ECサイトを構築して自社の商品やサービスの売上げを拡大したいと考えている人も多いでしょう。ECサイトの構築にはいくつかの方法があり、自社に合った方法を選ぶことが大切です。そこで今回はおすすめの4つの方法とそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
目次
ECサイトを構築する4つの方法は?
ECサイトを構築するというとすべてを一から始めなければならないと思っている人もいるかもしれません。もちろん、自分で一からECサイトを構築すれば思い通りのサイトにすることができるでしょう。一から自分でサイトを構築する方法をフルスクラッチと呼びます。しかし、そのためにはサイトを構築するための知識とサイト構築にかける手間が必要になります。そこでおすすめなのがショッピングモールやショッピングカートASP、CMS(ECパッケージ)という方法です。これらの方法を活用すれば、プログラミングの知識がなくても自社のECサイトを持つことができます。
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ショッピングモールのメリット・デメリット
ショッピングモール型とは?
ショッピングモールはインターネット上の百貨店のようなものです。ECモールとも呼ばれます。さまざまな店舗がそのショッピングモールサイトにテナントとして出店しています。AmazonやYahoo!ショッピング、楽天、ZOZOTOWNなどが代表的なショッピングモールサイトとして挙げられます。
ショッピングモールのメリット
ショッピングモールのメリットとしてまず挙げられるのは、集客や決済を運営サイトに委託できるということです。ECサイトを構築しても、集客ができなければ意味がありません。また、ECサイトは顧客のクレジット情報を扱うことになるため、万全のセキュリティ対策が必要となります。ショッピングモールを利用すればECサイトを運営する際にネックとなるこの二つの問題を解決できるでしょう。
ショッピングモールのデメリット
ただし、ショッピングモールを利用すると自社のブランディングがしづらいというデメリットがあります。利用者は多くの場合、何か商品やサービスを購入してもそのショッピングモールで購入した印象の方が強く残ってしまうのです。そのため、ショッピングモールを利用する際には自社のことを印象付けるようなブランディング戦略が必要となります。また、ショッピングモールには同業他社も出店しているケースが多いです。その場合、どうしても価格競争に巻き込まれることになります。価格設定を上手に行わないと、売上げが上がっているのに利益は出ていないというような事態に陥ってしまいます。
ショッピングカートASPのメリット・デメリット
ショッピングカートASPとは?
ショッピングカートASPのASPとは「Application Service Provider」の略です。ネットを通じてアプリを提供するサービスのことを指します。ビジネス向けのアプリにはさまざまなものがありますが、とりわけECサイトの運営に特化したASPがショッピングカートASPです。カート機能や決済、配送機能などを備えています。代表的なものとしてBASEやSTORES.jpなどがあります。
ショッピングカートASPのメリット
ショッピングカートASPのメリットはショッピングモールよりも初期費用や運営費用が安くつくことです。中には初期費用や月額費用が無料のものもあります。システム運用は運営会社側で行ってくれるので、サイト運営にかかる手間が少なくすむでしょう。さらに、カートASPはショッピングモールではできない顧客情報の収集を行えるのが嬉しいポイントです。そうして集めた顧客情報を利用してマーケティング活動などを行えます。
ショッピングカートASPのデメリット
一方、デメリットとして挙げられるのは、自社に特化したカスタマイズができないことです。ASPカートは基本的に運営サイトが提供する機能を利用する形態になっています。一般的なECサイトを運営する場合であれば困ることはほとんどありませんが、たとえば自社の基幹システムや物流システムとサイトのシステムを連携させるようなことはできないので注意が必要です。
CMS(ECパッケージ)のメリット・デメリット
CMS(ECパッケージ)とは?
CMSとは「Contents Management System」の略称です。Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、テンプレート(デザインやレイアウト)などを一元的に保存・管理するシステムのことです。ECパッケージのCMSであればカート機能や受注・売上管理、顧客管理といったECサイトの運営に必要な機能があらかじめ備わっています。EC-CUBEやMakeshopなどが有名です。
CMS(ECパッケージ)のメリット
CMS(ECパッケージ)のメリットはショッピングモールやカートASPと比べてサイト構築におけるカスタマイズの自由度が高いことです。CMSであれば自社に合わせたカスタマイズやシステム連携が可能です。また、サーバー数の増減が可能なので繁忙期や突然のアクセス急増といった場合でも対応できます。
CMS(ECパッケージ)のデメリット
デメリットとして挙げられるのは、ショッピングモールやカートASPよりも初期費用や運営費用が高くつくことです。毎月の運営費用が数十万になることも多いので、初めて出店する場合や売上げ規模が小さい場合には導入前によく検討することが大切です。また、CMSを利用してECサイトを開発・運営する場合、それなりの知識がある技術者が必要になります。何か不具合や障害があった際には、自社の責任で対応しなければなりません。
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フルスクラッチのメリット・デメリット
フルスクラッチとは?
フルスクラッチとは、Webサイトを自力で一から構築することです。もしもフルスクラッチのできる人材が社内にいるのであれば、自社の商品やサービス、販売方法に特化したオリジナルのサイトを作ることも不可能ではありません。
フルスクラッチのメリット
フルスクラッチのメリットは、なんといってもすべてを自由にカスタマイズできることです。知識と技術力があれば、デザインも機能も思うがままに構築できます。たとえば、予約機能はECパッケージには付属していないケースが多いです。もしもECパッケージに追加して自分で予約機能を実装しようとすれば、結果として最初からフルスクラッチするのと同じくらいのコストになってしまいます。ECパッケージで付属していない機能がどうしても必要だという場合には、フルスクラッチでサイトを構築したほうが安いコストですむケースも多いのです。
フルスクラッチのデメリット
とはいうものの、フルスクラッチのデメリットはやはり開発・運営のコストが高くつくことです。また、フルスクラッチができるだけの知識と能力のある人材が社内にいることが前提となります。とりわけセキュリティ面で万全の対策を取らなければ、万が一の事態に甚大な被害をこうむってしまうことになるかもしれません。しっかりとしたリスク対策をできることがフルスクラッチでサイトを構築する際の大前提です。
ECサイト構築サービス・ツール おすすめ
以下の記事では、おすすめのECサイト構築サービスの概要や特徴について解説しています。
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自社に合った方法でECサイトを構築しよう!
ECサイトといってもさまざまな方法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。どの方法がベストというわけではありません。自社の売上げ規模や運営担当者の知識、運営にかけられる予算などをよく検討しましょう。そのうえで自社に合った方法を選ぶことが大切です。
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