SharePointのナビゲーションの使い方|編集・追加・非表示設定を解説

2026年01月30日(金) SharePoint

SharePointでサイトを運用していると、「メニューに項目を追加したいのに編集ボタンが見つからない」「設定したはずのリンクが表示されない」といった悩みに直面することがあります。特に初めてサイト管理を任された担当者にとって、ナビゲーションの編集方法や表示の仕組みは分かりにくいポイントです。

SharePointのナビゲーションは、サイトの種類や権限設定によって編集方法や表示位置が異なります。適切に設定することで、従業員が必要な情報へ迷わずアクセスできる導線を構築できます。

本記事では、SharePointナビゲーションの基本構造から具体的な編集手順、レイアウト変更の方法、そして「表示されない」「編集できない」といったトラブルの解決策まで、実務で必要な知識を網羅的に解説します。

SharePointナビゲーションの基本構造と種類

SharePointのナビゲーションは、組織全体・関連サイト群・個別サイトの3層構造で管理されています。この階層を理解することで、メニュー編集時の影響範囲や継承の仕組みが把握でき、適切な設定箇所を選択できるようになります。

SharePointには主に「グローバルナビゲーション」「ハブナビゲーション」「サイトナビゲーション」の3種類があります。グローバルナビゲーションは組織全体で共通のメニューを提供し、ハブナビゲーションは関連するサイト群をまとめて管理します。サイトナビゲーションは個別サイト固有のメニューで、チームサイトでは左側のサイドバー、コミュニケーションサイトでは上部のヘッダーに表示されるのが既定の動作です。

なお、SharePointの多層的な構造が複雑に感じる場合や、階層管理をよりシンプルに行いたい場合は、直感的なサイドバー構造を持つNotePMの活用も有効です。強力な全文検索機能により、深い階層にある情報もすぐに見つけ出すことができます。

ハブサイトとナビゲーションの継承

ハブサイトに関連付けられたサイトは、ハブで設定された共通メニューを自動的に継承して表示します。この仕組みにより、複数のサイトに横断的なメニューを一括で配信できるため、部門ポータルや事業部単位のサイト群を統一的に管理できます。

ハブナビゲーションの編集権限は、ハブサイトの管理者のみが持ちます。関連付けられた個別サイトの管理者は、継承されたメニュー項目を削除したり順序を変更したりすることはできません。ただし、サイト固有のナビゲーション項目は通常通り追加・編集できるため、ハブからの共通メニューと個別サイトのメニューが併存する形になります。

継承関係を変更したい場合は、サイトのハブ関連付けを解除するか、ハブ側のナビゲーション設定を変更する必要があります。この階層構造を理解しておくことで、「編集できない項目がある」といったトラブルの原因を正確に特定できます。

モダンUIとクラシックUIの仕様差に注意

SharePointには現在主流の「モダンUI」と、以前から存在する「クラシックUI」の2種類のインターフェースがあります。モダンサイトでは画面上の「編集」ボタンから直感的にナビゲーションを操作できますが、クラシックサイトではサイト設定メニューから「ナビゲーション」項目を選択する必要があります。

移行期にある組織では、両方のUIが混在していることがあります。クラシックサイトからモダンサイトへの移行後は、編集方法が大きく変わるため、管理者向けマニュアルの更新が必要です。また、クラシックUIでは詳細な階層構造やターゲット設定が可能でしたが、モダンUIでは一部機能が簡略化されているため、移行前に設定内容を確認しておくことをおすすめします。

SharePointナビゲーションの編集・追加・削除の具体的手順

メニューの末尾にある「編集」をクリックすると、編集モードに切り替わります。この状態で「+ リンクの追加」を選択し、表示名とURLを入力することで新しい項目を追加できます。外部サイトへのリンクも同様に設定可能です。

ラベルを作成すると、複数のリンクをグループ化して階層構造を作れます。「+ ラベルの追加」を選択してラベル名を入力し、その配下に関連するリンクをドラッグ&ドロップで移動させることで、メニューを整理できます。順序の変更も同様にドラッグ操作で行えます。

リンクの削除と既定項目の非表示設定

編集モードで各項目の右側に表示される「…」メニューから「削除」を選択することで、不要なリンクを非表示にできます。SharePointでは「ホーム」や「ノートブック」「ドキュメント」などが既定で表示されますが、サイトの用途によってはこれらが不要な場合もあります。

既定項目も通常のリンクと同じ手順で削除できますが、削除しても完全に消えるわけではなく「非表示」になるだけです。再度表示したい場合は、編集モードで「+ リンクの追加」から該当するページを再登録するか、サイト設定から復元できます。

ただし、一部のシステムリンク(サイト設定へのリンクなど)は削除できない仕様になっています。これらは権限を持つユーザーにのみ表示されるため、一般ユーザーには見えません。

ターゲット設定による対象ユーザーの絞り込み

対象ユーザー設定(オーディエンスターゲティング)を有効にすると、特定のグループに属するユーザーのみにリンクを表示させることができます。これにより、役職や部署ごとに異なるメニューを提供できます。

設定手順は以下の通りです。
まず、サイトの設定から「ナビゲーション」を開き、「対象ユーザー設定を有効にする」にチェックを入れます。次に、各リンクの編集画面で「対象ユーザー」フィールドにAzure ADグループ名を入力します。複数のグループを指定する場合はセミコロンで区切ります。

この機能を活用することで、例えば管理職向けの経営ダッシュボードへのリンクを一般社員には表示しない、といった制御が可能になります。ただし、対象ユーザー設定はあくまで表示制御であり、直接URLを知っているユーザーがアクセスすることを防ぐものではありません。機密情報へのアクセス制御は、必ずページやファイル自体の権限設定で行ってください。

ナビゲーション設計時の注意点とベストプラクティス

使いやすいナビゲーションを設計するには、いくつかの原則を押さえておく必要があります。まず、メニュー項目の数は7±2個程度に抑えることが推奨されます。これは人間が短期記憶で保持できる情報量の限界に基づいた目安です。項目が多すぎる場合は、ラベルでグループ化して階層を作るようにしましょう。

ラベルの命名は、ユーザーが直感的に理解できる言葉を選ぶことが重要です。社内用語や略語は避け、誰が見ても意味が分かる表現を使用してください。また、階層の深さは2〜3階層までに留めることで、ユーザーが目的のページに少ないクリック数で到達できます。

パンくずリストやサイトマップなど、複数のナビゲーション手段を提供することで情報の見つけやすさが向上します。特に大規模なポータルサイトでは、検索機能と組み合わせて多様なアクセス経路を用意することが効果的です。

定期的にアクセスログを分析し、利用頻度の低いメニュー項目は見直すことも重要です。組織の変化に合わせてナビゲーション構造も進化させることで、常に使いやすい状態を維持できます。

SharePointナビゲーションの表示位置とレイアウトの変更方法

SharePointでは、ナビゲーションを縦メニュー(サイドバー)と横メニュー(ヘッダー)のどちらで表示するかを選択できます。この章では、「外観の変更」機能を使ったレイアウト切り替えの手順と、サイトの用途に応じた最適な選択肢を解説します。

レイアウト変更は、サイトの設定から「外観の変更」を選択し、「ヘッダー」項目でナビゲーションのレイアウト(縦・横)を自由に変更できます。チームサイトは既定で左側の縦メニュー、コミュニケーションサイトは上部の横メニューが設定されていますが、この設定で切り替え可能です。

リンク数が多い場合はメガメニュー形式を選択することで、下位階層のリンクを一度に視認可能になります。メガメニューは横メニュー選択時に利用でき、ラベル配下の項目が展開表示されるため、深い階層構造を持つサイトに適しています。

モバイルアプリ・Teams内でのナビゲーション表示

SharePointをスマートフォンアプリやMicrosoft Teamsのタブで表示した際、ナビゲーションの表示方法はPC版と異なります。モバイル環境ではナビゲーションはハンバーガーメニュー(三本線アイコン)に格納され、画面スペースを有効活用する挙動となります。

Teamsのタブとして埋め込んだ場合、SharePointサイトのナビゲーションは通常通り表示されますが、Teamsアプリ自体のナビゲーションと重複する可能性があります。この場合、サイトナビゲーションを簡素化するか、Teamsのチャネル構造でナビゲーションを代替する設計も検討できます。

モバイル対応を考慮する場合、メニュー項目名は短く簡潔にし、タップしやすいサイズを確保することが重要です。PC版で最適化したレイアウトがモバイルでどう表示されるか、実機で確認することをおすすめします。

SharePointナビゲーションが表示されない・編集できない場合のトラブルシューティング

「編集ボタンが見つからない」「設定したリンクが表示されない」といったトラブルは、権限不足・キャッシュ・設定ミスなど複数の原因が考えられます。この章では、診断フロー形式で原因を特定し、解決する手順を解説します。

まず、編集ボタンが表示されない場合、サイトの「デザイン」以上の権限が付与されているかを確認する必要があります。SharePointでは、閲覧権限や編集権限だけではナビゲーションの変更はできません。サイトの所有者または管理者に権限を確認し、必要に応じて「サイトのデザイン」権限を付与してもらってください。

次に、設定したリンクが表示されない場合は、以下の点を確認します。保存ボタンを押し忘れていないか、対象ユーザー設定で自分が対象外になっていないか、ブラウザのキャッシュが古い状態になっていないかをチェックしてください。キャッシュが原因の場合は、ブラウザの再読み込み(Ctrl+F5またはCmd+Shift+R)で解決することがあります。

セキュリティトリミングによる自動非表示の仕組み

SharePointはユーザーがアクセス権を持たないコンテンツへのリンクを自動で非表示にする仕組みを持ちます。これを「セキュリティトリミング」と呼びます。例えば、管理者向けページへのリンクをナビゲーションに追加しても、一般ユーザーには表示されません。

この仕組みにより、ユーザーは自分がアクセスできる項目だけを見ることになるため、混乱を防げます。一方で、「リンクを追加したのに見えない」というトラブルの原因にもなります。設定したリンクが表示されない場合は、まずリンク先のページやライブラリに対する閲覧権限があるか確認してください。

権限を確認する手順は、リンク先のページを直接開き、アクセスできるかテストすることです。アクセスできない場合は、サイト管理者に権限付与を依頼してください。権限付与後、数分待ってからナビゲーションを再確認すると、リンクが表示されるようになります。

もし、「編集ボタンが出ない」「権限設定が複雑すぎる」といった課題に頻繁に直面する場合、権限管理とナビゲーションがよりシンプルに設計されているNotePMのようなツールの活用もおすすめです。IT担当者のメンテナンス工数を削減し、マニュアルやナレッジ共有に特化した運用が可能になります。

SharePointのリストやライブラリをナビゲーションに表示する設定

新規作成したリストやドキュメントライブラリをサイトナビゲーションに追加する方法には、自動追加と手動追加の2通りがあります。この章では、それぞれの手順と使い分けを解説します。

リストやライブラリの新規作成時に「サイトナビゲーションに表示」にチェックを入れると、自動でリンクが追加されます。この設定は作成ウィザードの最終ステップで選択できます。既定ではチェックが入っているため、不要な場合は明示的にオフにする必要があります。

既に作成済みのリストやライブラリを後から追加する場合は、手動でリンクを登録します。リストまたはライブラリを開き、ブラウザのアドレスバーからURLをコピーしてください。次に、ナビゲーションの編集モードで「+ リンクの追加」を選択し、コピーしたURLを貼り付けて保存します。

特定のビューを表示したい場合は、そのビューを開いた状態でURLをコピーし、ナビゲーションのリンク先として手動登録します。例えば、「未完了タスクのみ」を表示するフィルタ済みビューへの直接リンクを作成することで、ユーザーの作業効率を高められます。

SharePointナビゲーションの編集・設定方法まとめ

本記事では、SharePointナビゲーションの階層構造の理解から、具体的な編集手順、レイアウト変更、トラブル対処法まで解説しました。ナビゲーションは単なるメニューではなく、ユーザーが必要な情報へ迷わず到達するための重要な導線です。

適切なナビゲーション設定により、ユーザーの情報到達スピードが向上し、社内問い合わせの削減が期待できます。特に、権限設定とセキュリティトリミングの仕組みを理解しておくことで、「リンクが見えない」といったトラブルを未然に防げます。

サイトの成長に合わせて、定期的にナビゲーション構造を見直すことも重要です。アクセスログを分析し、利用頻度の低い項目は整理し、新しいコンテンツへの導線を追加することで、常に使いやすい状態を維持できます。

また、ナビゲーション改善の目的である「情報アクセス性の向上」をさらに推し進めるには、「知りたい情報がすぐに見つかる環境」を提供するNotePMの導入も効果的です。SharePointはポータル、NotePMは社内wiki・マニュアルと使い分けることで、更なる業務効率化を実現してください。