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total RNA抽出用 ヒト由来血液検体(全血/PBMC)のご準備方法

Published on 07/09/2023 16:41
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total RNA抽出用のヒト由来血液検体(全血/PBMC)受け入れ要件について、以下にご案内いたします。
必ず事前にご熟読の上、サンプルのご準備をお願いいたします

1. 全血サンプルの調製方法

血液量

3 mL以上/1サンプルあたり

健常者のリンパ球数は全血 1mL あたり10^6 個程度ですが、血液検査などの事前の情報で低下している恐れがある場合は、採血量を増やしてください。

受け入れ形態

PAXgene RNA採血管に入ったまま凍結された状態

バックアップを含め、1サンプルにつき3本ずつご準備ください。

(例) 解析したいサンプル数が4サンプル
4サンプル x 3本 = 12 本をご準備ください。

サンプル準備方法

  1. PAXgene® RNA採血管を用いて、全血を採血します
  2. すみやかに-80℃で保管します。

〜ご注意〜

PAXgene® RNA採血管はあらかじめRNA安定化剤が添加されているため、細胞内RNAの安定化に適しており、検体の保存 (短期・長期) 、輸送が行えます。

<使用可能な採血管と保管温度>

採血管の種類 保管温度 備考
PAXgene 冷凍
EDTA 冷蔵 冷凍されたサンプルは不可
ヘパリン 不可 酵素反応に影響ありのため不可

※ EDTA採血管で採取した凍結血のお受け入れはできかねます。
採血後速やかに冷蔵状態でお送り頂き、輸送までにお時間がかかる場合は溶血処理をお願い致します。

※ ヘパリンはPCRを阻害することがありますので、抗凝固剤はヘパリンではなくEDTA入りの採血管のご使用をお願いしております。

2. PBMCの調製方法

細胞数

1.0×10^6 〜 5.0×10^6 cells

受け入れ形態

1.5 mLチューブに入れたペレットの状態

バックアップを含め、1サンプルにつき3本ずつご準備ください。

(例) 解析したいサンプル数が4サンプル
4サンプル x 3本 =12 本をご準備ください。

サンプル準備方法

  1. ※ヘパリンはPCRを阻害することがありますので、抗凝固剤はヘパリンではなくEDTA入りの採血管のご使用をお願いしております。
  2. 速やかに比重液を加えて密度勾配遠心を行ない、PMBCを分離してください。
  3. 分離されたPBMCを回収し、速やかに凍結してください。
    (長期間の保管が想定される場合は、RNAprotect cell reagent等の保護剤を加えてください)
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3. サンプルの梱包に関する注意事項

  • 採血管、1.5 mLチューブの外側を70% エタノールあるいは塩素濃度200 ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液でお拭きください。
    ※ マジックの種類によっては70%エタノールで消える場合がありますので、その場合はサンプル名を再度お書きくださいますようお願いいたします。
    ※ノロウイルスやロタウイルスが含まれる可能性のあるサンプルにつきましてはエタノール消毒が有効でないため、塩素濃度200 ppm(目安:市販の塩素系漂白剤を250倍希釈する)の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用ください。
  • チューブフタにサンプル名をご記入ください。
  • サンプル名が見えるように、パラフィルムでシールしてください。
  • 発送前にサンプルを冷凍しておいてください。
  • 貴重なサンプルは予め分取し、一部をお手元に残してください。

梱包準備が整いましたら、こちらから梱包手順と送付先をご確認ください。

4. サンプルに関する注意事項

  • 特殊なサンプルにおいては料金・納期・要件が異なる場合がございます。
  • 弊社ではTrizolまたはISOGEN等で溶解済みのサンプルはお受けできません。

<事前にお問い合わせが必要なサンプル>

* 感染の危険性のあるサンプル(人獣共通感染症を含む)
* 感染実験に使用したサンプル

上記のサンプルはRNA抽出ができない可能性がございます。必ず事前にお問い合わせください。

5. その他注意事項 (必ずお読みください)

弊社にご委託頂く際は、こちらのリンクにある注意をよくお読みください。

6. お問合せ先

株式会社Rhelixa 研究支援事業本部
service-support@rhelixa.com
TEL: 03-6272-3115