macOSでスクリーンショット、スクリーンキャストを撮る方法まとめ

2024年10月17日(木) 写真・画像・動画

コンピュータを操作していて画面の一部や全体、ウィンドウを画像にして残したいと思う機会は意外と多いです。社内の情報共有を行う際にも、画像があるかどうかで分かりやすさがまるで違うでしょう。

今回はmacOSを使っている方向けに、スクリーンショット(画像)やスクリーンキャスト(動画)を撮る方法や、そのカスタマイズ法について紹介します。

スクリーンショット

画面全体または一部、ウィンドウなどを画像にして保存する方法です。これはOS標準のソフトウェアである「プレビュー」を使う方法と、ショートカットキーを使う方法の2つがあります。

プレビューを使う方法

プレビューを起動して、ファイルメニューに「スクリーンショットを撮る」という項目があります。この中には選択部分、ウィンドウ、画面全体の3つが用意されています。

プレビューの場合はすべての撮影結果がプレビューの新規ファイルとして開きます。保存しないと破棄されてしまうので注意してください。

選択部分

画面の一部を保存する際に使います。選択すると、マウスカーソルが十字になりますので、それで画像化したい部分をドラッグして囲みます。形は四角のみです。

ウィンドウ

選択すると、ウィンドウ単位でハイライトされますので、保存したいウィンドウを選んでクリックします。

画面全体

画面全体を選んだ場合にはカウントダウンがはじまります。インジケータが回りきると撮影が行われます。それまでにウィンドウを移動したり、不要な情報を片付けられます。ドラッグ中やメニュー表示中のスクリーンショットを撮るのにも便利でしょう。

キーボードショートカットを使う方法

キーボードショートカットを使った方法では、3つの方法が用意されています。ファイルとして保存する場合、デフォルトの保存場所はデスクトップになります。保存場所は後述する方法で変更できます。

全体を撮る場合

画像として保存する場合

コマンド + Shift + 3を同時に押すと、スクリーンショットを撮影し、画像として保存されます。

クリップボードにコピーする場合

コマンド + Control + Shift + 3を同時に押すと、スクリーンショットを撮影してクリップボードにコピーされます。ファイルには残りません。そのままプレゼンテーション資料や、NotePMのテキストエリアへ貼り付けできます。

範囲を指定して保存する場合

画像として保存する場合

コマンド + Shift + 4を同時に押すと、マウスカーソルが十字に変わります。その状態でドラッグして範囲を指定すると、範囲指定した部分が画像として保存されます。

クリップボードにコピーする場合

コマンド + Control + Shift + 4を同時に押すと、範囲を指定した内容がクリップボードにコピーされます。

ウィンドウを指定した保存する場合

画像として保存する場合

コマンド + Shift + 4を同時に押した後、スペースキーを押します。そうするとウィンドウごとにハイライト表示されますので、スクリーンショットを撮りたいウィンドウをクリックします。

クリップボードにコピーする場合

こちらも上記と同じようにコマンド + Control + Shift + 4を同時に押した後、スペースキーを押します。

スクリーンキャスト

スクリーンキャストはmacOSの操作を動画として残す方法です。これはOS標準のソフトウェアである「QuickTime Player」を使う方法と、ショートカットキーを使う方法の2つがあります。

QuickTime Playerを使う方法

QuickTime Playerを起動して、ファイルメニューの新規画面収録を選択します。フローティングが表示されますので、そこから画面全体の収録、または選択範囲だけの収録の2つが選択できます。

操作を記録したら、メニューバーになる停止ボタンをクリックします。収録した内容はQuickTimeの新規動画として開きます。まだ保存されていない状態なので注意してください。

キーボードショートカットを使う方法

コマンド + Shift + 5を同時に押すと、QuickTime Playerで表示されたのと同じフローティングが表示されます。ここから同じように操作できます。なお、収録した内容はスクリーンショットの保存先(デフォルトではデスクトップ)へ自動的に保存されます。

注意点

このフローティングではスクリーンショットの撮影も指定できます。

スクリーンショットに関するカスタマイズ

ここからスクリーンショットの保存に関するカスタマイズ方法を紹介します。

保存ファイルフォーマットの変更

スクリーンショットはデフォルトではPNGになります。例えばJPEGに変更する場合には「ターミナル」アプリを開いて、次のようにコマンドを入力してエンターキーを押します。

defaults write com.apple.screencapture type jpg

その後、続けて以下のコマンドを入力してエンターキーを押して、設定を反映します。

killall SystemUIServer

他に対応しているフォーマットは次の通りです。上記コマンドの最後にある jpg を変更してください。何も指定しなかった場合、PNGになります。

指定する文字 フォーマット
jpg JPEG
png PNG
bmp BMP
gif GIF
tif TIFF
pdf PDF
pict PICT
jp2 JPEG 2000
psd PSD
sgi SGI
tga TGA

スクリーンショットの保存先を変更する

前述の通り、デフォルトのスクリーンショット保存先はデスクトップになります。これを変更したい場合には、次のようにターミナルでコマンドを入力します。以下はホームディレクトリの下にある Screenshots というフォルダを保存先とする場合です。

defaults write com.apple.screencapture location ~/Screenshots/

ダウンロードフォルダにしたい場合には次のように入力してエンターキーを押します。

defaults write com.apple.screencapture location ~/Downloads/

これも入力してエンターキーを押します。その後、次のコマンドを入力して、エンターキーを押してください。

killall SystemUIServer

スクリーンショットの影を消す

通常のスクリーンショットの場合、ウィンドウを保存すると影がつきます。これを消す場合には次のコマンドをターミナルにて入力します。

defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -boolean true

こちらも以下のコマンドで反映します。

killall SystemUIServer

これでスクリーンショットを撮影すると、影や黒い枠がなくなります。

まとめ

macOSのスクリーンショット機能はOS標準のものでも十分に便利です。ターミナルを使ったカスタマイズは意外と知られていないので、より便利にするためにもぜひ使いこなしてください。

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