こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
フローチャートのテンプレートと例文をご紹介します。
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フローチャートとは?
フローチャートはシステムのロジックや業務フローを表すのに利用します。利用するのは資格、菱形、楕円形などの図形と矢印で、処理の分岐に菱形を用います。
それぞれのステップで確認すべき内容と、菱形で処理分岐することで最終的に異なる結果にたどり着けます。一般的に上から下に流れていきます。
フローチャートの目的
フローチャートはシステム開発だけでなく、業務フローなどでも利用されます。業務要件やシステム化すべき部分を明確にする目的で作成されます。
処理分岐やループ処理を使うことで、フローすべてを網羅されているかどうかも分かります。すべてのパターンについて最終ゴールが明確になれば、システム要件の漏れも防げるでしょう。
フローチャートの書き方
ここではPlantUMLでの描画について解説します。PlantUMLはNotePMの中で利用できる記法になります。
アクティビティ
分岐しない処理(アクティビティ)を記述する際には :
と ;
を使います。
:検索する;
複数並べると自動的に線で結ばれます。
:検索する;:検索結果が表示される;
開始・終了
開始・終了を表す表記は start
と stop
、そして end
になります。
表記 | 表示 |
---|---|
start | 一番上に記述。黒丸 |
stop | 一番下に記述。丸の中に黒丸 |
end | 一番下に記述。丸の中にバツ |
他に分岐(後述)の中では kill
や detach
を使って印を表示せずに終了できます。両者は特に表示上は変わらないようです。
ループを中断する際には break
を使います。
条件分岐
PlantUMLでは3つの条件分岐記法が用意されています。
- if … else … endif
- if … is … then … else
- if … equals … then … else
例えば if/elseの場合は次のようになります。
if (検索結果が表示された) then (はい):目的のデータを探す;else (いいえ):検索条件を変更する;endendif:目的の行をクリックする;
複数条件による条件分岐
条件が複数ある場合には elseif を使います。デフォルトでは水平に並んでいきます。例えば以下のように記述します。
startif (3万円以下) then (はい):リーダー決済;elseif (5万円以下) then (はい):係長決裁;stop(それ以上) elseif (10万円以下) then (はい):課長決裁;(それ以上) elseif (20万円以下) then (はい):部長決裁;else (20万円を超える場合):社長決裁;endifstop
switch/case/endswitchを使う方法もあります。
startswitch (決済額)case ( 3万円以下 ):リーダー決済;case ( 5万円以下 ):係長決裁;case ( 10万円以下 ):課長決裁;case ( 20万円以下 ):部長決裁;case ( 20万円を超える ):社長決裁;endswitchstop
繰り返し処理
上に戻って処理を繰り返すような場合には repeat
と repeat while
を使います。
startrepeat:データの読み込み;:データの表示;repeat while (まだデータがある?)stop
repeat
の後にテキストを表示することで、ループの戻り先をアクティビティにできます。さらに backward
は戻っている際にアクティビティを追加します。
startrepeat :表示処理実行;:データ読み込み;:データ表示;backward:バックグラウンドで処理;repeat while (まだデータが存在する?)stop
ループ判定が前処理の場合には while
と endwhile
を使います。
startwhile (データがある?):データを読み込む;:データを表示する;endwhilestop
並列処理
複数の処理を並列で実行し、後で合流する際には fork
と fork again
、end fork
を使います。
startfork:係長決裁;fork again:部長決裁;end forkstop
アクティビティで合流する場合には end merge
を使います。
startfork:課長承認;fork again:部長承認;end merge:経理に提出;stop
ノート
note
を使ってメモを表示できます。 note left
や note right
で表示位置を指定したり、 floating note left:
のようにしてノートをフローティング表示にできます。
floating note left: これはフローティングメモです。note left: これは単なるメモです。
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フローチャートのサンプル例
以下はフローチャート図の例です。
start:レジに向かう;if (並んでいる?):列の最後尾に並ぶ;:順番が来るのを待つ;else (いいえ)endif:レジにカゴを置く;repeat :カゴの商品を出す;fork:レジ打ちを待つ;fork again:バッグに入れる;end forkrepeat while (まだカゴに商品がある?)if (1000円以下) then (はい):現金決済;note left: 現金がなければQRコード決済elseif (3万円以下) then (はい):QRコード決済;else (それ以上):クレジットカード決済;endif:自宅に帰る;stop
実際に描画される内容は次の通りです。
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