MacとWindowsでファイル共有する3つの方法と設定手順

2025年12月22日(月) オンラインストレージ

MacとWindowsの間でファイルを共有したいけれど、設定方法がわからず困っていませんか。デザイン部門がMac、営業部門がWindowsという環境や、個人で両方のOSを使い分けている場合、スムーズにファイルをやり取りできる環境を整えることは業務効率に直結します。

MacとWindows間でファイル共有を実現する方法は、大きく分けて次の3つがあります。

  • OS標準機能(SMB)を使った共有
  • クラウドストレージを使った共有
  • NASを使った共有

それぞれにメリット・デメリットがあり、利用環境や目的によって最適な方法は異なります。たとえば、同じオフィス内で高速にファイルをやり取りしたいならOS標準機能が便利ですし、外出先からもアクセスしたいならクラウドストレージが適しています。

この記事では、MacとWindows間のファイル共有を実現する3つの方法について、それぞれの特徴と具体的な設定手順を詳しく解説します。OS標準機能の設定が初めての方でも手順通りに進められるよう、画像や具体例を交えながら説明していきますので、自分の環境に合った方法を見つけて、快適なファイル共有環境を構築してください。

MacとWindowsでファイル共有する3つの方法

MacとWindows間でファイルを共有する方法には、OS標準機能(SMB)、クラウドストレージ、NASという3つの主要な選択肢があります。それぞれ異なる特徴を持っており、利用環境や目的に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

まず、どの方法が自分の環境に合っているかを判断するために、3つの方法の特徴を比較してみましょう。

OS標準機能(SMB)によるファイル共有

SMB(Server Message Block)は、Windows、Mac、Linuxなど多くのOSで広く使われているファイル共有のための通信方法です。追加のソフトウェアをインストールする必要がなく、OSに最初から備わっている機能だけで、同じネットワーク内のパソコン同士でフォルダやファイルを共有できます

この方法の最大のメリットは、追加コストがかからず、同じネットワーク内であれば高速にファイルを転送できる点です。社内のローカルネットワークで大容量のファイルを頻繁にやり取りする場合には、クラウドストレージよりも速度面で有利です。

一方で、同じネットワーク内でしか利用できないという制約があります。外出先から社内のファイルにアクセスしたい場合には、別途VPN(仮想プライベートネットワーク)などの設定が必要になります。また、WindowsとMacの双方で共有設定を行う必要があり、初めての方には少し複雑に感じられるかもしれません。

クラウドストレージによるファイル共有

クラウドストレージは、インターネット上のサーバーにファイルを保存し、どこからでもアクセスできるようにするサービスです。MacとWindowsの両方にクライアントソフトをインストールすれば、指定したフォルダの内容が自動的に同期され、常に最新の状態を保つことができます。

この方法の大きな利点は、場所を選ばずにファイルにアクセスできることです。自宅、オフィス、外出先など、インターネットに接続できる環境であればどこからでも作業できます。また、複数のデバイス間で自動的にファイルが同期されるため、ファイルのコピーを手動で移動する手間がありません。多くのサービスではファイルのバージョン管理機能も提供されており、誤って上書きしてしまった場合でも以前の状態に戻すことが可能です。

デメリットとしては、無料プランには容量制限があり、大容量のファイルを扱う場合には月額料金が発生する点が挙げられます。また、インターネット回線の速度に依存するため、大容量ファイルの同期には時間がかかることがあります。

【コラム】クラウドストレージとナレッジ管理ツールの違い

クラウドストレージは主にファイルの保存と共有に特化していますが、ナレッジ管理ツールはファイル共有に加えて、情報の整理・検索・活用まで視野に入れた設計になっています。たとえば、NotePMのようなツールでは、ファイルの中身まで全文検索できるため、「あのファイル、どこに保存したっけ?」という悩みを解消できます。

NASによるファイル共有

NAS(Network Attached Storage)は、ネットワークに直接接続する専用のファイルサーバーです。社内のネットワークに設置することで、複数のパソコンから同時にアクセスできる共有ストレージとして機能します。

NASの特徴は、大容量のストレージを自社で管理できる点です。数テラバイト以上の容量を持つ製品も多く、動画編集など大容量ファイルを扱う業務に適しています。同一ネットワーク内での高速なファイルアクセスが可能で、セキュリティ面でも自社で管理できるため、機密性の高いデータを扱う企業に向いています。

一方で、NAS本体の購入費用や設置コストがかかり、初期投資が必要です。また、機器の保守・管理には一定の専門知識が求められます。定期的なバックアップやファームウェアの更新など、運用面での手間も考慮する必要があります。

OS標準機能(SMB)でのファイル共有設定手順

ここからは、MacとWindows間でSMBを使ったファイル共有を実現するための具体的な設定手順を説明します。Windows側とMac側の双方で設定が必要ですが、手順通りに進めれば初めての方でも設定できます

Windows側の設定手順

Windowsでファイル共有を有効にするには、まずネットワーク探索と共有の設定を行い、次に共有したいフォルダを指定します。順を追って見ていきましょう。

ネットワーク探索と共有の有効化

まず、Windowsのコントロールパネルから共有の詳細設定を開きます。スタートメニューで「コントロールパネル」と検索し、「ネットワークと共有センター」を選択してください。左側のメニューから「共有の詳細設定の変更」をクリックします。

「プライベート」のセクションを展開し、「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」の両方にチェックを入れます。これにより、同じネットワーク内の他のパソコンから、このWindowsパソコンが見えるようになります。

設定が完了したら、画面下部の「変更の保存」ボタンをクリックして設定を確定してください。

共有フォルダの作成と権限設定

次に、実際に共有したいフォルダを指定します。エクスプローラーで共有したいフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択してください。「共有」タブを開き、「共有」ボタンをクリックします。

共有相手を選ぶ画面が表示されます。ドロップダウンメニューから「Everyone」を選択し、「追加」をクリックしてください。Everyoneとは、ネットワークに接続しているすべてのユーザーを意味します。追加したEveryoneの「アクセス許可のレベル」を「読み取り/書き込み」に変更すれば、Mac側からファイルの読み書きが可能になります

設定が完了したら「共有」ボタンをクリックし、表示されるネットワークパス(例:\\DESKTOP-ABC123\SharedFolder)をメモしておきましょう。このパスは後でMac側から接続する際に使用します。

ワークグループ名の確認

MacとWindowsを接続するには、両方のパソコンが同じワークグループに属している必要があります。Windowsのワークグループ名を確認するには、スタートメニューを右クリックして「システム」を選択してください。

「バージョン情報」の画面が開いたら、下にスクロールして「デバイスの仕様」セクションを確認します。ここに「ワークグループ」という項目があり、通常は「WORKGROUP」という名前が設定されています。この名前をメモしておき、後でMac側でも同じ名前を設定します。

Mac側の設定手順

Windows側の設定が完了したら、次はMac側の設定を行います。Mac側でもファイル共有を有効にし、Windowsの共有フォルダに接続できるようにします

ファイル共有の有効化とSMB設定

Macのシステム環境設定を開き、「共有」をクリックしてください。左側のサービス一覧から「ファイル共有」にチェックを入れると、この機能が有効になります。

次に、「オプション」ボタンをクリックし、「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」にチェックを入れます。その下に表示されるユーザーリストから、共有を許可したいユーザーアカウントにチェックを入れ、パスワードを入力してください。このパスワードは、Windows側から接続する際に使用します。

設定が完了したら「完了」をクリックして画面を閉じます。

ワークグループ名の統一

Macのワークグループ名をWindows側と同じ名前に設定します。システム環境設定から「ネットワーク」を開き、使用している接続方法(Wi-Fiまたはイーサネット)を選択して「詳細」ボタンをクリックしてください。

「WINS」タブを開くと、「ワークグループ」という入力欄があります。ここに、先ほどWindows側で確認したワークグループ名(通常は「WORKGROUP」)を入力し、「OK」をクリックして設定を保存します

Windowsの共有フォルダへの接続

MacからWindowsの共有フォルダに接続するには、Finderを開いて上部メニューバーの「移動」から「サーバへ接続」を選択します。

「サーバアドレス」の入力欄に、「smb://」に続けてWindowsパソコンのIPアドレスまたはコンピュータ名を入力します。たとえば、IPアドレスが「192.168.1.10」であれば「smb://192.168.1.10」と入力してください。WindowsのIPアドレスは、コマンドプロンプトで「ipconfig」と入力すると確認できます。

「接続」をクリックすると、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。Windows側で設定したユーザー名とパスワードを入力し、「接続」をクリックすれば、共有フォルダがMacのFinderに表示され、ファイルの読み書きができるようになります

接続の確認と共有フォルダへのアクセス

設定が完了したら、実際にファイルのやり取りができるか確認しましょう。Mac側のFinderに表示されたWindowsの共有フォルダを開き、テストファイルをコピーしてみてください。Windows側から同じフォルダを確認し、ファイルが正しく表示されれば、双方向でのファイル共有が成功しています。

もし接続できない場合は、両方のパソコンが同じネットワークに接続されているか、ファイアウォールの設定でファイル共有が許可されているか、ワークグループ名が一致しているかを確認してください。これらの初期確認で多くのトラブルは解決できます。

クラウドストレージを使ったファイル共有の設定

OS標準機能の設定が難しいと感じる場合や、外出先からもファイルにアクセスしたい場合には、クラウドストレージを使った共有が便利です。クラウドストレージを使えば、複雑なネットワーク設定をしなくても、MacとWindows間でファイルを共有できます。

ここでは、主要なクラウドストレージサービスの特徴を比較し、それぞれの選び方と設定方法を解説します。

主要クラウドストレージサービスの比較

MacとWindows間で使える主要なクラウドストレージサービスを、料金、容量、主要機能の観点から比較してみましょう。以下の表は、5つの代表的なサービスの特徴をまとめたものです。

サービス名 無料プラン 有料プラン 主な特徴
Dropbox あり 月額1,500円(2TB)〜 高速で安定した同期機能、直感的なインターフェース、豊富な外部アプリ連携
Google Drive 15GB 月額250円(100GB)〜 Googleドキュメントとの連携、リアルタイム共同編集、高度なファイル検索
OneDrive あり 年額2,440円(100GB)〜 Windows OSとの高い統合性、Microsoft 365アプリとの連携、マルチデバイス対応
iCloud Drive あり 月額130円(50GB)〜 Appleエコシステムとの完璧な連携、シンプルなインターフェース、デスクトップ自動同期
Box あり 月額1,800円/ユーザー〜 高度なセキュリティ機能、容量無制限の法人向けプラン、詳細なアクセス権限設定

それぞれのサービスは異なる強みを持っているため、自社の業務環境や既存ツールとの連携を考慮して選ぶことが大切です。次のセクションでは、各サービスの詳細な特徴を個別に見ていきます。

各サービスの特徴と選定ポイント

ここからは、各クラウドストレージサービスの詳細な特徴を個別に解説します。それぞれのサービスがどのような用途や環境に適しているかを理解して、自分に合ったサービスを選びましょう

Dropbox

Dropboxはクラウドストレージの先駆け的存在で、シンプルな操作性と高速なファイル同期に定評があります。ファイルをDropboxフォルダに入れるだけで自動的に同期が始まり、複雑な設定は必要ありません。

個人から法人まで幅広く利用されており、SlackやZoomなど豊富な外部アプリケーションとの連携が可能です。スマートシンク機能を使えば、クラウド上のファイルをローカルストレージを消費せずに管理でき、必要なときだけダウンロードできます。

Google Drive

Google DriveはGoogleアカウントがあれば誰でも無料で15GB利用でき、市場シェアが高いサービスです。特にGoogleドキュメントやスプレッドシートを用いた複数人での共同編集機能に優れており、チームでのファイル共有や作業に適しています

ファイル内のテキストを検索できる高度な検索機能も備えており、大量のファイルの中から目的のものを素早く見つけられます。有料プランは月額250円(100GB)からと比較的リーズナブルで、容量を増やしたい個人ユーザーにも利用しやすい価格設定です。

OneDrive

OneDriveはWindowsに標準で統合されており、Microsoft 365(Officeアプリ)との親和性が非常に高いことが特徴です。Windowsユーザーにとっては最もシームレスな選択肢であり、エクスプローラーから直接OneDriveのフォルダにアクセスできます。

WordやExcelなどのファイルをOneDrive上で直接開いて編集でき、自動保存機能により作業中のデータが失われる心配がありません。Macとのファイル共有もスムーズに行えるため、Windows中心の環境でMacを一部使用している場合に適しています。

iCloud Drive

iCloud DriveはApple製品間の連携が非常にスムーズで、Macユーザーにとっては最も手軽な選択肢です。Macのデスクトップと書類フォルダを自動的に同期する機能があり、意識することなくファイルがクラウドにバックアップされます。

Windows用のクライアントソフトも提供されており、Mac中心の環境でWindows PCとファイルを共有する際の有力な候補となります。料金も月額130円(50GB)からと手頃で、個人利用での導入ハードルが低い点も魅力です。

Box

Boxは法人利用に特化しており、高度なセキュリティと詳細な管理機能が特徴です。ビジネス向けプランでは容量無制限で利用でき、大量のファイルを扱う企業に適しています。

コンプライアンスやガバナンスを重視する企業での利用に適しており、詳細なアクセス権限設定やユーザー管理機能により、誰がどのファイルにアクセスできるかを細かく制御できます。金融機関や医療機関など、厳格なセキュリティ要件がある業界でも採用されています。

NotePM

NotePMはファイル共有に加えてナレッジ管理機能を標準搭載しており、単なるファイル置き場ではなく情報の活用まで視野に入れたツールです。クラウドストレージとしての機能だけでなく、社内マニュアルや業務ノウハウを体系的に整理・共有できる点が特徴です。

Word・Excel・PDF・PowerPointなど、添付ファイルの中身のテキストも全文検索の対象となり、必要な情報を素早く見つけられます。通常のクラウドストレージではファイル名でしか検索できませんが、NotePMではファイルの内容まで検索できるため、「あのファイル、どこに保存したっけ?」という悩みを解消できます。

AI機能により、ワンクリックで文章の要約、多言語翻訳(英語・中国語・日本語)、誤字脱字や言い回しの校正が可能です。議事録や報告書を作成した後、AIに要約させてポイントを素早く把握したり、海外拠点とのやり取りで翻訳機能を活用したりできます。

Slack、Microsoft Teams、Chatworkなど主要なチャットツールと連携し、更新情報を自動通知することでチーム全体の情報共有を効率化できます。ファイルが更新されたときにチャットに通知が届くため、メンバーが最新情報を見逃すことがありません。

クラウドストレージの設定手順(Dropbox例)

ここでは代表例として、Dropboxの設定手順を具体的に説明します。他のクラウドストレージサービスも基本的な流れは同じです。

まず、Dropboxの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを入力して登録を完了してください。次に、MacとWindows双方にDropboxのデスクトップアプリをダウンロードしてインストールします。

インストールが完了すると、パソコンのファイルシステムにDropboxフォルダが作成され、このフォルダに入れたファイルは、自動的にクラウドに同期され、他のデバイスからもアクセスできるようになります。MacのDropboxフォルダにファイルを保存すれば、数秒後にはWindowsのDropboxフォルダにも同じファイルが表示されます。

共有フォルダを作成したい場合は、Dropboxフォルダ内で右クリックして「共有」を選択し、相手のメールアドレスを入力すれば、特定のメンバーとだけフォルダを共有できます。

ファイル共有ができないときのトラブルシューティング

OS標準機能でファイル共有の設定を行っても、うまく接続できない場合があります。ここでは、よくあるトラブルの原因と解決策を体系的に整理します

ネットワーク接続の問題

まず確認すべきは、MacとWindowsが同じネットワークに接続されているかどうかです。異なるWi-Fiネットワークに接続していたり、一方が有線LAN、もう一方がWi-Fiという場合でも、ルーターの設定によっては通信できないことがあります。

WindowsのIPアドレスを確認するには、コマンドプロンプトを開いて「ipconfig」と入力します。表示された「IPv4アドレス」をメモしてください。次に、Macのターミナルを開いて「ping 192.168.1.10」(WindowsのIPアドレス)と入力します。正常に応答が返ってくれば、ネットワーク的には通信可能な状態です。

もし応答がない場合は、ルーターの設定で端末間の通信が制限されている可能性があります。ルーターの管理画面で「APアイソレーション」や「プライバシーセパレータ」といった機能が有効になっていないか確認してください。

ファイアウォール・セキュリティソフトの影響

Windowsファイアウォールやセキュリティソフトが、ファイル共有の通信をブロックしている場合があります。Windowsの設定から「Windowsセキュリティ」を開き、「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択してください。

「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックし、「ファイルとプリンターの共有」にチェックが入っているか確認します。チェックが入っていない場合は、「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。

それでも解決しない場合は、一時的にセキュリティソフトを無効化して接続を試してみましょう。接続できれば、セキュリティソフトの設定でファイル共有を許可する必要があります。ただし、セキュリティソフトを無効化したまま使い続けるのは危険なので、設定変更後は必ず有効に戻してください。

SMBプロトコルのバージョン問題

WindowsとMacでSMBプロトコルのバージョンが合っていないと、接続できないことがあります。古いバージョンのWindowsでは、セキュリティ上の理由からSMB1.0が無効化されている場合があります。

WindowsでSMB1.0を有効化するには、コントロールパネルから「プログラムと機能」を開き、左側の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。一覧から「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」を探してチェックを入れ、「OK」をクリックしてください。パソコンの再起動が必要になる場合があります。

ただし、SMB1.0は古いプロトコルでセキュリティリスクがあるため、できればSMB2.0以降を使うことをおすすめします。MacとWindowsの両方が新しいOSであれば、SMB2.0以降で接続できるはずです。

アクセス権限の問題

共有フォルダのアクセス権限が正しく設定されていないと、「アクセスが拒否されました」というエラーが表示されます。Windows側で共有フォルダのプロパティを開き、「共有」タブと「セキュリティ」タブの両方で、接続するユーザーに読み取り/書き込みの権限が付与されているか確認してください。

ユーザー名とパスワードの認証エラーが出る場合は、Windowsのユーザーアカウントにパスワードが設定されているか確認します。パスワードが設定されていないアカウントでは、セキュリティ上の理由からネットワーク経由でのアクセスができない場合があります。

業務利用におけるファイル共有のセキュリティ対策

企業でファイル共有環境を構築する際には、利便性だけでなくセキュリティ面の配慮が欠かせません。ここでは、OS標準機能とクラウドストレージそれぞれのセキュリティリスクと対策を整理します。

OS標準機能のセキュリティリスクと対策

OS標準機能でファイル共有を行う場合、同一ネットワーク内であれば誰でもアクセス可能な状態になるリスクがあります。特に、「Everyone」に読み書き権限を与えると、社内の誰もがそのフォルダにアクセスできてしまいます

対策としては、共有フォルダごとにアクセスできるユーザーを限定し、必要最小限の権限のみを付与することが重要です。また、共有フォルダにはパスワード保護を設定し、アクセスする際には認証を求めるようにしましょう。定期的にアクセス権限を見直し、退職した社員のアカウントや不要になった共有設定を削除することも忘れないでください。

クラウドストレージのセキュリティリスクと対策

クラウドストレージでは、アカウントが乗っ取られると、保存されているすべてのファイルが外部に流出するリスクがあります。特に、パスワードが単純だったり、複数のサービスで同じパスワードを使い回していたりすると、一つのサービスから漏洩したパスワードで他のサービスにも不正アクセスされる可能性があります。

対策としては、二段階認証を必ず設定することが最も効果的です。二段階認証を有効にすると、パスワードに加えてスマートフォンに送られる認証コードの入力が必要になるため、パスワードが漏洩しても不正アクセスを防げます。また、クラウドストレージサービスが提供するアクセスログを定期的に確認し、不審なアクセスがないかチェックしましょう。

ファイル共有時の運用ルール策定

技術的な対策だけでなく、社内でのファイル共有ガイドラインを作成し、従業員に周知することも重要です。どのようなファイルをどこに保存すべきか、共有範囲をどう設定すべきかといったルールを明確にすることで、意図しない情報漏洩を防げます。

定期的にアクセス権限の棚卸しを行い、不要になった共有設定や退職者のアカウントを削除しましょう。また、重要なファイルは定期的にバックアップを取り、万が一のデータ消失に備えることも忘れないでください。

より高度なセキュリティ管理が必要な場合は、NotePMのような閲覧履歴やアクセス制限機能を持つツールの活用も検討しましょう。NotePMはプロジェクト単位、組織単位などでノートごとに共有範囲を柔軟に設定可能で、社外メンバー向けのゲスト権限も用意されています。誰がいつページを見たかを確認できる閲覧履歴機能と、見ていないページがわかる未読管理機能により、情報漏洩リスクの低減と情報共有の徹底が可能です。

MacとWindowsのファイル共有を効率化したいならNotePMがおすすめ

MacとWindows間のファイル共有を実現する方法には、OS標準機能(SMB)、クラウドストレージ、NASという3つの選択肢があります。同じネットワーク内で高速にファイルをやり取りしたいならOS標準機能が便利ですし、外出先からもアクセスしたいならクラウドストレージが適しています。

OS標準機能での設定は、Windows側とMac側の双方で共有設定を行い、ワークグループ名を統一することで実現できます。トラブルが発生した場合は、ネットワーク接続、ファイアウォール設定、SMBプロトコルのバージョン、アクセス権限の4つのポイントを確認しましょう

クラウドストレージを選ぶ際には、Dropbox、Google Drive、OneDrive、iCloud Drive、Boxなど、それぞれの特徴を理解して自社の環境に合ったサービスを選ぶことが大切です。業務利用では、セキュリティ対策として二段階認証の設定やアクセス権限の定期的な見直しを忘れないようにしてください。

ファイル共有に加えて、チーム全体でのナレッジ管理や情報の活用まで視野に入れたい場合は、NotePMの導入がおすすめです。NotePMはファイルの中身まで全文検索でき、AI機能による要約・翻訳・校正で情報活用を促進できます。チャット連携や通知機能により、チームでの情報共有を効率化し、単なるファイル置き場ではなく組織の知識を蓄積・活用するプラットフォームとして機能します。