SMART テンプレート
こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
目標設定の質を高めるフレームワーク「SMART」のテンプレートと例文をご紹介します。
■ テンプレートの項目
目標、具体的か(Specific)、測定可能か(Measurable)、達成可能か(Achievable)、関連性があるか(Relevant)、期限はあるか(Time-bound)
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SMARTとは
企業や従業員が成長していくには、その方向性を最初に示しておくことが重要です。そのためには適切な目標を設定する必要があり、SMARTはそれを実現するフレームワークとして用いられています。成功に結びつく5つの因子をベースとして検討することが大きな特徴です。これにより、目標が明らかになることで、効果的に行動できるようになりますし、結果が適切かどうかの検証も可能になります。
SMARTの目的
目標設定の大切さは広く知られていますが、適切に実施できているケースは多くありません。精神論を根拠にしていたり、所要時間を見誤っていたりするなど、何らかの問題を含んでいることがよくあります。
SMARTの目的は、そのような問題を払拭して目標のクオリティを向上させることです。また、理解しやすい目標を掲げることも目的の一つであり、従業員に浸透させてモチベーションを高めることも期待できます。さらに、目標の難易度を最適化するために使用しているケースも少なくありません。多角的な観点で分析しながら実施するため、従業員のレベルを大きく逸脱することがなく、チャレンジしてみようと思える絶妙な高さのハードルを設定できるのです。
SMARTの書き方
SMARTは以下のように、目標の設定と5項目のチェックで構成されています。
目標を設定する
最初に現状を考慮したうえで目標を設定しますが、基本的にそのまま採用されることはありません。この後の5項目を満たしているかチェックしながら、ブラッシュアップしていくからです。一方、先にチェック項目を踏まえたうえで、それらを満たす目標を設定するという方法もあります。
具体的か(Specific)
目標が抽象的だと、達成しようとする手段もあいまいになってしまいます。実現の様子をイメージできるように、誰が聞いても分かるような具体性のある言葉で表現しなければなりません。5W1Hを意識して、取り組む理由や手段などが明らかになっているか確認しましょう。
測定可能か(Measurable)
達成したかどうか判断する基準がない事柄は、目標としてふさわしくありません。従業員と上司の間で、達成度に対する認識のずれが生じやすいので注意しましょう。「改善する」ではなく「20%改善する」というように、できるだけ定量的に数値で表す必要があります。
達成可能か(Achievable)
目標と理想は別物であることを理解しておくことも大事です。いくら成果を求める気持ちが強くても、実現不可能な内容であれば目標とはいえません。無理に理想を追わせようとすると、モチベーションの低下を招くため、実現の可能性がどの程度かよく考えましょう。
関連性があるか(Relevant)
長い目で見ると、定期的に定める目標は、最終的に目指しているゴールまでのマイルストーンという位置づけになります。そのため、各目標はゴールと関連性の強い内容でなければなりません。達成した後の道筋が、しっかりとゴールにつながるのか検証することが大切です。
期限はあるか(Time-bound)
同じ作業量を要する目標でも、費やせる時間によって実現の難易度は大きく変わります。期限が決まっていないと、集中力とモチベーションを維持しにくいので要注意です。解釈に個人差のある「なるべく早く」のような表現は避け、月日や時刻で期限を明確に指定しましょう。
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SMARTの具体例
「営業の能力を向上させる」という目標を立てた場合、まず「具体的か」という視点でチェックします。能力にはさまざまな種類があり、抽象的な表現となっているので良くありません。「顧客満足度を高める能力を向上させる」など、成長の方向性を明確にすることが不可欠です。次は「測定可能か」というチェックが必要で、「顧客満足度を2倍にする」というように目標を数値で表現し直します。続けて、「達成可能か」という視点で、2倍という設定の妥当性を検証することも重要です。不可能だと判断した場合は、それをフィードバックして1.5倍などに再設定します。
そして、自分が目指す営業担当者の姿をイメージしましょう。その姿と目標に「関連性があるか」というチェックを行い、違っていれば補正しなければなりません。顧客満足度を向上させるスキルも必須なら、特に問題はないと判断できます。最後に「期限はあるか」という視点で目標を確認します。この時点では期限が設定されていないので、期末や3月31日というように明確に定めるアレンジが必要です。「営業の能力を向上させる」という漠然とした目標が、
SMARTによって「期末までに顧客満足度を1.5倍にする」という質の高い目標に変わります。
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