【2024年版】健康管理システムおすすめ10選を徹底比較!メリット・デメリットと必要な理由も解説

2024年01月04日(木) 人事・労務

こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。

労働安全衛生法が2015年に改正され、従業員数50名以上の企業は年に1回のストレスチェックが義務付けられるようになりました。また、2019年から働き方改革関連法案が順次施工されていく中で、長時間労働を是正し、多様で柔軟な働き方を推進していくべく時間外労働の上限規制導入、年次有給休暇の確実な取得が求められるようになってきています。さらに、コロナ禍に伴うリモートワークの普及により従業員の健康管理がより一層注目され始めてきた結果、経産省の「健康経営」に注力する企業が増えてきています。

健康経営とは、従業員の健康管理をコストととらえるのではなく戦略的な経営投資として考える概念のことで、従業員の離職率防止、生産性の向上など多くのメリットを見込むことが可能です。従業員の健康管理をいざ管理しようとしても社内で健康管理の推進チームをつくるのは手間がかかり、事業に直接効果が出るものではないので、本腰を入れるにしても難しい面があります。企業がその健康管理をペーパーレスで手間なく一元管理できるサービスが、健康管理システムです。近年、病院で採用されている健康診断の予約管理から異常値の判定支援まで行ってくれる健康診断システムとは異なる、一般の企業で活用できる健康管理システムに焦点をあて説明していきます。

参照:健康経営(METI)

健康管理システムとは

健康管理システムとは、企業側が従業員全体の健康管理をペーパーレスで一元管理し把握できるシステムのことを言います。病院側が健康診断の予約管理、企業との契約管理、報告書作成のサポートしてくれる健康診断システムとは異なります。

健康管理システムは、常時従業員50人以上を雇用している企業が労働基準監督署に提出する定期健康診断結果報告書のレポート作成機能もあり、業務効率化につながります。(労働安全衛生規則第52条)

参照:労働安全衛生規則 第1編 第6章 健康の保持増進のための措置|安全衛生情報センター

健康管理システムが必要とされる理由

健康管理システムが必要とされる理由として、労働基準監督署に提出する定期健康診断結果報告書の作成に労力を割かなくて済むことや、従業員・職場環境の課題把握が可能になるといったことが挙げられます。

従業員の定期健康診断の報告書作成が簡易化

従業員を常時50人以上雇用している企業は、所轄の労働基準監督署に従業員の定期健康診断結果報告書をレポートにして提出する義務があります。レポート作成に労力を割くことよりも、本業に集中したいと考える企業が多いのではないでしょうか。健康管理システムを使用すれば、自動でレポート作成をしてくれます。

従業員・職場環境の課題の把握が可能

健康管理システムは、従業員の勤務時間・労働環境と従業員のストレス、健康診断結果のデータを照合することができます。そのため、健康管理システムを使用すれば従業員・職場環境の課題の把握が可能となり職場環境の改善につながります。

健康管理システムのメリットとデメリット

健康管理システムのメリットには「従業員の定期健康診断の報告書作成が簡易化」「従業員・職場環境の課題の把握が可能」といった点が挙げられます。一方で、従業員の健康状態をデータありきで判断してしまいがちになる可能性があることはデメリットといえます。

健康管理システムは従業員全体の健康状態を一括で把握でき、個々の状態も詳細に補足することができるものです。しかしながら、日ごろから社内で積極的なコミュニケーションをとっていなければ、データだけでは拾いきれない健康状態の気づきや急な異変に対応できない場合もあるため、日常的にコミュニケーションを取っておくことも重要です。

関連記事:テレワークのストレスを回避するために会社が取るべき対策とおすすめツールを紹介

健康管理システムおすすめ10選

健康管理システムは、従業員の健康管理を把握するうえで非常に便利なシステムです。その具体的なシステムの特徴を解説していきます。

Carely(iCARE)

Carely(iCARE)は、人事・産業保健スタッフの向けの健康管理システムで、紙、Excelで管理していた健診結果、ストレスチェック、就労時間、産業医面談の記録を一元管理できるシステムです。日本の人事部が主催する「HRアワード2021」にて、最優秀賞を受賞しており、従業員が50名以上の中小企業はもちろん、大企業に至るまで幅広く使用できる健康管理システムです。

Carely(iCARE)の特徴

  • 「HRアワード2021」最優秀賞
  • 紙、Excelで管理していた健診結果、ストレスチェック、就労時間、産業医面談の記録を一元管理
  • 従業員50名を超える予定の会社の健康管理における法令遵守のサポート体制の充実

URL: https://www.carely.jp/

 

健康管理システムBe Health(エヌ・エイ・シー)

2011年の設立以来、産業保健分野に取り組み、培った情報とノウハウを活かして開発した「誰もがかんたん・やさしく、気軽に」導入できる健康管理システムBe Health(ビーヘルス)。健診機関から集まる様々なフォーマットの健診データも簡単に統一・取り込み可能(紙の健康票からのデータ登録もオプション対応可能)。データは様々な角度から抽出でき、受診勧奨値を上回る対象者や服薬後も改善していない対象者を把握したり、別途残業時間を取り込んで過重労働リスクを見える化したりすることも可能。料金は買い切り型とサブスク型のうち、自社に合った方を選択可能。従業員規模250名以上の企業での導入効果が高いです。

健康管理システムBe Health(エヌ・エイ・シー)の特徴

  • バラバラの健診データを統一して業務効率化を実現
  • 必要な機能だけを抽出したシンプルなデザイン
  • 圧倒的な低価格にチャレンジ

URL: https://www.behealth.jp/

 

newbie(マイクロウェーブ)

newbie(マイクロウェーブ)は、リモートワークにおける従業員の健康管理体制を万全にしたい企業に向いてます。最短1週間でストレスチェック機能の導入が可能で、紙の管理をやめて健診結果やストレスチェックを行い、高ストレス者に向けの医師面接指導を1件から依頼することが可能です。

newbie(マイクロウェーブ)の特徴

  • 最短1週間でストレスチェックから導入可能
  • 高ストレス者に対して医師面接指導を1件から行うことが可能
  • 人事・労務も出社せずに労働基準監督署に提出する報告書作成が可能

URL: https://newbie.jp/

 

すこやかサポート21(インテージテクノスフィア)

すこやかサポート21は大企業が抱える課題である休職・復職のフォローや、事業所ごとにバラバラになりがちな労務管理をはじめとする健康データを一元管理できるシステムです。多種多様な健康データを一元管理することで労務・人事の業務を支援し、早期に従業員のメンタル不調に気がつけるようになります。

すこやかサポート21(インテージテクノスフィア)の特徴

  • 健診結果、長時間労働、ストレスチェック、休職・復職など様々な健康データの一元管理
  • 事業所ごと、グループ企業ごとのデータも一元管理
  • 健康管理の進捗を見える化し、メンタル不調のリスク管理

URL: https://www.intage-technosphere.co.jp/landing/kenkou/

 

ヘルスデータバンク(エヌ・ティ・ティ・データ)

ヘルスデータバンクは、2,000団体・400万人以上の健康管理に使用されている健康管理システムです。特徴は、健診機関から直接従業員等の健診データを受領し、データ形式を統一して健診データベースを構築するところです。そのため、健康管理業務に対して多大な人員投入が不要です。

ヘルスデータバンク(エヌ・ティ・ティ・データ)の特徴

  • 2,000団体・400万人以上に利用されている健康管理システム
  • 健診機関から直接従業員等の健診データを受領し同一形式の健診データベースを構築
  • 企業シェアベースで2017年実績はトップシェアを誇る

URL: https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/health_data_bank/

 

健診管理システム(アドバンテッジリスクマネジメント)

健診管理システムは、健康診断業務を80%工数削減できるシステムです。健康診断の予約から結果管理、産業保健スタッフとの連携をデータで一元管理することで業務効率化を実現します。導入後も栄養士、保健師、運動療法士などの専門家から意見をもらいながらシステム運用が可能です。

健診管理システム(アドバンテッジリスクマネジメント)の特徴

  • 健康診断業務を80%工数削減できるシステム
  • 健康診断の予約から結果管理、産業保健スタッフとの連携をデータで管理
  • システム導入後も栄養士、保健師、運動療法士などの専門家の意見をもらいながらシステム運用が可能

URL: https://www.armg.jp/business/kenshin/

 

ライフマークヘルスアシスト(富士通)

ライフマークヘルスアシストは、就業情報などの人事データと健康情報を紐づけて一元管理し、健診機関ごとにばらつきがある健診結果データを統一形式にすることで労働基準監督署に提出する報告書作成の効率化を図ることができる、健康管理システムです。

ライフマークヘルスアシスト(富士通)の特徴

  • 大企業である富士通が運営しているシステムのため、セキュリティも安心
  • 就業情報などの人事データと健康情報を紐づけて一元管理
  • 健診機関ごとのばらつきのある健診結果データの形式を統一

URL: https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkha/

 

VALUE HR(バリューHR)

VALUE HRは、健診代行サービスを利用することで健診機関の契約代行から健診案内、予約手配から健診費用の代行処理まで行ってもらえるなど、健診実施まで幅広くサポートしてもらえる健康管理システムです。

VALUE HR(バリューHR)の特徴

  • 健診代行サービスを利用することで煩わしい健診機関の契約代行が可能
  • 健診機関からの健診データを一元管理
  • 企業の健康管理室の運営体制のサポートつき

URL: https://www.valuehr.com/docs/

 

従業員健康管理クラウドサービス(日立製作所)

従業員健康管理クラウドサービスは、個人情報管理に配慮したクラウド型の健康管理システムです。人事情報、健康診断結果の情報入力、管理を一元化することで管理の手間を省けるようにし、健康情報を匿名化することで個人情報管理のリスクを低減します。

従業員健康管理クラウドサービス(日立製作所)の特徴

  • 個人情報管理に配慮したクラウド型の健康管理システム
  • 人事情報、健康診断結果の情報入力、管理を一元化することで管理の手間を軽減
  • 健康情報の匿名化により個人情報漏洩のリスク対策が万全

URL: https://www.hitachi.co.jp/products/it/harmonious/cloud/service/ehealthcare/

 

まとめ

健康管理システムは様々な特徴あるシステムが数多くあります。どの健康管理システムも、就労時間・ストレスチェック・健診結果などのペーパーレスを実現し、データフォーマットを統一することで一元管理しやすく設計され、健康経営につながりやすくなる工夫がされていました。自社として、どのような機能が必要かを見極めたうえで予算と相談しながら検討していくことをおすすめします。

おすすめの情報共有ツール「NotePM」

NotePM

NotePM(ノートピーエム) は、Webで簡単にマニュアル作成できて、強力な検索機能でほしい情報をすぐに見つけられるサービスです。さまざまな業界業種に導入されている人気サービスで、大手IT製品レビューサイトでは、とくに『使いやすいさ・導入しやすさ』を高く評価されています。

NotePMの特徴

  • マニュアル作成、バージョン管理、社外メンバー共有
  • 強力な検索機能。PDFやExcelの中身も全文検索
  • 社内FAQ・質問箱・社内ポータルとしても活用できる
  • 銀行、大学も導入している高度なセキュリティ。安全に情報共有できる

URL: https://notepm.jp/

NotePMについて詳しく見る >