MBO テンプレート(目標管理シートの書き方・記入例・サンプル)

2020年06月17日(水)

MBO(目標管理)テンプレート

MBO(目標管理シート)のテンプレートと記入例サンプルです。

参考:OKR テンプレート(目標設定のやり方と具体例)

MBO(目標管理) テンプレート

MBO(目標管理)とは

MBOとは「Management by Objectives(目標による管理)」の略で、経営学者のピーター・ドラッカーが1954年の著書『現代の経営』で提唱したマネジメント理論です。日本ではバブル経済が崩壊して以降、たくさんの企業がこのMBOを従業員の目標管理制度として採用しています。MBOは、従業員一人ひとりに自分の目標を設定させるのが特徴です。そうすることで、トップダウン型のノルマ管理とは異なり、従業員の自主性やモチベーションの向上が期待できます。また、目標達成までのプロセスが明確になるため、従業員は業務の振り返りや見直しが容易になるというメリットもあります。

MBO(目標管理)のメリット

ここでは、企業がMBOを採用する際のメリットを解説していきます。

人材育成、能力開発

MBOの手法を用いて従業員に具体的な目標を設定させると、タスクごとの業務内容や費やした時間、その成果が明確になります。その結果、目標達成のために自分がどのように業務を進めたのかを見直すことが容易になるのです。目標を達成しようと試行錯誤した経験は従業員の能力開発につながります。自分の改善すべき点も明確になるため、次の仕事に活かすことも可能です。また、目標に向けた自主的な取り組みが求められることから、計画的に業務を進めていく習慣が身につくでしょう。

モチベーションの維持・向上

自分で達成目標を設定するMBOのマネジメントは、従業員に仕事で最善を尽くしたいという強い動機を与えるとピーター・ドラッカーは著書で語っています。上司の指示に盲目的に従うといった受け身の姿勢では従業員の自主性は発揮されず、モチベーションも上がりにくいでしょう。従業員が自分で目標を設定することで、仕事をやらされている感覚ではなく、積極的に目標を達成しようというモチベーションの維持・向上につながります。

会社としての目標達成の実現性を高める

MBOには目標を達成するための具体的な施策作りにつながるというメリットがあります。従業員一人ひとりの役割が明確になり、作業効率も向上するでしょう。また、MBOを課題達成のために用いる場合には、従業員が企業や作業チームの目標を踏まえながら自分の目標を設定することが重要です。そうすることで、組織と個人の目標が共有され、目標達成に向けたベクトルも合致します。その結果、企業全体における目標達成の実現性が高まるでしょう。

MBOとOKRの違い

MBOとしばしば比較されるのがOKRという目標管理制度です。OKRは「Objectives and Key Results「目標と主要な結果」)の略語で、FacebookやGoogleなどのシリコンバレー企業が積極的に採用していることで知られています。MBOとOKRの違いについて見ていきましょう。

評価頻度が違う

MBOが基本的に1年に1回評価されるのに対して、OKRは四半期に1回の頻度で評価されます。OKRを採用している企業では毎月評価するところもめずらしくありません。

目標管理の目的が違う

MBOによる目標管理は、従業員の報酬や役職の決定が主な目的です。評価が報酬に直結するため、設定した目標については100%の達成率が期待されます。その一方で、OKRは生産性の向上が目的です。理想的な目標を立てることが多く、60~70%の目標達成が期待されます。また、目標管理の目的が異なるため、MBOは従業員本人と上司の間で情報が共有されますが、OKRは企業・チーム間で情報が広く開示されるのが特徴です。

MBO(目標管理)の基本項目

MBOの基本的な書き方について項目ごとに見ていきましょう。

基本情報

まずは、基本情報からです。氏名や所属部署、役職や勤続年数などを正確に記入していきます。

業務目標

業務目標は3つ程度記入するのが一般的です。企業や部署、仕事内容などによって、業務目標は多岐にわたりますが、1年間で達成を目指していく目標について数値などを提示しながら具体的に書いていきます。業務を計画的に進めていくためには、目標ごとの達成時期もしっかりと考えておく必要があるでしょう。

具体的アクション

それぞれの業務目標に応じた具体的なアクションを記入していきます。数値目標があるならば、どういったアクションを行い、いつまでにその目標を達成できるのかを明記しましょう。段階的に進めて行かなければならない業務の場合には、時期に応じたアクションを書いていきます。

振り返り

目標を達成できたかどうかという最終結果はもちろん大切ですが、中間報告の振り返りも重視しましょう。そうすることで、日々の業務における自分の改善点が明確になります。目標とした数値や時期について自分に厳しくチェックしましょう。

上司からのフィードバック

上司からのフィードバックは、自分が成長するための大きなヒントだと考えて、次の目標設定をする際に活かしていきましょう。MBOでは、上司が部下とのコミュニケーションを通じて、人材育成や能力開発を行っていくことも重要です。目標を達成するために不安要素が生じたならば、中間報告において上司に積極的に助言を求めましょう。”

MBO(目標管理)の記入例1

基本情報
氏名:山田太郎
所属:営業部
役職:なし
勤続年数:3年3カ月

業務目標
業務目標1:売上高2200万円(前年度売上高1992万円)
業務目標2:新商品の売上高200万円
業務目標3:営業部の顧客満足度90%以上(前年の営業部ヒアリング調査では顧客満足度85%)

具体的アクション
目標1:
前年度は1日8~10件のお店を回り、客単価は約1万円、1日の売上高は約8万3000円でした。年間売上高が1992万円です。今年度は訪問件数を1日10件以上に増やして新規顧客を獲得することで、前年度比208万円増の2200万円を達成します。

目標2:
1日10件以上の店を回りながら、新商品の提案を行っていきます。新規で取り扱って頂くだけでなく、これまでお買い上げ頂いていた商品から新商品の切り替えも提案します。

目標3:
前年度に営業部が行ったヒアリング調査によると、営業マンのアフターケアが不十分という意見が目立ちました。今年度は購入後のサポートにこれまで以上に力を入れ、商品トラブル時の迅速な対応も随時行っていく予定です。また、部内で毎月報告会を開き、ヒアリング結果やアフターケアの対応方法などの情報共有を行い、年度末までに顧客満足度90%以上を達成します。

振り返り
年間売上高は目標としていた2200万円を超え、約2312万円となりました。1日10件以上のお店を回って営業活動を行った結果だと考えています。新商品の売上高は約250万円と、こちらも目標額を達成しました。しかし、営業部の顧客満足度は3%増の88%に留まり、目標の90%には届きませんでした。ヒアリング結果をもう一度精査して、来年度の課題にしたいと思います。

MBO(目標管理)の記入例2

基本情報
氏名:鈴木一郎
所属:労務部
役職:なし
勤続年数:5年3カ月

業務目標
業務目標1:有給休暇取得率を現行の59.7%から65%以上にする
業務目標2:二次健康診断の重要性を周知徹底
業務目標3:福利厚生の一環として社内での弁当販売の充実を図る

具体的アクション
目標1
これまで労務部は従業員が有給休暇を取得しやすいように、管理職を中心に意識改革を促すセミナーを開き、有給休暇が取りやすくなるような社内の雰囲気作りに尽力してきました。今年度は、家庭で育児や介護を行っている従業員を対象に、数時間単位で有給休暇が取れるようになります。年度末までに有給休暇取得率を現行の59.7%から65%以上にすることを目標としています。

目標2
従業員が脳や心臓に異常があると診断された場合、二次健康診断や特定保健指導を自己負担せずに受診することができます。深刻な疾患などを未然に防ぐためにも、従業員に二次健康診断の重要性を周知徹底し、受診するように働きかけを行います。

目標3
昨年から福利厚生の一環として社内での弁当販売を開始しました。費用の一部を負担して割引価格での提供となっています。昼休みをゆっくり過ごしたい人や外出が面倒という人には好評を得ており、今年度からは提携業者の数を1社増やして食事メニューの充実を図ります。

振り返り
有給休暇の取得率は67.5%と目標が達成されました。こうした取り組みを続けていけば、さらなる取得率の増加も期待できるでしょう。二次健康診断や特定保健指導の受診については、一次健康診断で異常が見つかった従業員に丁寧な説明を行いました。必要とされた従業員の全員が二次健康診断を受診しました。弁当販売は好評で、社内で弁当を購入して食べる人が増加しました。

 

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