こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
ユースケース図のテンプレートと例文をご紹介します。

ユースケース図とは?
ユースケース図はUMLの中で最も基本的な図になります。システムをアクター(多くは人の形)と見立てて、そのシステムがどのような機能を持っているのかを表現します。担当者などをアクターとして描くのはもちろん、ソフトウェアとしてのシステムもアクターとして描くのが一般的です。
システム全体がどのようなアクターで構成され、各機能がどのアクターから提供されるものかが可視化されます。これによってシステムの全体像が見えるようになります。
WEB上で簡単にユースケース図 の作成・管理を行えるツール「NotePM」
ユースケース図の目的
システム全体の構成を可視化するのが第一目的になります。また、アクター同士の関連が可視化されることで、どういった操作が関連付いたものになるかが分かります。
システム内部の細かい情報はクラス図、シーケンス図などで描かれますが、ユースケース図はシステム全体の概要を把握するのに利用されます。
ユースケース図の書き方
ここではPlantUMLでの描画について解説します。PlantUMLはNotePMの中で利用できる記法になります。
アクター
アクターは actor
を使って定義します。
actor アクター名
後で扱いやすくするためにエイリアス名を定義する場合は as
を使います。
actor アクター名 as A
ステレオタイプを付ける場合には <<
と >>
を使います。
actor アクター名 as A <<ステレオタイプ名>>
アクターが継承する場合には <|--
を使います。
A <|-- Admin
パッケージ
パッケージはシステムを囲む領域です。ユースケース群を囲むのに利用します。PlantUMLでは package
と rectangle
の2つが用意されています。
package スタッフ {actor シェフ as c <<レビューされる>>actor 給仕係 as fc <<レビューされる>>}
ノート
ユースケース図で説明を追加する場合にはノートを使います。 note
を使いますが、 right of
や left of
、 top of
などを使って表示場所を制御できます。
note right of g : お客様
WEB上で簡単にユースケース図 の作成・管理を行えるツール「NotePM」
ユースケース図のサンプル例
以下はユースケース図の例です。
left to right directionactor ゲスト as g <<レビューする>>note right of g : お客様package スタッフ {actor シェフ as c <<レビューされる>>actor 給仕係 as fc <<レビューされる>>}package レストラン {usecase 食事を食べる as UC1usecase 支払う as UC2usecase 飲む as UC3usecase レビューする as UC4usecase お金を受け取る as UC5usecase 給仕する as UC6usecase 料理を作る as UC7}note right of UC4 : 後で行うg ..> UC5g --> UC1g --> UC2g --> UC3fc --> UC6c --> UC7UC5 --> fc
NotePMでは以下のように描画されます。