序章 はじめに
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1.アカウント(ユーザー)の種類と役割
Net Academy PLUSには、システムを運用したり学習者の学習状況を閲覧したりする「管理者」および「クラス管理者」アカウントと、学習コンテンツを利用して学習を進める「学習者」アカウントがあります。ここでは、各アカウントの種類と役割について説明します。
アカウント種類
| ユーザ種類 | 役割 |
|---|---|
| 管理者 | 登録作業や各種設定などシステム全般に関する設定を実施できます |
| クラス管理者 | 割り当られたクラスに所属する学習者の学習履歴を参照したり、テストを設定したりできます |
| 学習者 | コースを利用して、学習したりテストを受けたりできます |
2.権限別の操作範囲
管理者は「管理者」と「クラス管理者」で操作可能な範囲が異なり、ログインした管理者の権限に応じてメニューの表示が異なります。
クラス管理者が操作や参照できる範囲は、担当するクラスに関する情報のみとなります。
各権限ごとのメニューから実施できる操作と制限範囲の詳細は、以下の通りです。
| メインメニュー | サブメニュー | 実施できる操作 | 管理者 | クラス管理者 |
|---|---|---|---|---|
| ホーム | お知らせの閲覧 | 〇 | 〇 | |
| 学習履歴 | 学習履歴の確認 | 〇 | △ | |
| 履歴一括ファイル出力 | 特定期間の学習履歴のファイル出力 | 〇 | △ | |
| 小テスト管理 | 小テスト作成・検索 | 〇 | △ | |
| お知らせ管理 | お知らせ登録・編集 | 〇 | △ | |
| アカウント管理 | 管理者アカウント | 管理者アカウントの登録・編集・削除の個別および一括処理 | 〇 | ✖ |
| 学習者アカウント | 学習者アカウントの登録・編集・削除の個別および一括処理 | 〇 | ✖ | |
| 試用アカウント | 試用アカウントの編集 | 〇 | ✖ | |
| 商品割当管理 | 個人課金の商品割り当て | 〇 | ✖ | |
| コース割当管理 | バルク・アカウントのコース割り当て | 〇 | ✖ | |
| クラス管理 | クラス基本情報 | クラス基本情報の登録・編集・削除の個別および一括処理 | 〇 | ✖ |
| 学習者割当 | クラスへの学習者割り当て | 〇 | ✖ | |
| テスト設定・小テスト | 各クラスにおけるコースのテスト設定および小テスト追加 | 〇 | △ | |
| 購入履歴 | 個人課金の購入履歴照会 | 〇 | ✖ | |
| メール送信ログ | メール送信ログの確認 | 〇 | ✖ | |
| 処理一覧 | 一括処理結果の照会 | 〇 | △ | |
| 各種設定 | 属性設定 | 学習者アカウントの属性項目の設定 | 〇 | ✖ |
| コース設定 | 各コースのテストに関する設定 | 〇 | ✖ | |
| 団体設定 | 契約コース、クラス管理者数、学習者数の照会、ロゴの設定 | 〇 | ✖ | |
| メールテンプレート設定 | メールテンプレートの確認、編集 | 〇 | ✖ | |
| ガイドマニュアル | 操作に関するガイドマニュアル | 〇 | 〇 |
〇:操作権限あり ✖:操作権限なし △:担当範囲のみ操作可能
3.ALC NetAcademy PLUSの仕組み
作業を始める前にALC NetAcademy PLUSの仕組みを説明します。
コース、学習者、クラス、クラス管理者の意味、およびそれぞれの構成と関係を理解いただくと、作業がスムーズになります。
3‐1.コース・サブコース・ユニットの関係
ALC NetAcademy PLUS に用意されている英語の学習コンテンツをコースと言います。コースはいくつかのサブコースで構成されており、サブコースはさらにいくつかのユニットで構成されています。コース、サブコース、ユニットの関係を次の図に示します。

コース
学習コンテンツの単位です。コースは、複数のサブコースで構成されています。
サブコース
コースをカテゴリー分けする単位です。
ユニット
1 回分の学習の単位です。ユニットには、学習とテストの 2 種類があります。このマニュアルでは、それぞれを「学習ユニット」、「テストユニット」と表記します
3‐2.学習者とコースの関係
学習者とは、コースを受講する人のことです。学習者には「属性」という、学習者をカテゴリー分けするための任意のグループ情報を設定できます。学校のクラスや企業の所属部署といった情報を属性として設定しておくと、学習履歴を確認する際などに学習者の絞り込みが容易になります。属性情報は、学習者の画面には表示されません。
次の図は、学習者「学習一子」に、属性(学部:文学部、学科:日本文学科)と、受講させるコースを設定した場合の例です。

学習者を登録し、受講させたいコースを学習者 1 人ひとりに設定する(個人課金の場合は購入する)と、学習者がそのコースを学習したりテストを受けたりできるようになります。
3‐3.クラスの考え方
クラスとは、学習者をグルーピングする単位です。クラスを作成すると、学習者をクラス単位で管理できるので、履歴の閲覧、小テストの受講などが管理しやすくなります。
クラスには、管理したいコースを 1 つ以上登録します。クラスにコースを登録することで、次の図のように、コースをクラスという単位でまとめることができます。

1 つのコースは、複数のクラスに登録できます。上の図では、クラス 1 にコース A とコース B が登録されています。また、クラス 2 にコース B とコース C が登録されています。
なお、コースのクラスへの登録は任意です。図のコース D は、クラスに登録されていません。
クラスには、担当のクラス管理者を割り当てます。クラスとクラス管理者の関係について、次の図に示します。

1 人のクラス管理者が複数のクラスを担当できます。また、1 つのクラスに対して複数のクラス管理者を登録できます。クラス管理者は、自分の担当するクラスの学習の進捗状況や学習履歴を確認できます。
上の図では、クラス管理者 A は、クラス 1 とクラス 2 の状況を、クラス管理者 B は、クラス 2 の状況を確認できます。学校の授業のクラス別、企業の所属部署別、学習するコース別などでクラスを分けて学習者を管理することをお勧めします。
3‐4.クラス単位で学習者を管理するには
複数の学習者をクラス単位でまとめて管理することで、管理者は、クラス別に学習者の状況を把握できます。クラス単位で学習者を管理する方法を次の図で説明します。

この図は、コース A~コース D の 4 つのコースがある場合で、クラス 1 およびクラス 2 が設定されているときの例です。クラス 1 はクラス管理者 A が、クラス 2 にはクラス管理者 A とクラス管理者 B が割り当てられています。
• クラス管理者 A は、クラス 1 のコース A、B、クラス 2 のコース B、C の状況を確認できます。クラス 1 の学習者「学習一子」については、コース A の状況だけ確認できます。
• クラス管理者 B は、クラス 2 のコース B およびコース C の状況を確認できます。担当でないクラス 1 に登録されているコース A の状況は確認できません。クラス 2 に割り当てられていない学習者「学習一子」のコース C の状況も確認できません。
• 1 人の学習者を、複数のクラスに割り当てることができますが、複数のクラスに同一のコースが登録されている場合、そのコースは、先に学習者に割り当てたクラスだけに属します。コース B は、両方のクラスに登録されているので、「学習太郎」がクラス 1 に先に割り当てられていれば、クラス 1 の担当のクラス管理者 A だけが、「学習太郎」のコース B の状況を確認できます。
• コース D は、どのクラスにも属さないので、クラス管理者は状況を確認できません。コース D の状況は、管理者が確認できます。
4.「ALC NetAcademy PLUSの『期間』について
ALC NetAcademy PLUSのシステムでは、「期間」という言葉が多く使われています。ここでは、一括販売(バルク)・アカウント販売と個人課金販売における「期間」の定義について説明します。
一括販売(バルク)・アカウント販売
(団体の)有効期間は、団体が契約したコースを利用できる期間です。
学習期間とは、学習者がコースを利用できる期間です。学習期間は、契約コースの有効期間内に設定することができます。
クラス期間は任意で設定できます。クラスに所属する学習者の学習履歴を確認するために、クラス期間を設定します。
個人課金販売
(団体の)有効期間は、団体が契約したコースを利用できる期間です。
学習期間とは、学習者がコースを利用できる期間です。学習期間は、契約コースの有効期間内に設定することができます。
クラス期間は任意で設定できます。クラスに所属する学習者の学習履歴を確認するために、クラス期間を設定します。
販売期間は、学習者が商品を購入できる期間です。販売期間の終了日は、各商品の学習開始月の月末に設定されています。
(商品の)有効期間は、その商品の有効期間であり、学習者にとっての学習期間となります。なお、団体の有効期間とは異なります。