【オリゴ合成】修飾の主な機能
Published on 31/01/2025 13:05
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はじめに
ファスマックでお取り扱いしている各種修飾について、主な機能をご紹介いたします。
①Aminolink類
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
Aminolink(標準品) | 5’末端はSSHリンカー、3’末端はC7リンカーを介して一級アミンを付与します。 | 末端に一級アミンを付与したオリゴは、様々な修飾基や固相に結合させることができます。 3’末端側に付与する場合は、PCRでの伸長を阻害することができます。 リンカーの長さにより、立体障害を避けることができます。用途に応じてリンカーの長さをご選択ください。 |
・5’修飾:5-Aminolinkをご指定ください。 ・3’修飾:3-Aminolinkをご指定ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
Aminolink(C3) | 5’末端または3’末端にC3リンカーを介して一級アミンを付与します。 | 同上 | ・5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Aminolink(C3)」とご記載ください。 ・3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Aminolink(C3)」とご記載ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
Aminolink(C6) | 5’末端にC6リンカーを介して一級アミンを付与します。 | 同上 | 5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Aminolink(C6)」とご記載ください。 |
Aminolink(C12) | 5’末端にC12リンカーを介して一級アミンを付与します。 | 同上 | 5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Aminolink(C12)」とご記載ください。 |
Aminolinkのリンカー種別早見表
修飾 | リンカー種別 |
---|---|
5’-Aminolink(標準品) | SSHリンカー |
3’-Aminolink(標準品) | C7リンカー |
5’-Aminolink(C3) | C3リンカー |
3’-Aminolink(C3) | C3リンカー |
5’-Aminolink(C6) | C6リンカー |
5’-Aminolink(C12) | C12リンカー |
②Amino-Modifier類
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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Amino-ModifierC2 dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にアミノ基を挿入します。 dTの側鎖にリンカー(2個の炭素スペーサー)を介して一級アミンが導入された構造体です。 |
蛍光色素などの反応基として利用されます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Amino-C2-dT」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
Amino-ModifierC6 dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にアミノ基を挿入します。 dTの側鎖にリンカー(6個の炭素スペーサー)を介して一級アミンが導入された構造体です。 |
同上 | 全体修飾:Amino-C6-dTをご選択の上、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
Amino-ModifierC6 dC | 塩基(dC)を介することで、任意の箇所にアミノ基を挿入します。 dCの側鎖にリンカー(6個の炭素スペーサー)を介して一級アミンが導入された構造体です。 |
同上 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Amino-C6-dC」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「C」のご記載は不要です。 |
③Biotin類
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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Biotin | 「Biotin」ご指定時、5’末端の場合はC6リンカーを介して、3’末端の場合はTEGリンカーを介してBitoinを付与します。 ※5’末端にBiotin-TEGをご希望の場合は、「5-BIOTIN-TEG」をご指定ください。 |
Biotin分子は、アビジンや類似タンパク質と強く結合します。 特にストレプトアビジンとの反応系に用いられ、様々なアッセイや精製法に利用されます。 |
・5’修飾:5-Biotinをご指定ください。 ・3’修飾:3-Bitoinをご指定ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
BIOTIN-TEG | 5’末端にTEGリンカーを介してBiotinを付与します。 ※3’末端にBiotin-TEGをご希望の場合は、「3-Biotin」をご指定ください。 ※5’末端にC6リンカーを介したBiotin付与をご希望の場合は、「5-Biotin」をご指定ください。 |
同上 | 5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Biotin-TEG」とご記載ください。 |
Biotin-dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にBiotin標識をおこないます。 dTの側鎖にビオチンが付与された構造体です |
配列内にBiotin標識する際に利用されます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Biotin-dT」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
Biotinのリンカー種別早見表
修飾 | リンカー種別 |
---|---|
5’-Biotin | C6リンカー |
3’-Biotin | TEGリンカー |
5’-BIOTIN-TEG | TEGリンカー |
④Inosine・Uridine
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
dI(Inosine) | 任意の箇所にdI(イノシン)を挿入します。 | 4塩基(dA・dT・dC・dG)のいずれとも塩基対を形成する、ユニバーサルな塩基として利用されます。 | 全体修飾:Inosineをご選択の上、挿入箇所を「I」の文字にてご指定ください。 |
Inosine(Ribo) | オリゴRNAの任意の箇所にrI(イノシン)を挿入します。 | ― | 種別:RNAをご選択の上、全体修飾:Inosineをご選択いただき、挿入箇所を「I」の文字にてご指定ください。 |
dU(deoxy Uridine) | 任意の箇所にdU(デオキシウリジン)を挿入します。 | dTの代替として利用されます。 | 全体修飾:deoxy Uridineを選択の上、挿入箇所を「U」の文字にてご指定ください。 |
⑤inverted塩基
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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inverted dA | 3’末端に3’-3’同士の方向でdAを結合させます。 | 3’エキソヌクレアーゼによる分解の阻害や、DNAポリメラーゼによる伸長の阻害に利用されます。 | 3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「inverted dA」とご記載ください。 ※3’末端配列に「A」の記載は不要です。 ※DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
inverted dC | 3’末端に3’-3’同士の方向でdCを結合させます。 | 同上 | 3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「inverted dC」とご記載ください。 ※3’末端配列に「C」の記載は不要です。 ※DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
inverted dG | 3’末端に3’-3’同士の方向でdGを結合させます。 | 同上 | 3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「inverted dG」とご記載ください。 ※3’末端配列に「G」の記載は不要です。 ※DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
inverted dT | 3’末端に3’-3’同士の方向でdTを結合させます。 | 同上 | 3’修飾:inverted_dTをご選択ください。 ※3’末端配列に「T」の記載は不要です。 ※DNA鎖長は100 baseが上限となります。 |
⑥Methy化・Hydroxymethyl化類
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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5-Methyl-dC | 任意の箇所に5-Methyl-dCを挿入します。 dCの塩基部分の5位がMethyl化された構造体です。 |
dCの代替として利用されます。 dCを5-Methyl-dCに置き換えることで、Tm値が上昇します。 |
全体修飾:5-methyl-dCをご選択の上、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「C」のご記載は不要です。 |
5-Hydroxymethyl-dC | 任意の箇所に5-Hydroxymethyl-dCを挿入します。 dCの塩基部位の5位がHydroxymethyl化された構造体です。 |
DNA損傷/修復の研究に利用されます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=5-Hydroxymethyl-dC」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「C」のご記載は不要です。 |
5-Hydroxymethyl-dU | 任意の箇所に5-Hydroxymethyl-dUを挿入します。 dUの塩基部位の5位がHydroxymethyl化された構造体です。 |
同上 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=5-Hydroxymethyl-dU」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「U」のご記載は不要です。 |
⑦Phosphate(リン酸化)
概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|
5’末端または3’末端にリン酸基を付与します。 | 5’末端側に標識すると、リガーゼの基質にすることができます。 | ・5’修飾:5-Phosphateをご選択ください。 ・3’修飾:3-Phosphateをご選択ください。 |
⑧S化(Phosphorothioate,S-Oligo)
※表の下部にございますご案内もあわせてご確認ください。
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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全体S化・部分S化 | 配列全体または任意の塩基間を指定してS化をおこないます。 オリゴ骨格のホスホジエステル結合内のリン酸基に含まれる酸素原子を硫黄原子に置換します。 Sオリゴ、PS体(PS結合)とも呼ばれます。 |
オリゴの5’末端または3’末端の3~5塩基ほどを部分S化することで、エキソヌクレアーゼによる分解を軽減することができます。 また、オリゴ全体をS化することで、エンドヌクレアーゼによる分解を軽減することができます。 |
・全体S化 全体修飾:S-Oligoをご選択ください。 ※5’末端修飾と5’末端配列の間のS化をご希望の場合は、明細備考に「5末端修飾と5末端配列間をS化」と記載してください。 ・部分S化 全体修飾:部分S-Oligoをご選択の上、S化を指定する塩基を大文字、それ以外を小文字でご記載ください。 ※大文字で指定した塩基の3’末端側の結合がS化されます。 ※5’末端修飾と5’末端配列の間のS化をご希望の場合は、明細備考に「5末端修飾と5末端配列間をS化」と記載してください。 ※3’末端修飾と3’末端配列の間は、3’末端配列を大文字でご指定いただいた場合、S化されます。 |
全体S化に関するご案内
- 5’末端修飾と5’末端配列の間は、ご指示がない限りS化されません。
- 3’末端修飾と3’末端配列の間は、S化されます。
部分S化に関するご案内
- 大文字で指定した塩基の右側(3’末端側)の結合がS化されます。
※3’末端修飾がない場合、3’末端配列を大文字でご指定いただくことはできません。 - 5’末端修飾と5’末端配列の間は、ご指示がない限りS化されません。
- 3’末端修飾と3’末端配列の間は、3’末端配列を大文字でご指定いただいた場合、S化されます。
⑨Spacer類
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
Spacer C3 | 3’末端または任意の箇所にSpacer C3を挿入します。 Cn型のリンカーです。 |
ethylene glycolもしくはCn型のリンカーを任意の数挿入することができます。 塩基間や修飾基との間に、複数個所繋げて挿入することも可能です。 Spacer C3を3’末端側に標識することにより、Blocking primerとして利用されます。 |
・3’修飾:3-Spacer C3をご選択ください。 ・全体修飾:Spacer C-3をご選択の上、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 |
Spacer 9 | 任意の箇所にSpacer 9を挿入します。 PEG型(COO型)のリンカーで、トリエチレングリコールとも呼ばれます。 |
同上 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Spacer 9」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 |
Spacer C12 | 任意の箇所にSpacer C12を挿入します。 Cn型のリンカーです。 |
同上 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Spacer C12」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 |
Spacer 18 | 任意の箇所にSpacer 18を挿入します。 PEG型(COO型)のリンカーです。 1回の修飾で付加できるスペーサーの中で最も長いタイプです。 |
同上 | 全体修飾:Spacer 18をご選択の上、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 |
dSpacer | 任意の箇所にdSpacerを挿入します。 塩基部分が存在しない、デオキシリボースのみの構造(1’,2’-Dideoxyribose)です。 |
DNA損傷/修復の研究に利用されます。 dSpacerを挿入することで、DNA鎖中に安定した塩基欠損部位(APサイト)を作ることができます。 |
全体修飾:dSpacerをご選択の上、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 |
Spacerのリンカー種別早見表
修飾 | リンカー種別 |
---|---|
Spacer C3 | Cn型 |
Spacer 9 | PEG型(COO型) |
Spacer C12 | Cn型 |
Spacer 18 | PEG型(COO型) |
⑩蛍光修飾
・黄~黄緑色(TET・HEX・JOE・TAMRA・RITC)
※蛍光色の表記はあくまで目安です。
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
TET | 5’末端にTETを付与します。 Fluoresceinと化学的に類似した構造体です。 |
黄緑色の蛍光標識として、リアルタイムPCRやプローブなどに利用されます。 (参考)適合するクエンチャー例 ・TAMRA、BHQ-1 |
5’修飾:5-TETをご選択ください。 |
HEX | 5’末端にHEXを付与します。 Fluoresceinと化学的に類似した構造体です。 |
黄緑色の蛍光標識として、リアルタイムPCRやプローブなどに利用されます。 ※VICと近しい蛍光波長を持ちます。 (参考)適合するクエンチャー例 ・TAMRA、BHQ-1 |
5’修飾:5-HEXをご選択ください。 |
JOE | 5’末端または3’末端にJOEを付与します。 | 黄緑色の蛍光標識として、リアルタイムPCRやプローブなどに利用されます。 (参考)適合するクエンチャー例 ・TAMRA |
・5’修飾:5-JOEをご選択ください。 ・3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「JOE」とご記載ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
TAMRA | 5’末端または3’末端にTAMRAを付与します。 | クエンチャーとしてリアルタイムPCRやプローブなどに広く利用される他、TAMRA自身も黄色の蛍光標識として利用可能です。 (参考)適合するクエンチャー例 ・BHQ-2 (参考)適合する蛍光標識例 ・FAM、FITC、HEX、TET、JOE |
・5’修飾:5-TAMRAをご選択ください。 ・3’修飾:3-TAMRAをご選択ください。 |
RITC | 5’末端または3’末端にRITCを付与します。 | ・ローダミン誘導体であり、蛍光標識として利用されます。 | ・5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「RITC」とご記載ください。 ・3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「RITC」とご記載ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
・緑色(FITC・FAM・Fluorescein)
※蛍光色の表記はあくまで目安です。
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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FITC | 5’末端または3’末端にFITCを付与します。 | 緑色の蛍光標識として、リアルタイムPCRやプローブなどに利用されます。 末端にFluorescein標識する際、FAMまたはFITCがよく利用されます。 これらはリンカーとフルオレセイン環との結合様式により、呼称が変わります。 (参考)適合するクエンチャー例 ・TAMRA、BHQ-1 |
・5’修飾:5-FITCをご選択ください。 ・3’修飾:3-FITCをご選択ください。 |
FAM | 5’末端または3’末端にFAMを付与します。 ※弊社では6-FAMを採用しています。 |
同上 | ・5’修飾:5-6-FAMをご選択ください。 ・3’修飾:3-6-FAMをご選択ください。 |
Fluorescein-dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にFluorescein標識をおこないます。 | 配列内にFluorescein標識する際に利用されます。 | 全体修飾:Fluorescein-dTをご選択の上、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
・橙~赤色(ROX・TEXs-RED)
※蛍光色の表記はあくまで目安です。
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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ROX | 5’末端または3’末端にROXを付与します。 | 橙色の蛍光標識として、リアルタイムPCRやプローブなどに利用されます。 (参考)適合するクエンチャー例 ・BHQ-2 |
・5’修飾:5-Roxをご選択ください。 ・3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Rox」とご記載ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
TEXs-RED | 5’末端または3’末端にTEXs-REDを付与します。 | 赤色の蛍光標識として、リアルタイムPCRやプローブなどに利用されます。 ※Alexa Flor 594と近しい蛍光波長を持ちます。 (参考)適合するクエンチャー例 ・BHQ-2 |
・5’修飾:5-TEXs-REDをご選択ください。 ・3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「TEXs-RED」とご記載ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
・Cyanine類
※蛍光色の表記はあくまで目安です。
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
Cyanine3 | 5’末端にCyanin3を付与します。 | Cy系の色素は明るい蛍光が特長です。 種類によって黄色から橙色、赤色の蛍光標識として、マイクロアレイなどに広く利用されます。 ご自身の実験に適した波長のCyanineをご選択ください。 ※Cyanine3はAlexa Flor 555と近しい蛍光波長を持ちます。 ※Cyanine5はAlexa Flor 647と近しい蛍光波長を持ちます。 (参考)適合するクエンチャー例 ・Cyanine3:BHQ-2 ・Cyanine3.5:BHQ-2 ・Cyanine5:BHQ-3、BHQ-2 ・Cyanine5.5:BHQ-3 |
5’修飾:5-Cyanine3をご選択ください。 |
Cyanine3.5 | 5’末端にCyanin3.5を付与します。 | 同上 | 5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Cyanine3.5」とご記載ください。 |
Cyanine5 | 5’末端にCyanin5を付与します。 | 同上 | 5’修飾:5-Cyanine5をご選択ください。 |
Cyanine5.5 | 5’末端にCyanin5.5を付与します。 | 同上 | 5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Cyanine5.5」とご記載ください。 |
⑪クエンチャー
・BHQ類
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
BHQ-1 | 5’末端または3’末端にBHQ-1を付与します。 | BHQ(Black Hole Quencher)シリーズは、それ自体は蛍光を発しないダーククエンチャーのため、より感度の高いアッセイが可能となります。 主に5’末端側に導入した蛍光標識の消光を目的に利用されます。 蛍光標識の蛍光波長に応じて、BHQ1~3の中からご選択ください。 (参考)適合する蛍光標識例 ・BHQ-1:6-FAM、TET、HEX ・BHQ-2:TAMRA、TEXs-RED、ROX、Cyanine3、Cyanine5 ・BHQ-3:Cyanine5、Cyanine 5.5 |
・5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「BHQ1」とご記載ください。 ・3’修飾:3-BHQ1をご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
BHQ-2 | 5’末端または3’末端にBHQ-2を付与します。 | 同上 | ・5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「BHQ2」とご記載ください。 ・3’修飾:3-BHQ2をご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
BHQ-3 | 3’末端にBHQ-3を付与します。 | 同上 | 3’修飾:3-BHQ3をご選択ください。 ※DNA鎖長は50 baseが上限となります |
BHQ-1-dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にBHQ-1を挿入します。 | 配列内にBHQ-1標識する際に利用されます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=BHQ-1-dT」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
BHQ-2-dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にBHQ-2を挿入します。 | 配列内にBHQ-2標識する際に利用されます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=BHQ-2-dT」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
・TAMRA・Dabcyl
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
TAMRA | 5’末端または3’末端にTAMRAを付与します。 | クエンチャーとしてリアルタイムPCRやプローブなどに広く利用される他、TAMRA自身も黄色の蛍光標識として利用可能です。 (参考)適合するクエンチャー例 ・BHQ-2 (参考)適合する蛍光標識例 ・FAM、FITC、HEX、TET、JOE |
・5’修飾:5-TAMRAをご選択ください。 ・3’修飾:3-TAMRAをご選択ください。 |
Dabcyl | 5’末端または3’末端にDabcylを付与します。 | Dabcyl自体は蛍光を持たず、ユニバーサルなクエンチャーとして利用されます。 モレキュラービーコンで使用する場合、レンジが広くなり、Cy系にも対応します。 蛍光により消光力が異なります。 |
・5’修飾:5-Dabcylをご選択ください。 ・3’修飾:3-Dabcylをご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
Dabcyl-dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にDabcylを挿入します。 | 配列内にDabcyl標識する際に利用されます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Dabcyl-dT」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
⑫クリックケミストリー関連
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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Azide | 5’末端または3’末端にAzideを付与します。 | クリックケミストリーのHuisgen反応系に利用されます。 簡単な操作で、2つの分子の特定の官能基を高効率で結合させることができます。 AzideとAlkyneの反応では、銅触媒を使用するため、DNAや細胞を損傷させる恐れがあります。 一方、DBCOは銅触媒無しでAzideと結合することができます。 |
・5’修飾:5-Azideをご選択ください。 ・3’修飾:3-Azideをご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
Alkyne | 5’末端または3’末端にAlkyneを付与します。 | 同上 | ・5’修飾:5-Alkyneをご選択ください。 ・3’修飾:3-Alkyneをご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
DBCO | 5’末端の場合はTEGリンカーを介して、3’末端の場合はアミノリンカーを介してDBCO(ジベンゾシクロオクチン)を付与します。 歪みを持つアルキンの一種です。 |
同上 | ・5’修飾:5-DBCOをご選択ください。 ・3’修飾:3-DBCOをご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
⑬細胞導入関連(Cholesteryl・Stearyl)
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
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Cholesteryl (Cholesterol) |
5’末端または3’末端にTEGリンカーを介してCholesterylを付与します。 | 細胞導入効率を向上させるために、CholesterylやStearylといった疎水性の高い修飾が利用されます。 | ・5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Cholesteryl」とご記載ください。 ・3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Cholesteryl」とご記載ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
Stearyl | 5’末端にStearylを付与します。 | 同上 | 5’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Stearyl」とご記載ください。 |
⑭その他の末端修飾(ddC・Puromycin・DIG・SH)
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
ddC | 3’末端にddC(dideoxy-C)を付与します。 | DNAポリメラーゼによる3’末端の伸長を防ぐターミネーターとして利用されます。 | 3’修飾:3-ddCをご選択ください。 |
Puromycin | 3’末端にPuromycinを付与します。 | 抗生物質であるPuromycinは、ペプチド鎖とペプチド結合を形成するため、様々なアッセイに利用されます。 | 3’修飾:その他をご選択の上、明細備考に「Puromycin」とご記載ください。 ※DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
DIG(Digoxigenin) | 5’末端または3’末端にDIGを付与します。 | DIGは抗原抗体反応によって抗DIG抗体と特異的に結合します。 サザンブロットやin situハイブリダイゼーション (ISH法) をはじめとした幅広い用途で活用されます。 |
・5’修飾:5-Digoxigenin(DIG)をご選択ください。 ・3’修飾:3-Digoxigenin(DIG)をご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
SH(Thiol) | 5’末端または3’末端にSH(Thiol)を付与します。 | オリゴにチオール基を導入することで、固相やCystein残基との結合が可能になります。 リンカーの長さは、5-SHの場合はC6、3-SHの場合はC3です。 ※下記のご案内もご参照ください。 |
・5’修飾:5-SH(Thiol)をご選択ください。 ・3’修飾:3-SH(Thiol)をご選択ください。 ※3’修飾の場合、DNA鎖長は80 baseが上限となります。 |
SH修飾品に関するご案内
輸送~保管中のオリゴ同士のS-S結合を防止するため、
保護基が付いた状態(S-S結合の状態)のまま出荷いたします。
ご使用前にお客様ご自身で還元処理をおこなってSH化していただく必要があります。
※SH化のプロトコルと、還元処理後の脱塩操作用のNAPカラムを製品に同梱いたします。
還元処理後の脱塩操作に関しまして、以下の注意点をご確認ください。
・10 base未満の場合、NAPカラムでの脱塩の際に収率が悪くなる可能性があるため、
エタノール沈殿など別の方法で脱塩をご対応いただく必要がございます。
・製品に同梱させていただくNAPカラムは冷凍不可となっております。
冷凍するとゲル化して使用いただけなくなりますので、保存方法にご注意ください。
なお、冷凍便の対象となる製品(土日祝日の前日に出荷となる一部のRNA製品)の場合、
オリゴ製品は冷凍便、NAPカラムは常温便に分けてのご手配となります。
⑮その他の挿入修飾(Carboxy dT・dP・dK)
修飾名 | 概要 | 主な機能 | ご注文方法 (WEBログインサイト) |
---|---|---|---|
Carboxy dT | 塩基(dT)を介することで、任意の箇所にCarboxy標識をおこないます。 | DNA損傷の研究に利用されます。 酸化やアルキル化といった、DNA損傷によって生じる変異を化学合成で再現することができます。 |
全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=Carboxy dT」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「T」のご記載は不要です。 |
dP | 任意の箇所にdPを挿入します。 ピリミジン環を持つ構造体です。 |
プリン塩基(A、G)と塩基対を形成することができます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=dP」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「P」のご記載は不要です。 |
dK | 任意の箇所にdKを挿入します。 プリン環を持つ構造体です。 |
ピリミジン塩基(C、T)と塩基対を形成することができます。 | 全体修飾:その他をご選択の上、明細備考に「X=dK」とご記載いただき、挿入箇所を「X」の文字にてご指定ください。 ※挿入箇所に「K」のご記載は不要です。 |