アンゾフの成長マトリクス テンプレート
こんにちは。マニュアル作成・ナレッジ共有ツール「NotePM」ブログ編集局です。
事業の成長戦略を考えるフレームワーク「アンゾフの成長マトリクス」のテンプレートと例文をご紹介します。
■ テンプレートの項目
市場浸透(既存市場×既存商品)、新市場開拓(新規市場×既存商品)、新製品開発(既存市場×新規商品)、多角化(新規市場×新規商品)
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アンゾフの成長マトリクスとは
「アンゾフの成長マトリクス」は、縦軸および横軸をそれぞれ2分割した4象限マトリクスを用いるフレームワークです。戦略経営論の創始者であり、企業戦略の父ともよばれるロシア生まれの経営学者イゴール・アンゾフによって提唱されました。ビジネスの状況を4つに分類し、それぞれのカテゴリーについて詳しく分析する手法として利用されています。
アンゾフの成長マトリクスの目的
アンゾフの成長マトリクスは、企業が事業の成長戦略を考えるときに効果的です。異なる状況を持つ4つのカテゴリーに分類することでそれぞれの問題を洗い出し、自社の現状や成長の可能性を可視化できます。
既存の市場のままで戦略を練るのか、新しい市場を開拓するのかなど、状況が異なれば対応も異なるはずです。また既存の商品のままで、ビジネスを発展させる手立てを考えるのか、新しい商品を開発する方がビジネスを成長させることにつながるのか、対策の施し方で結果も違ってきます。アンゾフの成長マトリクスではビジネスの成長戦略に関して4つのオプションを導き出し、企業がどの方向に戦略の舵を切ればいいのか検討する際に意思決定する助けになります。
アンゾフの成長マトリクスのやり方
アンゾフの成長マトリクスでは市場と商品の2軸を縦軸と横軸にとり、さらに既存市場と新規市場、既存商品と新規商品にそれぞれ2分割して4象限のマトリクスを書きます。つまり市場と商品のそれぞれ異なる組み合わせから、4つの成長について可能性を探るのです。次に各成長戦略について詳しく説明します。
市場浸透(既存市場×既存商品)
市場浸透は市場も商品も既存のままというパターンです。新しく顧客を開拓するわけではなく、目新しい商品をリリースするわけでもありません。すでに市場が形成されている状況のなかで、いかに既存商品の売り上げを伸ばしていくかがポイントです。ビジネスを展開しやすくリスクも少ない一方で、同じ市場の中に新規参入してくるライバル企業があれば考えているほど成長できない可能性もあります。
新市場開拓(新規市場×既存商品)
新市場開拓では商品は変えず、新しい市場を開拓することで成長しようとする方法です。これまでターゲットにしていなかったところで顧客を獲得する方法を模索します。新しい市場を展開するにあたっては、事業の成長につながるところにアプローチすることがポイントです。そのためには、事前にどのくらい需要が見込めるかなどを詳しく調査、分析することも必要になります。狙いが外れれば思ったほど売り上げを伸ばせないケースも考えられるため、市場浸透よりもリスクは高くなります。
新製品開発(既存市場×新規商品)
新製品開発ではターゲットとする市場はそのままに、新しい商品を開発して成長につなげようとします。既存の顧客に新しい商品を作ったり、新規サービスをスタートさせたりする方法で、受け入れられなければ売り上げは伸びないかもしれません。また新商品の開発には、物理的および人的な資源を投入する必要があるためコストもかかり、リスクも高くなりがちです。
多角化(新規市場×新規商品)
商品を新しく開発し、なおかつ新しい市場も開拓しようとするのが多角化です。新しい市場の開拓と新規商品の開発という高リスクを両方一度に実行しようとするため、4つの手法のなかでは最もリスクが高くなります。”
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アンゾフの成長マトリクスの具体例
市場浸透
市場浸透では市場も商品も既存のままであるため、売上高を単純にアップさせる方法としては商品単価の値上げも方法のひとつです。また単価を上げずに広告宣伝に力を入れ、顧客数を増やす、顧客が商品を購入してくれる頻度を高める、顧客一人当たりの購入数を増やすなどの対策を考える必要があります。
新市場開拓
新市場開拓では企業向けに作っていた商品を個人向けに販売する、女性向け商品を男性でも使える商品として展開するなど、対象となるターゲットを広げることが具体例として挙げられます。ほかにも特定の地域で販売していたものを全国展開したり、国内販売のみだったものを海外で売り出したりというように、それまで参入したことがなかった市場に商品を提供していく方法です。
新製品開発
新製品開発では文字通り新しい製品を開発します。ただし市場は新しくなるわけではありませんから、既存の顧客に受け入れられるものを開発することがポイントです。たとえば既存の商品に付属するものや関連するものなどが挙げられます。また既存の商品よりも、便利に使えるようになったものや機能が向上したもののように、バージョンアップしたものは受け入れやすくなるでしょう。
多角化
市場も商品も新しく展開する多角化では、自動車メーカーがレンタカー業界やトラック生産に乗り出すなど、既存の事業を同じような分野で拡大させる水平型多角化が具体例のひとつです。また自動車部品の製造から組み立て、販売につながる縦の流れのなかで相互にかかわる垂直型多角化もあります。さらに醤油の発酵・醸造技術を生かしてキッコーマンがワインの製造業に進出し、マンズワインを設立したのは、自社のコア技術を関連する分野に生かす集中型多角化の一例です。ほかにも自社の技術を全く別の分野に応用する集成型多角化など挙げられます。
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