C01-JIPAD-DPC臨床研究とは?
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JIPAD
JIPAD
Japanese Intensive care PAtient Database
日本ICU患者データベース
DPCデータ連携マニュアル
概要説明編
Version 1.0
初版発行日:2026年3月1日
ICU 日本集中治療医学会機能評価委員会
JIPAD ワーキンググループ
Japanese Intensive care PAtient Database
1. 更新履歴
| 日付 | Ver. | 更新者 | 変更内容 |
|---|---|---|---|
| 2026/3/10 | 1.0 | ICON | 初版作成 |
2. JIPAD-DPC臨床研究とは
ここでは「日本ICU患者データベースおよびDPCデータを用いた集中治療室における医療の質評価」
(以下 JIPAD-DPC臨床研究)について概略を説明します。
2.1 DPCデータとは
DPCデータとは、日本の急性期病院における入院患者の診療内容を要約した医療データです。
患者の「病名」と「実施された手術・処置」の組み合わせ(DPC:Diagnosis Procedure Combination)に基づき、1日あたりの入院費を包括的に算定する制度(DPC制度)のために作成されています。
JIPADデータと組み合わせることで、さまざまな解析が可能になります。本研究では、使用しているJIPAD Local/Internalを使って、各病院が有するDPCデータの中からJIPAD登録患者の情報を抽出し、研究用データとして活用することを目的としています。
☆DPCデータの構成
DPCデータは以下の7種類のファイルから構成されています。各病院では、すべての入院患者について毎月これら7つのファイルが作成され、CSV形式で厚生労働省に提出されます。
ファイルは仮名加工情報として提供され、患者IDはハッシュ化されており、住所や氏名などの個人情報は含まれていません。
| ファイル名 | 主な内容 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 様式1 | 患者基本情報・退院要約 | 症例分析、疾患分類 |
| EFファイル | 出来高診療明細(薬剤・処置) | 診療プロセス分析 |
| Dファイル | 包括点数情報 | DPC包括医療分析 |
| Hファイル | 看護必要度データ | 重症度・看護分析 |
| 様式3 | 医療機関情報 | 病院単位統計 |
| 様式4 | 保険外支払情報 | 自費分析 |
| Kファイル | NDB等連結用情報 | レセプト連結解析 |
JIPAD-DPC臨床研究では上記のうち、1-4のファイル(様式1 EFファイル Dファイル Hファイル)を取り込みJIPADと紐付けます。
2.2 JIPAD-DPC臨床研究への参加方法
参加条件は、過去にJIPAD年次レポートへ正式参加している施設であることです。参加に準じる施設やJIPADに登録を行っていない施設は参加できませんのでご注意ください。
手順としては下記の様になります。
(1) 研究倫理審査
定期的に参加募集を行いますので、その際に参加申し込みをしてください。
参加希望施設を取りまとめた後、広島大学倫理審査委員会へ一括申請を行います。
承認後、各施設へ通知しますので、必ず自施設倫理審査委員会で最終承認を取得してください。
最終承認後、以下の3点を事務局へ提出してください。
- 研究計画書
- 情報公開文書(院内掲示用)
- 最終承認書
研究責任者の変更等が生じた場合は、その都度ご連絡ください。
2026年3月現在、2回の一括申請を行い、計37施設が承認を受けています。
現在は一括倫理審査のみ対応しています。
下記が申請状況です。
UMIN-CTR臨床試験登録情報 UMIN試験ID UMIN000058771
広島大学倫理審査委員会 審査番号 E2023-0279-03
広島大学倫理審査委員会への一括倫理審査については、2026年3月現在で2回の申請をおこない、全部で37施設が承認を受けています。この後も定期的に一括審査の公募を行いますので、ご検討ください。
<広島大学申請書類ダウンロードURL>
申請にあたっては下記の書類をご参照いただき各施設倫理委員会とも御相談された上、応募をお願いします。
<注意点>
ダウンロードにログインは不要です。詳しくは下記の「資料ダウンロード方法」ファイルをご参照ください。
もしダウンロードできない等ございましたら、遠慮なくお知らせください。

2.3 JIPAD-DPC臨床研究で用意すべき環境
DPCデータをJIPADに連携させる(紐付ける)ためには、以下の手順を踏む必要があります。
手順1:JIPAD側の設定変更
現在使用しているJIPAD Local/Internalで設定変更を行い、DPCデータ取込の準備をします。
※JIPADは原則として1部署につき1環境です。
紐付けはJIPAD LocalまたはInternalのいずれかで行います。
詳細は
「C02 DPCデータの取込 JIPAD側操作」
https://jinen.notepm.jp/page/fe6844d3d3
を参照してください。
手順2: DPC Filtering Applicationの導入
BirdsView社製「DPC Filtering Application」をインストールします。
手順3:院内調整
医事課および倫理委員会と調整し、
-
DPCデータの取扱方法
-
使用PC
-
担当者の役割分担
を決定してください。
BirdsView社エンジニアが導入支援を行います。
下記がDPC Filtering Applicationに関するマニュアルを示しますので参照ください。ここからの流れは複雑ですが、開発を担当したBirdsView社のエンジニアがインストールをサポートします。
https://sites.google.com/birdsview.jp/jipaddpc/manual1
2.4 JIPADデータとDPCデータの紐付け作業
紐付け作業は施設の体制により下記の2つのどちらかの対応になると考えます。こちらは各病院で対応が異なりますので、自施設内で相談してください。
ケース1
医事課等が各月の全患者のDPCデータをそのまま供給してくれる場合は、JIPAD担当者自身で紐付けをしてください。
ケース2
医事課等から生のDPCデータを持ち出せない場合は、医事課と協議しインターネット接続しないオフラインPCにDPC Filtering Applicationをインストールし医事課の方、もしくはJIPAD担当者自身が紐付けを行ってください。1 2とも JIPAD Internal/LocalのインストールしてあるPCでも、そうでなくとも紐付けは可能です。
2.5 マッチング結果の確認
JIPAD Local/Internal上で確認できます。
(C02「マッチング結果の読み込み方法」参照)
ファジーマッチの場合
入院日または退院日が前後1日ずれている可能性があります。
修正後(JIPADorDPCデータいずれの修正も可です)に再度アプリを実行してください。
同一データは上書きされるため、重複登録は発生しません。
マッチング未/エラーの場合
原因を可能な範囲で確認してください。
ただし、すべての症例を完全一致させる必要はありません。無理な場合はマッチングなしで登録しても問題ありません。