所得、山林所得のある方が最大65万円の特別控除を受けるための制度で、企業に勤めている方も対象の所得があれば申告できます。申告には「正規簿記の原則に従って作成された帳簿」として、複式簿記もしくは単式簿記(簡易簿記)のどちらかで記帳した帳簿と、記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書が必要です。

青色申告を行うメリットは主に4つです。

  1. 最大65万円の特別控除が受けられる
  2. 最長3年間まで損失額を繰り越し・繰り戻しをすることができる
  3. 家族への給与を「青色事業専従者給与」として経費にできる
  4. 「貸倒引当金」を経費として計上できる

書類が煩雑で手間はかかりますが、節税面において多くのメリットがあります。

青色申告と白色申告の違いとは

確定申告の基本である「白色申告」に対し、一定の要件を満たして税務署から事前に承認を得て行うのが「青色申告」です。各種項目を比較したのでご覧ください。

白色申告 青色申告(単式簿記) 青色申告(複式簿記)
事前申告 不要 青色申告承認申請と開業届が必要 青色申告承認申請と開業届が必要
簿記種類 単式簿記 単式簿記 複式簿記
申告書類 確定申告書B 確定申告書B
青色申告決算書
貸借対照表(任意)
確定申告書B
青色申告決算書
帳簿種類 簡易記載の帳簿 ・現金出納帳
・売掛帳
・買掛帳
・固定資産台帳
・経費帳
<主要簿>
・総勘定帳
・仕訳帳
<補助簿>
・現金出納帳
・売掛帳
・買掛帳
・固定資産台帳など
特別控除額 0円 最大10万円 最大65万円

種類はクラウド型とインストール型

クラウド型の確定申告ソフトはWebブラウザ上で利用するため、端末へのインストール無しで使うことができます。それに対し、インストール型の確定申告ソフトはソフトウェアを端末へインストールするのでオフラインでも利用できることが特徴です。

クラウド型 インストール型
端末インストール 不要
利用環境 対象ブラウザによる
マルチOSの場合が多い
対応OSの種類による
対応端末 PC、スマホ、タブレットなど PCのみが多い
利用費用 導入費用が無料~安価
月額費用で比較的安価な傾向
ライセンス費用を一括払い
比較的高価な傾向
アップデート 自動アップデート 手動アップデート
ログイン環境 ユーザー/IDで複数端末からログイン可能 インストール端末からのみログイン可能
機能面 一般的な会計処理には問題ない 複雑な会計処理にも対応
メリット 簡単に始められる
場所を選ばず使える
複数の端末から使える
PC知識が無くても始めやすい
複雑な処理ができる
セキュリティが高い
通信環境に左右されない
デメリット 複雑な会計処理に対応できない場合がある
セキュリティ対策が必要
通信が安定していないと正常に処理できない場合がある
利用するためのセットアップに時間を要する
場所や端末の制限がある
アップデートやバージョンアップなどでPC知識が必要な場合がある

 

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確定申告ソフトの導入効果

確定申告ソフトの導入効果は以下の3つです。

  • 知識がなくても青色申告が可能
  • 書類作成の時間が削減できる
  • 電子申告にも対応している

それでは、1つずつ見ていきます。

知識がなくても青色申告が可能

確定申告ソフトの導入効果の1つ目は、知識がなくても青色申告が可能なことです。青色申告を行うには簿記に則った書類の準備が必要です。初心者が勉強しながら手作業での作成もできますが、膨大な時間がかかるうえに細かな項目の見落としなどミスが多くなる心配があります。このような場合に確定申告ソフトを活用すれば、最小限の事前勉強と必要最低限の情報で作成できるためおすすめです。

書類作成の時間が削減できる

確定申告ソフトの導入効果の2つ目は、書類作成の時間が削減できることです。初心者でも簡単に書類が作成できるようシンプルなレイアウトになっているソフトが多いため、指示に従うだけで迷わず効率的な入力作業ができます。また、サービスによっては請求書やレシートをスキャンするだけでデータを取り込む機能もあり、日常的な記帳や仕訳作業も最小限の負担となるので便利です。全てのデータを入力した後は帳票を印刷して税務署に持参するだけなので、不安を感じている方も安心して提出できます。

電子申告にも対応している

確定申告ソフトの導入効果の3つ目は、電子申告にも対応していることです。サービスによっては、国税庁の電子申告システム「e-Tax」に対応しているものがあります。確定申告の時期は税務署が混み合うため、時間がかかります。また、書類の不備が見つかった場合は再度足を運ぶ必要があり、非効率と感じる場合も多いでしょう。電子申告であればサービスによっては専門家のサポートを受けながら家で申告を終えることも可能です。

失敗しない確定申告ソフトの選び方のポイント

失敗しない確定申告ソフトの選び方のポイントは以下の3つです。

  • 求める機能を明確にしておく
  • 年間にかかる費用は適切かを見極める
  • 受けられるサポートを確認する

それでは、1つずつ見ていきます。

求める機能を明確にしておく

選び方のポイントの1つ目は、求める機能を明確にしておくことです。どのサービスも最低限必要な機能は搭載されていますが、細かな仕様は異なっているため自身に合うものを選択することが重要です。サポートの充実や電子申告に対応しているかなど、利用したいサービスを事前に検討してサービス比較を行いましょう。同じソフトでも無料版は機能が制限されている場合も多いので注意してください。また、サービスが使用する環境に対応しているかも忘れずにチェックしてください。近年はクラウド型サービスが増えておりスマートフォンやタブレットから使えるサービスも多いですが、インストール型はWindows OSのみ対応のソフトも少なくありません。サービスの動作環境項目の確認が必要です。

年間にかかる費用は適切かを見極める

選び方のポイントの2つ目は、年間にかかる費用は適切かを見極めることです。インストール型は一括払いのソフトも多いですが、クラウド型のサービスは年額制や月額制など定額払いの場合が多いです。月額費用が安価な場合も複数年の利用期間のトータル利用額を考えると高額になる場合もあるため、費用が適切か確認しましょう。なお、クラウド型は自動でバージョンアップや新しい法制対応もされることも多いため、金額だけでなくサービスレベルも含めたトータルのメリットを考慮することも大切です。

受けられるサポートを確認する

選び方のポイントの3つ目は、受けられるサポートを確認することです。サービスによってはメールやチャットを使ったサポートの他に、電話対応があるものや会計士といった資格保有者へ直接確認できるなど様々なサービスが用意されています。特に、システムに不慣れな方や初めて青色確定申告を行うため不安を感じている方は、手厚いサポートが受けられるサービスがおすすめです。コストが負担になりそうな場合は、2年目以降のプラン変更が可能かといった柔軟な対応ができるかも確認することをおすすめします。

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確定申告ソフトおすすめ6選を徹底比較

ここでは、確定申告ソフトのおすすめ6選を紹介します。

やよいの青色申告 オンライン

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やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトで有名な弥生が提供しているクラウド申告ソフトシェアNo.1のクラウド型青色申告ソフトです。長年利用者が多い会計ソフトメーカーのサービスということもあり、信頼性やサポート面で高い評価を得ています。簿記や会計の知識がなくても青色申告ができ、シンプルな操作で電子申告を行えるため初心者の方も安心です。

やよいの青色申告 オンラインの特徴

  • 専門チームによる24時間体制の万全なセキュリティ
  • 電話・チャット・WebFAQなど6種類の充実サポート体制
  • 1年間無料で全ての機能が試せます

やよいの青色申告 オンライン
URL: やよいの青色申告 オンライン

 

やよいの白色申告 オンライン

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やよいの白色申告 オンラインは、会計ソフトで有名な弥生が提供しているクラウド申告ソフトシェアNo.1のクラウド型白色申告ソフトです。初めての確定申告でまずは白色申告したいと考えている方におすすめします。無料のフリープランにはサポートがありませんが、ベーシックプランやトータルプランにはオペレーターサポートの他に業務相談が可能です。

やよいの白色申告 オンラインの特徴

  • 登録した取引データは自動で確定申告書類に集計・反映
  • 銀行明細・レシートのスキャンデータ・金融機関のcsvなどを取り込み自動仕訳
  • サポート不要の場合は全ての機能が無料

やよいの白色申告オンライン
URL: やよいの白色申告 オンライン

 

マネーフォワード クラウド確定申告

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マネーフォワード クラウド確定申告は、金融系サービス複数提供しているマネーフォワードのクラウド型の確定申告ソフトです。経理機能があるサービスも複数用意されているのでニーズに応じて選択できます。サービス間でデータ連携もできるため、事業の成長に合わせて拡張していくのもおすすめです。AI機能を搭載しており、使うほど自動入力・自動仕訳作業が楽になります。

マネーフォワード クラウド確定申告の特徴

  • 銀行口座・クレジットカード・POSレジ・通販サイトから明細を自動取得
  • メールやチャットによるサポートの他、プラスで電話サポートあり
  • パーソナルプランの1ヶ月無料トライアルあり

マネーフォワードクラウド会計
URL: マネーフォワード クラウド確定申告

 

freee

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freeeは、質問に回答するだけで確定申告の書類を作成できるクラウド会計ソフトです。白色申告・青色申告・電子申告に対応しており、青色申告を行うのに必要な開業届申請の支援機能も提供されています。プランによって利用できるダウンロード数No.1の会計アプリは、レシートの写真をスマートフォンで撮影するだけで金額や日付を自動読み取りするため確定申告書の作成までノンストップで行うことが可能です。

freeeの特徴

  • 自動でシステムアップデートされるため常に最新の税制に対応
  • チャットサポートを標準提供。電話サポートプランもあり
  • 各種プラン最大30日間無料利用あり

freee
URL: freeeの確定申告

 

税理士いらず

税理士いらずは、小規模法人事業者が法人の決算書と税務申告書を自力で作成するためのインストール型税務会計ソフトです。ライセンス買取形態のソフトで安価に導入が可能ですが、最低限の仕訳作成知識と税金知識が必要なため注意してください。なお、メーカーがWeb上に勉強ページ・デモ動画・体験レッスンを公開しており、必要な学習は行えるようになっています。

税理士いらずの特徴

  • Windows OSのみ対応
  • 会計ソフト機能と税務申告ソフト機能が安価なライセンス費用で利用可能
  • 30日間無料体験版のダウンロードあり

URL: http://www.z-irazu.jp/

 

クラウド円簿

クラウド円簿は、中小零細企業や独立・企業を考える方を支援するクラウド型のビジネス支援サービスです。会計・確定申告・営業支援・給与の4つのサービスが全て無料で使えるので、安価にシステムを導入したい方に支持されています。効率的に作成できる機能が揃っていますが、有料サービスのような自動仕訳機能などはなく、最低限の簿記知識も必要と条件があるので事前に機能を確認しましょう。

クラウド円簿の特徴

  • ブラウザ利用のためWindowsやMacで利用可能
  • 消費税法改正時も無料バージョンアップ対応
  • 3期分のデータ保存が可能で完全無料

URL: https://www.yenbo.jp/

 

まとめ

本記事では、確定申告の基礎知識、確定申告ソフトの導入効果や選び方をはじめ、おすすめの確定申告ソフトを紹介しました。近年、副業に寛容な企業も増え本業以外の収入を得る方も多くなっています。白色申告は簡単に行える手軽さがあるものの、節税の観点でいえば青色申告が断然おすすめです。書類の準備といった手間はかかりますが、確定申告ソフトを使って賢く効率的に申告することがおすすめです。

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