genomic DNA抽出用 ヒト由来血液検体(全血/PBMC)のご準備方法
- 508
genomic DNA抽出用のヒト由来血液検体(全血/PBMC)受け入れ要件について、以下にご案内いたします。
必ず事前にご熟読の上、サンプルのご準備をお願いいたします。
1. 全血サンプルの調製方法
ご準備頂く血液量
1 mL以上/1サンプルあたり
※1.ご準備いただける血液量によって使用するキットが異なりますので、ご不明な場合は弊社までお問い合わせください
※ 2.健常者のリンパ球数は全血 1mL あたり10^6 個程度ですが、血液検査などの事前の情報で低下している恐れがある場合は、採血量を増やしてください。
※バックアップを含め、1サンプルにつき3本ずつご準備ください。
(例) 解析したいサンプル数が4サンプル
4サンプル x 3本 = 12 本をご準備ください。
受け入れ形態
・PAXgene® DNA採血管(13 mm)
もしくは
・EDTA採血管
での送付でお願いします。
※1 PAXgene® DNA採血管はあらかじめ、細胞溶解とDNA精製を最適に行うための独自に開発された添加剤が充填されているため、DNAの安定化に適しており、検体の保存 (短期・長期) 、輸送が行えます。
※2 ヘパリンはPCRを阻害することがありますので、抗凝固剤はヘパリンではなくEDTA入りの採血管のご使用をお願いしております。
サンプル準備方法
- 採血管を用いて、全血を採血します
- すみやかに-80℃で保管します。
2. PBMCの調製方法
細胞数
1.0×10^6 〜 5.0×10^6 cells
受け入れ形態
1.5 mLチューブに入れたペレット
※ バックアップを含め、1サンプルにつき3本ずつご準備ください。
(例) 解析したいサンプル数が4サンプル
4サンプル x 3本 =12 本をご準備ください。
サンプル準備方法
- ※ヘパリンはPCRを阻害することがありますので、抗凝固剤はヘパリンではなくEDTA入りの採血管のご使用をお願いしております。
- 速やかに比重液を加えて密度勾配遠心を行ない、PMBCを分離してください。
- 分離されたPBMCを回収し、速やかに凍結してください。
- 分離後、赤血球が残っている場合は溶血処理を行なってください。
3. サンプルの梱包に関する注意事項
- 採血管、1.5 mLチューブの外側を70% エタノールあるいは塩素濃度200 ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液でお拭きください。
※ マジックの種類によっては70%エタノールで消える場合がありますので、その場合はサンプル名を再度お書きくださいますようお願いいたします。
※ノロウイルスやロタウイルスが含まれる可能性のあるサンプルにつきましてはエタノール消毒が有効でないため、塩素濃度200 ppm(目安:市販の塩素系漂白剤を250倍希釈する)の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用ください。 - チューブフタにサンプル名をご記入ください。
- サンプル名が見えるように、パラフィルムでシールしてください。
- 発送前にサンプルを冷凍しておいてください。
- 貴重なサンプルは予め分取し、一部をお手元に残してください。
梱包準備が整いましたら、こちらから梱包手順と送付先をご確認ください。
4. サンプルに関する注意事項
- 弊社従業員の安全確保が難しいと判断される検体は、お受けできない場合があります。
- ヒト臨床サンプルの場合は、必ずお客様ご所属施設の倫理委員会等で承認され、匿名化された状態で検体を提供頂くようお願いします。
- 特殊なサンプルにおいては料金・納期・要件が異なる場合がございます。これらの抽出作業における条件検討はお受けしておりません。
- 弊社ではTrizolまたはISOGEN等で溶解済みのサンプルはお受けできません。
<事前にお問い合わせが必要なサンプル>
* 感染の危険性のあるサンプル(人獣共通感染症を含む)
* 感染実験に使用したサンプル
上記のサンプルはgenomic DNA抽出ができない可能性がございます。必ず事前にお問い合わせください。
5. その他注意事項 (必ずお読みください)
弊社にご委託頂く際は、こちらのリンクにある注意をよくお読みください。
6. お問合せ先
株式会社Rhelixa 研究支援事業本部
service-support@rhelixa.com
TEL: 03-6272-3115